1. 土壌の化学性とは!?
主にPH(酸性濃度)やEC(塩類濃度)、CEC(塩基交換量)等で土壌の解析を行い!その性質を知ることです
土壌の化学性をはかる事で、土壌中の保肥力や塩類濃度、肥料要素の溶解等をしることができます!
2. ECとは!?
日本語で電気伝導度といい、土壌中の塩類濃度を測ることができます!これは土壌中にある肥料分(主に硝酸態窒素)がどれほど残っているかの指標とすることができます。
数値は高くなるほどに塩類濃度が高く、濃度が高くなると根からの水分吸収が悪くなり生育障害がでます。
EC測定器の表示単位はms/cmやµs/cmで表示される事が多い。
[1ms/cm = 1000µs/cm]
3. 理想的なEC値と肥料の施し方!!
理想的なECの値は植物ごとに耐塩性(濃度障害が出る値)や養分吸収量が変わるので難しいですが..
殆どの植物は0.3ms/cm辺りであれば根の濃度障害が起こらず根への影響がありません。
逆に1.5ms/cmを越えると殆どの植物で根が濃度障害を起こし根の萎れや枯れを招くため施肥を止め対策をおこないます。
植物の状態を見ながら..
・0.3ms/cmは通常通りに施肥を行い
・0.3ms/cm~0.5ms/cmは施肥の量を2割程減らし。
・0.5ms/cm~0.8ms/cmは施肥の量を5割程減らして。
・0.8ms/cm以上であれば施肥を止めて様子を見ましょう。
※葉色の濃さでも肥料の過不足が判断できる!
4. EC測定器の使い方は!?
1⃣調べたい箇所の土を表面から5cm程掘り、その下の土をコップに入れる。
2⃣土1に対して水5の割合で掻き混ぜて懸濁液をつくる。
3⃣EC測定器を懸濁液の中に入れて数値の止まった場所が土壌のEC値になります。
5. 数値が高かった場合は??
下層土との混合を行い肥料分の分散を行い。灌水による肥料分の洗い流し等を試してみましょう!!
また籾殻や土壌改良材をすき込むことでも、土壌の塩類濃度を下げる事ができます。
他にはトウモロコシ等のクリーニングクロップを栽培して、過剰な肥料成分を吸収させ畑外に出す方法もあるので試してみましょう!!