ジャスミンは属の中に約200種ありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、開花期間が長く柑橘類を連想させる甘い香りが魅力的なソケイ、花が一斉に開花して圧倒的な花姿がみられるハゴロモジャスミン、ジャスミンティーを作る材料にもなり非常に強烈な甘い香りを漂わせるアラビアンジャスミン等が親しまれています。
ジャスミンの種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい。
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
ジャスミンの主な種の目次
ソケイの特徴や園芸品種
- 原産:コーカサス地方/イラン/アフガニスタン/パキスタン/タジキスタン/インド/ネパー/中国
- 学名:jasminum officinale
- 草丈:約400~800cm
- 分類:落葉ツル性木本
- 登攀方法:巻き付き茎
- 開花時期:5月~10月
- 花色:桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:9月19日/10月23日
- 花言葉:優美/可憐/官能的/愛らしさ/愛想のよい
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/壁面緑化/香りが良い
ソケイとは!?
ソケイは学名jasminum officinale、一般的に「ジャスミン」と呼ばれる場合はこの種をさしており別名「コモンジャスミン(common jasmine)」とも呼ばれる落葉ツル性低木です。ジャスミンはコーカサス地方・イラン・アフガニスタン・パキスタン・タジキスタン・インド・ネパール・中国が原産で、またヨーロッパやアフリカ、西インド諸島等に広く帰化しています。
ソケイの語源(由来)
- 属名のjasminumは、ペルシャ語で「神からの贈り物」「神の贈り物」を意味する「yasmin」からきており、アラビア語とヘブライ語ではジャスミンを意味しています。
- 種小名のofficinaleは「役に立つ」を意味しています。
- ソケイ(素馨)の由来は諸説ありますが、中国にいた素馨と言う名の女性が、亡くなった後に葬られた場所から、ソケイの花が咲き何時までも香り続いたという伝説からきていると言われています。
- また一説には、花の色が白色(素)で花に良い香り(馨)があるという意味から「素馨(ソケイ)」になったという説があります。
ソケイの特徴(魅力)
- ソケイは、非常に多花性で、株を覆うように花を咲かせる事から、開花期は紙吹雪を連想させるような美しい景観をつくります。また花には香水にも利用される強烈な香りがあり、香りは数メートル先まで漂うため、香りを楽しむ目的で育てられる事も多い植物です。
- 園芸では、心地よい香りのある花を鑑賞する目的や、ツルをトレリスなどに絡ませて壁面緑化などとして利用する目的で育てられます。
- 樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると茎先端が旋回するように動き、茎を巻き付けて体を固定します。
- そのため、トレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
- 花の香りは非常に強く、開花期には数メートル先まで香りが届きます。香りは官能的で刺激的な蜂蜜のような甘い香りがあり、催淫作用や気分の高揚などの効果があるとされている事から、花を収穫してベットの周りに散らしたり、花瓶に生けてベットの横に飾り楽しまれたりします。
- ジャスミンは「バラ」「スズラン」と並んで、三大フローラルと呼ばれており、人気が飛び抜けて高い香りの1つです。そのため香りを調合して香水としてよく利用されており、また花から精油を抽出してアロマオイルとして利用されたりもします。
- 葉は小葉が3個~9個集まり羽状に広がる形から、レースの編み物の様な繊細な印象を与えます。
- 葉(小葉)は細長く長さ約0.5~4.5cmあり、先端が尖るため洗練された印象を与えます。
