イベリスは属の中に約24種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、宿根タイプのイベリスで地面を絨毯の様に広がる草姿と株を覆うように広がる花姿が魅力的な宿根イベリス、一年草タイプで沢山の品種があり茎が直立に伸びるイベリス(アマラ)やイベリス(ウンベラータ)等が親しまれています。
イベリス属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
イベリスの主な種の目次
①宿根イベリス 開花時期:3月~6月 | ②イベリス(アマラ) 開花時期:4月~7月 |
③イベリス(ウンベラータ) 開花時期:4月~7月 |
宿根イベリスの特徴や園芸品種
原産:南ヨーロッパ
学名:Iberis sempervirens
草丈:約15~30cm
分類:常緑多年草/亜低木
開花時期:3月~6月
花色:桃色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:3月15日
花言葉:「甘い誘惑」「初恋の思い出」「心をひきつける」
用途:グランドカバー
特徴:宿根イベリスは学名Iberis sempervirens、別名「トキワマガリバナ」や「エバーグリーン キャンディタフト(evergreen candytuft)」とも呼ばれる南ヨーロッパ原産の常緑多年草もしくは亜低木です。
宿根イベリスの語源(由来)
- 属名のIberisは古代ギリシャ語の「ἰβηρίς(ibērís)」に由来します。
- 種小名のsempervirensは、ラテン語で「常に」「いつも」を意味する「semper」と、「緑色の」を意味する「virens」の2語からなり、常緑の葉に由来しています。
- トキワマガリバナは冬も葉が茂る「常緑(トキワ)」で、中国名でイベリスを意味する「屈曲花(マガリバナ)」からきています。
- 宿根イベリスは「宿根」タイプのイベリスを意味しますが、正しくは宿根(冬に葉がなくなる)ではなく常緑多年草です。
- 英名のエバーグリーン・キャンディタフト(evergreen candytuft)は「evergreen(常緑)」の「candytuft(イベリス)」を意味しています。
- ↳キャンディタフトはカンディア(Candia)から持ち込まれた、房状の花(tuft)をもつ植物を意味しており、カンディア(Candia)とはクレタ島の事です。
宿根イベリスの特徴(魅力)
- 宿根イベリスの茎は匍匐して途中で立ち上がる草姿をしています。
- ↳そのためグランドカバーとして利用される事が多く
- ↳花壇の縁どりや鉢植えに利用すると茎葉が枝垂れ滝を思わせる様な優雅な草姿が見られます。
- 宿根イベリスは小さく可憐な花を春に一斉に開花させ絨毯の様な美しい花姿をつくります。
- ↳花は清楚で清潔感のある白色の花から可愛いくロマンチックな雰囲気をつくる桃色の花まであります。
- 花には香りがありますが「不快」な匂いと感じる人の方が多いようです。
- 葉は非常に細く長い線形です。
- 非常に乾燥に強く肥料も殆ど不要なため環境が合えば放ったらかしでも育ちますが
- ↳水分が多い環境を苦手にしているため注意が必要です。
宿根イベリスの茎は基部でよく分枝して匍匐した後に立ち上がる傾状茎をしており、高さ約15(~30)cm幅約30(45)cmの間で成長します。葉は根生葉と茎葉があり、茎葉は互生葉序、葉色は緑色で、葉身は長さ約1(~5)cm幅は約0.2(~0.5)cmの線形もしくはヘラ形をしています。花序は茎の上部に花が密に集まる総状花序で、個々の花は白色もしくは桃色の4個の花弁(外側の2個が長く内側の2個は短い)と、6個の雄蕊と1個の雌蕊があります。
開花時期は早春から初夏、花色は白色もしくは桃色、個々の花は花弁4個(長い花弁2個と短い花弁2個)と内部に雄蕊6個と雌蕊1個があり、花序は総状花序に咲きます、草姿は匍匐して高さ約15(30)cm × 幅は約30(45)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身はヘラ形もしくは線形、葉序は根生葉もしくは互生葉序につきます。
宿根イベリスの栽培方法
園芸では、春に一斉に開花し絨毯の様に地面を覆い尽くす花を鑑賞する目的で育てられる事が多いです。匍匐して広がる草姿から、花壇の縁沿いに植えて縁部分と小道の境界を曖昧(自然)にするために利用されたり、鉢植えに植えて縁部分から優雅に枝垂れる草姿を鑑賞するために利用されたりします。
宿根イベリスを育てる際に注意する事は「ジメジメとした多湿」です。基本的には乾燥に強く肥料も殆ど必要としないため、理想的な環境では放ったらかしで育てる事も出来ますが、長雨等でジメジメした環境が続くと多湿で枯れてしまう事もあります。そのため長雨に当たらない様にしたり、土壌の排水性を高めておくなどの対策も必要になるでしょう。
宿根イベリスの主な園芸品種
イベリス(アマラ)の特徴や園芸品種
原産:ヨーロッパ
学名:Iberis amara
草丈:約10~30cm
分類:一年草
開花時期:4月~7月
花色:桃色●紫色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:3月15日
花言葉:「甘い誘惑」「初恋の思い出」「心をひきつける」
用途:グランドカバー
特徴:イベリス(アマラ)は学名Iberis amara、別名では「ビター・キャンディタフト(bitter candytuft)」や「ワイルド キャンディタフト(wild candytuft)」とも呼ばれるヨーロッパ原産の一年草です。
イベリス(アマラ)の語源(由来)
- 属名のIberisは古代ギリシャ語の「ἰβηρίς(ibērís)」に由来します。
- 種小名のamaraは「苦い」を意味しており食べると苦い事に由来します。
