- 原産:オーストラリア
- 科:キク(Asteraceae)
- 属:ブラキカム(Brachyscome)
- 種:イベリディフォリア(Brachyscome iberidifolia)
- 和名:ヒメコスモス
- 別名: スワンリバーデージー(Swan River daisy)
- 開花時期:2月~6月
- 花の色:桃色●黄色●青色●紫色●白色〇
- 葉の色:緑色●
- 分類:一年草
- 被覆方法:
- 草丈:約20~40cm
- 誕生花:12月14日
- 花言葉:優美・野生美・いじらしい・可憐な仕草
- 用途:グランドカバー
- 購入方法:ブラキカム(イベリディフォリア)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ブラキカム(イベリディフォリア)とは!?
ブラキカム(イベリディフォリア)の学名はBrachyscome iberidifolia、別名では「スワンリバーデージー(Swan River daisy)」とも呼ばれるオーストラリアが原産の一年草です。
ブラキカム(イベリディフォリア)の語源(由来)
- 属名のBrachyscomeはギリシャ語で「短い」を意味する「brachys」と、ギリシャ語で「髪の毛」を意味する「kome」の二語で構成されており、種の短い冠毛に由来します。
- 種小名のiberidifoliaは、植物の「イベリス(iberis)属」とラテン語で「葉」を意味する「folia」の二語で構成されており、この植物の葉がイベリスの葉に似ている事に由来します。
ブラキカム(イベリディフォリア)の特徴(魅力)
- ブラキカム(イベリディフォリア)の特徴は、多くの場合で種子から栽培されるため大量植栽しやすい所、草姿はマット状で横にこんもりと広がるため地被植物として利用できる所、花の中央の筒状花の色が黄色の他に黒色や茶色がある所、葉が羽状に細かく裂けているため繊細な見た目をしている所などにあります。
- 草姿はマット状に広がる傾向があり、茎は直立または傾状で匍匐した後に立ち上がります。そのため、苗を複数準備する必要がありますが、地被植物として利用可能です。
- ブラキカムは踏圧には強くないため、花壇の縁どりや、小道の縁どりなどに利用すると良いでしょう。
- 葉の形は、羽状複葉で細かい小葉が集まっています。小葉は線形または糸状で、光を通す空間があるため、レース飾りのようなお洒落な見た目をしています。そのため、エレガントなお庭などによく合う植物です。
- 開花期間は、冬の終わり頃から初夏にかけて、花序は頭花で散房状に沢山の花を咲かせます。
ブラキカム(イベリディフォリア)の草丈は約20~40cm、草姿はマット状、茎は分枝が多く、茎は直立または傾状(匍匐した後に立ち上がる)しており、茎の色は緑色です。
葉序は互生葉序、葉身の形は羽状複葉または二回羽状複葉、小葉は糸状または線形、葉の色は緑色です。
花序は頭状花序、頭状花序は散房状につく傾向があり、頭状花序は直径が約2~2.5cm、舌状花と筒状花で構成されています。舌状花の形は線形または長楕円形、舌状花の色は紫色・青・桃色・白色があり、筒状花の色は黄色・黒色・茶色です。
ブラキカム(イベリディフォリア)の園芸品種の紹介
育て方・楽天で購入
ブラキカム(マジェンタデライト)の特徴は、花の色が鮮やかなピンク色をしており可愛らしさとポップな元気よさを感じさせる所、イベリディフォリア種の園芸品種で一年草タイプな所などにあります。
ブラキカムの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ブラキカム(イベリディフォリア)の育て方
花壇の土づくり
日当り
ブラキカム(イベリディフォリア)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。
- 暗い日陰とは、森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
土壌の土質
ブラキカムは、水捌けがよい土壌であれば土質は殆ど選びません。基本的には通気性・排水性・保水性のバランスが良く、適度に肥沃な土壌で育てると良いでしょう。
注意することは水捌けの悪い場所で育てたり、粘土質な土壌で育てる事です。水分が停滞するような土壌で育てると根腐れを引き起こして生育不良になったり、枯れたりすることがあります。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性を良くしたり、通気性と保水性のバランスを改善したり、腐葉土等の有機物を入れて適度に肥沃な土壌にした方が良いでしょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
植付け時の注意点
- 植付け間隔
- 植付け間隔は15~20cm程度の間隔で離します。
- 植え付け方法
- 植付け方法は標準植えで行います。苗(根鉢)の1.5~2倍の深さまでスコップを使い穴を掘り、根張りを邪魔したり保水性や栄養の保持を悪くする石やゴミ等を取り除き、標準植えで植え付けを行いましょう。
鉢土づくり
日当り
ブラキカム(イベリディフォリア)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