ソケイの樹形はツル性(巻き付き茎)、茎の長さは約400(~800)cm、茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、成熟すると木質化して灰色になります。※巻き付き茎は茎頂が物体に接触すると、茎の先端が旋回するように動き、他の植物や物体に茎を巻き付けて体を固定します。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は羽状複葉、羽状複葉は小葉が3(~9)個、小葉の長さ約0.5(~4.5)cm、小葉の形は披針形もしくは卵形、小葉の先端は鋭尖形に尖ります。
花序は頂部に複数の花が集まり散形花序につくか集散花序につきます。花は筒状、先端は平に平開して直径約2cm、花の裂片は4(~5)個、花色は白色もしくは桃色をしています。
果実は液果(果皮のうち特に中果皮が水分を多く含む細胞になり液質もしくは多肉質な果実)、液果は直径約1cm、形は球形または楕円形、色は暗紫色です。
ソケイの園芸品種の紹介
- フィオナサンライズ(jasminum officinale ‘fiona sunrise’)は、葉全体が鮮やかな黄色(~黄緑色)の葉色をしているため、春から晩秋にかけてお庭の雰囲気を明るくしたりカジュアルで開放感を感じさせたりするイエローリーフとして楽しむ事が出来る園芸品種です。花は直径約2cm、花の形は筒状で裂片は4~5個あり、花色は白色です。樹形はツル性、高さ約300~600cmに成長します。
- ホワイトプリンセス(jasminum officinale ‘white Princess’)は、四季咲き性が強いため花が長く楽しめる所が魅力です。また花の直径が大きいため、普通より華やかな印象や豪華な雰囲気を作りやすいとこが特徴の園芸品種です。樹形はツル性、高さ約200~300cmに成長します。
- クロテッドクリーム(jasminum officinale ‘clotted cream’)は、カスタードなどの甘いクリームを連想させるような薄い黄色の花色が魅力の園芸品種です。花は直径約2cm、花の形は筒状で裂片は4から5個あり、花色は薄い黄色です。樹形はつる性、高さ約200~400cmに成長します。
- 班入りジャスミン(jasminum officinale ‘Argenteovariegatum’)は、葉のふち部分に黄色の班(覆輪)が入るため、春から晩秋にかけてお庭の雰囲気を明るくするカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。花は直径約2cm、花の形は筒状で裂片は4~5個あり、花の色は白色です。樹形はツル性、高さ約300~500cmに成長します。
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ハゴロモジャスミンの特徴や園芸品種
- 原産:中国
- 学名:jasminum polyanthum
- 草丈:約300~600cm
- 分類:常緑ツル性木本
- 開花時期:4月~5月
- 花色:桃色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:1月20日
- 花言葉:温和/愛嬌/気立ての良さ
- 用途:カラーリーフ/壁面緑化/香りが良い
ハゴロモジャスミンとは!?
ハゴロモジャスミンは学名jasminum polyanthum、別名「メニー・フラワージャスミン(many-flowered jasmine)」や「ピンク・ジャスミン(pink jasmine)」とも呼ばれる中国原産の常緑ツル性木本です。
ハゴロモジャスミンの語源(由来)
- 属名のjasminumは、ペルシャ語で「神からの贈り物」「神の贈り物」を意味する「yasmin」からきており、アラビア語とヘブライ語ではジャスミンを意味しています。
- 種小名のpolyanthumはラテン語で「多く/多い」を意味する「poly」とラテン語で「花」を意味する「anthum」の2語からきており、沢山の花を咲かせる事に由来します。
- ハゴロモジャスミンの由来は桃色の蕾とそこから咲く白色の花が羽衣(ハゴロモ)の様に見える所からきています。
ハゴロモジャスミンの特徴(魅力)
