切り花が萎れる要因!?
花壇や鉢花にしていた花を花瓶に挿してもすぐ萎れるなんて事よくありますよね!ここでは、その原因となる事を幾つかピックアップします。
- 水切り・水揚げの失敗は、導管への空気の侵入や切口の乾燥を引き起こし、どちらも水の吸い上げ能力の低下を招きます。また水揚げをしっかり行わないと翌日には萎れてしまうなんてことも..
- 雑菌の繁殖が花瓶の中で起こると、切花の導管内にいとも容易く侵入してきます。導管内で雑菌が増殖すると水の吸い揚げ能力は低下し腐食が進みます。
- 環境要因として、よく風が当たる場所に飾ると花が傷みやすくなります。また温度が高い場所も傷む原因になります!涼しい所に飾りましょう。
- 切花に向いていない花!?一般に花弁の薄いものは散りやすく。茎が細いものや空洞のものは萎れやすくなっています。
水切り・水揚げのやり方
水切りとは水中に茎を入れそのまま切断する技法です。
主な効果は切口の乾燥防止と、空気の入った導管部分を切断し水の吸い上げ能力の低下を防ぎます。
水揚げは水の下がった状態から、花にしっかり水を吸わせる技法です。
1.湯上げ
雑菌の消毒、熱による強い刺激で瞬時の吸水を目的に使用する技法です。
茎の細いものやガーベラ、チューリップ等には向きません。
2.深水
花首くったりと萎れた時に元に戻す方法です。
3.逆さ水
葉から蒸散を防ぐ。
葉がたくさん付いた切り花等におすすめ。
水の中の雑菌を防ぐ
雑菌が水の中で増えるとどうなるかはいいましたが.. 花瓶や水を清潔にしていても、切り花自体がを有機物の餌になってどうしても繁殖してしまうもの..
そんな時に行うと効果的な方法がいくつかあります!!
1.抗菌作用のある物を花瓶に入れる
「漂白剤」を水1ℓに対し3~5適入れると雑菌の繁殖を抑える。
「10円玉」に含まれる同イオンが雑菌の繁殖を抑える。
2.毎日の水換え
切り花への栄養補給
切り花は株から切り離された瞬間から根からの栄養を絶たれてしまい、光合成を行うにも不十分な室内に置かれます。その為、開花や細胞を維持するエネルギーが不足してしまい切り花老化を辿ってしまいます。
そんな時に、外部からエネルギー源となる「糖」を補給する事はとても効果的に働きます。
その方法として.. 水1ℓに対して上白糖を1g~3g施すといいです。
日々のお手入れ
1.切り戻し
毎日、茎の根元を1cmほど斜めに切り戻しをおこないましょう。
2.水を清潔に
3日に1度ほど水の入れ替えを行い雑菌の繁殖をふせぎましょう。花瓶がぬるぬるしてる場合は中性洗剤で洗い流します。
3.葉面スプレー
空気が乾燥してる時は葉面スプレーも効果的です。水に対して1%の上白糖を加えると糖の補給にもなります。