植物を健康的に丈夫に育てるには、土壌の物理性(水はけや通気性)の他に化学性(養分量や酸性度)を学び、診断をして土壌の改善をしていく必要があります!
今回はその中でも手軽に化学性が診断ができるPHとECについて順番に学んでいきましょう∩(・ω・)∩
PHとは..
土壌中の水素イオンの濃度の事を示します!PHの値は0~14の間で示され。その数値は7を中性として、7以上をアルカリ性、7未満を酸性と表します。
酸性 | 中性 | アルカリ性 |
---|---|---|
PH0~7 | PH7 | PH7~14 |
PHが植物に与える影響
PHは、植物の成長に必要な肥料や必須要素の溶解に関係します。
例えば土壌が酸性に傾いている間は鉄・マンガン・亜鉛・銅は溶解し植物へ供給が行われますが・・・
PH6からアルカリ性に傾くにつれて溶解が悪くなり植物が欠乏症状を出し始めます。
逆に土壌がPH5.5からアルカリ性に傾くと窒素・カルシウム・マグネシウム・リン・カリウム・イオウ・モリブデン・ホウ素は溶解がよくなり植物への供給がしっかり行われ・・・
PH5.5から酸性に傾くにつれて溶解が悪くなり植物が欠乏症状を出し始めます。
またPHは微生物への影響を与え酸性(ph5.5以下)に傾くとその働きが鈍ってしまい、有機物の分解等に影響します!!
土壌のPHを知る為には..
診断方法は主に3つあるんだ!!測定器具を直接土壌に挿し測るタイプ・土を水にとき試験紙で測るタイプ・土を水にときPHメーターを入れ測るタイプがあります。
調べたい箇所の土を表面から5cm程掘り、その下の土をコップに入れます。土と水の割合は土1:水5で割り、水と土をかき混ぜます。濁りがなくなるまで数分程ほど放置したら・・・。
PH計を懸濁液の中に入れて数値が安定するまで数分まちます。
数値の止まった所がその土壌のPH値です。
酸性 | 0〜5.5 |
弱酸性 | 5.5~6.5 |
微酸性 | 6.5~7.0 |
中性 | 7.0 |
アルカリ性 | 7.0~14.0 |
日本では雨の影響で土壌は酸性に傾きやすいです!!だから何もしないと土壌は酸性になります・・・
逆に頑張り屋さん程に土壌はアルカリ性に傾きやすいとか・・・ (๑>•̀๑)テヘ
酸性土壌の改良方法
酸性土壌を改良するには石灰資材を投入します!
目安としては・・・
1m2のPHを1上げるために、石灰資材200g必要になります。これを土壌に撒き土とよくかき混ぜます!
ただし砂土と埴土の場合はCHCがかわるので施す量が変わります!!砂土は上記の半分で、埴土は上記の1.5倍を施しましょう\_(・ω・`)
アルカリ性土壌の改良方法
アルカリ性土壌を改良には下層土や酸性土壌との混合や硫安や塩化カリ等の生理的酸性肥料を用いる方法があります。
それでもダメな場合は・・・
PH調整剤をつかってみましょう|・ω・`)