- ハゴロモジャスミンは、英名で「沢山の花を咲かせるジャスミン(many-flowered jasmine)」と呼ばれており、非常に多花性の性質がある事から、開花期には株を完全に覆ってしまう程の花を咲かせて美しい景観をつくります。またコモンジャスミン(ソケイ)と同様に花には香水にも利用される強烈な香りがあり、香りは数メートル先まで漂うため、香りを楽しむ目的で育てられる事も多い植物です。
- 園芸では、心地よい香りのある花を鑑賞する目的や、ツルをトレリスなどに絡ませて壁面緑化などとして利用する目的で育てられます。
- 樹形はツル性、茎は基本的に自立せず、他の植物や物体に接触すると茎先端が旋回するように動き、茎を巻き付けて体を固定します。
- そのため、トレリスやオベリスク等の資材を準備して育てる必要があります。
- 花は4月から5月に一斉に開花します。
- 花は約5~50個の多数の花が円錐状に集まり咲くため、株一面を覆いつくし美しい景観をつくります。
- 花は苞と外側部分が桃色をしており、開くと白色になるため、可愛らしい印象や清楚な印象などを与えます。そのため清潔感のあるお庭や、ロマンチックな雰囲気があるお庭などにおすすめです。
- 花の香りは非常に強く、開花期には数メートル先まで香りが届きます。香りは官能的で刺激的な蜂蜜のような甘い香りがあり、催淫作用や気分の高揚などの効果があるとされている事から、花を収穫してベットの周りに散らしたり、花瓶に生けてベットの横に飾り楽しまれたりします。
- ジャスミンは「バラ」「スズラン」と並んで、三大フローラルと呼ばれており、人気が飛び抜けて高い香りの1つです。そのため香りを調合して香水としてよく利用されており、また花から精油を抽出してアロマオイルとして利用されたりもします。
- 葉は小葉が5個~9個集まり羽状に広がる形から、レースの編み物の様な繊細な印象を与えます。
- 葉(小葉)はコモンジャスミン(ソケイ)よりも大きくなる傾向があり、ハゴロモジャスミンの葉の長さは約2~10cm、先端が細なく伸びるように尖るため洗練された印象を与えます。
- コモンジャスミンは落葉性(または半常緑)ですが、ハゴロモジャスミンは常緑性のため冬の間も葉は残り、壁面を被覆する事が出来ます。
- ハゴロモジャスミンは軽い霜に耐える事が出来るため暖地等では屋外で越冬する事が出来ます。
- ただし強い霜の降りる地域では枯れてしまうため、寒い地域で育てる際は冬の管理に注意が必要です。
ハゴロモジャスミンの樹形はツル性(巻き付き茎)、茎の長さは約300(~600)cm、茎の色は緑色もしくは赤色か紫色をしており、成熟すると木質化して灰色(灰褐色)になります。※巻き付き茎は茎頂が物体に接触すると、茎の先端が旋回するように動き、他の植物や物体に茎を巻き付けて体を固定します。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄は長さ約0.5(~2)cm、葉身は羽状複葉、羽状複葉は小葉が5(~9)個、小葉の長さ約2(~10)cm、幅は約1(~3.5)cm、小葉の形は披針形もしくは卵形、小葉の先端は尾形に長く伸び尖るか鋭尖形に尖ります。
花序は円錐花序、円錐花序は総状花序が円錐状に集まり花は約5(~50)個つきます。花は筒状、先端は平に平開して直径約2cm、花の裂片は5個、花色は白色もしくは桃色をしています。
果実は液果(果皮のうち特に中果皮が水分を多く含む細胞になり液質もしくは多肉質な果実)、液果は直径約1cm、形は球形、色は暗紫色です。
ハゴロモジャスミンの園芸品種の紹介
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マツリカ(アラビアジャスミン)の特徴や園芸品種
- 原産:インド/東南アジア
- 学名:jasminum sambac
- 草丈:約50~300cm
- 分類:常緑低木/常緑ツル性木本
- 開花時期:7月~9月(理想的な環境では周年)
- 花色:白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 誕生花:9月19日/10月23日
- 花言葉:優美/可憐/官能的/愛らしさ/愛想のよい
- 用途:カラーリーフ/壁面緑化/香りが良い
マツリカ(アラビアジャスミン)とは!?
