バーク堆肥とは
樹皮を原料に発酵させて作った有機肥料です。主に土の柔軟化を目的とした土壌改良に使われます。
一般に炭素比率(C/N)が高い有機物質は分解されにくいと言われておりバーク堆肥は分解されにくい部類に入ります!またバーク堆肥の原料である樹皮にはワックスやタンニン酸やリグニンを含みさらに分解されにくくなってます。
バーク堆肥の原料には広葉樹が良質とされています。針葉樹が原料のバーク堆肥には生育阻害物質のリグニン等を多く含むためです。
通気性・排水性の向上!
バーク堆肥の主な施用目的は土壌の柔軟性を高めることにあり、排水性や通気性の悪い粘土質の土壌に施用する事で大きな土壌改善を見込むことができます。
保肥力の向上!
バーク堆肥は使われる樹木により特性が変わってきますが。品質基準ではCECの値が70mq/100g以上と決まっています(日本バーク堆肥協会の品質認定証のない物は、この限りではありません。)
その為、施用する事で土壌の保肥力向上が見込まれます!!
保水性はない?
バーク堆肥は水分保持力が自重の約4倍と大きい!しかし乾きずている状態では逆に水を弾く性質にかわってしまうため土壌が乾燥しやすくなってしまいます。
また未熟な堆肥も水分保持力が低く土壌が乾燥する原因となります。
乾燥しやすい土壌や未熟な堆肥を施用する場合は、表面にまくマルチとして施用しましょう。
窒素飢餓の危険!?
微生物は有機物質を分解し菌体タンパク質の合成を行いますが、その際に炭素Cに比べて窒素Nの量が少ないと土壌の窒素分を取り込み利用します!そのため土壌に窒素がなくなり飢餓が起こります。
バーク堆肥は品質基準でC/N比が35以下と決められていますが、窒素飢餓を避けるためにはC/N20以下になる必要があるため
鶏糞や窒素肥料の同時施用を行うのがいいでしょう。
土壌改良
土壌改良としてバークを施用する場合は用土に対して1m²に対し20kg程施用し、よく混和します。
効果は土壌の柔軟性(団粒化)を向上させます。
鉢植え
鉢植えに混ぜる際は用土に対して2割程混ぜます。
バーク堆肥マルチ
バーク堆肥を表面に敷き施用することで、表土の乾燥や凍結を防ぎます。
ここまでがバーク堆肥の紹介です!うまく活用してたくさんの花を咲かせましょう