- 原産:南アフリカ
- 科:アオイ(Malvaceae)
- 属:アニソドンテア(Anisodontea)
- 種:カペンシス(anisodontea capensis)
- 別名:サクラアオイ/アフリカン・マロウ(African mallow)/ドワーフ・ハイビスカス(dwarf hibiscus)/ケープマロウ(Cape mallow)
- 品種:サンレモクィーン(anisodontea capensis ‘San Remo Queen’)
- 開花時期:4月~11月(理想的な環境では周年)
- 花の色:赤色●桃色●
- 葉の色:緑色●
- 香り:
- 分類:低木
- 被覆方法:
- 草丈:約50cm
- 誕生花:11月20日・12月28日
- 花言葉:今日限り・優しい感受性
- 用途:開花期間長い/生垣
- 購入方法:アニソンドンテア(サンレモクィーン)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
アニソドンテア(サンレモクィーン)とは!?
アニソドンテア(サンレモクィーン)は樹高が50cm程度とコンパクトに成長するため鉢植えの中や小さな花壇の中でも育てやすい特徴があります。花はハイビスカスを小さくしたような花が春から晩秋にかけて咲きます。花の色は桃色と赤色、赤色と桃色は、どちらも「女性的」「愛情」を感じさせる色です。そのため、可愛いをテーマにした可愛いお庭や、愛をテーマにしたロマンチックガーデンなどにおすすめです。
アニソドンテア(カペンシス)とは!?
アニソドンテア(カペンシス)は学名Anisodontea capensis、単に「アニソドンテア」と呼ぶ場合はこの種をさしている事が多く、別名では「サクラアオイ」や「アフリカン・マロウ(African mallow)」等とも呼ばれる南アフリカが原産の低木です。
アニソドンテア(カペンシス)の語源(由来)
- 属名のanisodonteaは古代ギリシア語て「不平等」「等しくない」を意味する「ἄνισος (ánisos)」と、古代ギリシア語で「歯」を意味する「ὀδούς (odoús)」の2語で構成されており、恐らく葉縁部分がギザギザとしている事に由来します。
- 種小名のcapensisは南アフリカのケープ州を意味しています。
アニソドンテア(カペンシス)の特徴(魅力)
- アニソドンテア(カペンシス)は、ハイビスカスの花を小さくしたような可愛らしい花と、開花期間の長さ、トライデントを想像させるような裂片が3個ある葉の形等が特徴の植物です。
- 樹形はブッシュ状、茎は下部からよく枝分かれして、茎葉が密に茂るため、温暖な地域では生垣として利用される事もあります。
- 葉は葉縁部分が浅裂から深裂するため裂片が3個あり、トライデントのようなカッコイイ外観をしています。
- 開花期間がとても長く、理想的な環境では周年、通常は春から晩秋まで夏も休みなく花が咲きます。そのため長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 花はハイビスカスに似ていて花柱が突出する個性的な花姿をしています。ただし花の大きさは直径が2.5cm程度と小振りです。
- 花の色は桃色と赤色、花弁の基部に赤色の脈が入ります。
アニソドンテア(カペンシス)の樹高は約100(~150)cm、株張り約100cm、樹形はブッシュ状、茎は下部からよく分枝して、分枝は直立または斜上に広がります。茎の色は緑色または赤みを帯び、茎が成熟すると灰褐色または褐色になります。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身の長さ約2(~6.5)cm、幅は約2(~5)cm、葉身の形は卵形、葉縁部分が掌状に浅裂または深裂して裂片が3個あり、鋸歯があります。
花序の総状花序、花の大きさは約2.5cm、花の形はバラ形花冠で5個の花弁が浅い皿状に開き、花弁の形は広倒卵形または倒三角形、花の色は桃色または赤色で花弁の基部に赤色の脈が入ります。雌蕊の花柱は約1cm、雄蕊は雌蕊の周りに多数付き、雄蕊の葯は暗紫色または黒色です。
果実は分離果(1個の雌蕊が複数の子房を持っており、熟すと各心皮に離れて縦に割れ各部が分離する果実をいいます。分離した果実は分果と呼ばれます)です。
アニソドンテアの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
アニソドンテア(サンレモクィーン)の育て方
花壇の土づくり
日当り
アニソドンテア(サンレモクィーン)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また半日影(直射日光3時間~5時間)までで育てる事が可能ですが、花の数が著しく減る事があったり、病気になりやすくなる事があります。
日当たりが適切な環境で育てる事で光合成が活発に行われるため、株の生育が良くなり、花付きや花の大きさも良くなります。そのため、適切な日当たりに植えてあげる事が非常に重要になります。
土壌の土質
アニソドンテアは、自生地が水捌けのよい砂地などにあります。そのため、植え付ける土壌は水捌け・通気性のよい土壌を好みます。
逆に粘土質な土壌は、水分が停滞してジメジメして、根腐れを起こし生育不良になる可能性があるため注意が必要です。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、粘土質な土壌であれば、パーライトや川砂などを入れて通気性や排水性を改善しましょう。また極端に肥沃さのない土壌であれば、必要に応じて腐葉土等の有機物も入れて土壌を改善を行います。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
植付け時の注意点
アニソドンテアは、しっかり根を張り健康な成長するために、十分な深さの作土層(表層にある柔らかな土)が必要です。スコップを使い土壌を深さ30cm以上まで穴を掘り、根張りを邪魔したり保水性や栄養の保持を悪くする石やゴミ等を取り除いておきましょう。
楽天で人気の高いおすすめの堆肥
鉢土づくり
日当り
アニソドンテア(サンレモクィーン)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また半日影(直射日光3時間~5時間)までで育てる事が可能ですが、花の数が著しく減る事があったり、病気になりやすくなる事があります。