マツリカ(アラビアジャスミン)は学名jasminum sambac、別名では「サムバック・ジャスミン(Sambac jasmine)」とも呼ばれるインドおよび東南アジアが原産の常緑低木もしくは常緑ツル性木本です。
マツリカ(アラビアジャスミン)の語源(由来)
- 属名のjasminumは、ペルシャ語で「神からの贈り物」「神の贈り物」を意味する「yasmin」からきており、アラビア語とヘブライ語ではジャスミンを意味しています。
- 種小名のsambacは、18世紀にアラビアからヨーロッパに幾つかのジャスミンが紹介された際に、通称sambacの名で呼ばれていました。
- アラビアジャスミンの由来は、この種を再分類した際に間違ってアラビア起源とした事に由来します。
マツリカ(アラビアジャスミン)の特徴(魅力)
- マツリカ(アラビアジャスミン)は、ジャスミンティーに使う花として一般的に知られており、花は香りの質がよくジャスミンティーの他にも抽出した精油が香水などに使われています。また一般的なジャスミンと違い低木状に育つ習慣も特徴的です。
- 園芸では、甘く心地よい香りのある花を鑑賞したり収穫してお茶の原料として利用する目的で育てられます。
- 樹形は低木状またツル状で、茎は長く伸びると湾曲しながら弧状に広がる傾向があるため、ツルのように誘引して育てるか、剪定しながら低木状に育てられます。
- 花は理想的な環境では一年を通して開花する能力がありますが、一般的には夏から秋にかけて開花します。
- 花は夕方から夜にかけて開く性質があり、逆に朝から夕方にかけて閉じる性質をもちます。
- 花は筒状で、先端が平開して平らに咲き、裂片がふつう5個~9個あります。
- 花の香りは非常に強く、甘く酔うような官能的で刺激的な質のよい香りがあり、香りのよい花は茶葉の香り漬けとして利用されたり、花から精油が抽出され香水などの原料として利用されたりします。
- ジャスミンは「バラ」「スズラン」と並んで、三大フローラルと呼ばれており、人気が飛び抜けて高い香りの1つです。そのため香りを調合して香水としてよく利用されており、また花から精油を抽出して香水やアロマオイルとして利用されたりもします。
- 葉は他のジャスミンと違い、1個の葉でつくられる単葉で、常緑性のため冬の間も葉は残ります。
- マツリカ(アラビアジャスミン)は基本的に霜に耐えられないため、暖地でも冬越しさせる場合は冬越し対策が必要です。
マツリカ(アラビアジャスミン)の樹形は直立またはツル性、茎の長さは約50(~300)cm、茎の色は緑色もしくは赤色か紫色をしており、成熟すると木質化して灰色(灰褐色)になります。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身の長さ約4(~12.5)cm、幅は約2(~7.5)cm、葉身の形は楕円形または卵形をしています。
花序は1個の花がつく頂花もしくは集散花序、花は筒状、先端は平に平開して直径約2(~3)cm、花の裂片は5(~9)個、花色は白色です。
果実は液果(果皮のうち特に中果皮が水分を多く含む細胞になり液質もしくは多肉質な果実)、液果は直径約1cm、形は球形、色は暗紫色です。
ジャスミンティーの作り方
ジャスミンティーは、収穫した葉・花をそのまま急須に入れて蒸らして作る普通のハーブティーと違い、香り漬けの工程が必要になります。香り漬けは密閉容器に花と茶葉(烏龍茶や緑茶)を重ねて入れて、香り漬けのために最低でも1日、長くて数週間の香り漬けのため保存が必要になります。
1.花と茶葉と瓶を用意しましょう。
花の収穫は花が閉じている朝に行います。状態がよいものを選んで収穫しましょう。茶葉は中国緑茶でも日本の緑茶でも烏龍茶でも構いません。瓶は清潔で中が見える透明な物がよいでしょう。透明の瓶なら茶葉と花を保存した後も中の状態が確認しやすいからです。
2.緑茶とアラビアジャスミンの花を瓶に入れる
瓶の中に、茶葉とアラビアジャスミンの花をミルフィーユ状に重ねます。瓶の底に摘み取ったばかりの新鮮なアラビアジャスミンの花(出来れば蕾)を敷きます。次に花の上に茶葉を敷きます。その上にアラビアジャスミンの花を敷きます。この工程を何度も重ねます。
3.保存場所と時間
瓶の中に花と茶葉が全て入ったら、香り付けの為に最低でも1日、長くて数週間は、冷暗所で保管しましょう。熱で花が腐る事があるため、数時間おきに瓶をあけて空気に触れさせて下さい。難しい場合は冷蔵庫にいれて保管する事も出来ます。
4.お茶にする
アラビアジャスミンの香りが茶葉にうつったら、急須の中に茶葉を茶さじ2~3杯いれます。その際、出来るだけアラビアジャスミンの花は取り除いておきましょう。沸騰したお湯で5分ほど蒸らしたら完成です。
マツリカ(アラビアジャスミン)の園芸品種の紹介
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ケソケイ(スタージャスミン)の特徴や園芸品種
- 原産:東南アジア
- 学名:jasminum multiflorum
- 草丈:約100~300cm
- 分類:常緑低木/常緑ツル性木本
- 開花時期:5月~6月
- 花色:白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 用途:カラーリーフ/壁面緑化/香りが良い
ケソケイ(スタージャスミン)とは!?
