植物のよく育つ土とは· · ·
1・土壌の性質
土壌の性質は大きくわけて3つあります。
砂土
海岸の砂や川砂が80%以上含まれており、粘土の割合が12%以下のものである。
水はけがよく通気性もいい。
逆に水持ちと保肥力がない。
壌土
粘土が25%~37.5%含まれた、粘土と砂の両方をバランスよく含んだ土壌である。
水持ちと水はけがよく、保肥力ももった植物の生育に適している土壌です。
埴土
粘土が50%以上含む土壌である。
水はけが悪く通気性もよくないため、植物の生育には適さない。
土壌の性質の診断
土壌の性質の診断は手で触って確かめます。
まずは土を手に取り軽く握りしめましょう!
手を開いた時に形が崩れてしまえば、それは砂土です。
手を開いた時に形が崩れず土の塊になっていたら指で軽くつついてみましょう!
その時に土の塊が崩れるなら壌土になります。逆に崩れないものは埴土です。
[slide-anything id=’2837′]2・土壌のPH(酸度)診断
PHとは土壌中の水素イオン濃度を表します。これを測ることで土壌の酸性・アルカリ性・中性を知り資材投入による改良を行います。
PH診断は測定器を用いて行います。
調べたい箇所の土を表面から5cm程掘り、その下の土を採取します。土1に対して水2の割合でコップに入れてかき混ぜます。
5分ほど放置して泥の沈殿を待ち、上澄み液の測定を行います。PH計の電源を入れてコップの中にいれ数値が安定するまで数分まちます。
数値の止まった所がその土壌のPH値です。
酸性 | 〜5.5 |
弱酸性 | 5.5~6.5 |
微酸性 | 6.5~7.0 |
中性 | 7.0 |
アルカリ性 | 7.0~ |
3・EC計による肥料診断
ECとは電気伝導度の事で、水の中での電気の通りやすさを表します。この値が大きい程に土壌の中に肥料が多く含まれてます。
肥料濃度が高くなると、浸透圧で根の水分が外に逃げ萎れや枯れが起こります。
ECによる診断はこれを防ぎ、施肥の必要性がわかります。
ECの診断方法
調べたい箇所の土を表面から5cm程掘り、その下の土を採取します。土1に対して水5の割合でコップに入れてかき混ぜます。
5分ほど放置して泥の沈殿を待ち、上澄み液の測定を行います。EC計の電源を入れてコップの中にいれ数値が安定するまで数分まちます。
数値の止まった所がその土壌のEC値です。
EC(ms/cm) | EC(μs/cm) | |
1.6 | 1600 | |
1.6~0.8 | 1600~800 | |
0.8~0.4 | 800~400 |