べと病はツユカビ科に属した糸状菌が葉に寄生し発症する病害です。
葉裏の気孔から侵入した病原菌は細胞内に吸器を作り養分吸収を行います。
4月から9月の春から秋の間に多く発生して、発病適温は10°~20°と低く多湿な日に発症しやすい。
症状
初期は、葉に黄色い斑点を生じさせる。
葉脈に囲まれた角張った不正形の病斑を形成する、他の病斑とも融合し大型の病斑に成長する。
雨の日に触るとベタつく。病斑の裏にすす状のカビでおおわれる。
被害
葉のよじれ、変色して枯れや落葉する。
予防
・葉の茂りすぎていたら剪定し風通しをよくする。
・適正な株間と適時に剪定を行い、日当たりと通気性をよくする。
・土壌の水はけをよくする。
・感染した葉は感染源となるため処分するか地中深くに埋める。
治療
発病した葉は処分し感染してない葉に薬剤を散布し被害の拡大を防ぎましょう。
菌は葉裏の気孔から侵入することが多いため散布は葉裏を中心に行いましょう。
・ダコニール
広範囲の病害に使える殺菌剤、治療効果はなく予防として発病前や発病初期に使用する。
夏季の高温期に使用すると薬害が出る恐れがあり、花弁に薬液が付着すると漂白・退色などによる斑点を生じる場合がある。
薬剤が乾くまで約1日程、ミツバチ等の益虫への影響がある。