培養土
アニソドンテアは、一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=7:3
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
地植え
アニソドンテア(サンレモクィーン)は乾燥に強いため、地植えしている場合は極端に乾燥する場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。雨が長く降らない場合、指を入れて土壌の表面(2~5cm)が乾燥している場合、葉や茎が萎れている場合などは、必要に応じて水やりを行いましょう。
水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
鉢植え
アニソドンテアを鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。ただし水やりを行い過ぎてジメジメとした環境が続くと根腐れしてしまうため、土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
水やりのチェックを簡単にするオススメの道具
- 水やりチェッカー(サスティ)とは、視覚的に分かりやすく色の変化で水やりのタイミングを教えてくれる水分計です。
- 白色(水やり必要)・青色(水やり不要)
- 水やりチェッカー(サスティ)は世界で初めて家庭用水分計で「PF値」が採用されています。PF値は、殆どの植物の生育に阻害がない有効水分域の中のPF2.0付近で色が変わるように設計されているため、水やりの失敗を減らします。
- PF2.0は、どんな土や多肉・観葉植物・草花にも対応しますが、乾燥に強い多肉植物では色変わり後に若干の猶予があり、乾燥に弱い草花では色変わり後は直ぐに水やりをした方が良いかもしれません。
- PF値とは、土壌の水分が毛管力によって引き付けられている強さの程度を表している数値で、これを使う事で土壌の湿り具合や植物への水やりのタイミングが分かるようになります。殆どの植物にとって利用しやすいPF値は1.7~2.3の間にあります。常にPF値が1.7より下の値にあると、多湿を嫌う多肉などは湿潤すぎて根腐れを引き起こしやすくなったり、PF値が2.3より上にあると乾燥が苦手な草花などは水枯れを引き起こしやすくなります。
- 水やり三年と言われるプロでも難しい水やり作業が、水やりチェッカー(サスティ)を使うだけで安心して行えるようになります。
- 水やりチェッカー(サスティ)は水やりが難しい植物(ラン・多肉)にも対応しています。
- 中芯は6ヶ月~9ヶ月経つと水やりをしても青色に変化しなくなるため、変化がなくなったら中芯の交換が必要になります。
肥料の与え方
アニソドンテア(サンレモクィーン)のある程度の肥沃な土壌で育てていれば多くの肥料を必要としません。
肥料は、土壌の栄養が乏しい花壇の中で育てていたり、培養土の劣化や栄養がなくなるのが早い鉢植えで育ている場合、必要に応じて年に1回肥料を与えます。
- 肥料の与え方
- 肥料を与える時期
- 晩冬から早春に行います。
- 肥料の選び方
- 緩効性肥料を選びましょう。
- 肥料の与え方
- 緩効性肥料の場合は株元から少し離れた場所に置き肥します。置き肥とは地面に埋めずにそのまま地面の上に置く肥料です。
剪定のやり方
アニソドンテア(サンレモクィーン)の剪定は「開花の促進」や「株の大きさの制御」を目的にして、冬の終わり頃から春に剪定が行われます。
- 剪定の時期
- 剪定する時期は、冬の終わり頃から早春頃です。
- この時期に剪定をする事で、株にストレスを与えることなく剪定する事ができます。また古い枝が落とされる事で、新芽が刺激されて生産性の高い若い成長が促されます。
- 剪定のやり方
- 株全体を観察して、株の半分から1/3程度を目安に全体を丸く切り戻し剪定しましょう。
- 強く切り戻し剪定する場合は、枝に葉を必ず残すようにしておきます。
夏越しする方法
アニソドンテア(サンレモクィーン)は夏の暑さや乾燥に強いため基本的に夏越し対策は不要です。
冬越しする方法
Hardiness:4a~8b
アニソドンテア(サンレモクィーン)は、軽い霜であれば耐えられるため、暖地であれば地植えで越冬させる事が可能です。ただし長く霜が続いたり、強い霜が降りると枯れてしまう事があるため、必要に応じて冬越し対策が必要になります。
- 屋外で育てている場合は、霜が降りる前に霜対策として不織布などを被せます。
- また霜が降りる前に株を掘り起こして鉢植えに植え直した後に、軒下に移動したり、温室に移動するなどして管理する事も可能です。
- 鉢植えで育てている場合は、霜の当たらない軒下に移動したり、凍結が心配な場合は屋内や温室に移動したりするとよいでしょう。
挿し木や株分けで増やす
アニソドンテア(カペンシス)は挿し木によって増やす事ができます。
挿し木の方法
- 挿し木時期は発根率の高い晩春から夏頃が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂 の長さ10~15cm程度にわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂の1/3程を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
アニソドンテア(カペンシス)の種蒔の方法
播種時期:4月~5月
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
種まき手順
- 種子の準備
- 市販の種子を購入するか、自家採取した種子を利用します。
- 採取した種子は事前に半日程度、水につけておくと発芽しやすくなります。
- 土の準備
- 種を撒く前に、ポットに種まき用の培養土を準備します。
- もしくは直播きする場所の土壌を整えます。
- 種の植え方
- 種を土に置き軽く押し込み、種の上に薄く土を被せます。
- 播種後は乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう。
植物の病気
アニソドンテア(カペンシス)の病気
アニソドンテア(カペンシス)の害虫