ケソケイ(スタージャスミン)は学名jasminum multiflorum、別名「ジャスミン・マルチフローラム」とも呼ばれるインドおよび東南アジアが原産の常緑低木もしくは常緑低木もしくは常緑ツル性木本です。
ケソケイ(スタージャスミン)の語源(由来)
- 属名のjasminumは、ペルシャ語で「神からの贈り物」「神の贈り物」を意味する「yasmin」からきており、アラビア語とヘブライ語ではジャスミンを意味しています。
- 種小名のmultiflorumはラテン語で「複数」や「多く」を意味する「multi」と、ラテン語で「花」を意味する「florum(flos)」の2語からきており、沢山の花を咲かせる事に由来します。
ケソケイ(スタージャスミン)の特徴(魅力)
- ケソケイ(スタージャスミン)は、スタージャスミン(星のジャスミン)や種小名multiflorum(沢山の花)からもわかる通り、星のような形をした花を沢山咲かせる所が特徴のジャスミンです。
- また驚く程に花色が白色な事から西洋では「雪」の色に例えられ、インドではヒンズー教の神話に登場する「クンダ」の白さに例えられます。
- 樹形は低木状またツル状で、茎は長く伸びると湾曲しながら弧状に広がる傾向があります。
- 花は葉腋(腋性)または頂部(頂生)に房状(散形花序)に花が集まるため、非常に沢山の花が咲きます。
- 花は他のジャスミンのような強い香りがありません。
- 葉は他のジャスミンと違い、1個の葉でつくられる単葉で、常緑性のため冬の間も葉は残ります。
ケソケイ(スタージャスミン)の樹形は直立またはツル性、茎の長さは約100(~300)cm、茎の色は緑色、成熟すると木質化して灰色(灰褐色)になります。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身の長さ約3(~5)cm、葉身の形は卵形もしくは基部が凹む心形です。
花序は散形総状花序、散形総状花序は腋性または頂生に複数の花を散形花序につけます。花冠は高杯形、高杯形は筒部が長く先端が皿状に開き裂片は6(~9)個、花冠の直径は約2(~3)cm、花冠の色は白色です。
果実は液果(果皮のうち特に中果皮が水分を多く含む細胞になり液質もしくは多肉質な果実)、液果は直径約1cm、形は球形または楕円形、色は黒色です。
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オウバイの特徴や園芸品種
- 原産:中国
- 学名:jasminum nudiflorum
- 草丈:約100~300cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:3月~4月
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:1月22日/2月20日/3月6日
- 花言葉:期待/恩恵/控えめな美
- 用途:カラーリーフ/壁面緑化/香りが良い
オウバイとは!?