培養土
ブラキカムの培養土は、一般的な草花の培養土を選ぶと良いでしょう。
自作する場合は通気性・排水性・保水性のバランスが良く適度に肥沃な培養土を作ると良いでしょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
ブラキカム(イベリディフォリア)は、根付いたら比較的に乾燥に耐えることが出来ます。そのため管理が比較的に楽な植物です。
ただし、夏場は乾燥しやすくなるため注意が必要です。また水のやり過ぎで過湿になると根腐れを引き起こして枯れる事があるため、水やりの頻度には注意が必要になるでしょう。
地植え
地植えしている場合は、基本的に水やり不要です。ただし、夏場などの乾燥しやすい季節、雨が長く降らない時には必要に応じて水やりが必要になります。
鉢植え
鉢植えで育てる場合は、地植えと比べて土の乾燥が早くなるため、通常は定期的な水やりが必要です。
水やりのタイミングは、基本的に土の表面から数cmが乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
肥料の与え方
ブラキカム(イベリディフォリア)は、ある程度の肥沃な土壌で育てていれば、肥料を与えなくても育てられます。
肥料は基本的に不要ですが、土壌が砂質で肥沃さがない場合、植物の成長が悪い場合などは必要に応じて肥料を与えましょう。
肥料の与え方
- 肥料を与える時期
- 生育期間中に行います。
- 肥料の選び方
- 肥料は化成肥料(固形肥料)、または液肥がおすすめです。
- 肥料の成分はリン酸が多めに入る山型肥料、または窒素・リン・カリがバランスよく入る水平型肥料を選びましょう。
- 肥料の与え方
- 液体肥料を規定された分量で希釈して、約10~14日の頻度で、水やりと一緒に液肥も与えましょう。
- 化成肥料(固形肥料)を与える場合は、規定された分量を規定された頻度で与えます。基本的には置き肥のため、株から少し離れた場所に与えるようにしましょう。また、水やりの際に、きちんと肥料が解けるように水を肥料に当ててください。
剪定のやり方
ブラキカム(イベリディフォリア)の剪定は「花がら摘み」と「切り戻し剪定」を行います。
ブラキカムは花がらを残しておくと、種作りを始めやすく、花の数に影響を与えやすいため、気づいた時は花がら摘みをしてあげた方が良いでしょう。
また夏と冬は生育が衰えて株が弱りやすいです。弱った部分を残すと、生産性の低い弱った茎葉に栄養がまわり、生産性の高い新しい茎葉に栄養が回らなくなります。そのため、出来るだけ切り戻し剪定も行った方が良いでしょう。
花がら摘みとは!?
花がら摘みとは、色褪せたり外観が崩れたりした咲き終わりの花を摘み取る事です。
花がら摘みのメリット
- 種を作るエネルギーが、花に向かうため、花の数が増えたり、開花期間が伸びたり、株の寿命が伸びるなどします。
- 種が作られないため、こぼれ種による雑草化を防ぐ事が出来ます。
花がら摘みのやり方
ブラキカムの花がら摘みのやり方は、色褪せたり外観が崩れた花を、花柄の下からハサミで剪定して摘み取ります。
切り戻し剪定とは!?
切り戻し剪定とは、長く伸びすぎたりした茎などを、茎の途中で剪定して形を整える剪定方法です。
切り戻し剪定のやり方
- 剪定の時期
- 夏頃に行います。
- 早春と夏の剪定
- 枯れた茎・古い茎・病気の茎・弱々しい茎などは、根元から剪定するか、健康な部分まで切り戻し剪定しましょう。
- 株全体を観察して、株が弱っていると感じる場合は、株の半分程度を目安に切り戻し剪定しましょう。
夏越しする方法
冬越しする方法
Hardiness:9~11
挿し木や株分けで増やす
ブラキカム(イベリディフォリア)は挿し木によって増やす事ができます。
挿し木の方法
- 挿し木時期は発根率の高い晩春から夏頃が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂の長さ7cm程度にわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂の1/3程を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
ブラキカム(イベリディフォリア)の種蒔の方法
播種時期:3月~4月・9月~10月
発芽適温:約15~20度
発芽日数:約14~21日
発芽条件:
- 種まきの時期
- 3月~4月頃または9月~10月頃に行います。
- 土の準備
- ピートバンや種まき専用の培養土などを準備しておくと失敗が減るでしょう。花壇の土に撒くことも可能です。
- 種の撒き方
- 種は重ならないように、土の上に点まき、または条まきします。
- 種を指で軽く押し込み、土との密着させて、上から土を軽く被せます。※鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくします。
- 種まき後の管理
- 種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。
植物の病気
ブラキカム(イベリディフォリア)の病気
- うどんこ病
- 灰色カビ病
ブラキカム(イベリディフォリア)の害虫
- なめくじ