葉面散布は植物に必要な養分を溶液状態で葉面から吸収させる方法です。メリットは植物に必要な養分を葉面から直接吸収させる事で、固形肥料や液肥よりも素早く吸収させる事が出きる所にあります。
一般に植物の欠乏症状がみられる時に使用する事が多く、原因となった要素の特定や症状の回復を目的として施用します。
また根腐れ等で、根からの養分吸収が期待出来ない時などに使用する事で植物の回復を促したりできます。
目次 |
要素欠乏を起こした植物の状態
葉面散布に必要な噴霧器や霧吹き等と溶液を準備し、必要な要素を噴霧器にいれて水と希釈しましょう。
希釈濃度目安 | |
窒素 | 尿素0.5% |
リン | 第一リン酸カリ0.2%~0.5% |
カリウム | 第一リン酸カリ0.2%~0.5% |
カルシウム | 塩化カルシウム0.2%~0.5% |
マグネシウム | 硫酸マグネシウム1% |
鉄 | 硝酸第一鉄0.1% |
マンガン | 硫酸マンガン0.2% |
亜鉛 | 硫酸亜鉛0.2%~4% |
ホウ素 | ホウ砂0.2% |
希釈濃度は高すぎると肥焼け等の障害が発生するので、濃度を守り希釈しましょう。
散布は吸収効率のいい晴れた日の午前中に行います。温度の高い日中は葉焼けのリスクがあるので避けましょう。
散布は葉の表面だけでなく、吸収効率のいい裏面にもかけてください。欠乏症状の出た葉に直接かけると効果的に植物は回復します。
散布された養分はおよそ3日かけて吸収されます。そのため次の散布は最低でも3日以上あけて数回行いましょう。
ペンタガーデンは、多量要素である窒素リン酸カリウムはもちろん、微量要素をバランスよく含み殆どの欠乏症状を治す事ができます。
尿素は生育が悪い植物や、葉が黄白化した植物におすすめの窒素肥料です。
第一燐酸カリは、リン酸とカリウムの入った液肥で、花芽の分化を促進させ植物体を丈夫にする効果があります。
カルクロンは植物を丈夫に育てたい時やカルシウム欠乏を起こした植物におすすめの肥料です。
結晶硫マグFeは、鉄やマグネシウムが不足して葉脈間が黄白化した植物におすすめの肥料です。
色1番は窒素以外の養分がバランスよくふくまれている葉面散布材です。花付きの悪さの改善や植物体を丈夫にするなどの効果を期待でき、ほとんどの生理障害に対処できます。