- 英名のビター・キャンディタフト(bitter candytuft)は、口に入れると「bitter(苦い)」「candytuft(イベリス)」を意味しています。
- ↳キャンディタフトはカンディア(Candia)から持ち込まれた、房状の花(tuft)をもつ植物を意味しており、カンディア(Candia)とはクレタ島の事です。
イベリス(アマラ)の特徴(魅力)
- イベリス(アマラ)は一年草タイプです。
- ↳花が完全に終わる8月頃になると株はボロボロとなり徐々に枯れていきます。
- イベリス(アマラ)の茎は直立して上部で分枝して半球状の花を沢山咲かせます。
- ↳花色は清潔感のある白色の花の他にも上品な雰囲気ある紫色の花やロマンチックな雰囲気のある桃色の花があります。
- 花の形は小さな花が茎の頂部で半球状に密に集まります。
- ↳個々の花は不均一な花弁で構成されており外側の花弁が大きいです。
- 花には心地よい甘い香りがありますが苦い味があり
- ↳種小名や英名の由来にもなっています。
- 種から容易に育つため大量植栽出来ます。
イベリス(アマラ)の茎は直立で上部で分枝して、高さ約15(~30)cmの間で成長します。葉は茎に対して互生葉序に配置され、葉色は緑色、葉身は長さ約2(~6)cm幅は約0.5(~1.5)cmの倒披針形もしくはヘラ形をしています。花序は茎の上部に花が密に集まる総状花序で、個々の花は白色もしくは桃色か紫色があり、花冠は4個の花弁(外側の2個が長く内側の2個は短い)と、6個の雄蕊と1個の雌蕊があります。
開花時期は春から夏、花色は白色や桃色、紫色があり、個々の花は花弁4個(長い花弁2個と短い花弁2個)と内部に雄蕊6個と雌蕊1個があり、花序は総状花序に咲きます、草姿は直立して高さ約10(30)cm × 幅は約10(20)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身はヘラ形もしくは倒披針形、葉序は互生葉序につきます。
イベリス(アマラ)の栽培方法
イベリス(アマラ)を育てる際に注意する事は「ジメジメとした多湿」です。基本的には乾燥に強く肥料も殆ど必要としないため、理想的な環境では放ったらかしで育てる事も出来ますが、長雨等でジメジメした環境が続くと多湿で枯れてしまう事もあります。そのため長雨に当たらない様にしたり、土壌の排水性を高めておくなどの対策も必要になるでしょう。
イベリス(アマラ)の主な園芸品種
イベリス(アマラ) |
イベリス(ウンベラータ)の特徴や園芸品種
原産:ヨーロッパ
学名:Iberis umbellata
草丈:約30~0cm
分類:一年草
開花時期:4月~7月
花色:桃色●紫色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:3月15日
花言葉:「甘い誘惑」「初恋の思い出」「心をひきつける」
用途:
特徴:イベリス(ウンベラータ)は学名Iberis umbellata、別名「ガーデン キャンディタフト(garden candytuft)」や「グローブ キャンディタフト(globe candytuft)」等とも呼ばれるヨーロッパ原産の一年草です。
イベリス(ウンベラータ)の語源(由来)
- 属名のIberisは古代ギリシャ語の「ἰβηρίς(ibērís)」に由来します。
- 種小名のumbellataは「傘」を意味しており、半球状の花の形に由来します。
- 英名のAnnual Candytuftは1年生(Annual)のイベリス(Candytuft)を意味しています。
- ↳キャンディタフトはカンディア(Candia)から持ち込まれた、房状の花(tuft)をもつ植物を意味しており、カンディア(Candia)とはクレタ島の事です。
イベリス(ウンベラータ)の特徴(魅力)
- イベリス(ウンベラータ)は一年草タイプです。
- ↳花が完全に終わると徐々に枯れていきます。
- イベリス(ウンベラータ)の茎は最大50cmの高さまで成長します。
- 茎は上部で分枝して半球状の花を沢山咲かせます。
- ↳花色は清潔感のある白色の花の他にも上品な雰囲気ある紫色の花やロマンチックな雰囲気のある桃色の花があります。
- 花の形は小さな花が茎の頂部で半球状に密に集まります。
- ↳個々の花は不均一な花弁で構成されており外側の花弁が大きいです。
- 種から容易に育つため大量植栽出来ます。
イベリス(ウンベラータ)の茎は直立で上部で分枝して、高さ約30(~50)cmの間で成長します。葉は茎に対して互生葉序に配置され、葉色は緑色、葉身は長さ約2(~6.5)cmで線形をしています。花序は茎の上部に花が密に集まる総状花序で、個々の花は白色もしくは桃色か紫色があり、花冠は4個の花弁(外側の2個が長く内側の2個は短い)と、6個の雄蕊と1個の雌蕊があります。
開花時期は春から夏、花色は白色や桃色、紫色があり、個々の花は花弁4個(長い花弁2個と短い花弁2個)と内部に雄蕊6個と雌蕊1個があり、花序は総状花序に咲きます、草姿は直立して高さ約30(50)cm × 幅は約30(50)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は線形、葉序は互生葉序につきます。
イベリス(ウンベラータ)の栽培方法
イベリス(ウンベラータ)を育てる際に注意する事は「ジメジメとした多湿」です。基本的には乾燥に強く肥料も殆ど必要としないため、理想的な環境では放ったらかしで育てる事も出来ますが、長雨等でジメジメした環境が続くと多湿で枯れてしまう事もあります。そのため長雨に当たらない様にしたり、土壌の排水性を高めておくなどの対策も必要になるでしょう。
イベリス(ウンベラータ)の主な園芸品種
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