オウバイは学名jasminum nudiflorum、別名では「ウィンター・ジャスミン(winter jasmine)」や「迎春花」とも呼ばれる中国が原産の落葉低木です。
オウバイの語源(由来)
- 属名のjasminumは、ペルシャ語で「神からの贈り物」「神の贈り物」を意味する「yasmin」からきており、アラビア語とヘブライ語ではジャスミンを意味しています。
- 種小名のnudiflorumは「裸の花」を意味しており、花に毛がない事に由来します。
オウバイの特徴(魅力)
- オウバイは、別名では「冬のジャスミン」や「迎春花」とも呼ばれており、冬の終わり春を迎える時期に咲く花として知られています。花は葉の展開前に咲くため、花と枝のみの美しいシルエットを作り出し、レンギョウを思わせるような黄の花が明るく輝くような印象を与えます。
- 樹形はブッシュ状もしくはカスケード状に枝垂れる傾向があり、枝は途中で湾曲して弧状に広がるか、地面を匍匐するように広がるまたは枝垂れます。
- そのため、植え込みに並べて生垣として利用されたり、地面を覆う地被植物として利用されたり、壁にしなやかな枝を誘引してエスパリエとして利用されたり、壁から枝を下垂させて壁面緑化として利用されたりします。
- 花は「迎春花」と呼ばれる事からもわかる通り、冬の終わり早春頃から春にかけて開花します。
- 花序は腋性、葉腋に1個の花がつき、花は筒部が長く、先端が開き裂片が5個~6個あります。
- 鮮やかな黄色の花色は、明るく開放的な印象を与えたり、レモンのような爽やかな印象を与えたりします。そのため気分が向上する様な爽やかで明るいお庭や、様々な花色を組み合わせたカラフルなお庭などにおすすめです。
- 葉はクローバのように小葉が3個集まり、小葉は長さが約1~2.5cmと小さめです。
- 葉はふつう緑色ですが、明るく爽やかな印象を与える黄色の葉色や、清潔感を感じさせる白色の葉色等があるため、品種を選んでカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- オウバイはエスパリエとして利用される事があります。
- エスパリエとは、垂直な平面の壁などに、しなやかな枝を誘引して樹形などを楽しむ仕立て方です。枝を誘引するために、壁面には事前にワイヤーを張ったり、格子(トレリスなど)を準備しておきます。
オウバイの樹高は100(~300)cm、樹形はブッシュ状(Bushy)で、茎は直立もしくは途中で湾曲して弧状に広がるか匍匐します。茎は4個の短い翼が稜(物の角、多面体においては隣り合う二つの面が交わり出来る直線)としてあり、茎の色は緑色、成熟すると灰色もしくは灰褐色になります。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は1個の葉からなる単葉もしくは3個の小葉からなる三出複葉、葉身(小葉)の長さ約1(~2.5)cm、葉身(小葉)の形は楕円形もしくは卵形です。
花序は腋花、腋花は葉腋から花が出ます。花冠は高杯形、高杯形は筒部が長く先端が皿状に開き裂片は5(~6)個、花冠の直径は約2.5cm、花冠の色は黄色です。
果実は液果(果皮のうち特に中果皮が水分を多く含む細胞になり液質もしくは多肉質な果実)、液果は直径約0.8(~1.3)cm、形は球形です。
オウバイの園芸品種の紹介
- 班入りオウバイは、葉のふち部分に白色(~薄黄色)の班(覆輪)が入るため、春から晩秋にかけてお庭の雰囲気を明るくしたり爽やかな印象を与えるカラーリーフとしても楽しめる園芸品種です。花は直径約2~3cm、花冠は高杯形で裂片は5~6個あり、花色は黄色です。樹形はブッシュ状、高さ約100~300cmに成長します。
- ミスティーク(jasminum nudiflorum mystique)は、葉のふち部分に白色の班(覆輪)が入るため、春から晩秋にかけてお庭の雰囲気を明るくしたり清潔感を感じさせるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。花は直径約2~3cm、花冠は高杯形で裂片は5~6個あり、花色は黄色です。樹形はブッシュ状、高さ約100~300cmに成長します。
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オウバイモドキ(ウンナンオウバイ)の特徴や園芸品種
- 原産:中国/ベトナム
- 学名:Jasminum mesnyi
- 草丈:約100~300cm
- 分類:落葉低木
- 開花時期:3月~4月
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:1月22日/2月20日/3月6日
- 花言葉:期待/恩恵/控えめな美
- 用途:カラーリーフ/壁面緑化
オウバイモドキ(ウンナンオウバイ)とは!?
オウバイモドキ(ウンナンオウバイ)は学名Jasminum mesnyi、別名では「プリムローズ・ジャスミン(primrose jasmine)」や「ジャパニーズ・ジャスミン(Japanese jasmine)」とも呼ばれる中国およびベトナムが原産の落葉低木です。
オウバイモドキ(ウンナンオウバイ)の語源(由来)
- 属名のjasminumは、ペルシャ語で「神からの贈り物」「神の贈り物」を意味する「yasmin」からきており、アラビア語とヘブライ語ではジャスミンを意味しています。
オウバイモドキ(ウンナンオウバイ)の特徴(魅力)
- オウバイモドキは、その名前からもわかる通り「オウバイ」に似た樹形や花姿をしており、優雅に湾曲して広がるまたは枝垂れる樹形と、枝に沿って並び咲く黄色の花が魅力の植物です。
- 樹形はブッシュ状もしくはカスケード状に枝垂れる傾向があり、枝は途中で湾曲して弧状に広がるか、地面を匍匐するように広がるまたは枝垂れます。
- そのため、斜面を覆う地被植物として利用されたり、壁にしなやかな枝を誘引してエスパリエとして利用されたり、壁から枝を下垂させて壁面緑化として利用されたりします。
- 花はレンギョウを思わせるような外観をしており、花序は腋性、葉腋に1個の花がつき、花は筒部が長く、先端が開き裂片が6個~8個あります。※八重咲き品種もあります。
- 鮮やかな黄色の花色は、明るく開放的な印象を与えたり、レモンのような爽やかな印象を与えたりします。そのため気分が向上する様な爽やかで明るいお庭や、様々な花色を組み合わせたカラフルなお庭などにおすすめです。
- 葉はクローバのように小葉が3個集まり、小葉は長さが約2.5~5cmと、オウバイよりも大きめです。
- 葉はふつう緑色ですが、明るく爽やかな印象を与える黄色の葉色や、清潔感を感じさせる白色の葉色等があるため、品種を選んでカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- オウバイモドキはエスパリエとして利用される事があります。
- エスパリエとは、垂直な平面の壁などに、しなやかな枝を誘引して樹形などを楽しむ仕立て方です。枝を誘引するために、壁面には事前にワイヤーを張ったり、格子(トレリスなど)を準備しておきます。
オウバイモドキ(ウンナンオウバイ)の樹高は100(~300)cm、樹形はツル性で、茎は途中で湾曲して弧状に広がるか枝垂れます。茎の色は緑色、成熟すると灰色もしくは灰褐色になります。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は1個の葉からなる単葉もしくは3個の小葉からなる三出複葉、葉身(小葉)の長さ約2.5(~5)cm、葉身(小葉)の形は卵形もしくは披針形です。
花序は腋花、腋花は葉腋から花が出ます。花冠は筒状で先端が皿状に開き裂片は6(~8)個、花冠の直径は約2(~4.5)cm、花冠の色は黄色です。
果実は液果(果皮のうち特に中果皮が水分を多く含む細胞になり液質もしくは多肉質な果実)、液果は直径約0.6(~0.8)cm、形は球形もしくは楕円形です。
オウバイモドキ(ウンナンオウバイ)の園芸品種の紹介
キソケイの特徴や園芸品種
- 原産:ヒマラヤ
- 学名:jasminum humile var. revolutum
- 草丈:約100~200cm
- 分類:低木
- 開花時期:5月~6月
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●黄色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 用途:
キソケイとは!?
キソケイは学名jasminum humile var. revolutum、ヒマラヤが原産の低木です。
キソケイの語源(由来)
- 属名のjasminumは、ペルシャ語で「神からの贈り物」「神の贈り物」を意味する「yasmin」からきており、アラビア語とヘブライ語ではジャスミンを意味しています。
- 種小名の
キソケイの特徴(魅力)
キソケイの樹高は100(~200)cm、樹形はブッシュ状(Bushy)で、茎はしなやかで湾曲して広がる傾向にあり、茎の色は緑色、成熟すると灰色もしくは灰褐色になります。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉柄はあり、葉身は羽状複葉、羽状複葉は小葉が複数集まり、小葉は卵形もしくは披針形です。
花序は円錐花序または散房花序、花冠は高杯形、高杯形は筒部が長く先端が皿状に開き裂片は5個、花冠の直径は約2.5cm、花冠の色は黄色です。