- 原産:ヨーロッパ
- 科:キク(Asteraceae)
- 属:フランスギク/レウカンセマム(Leucanthemum)
- 種:フランスギク(Leucanthemum vulgare)
- 別名:オックスアイ・デイジー(ox-eye daisy)/ドックデイジー(dog daisy)
- 開花時期:5月~7月
- 花の色:黄色●白色〇
- 葉の色:緑色●
- 分類:多年草
- 被覆方法:
- 草丈:約30~80cm
- 誕生花:3月10日
- 花言葉:忍耐
- 用途:背が高い花/切り花
- 購入方法:フランスギクを楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
フランスギクとは!?
フランスギクの学名はLeucanthemum vulgare、別名では「オックスアイ・デイジー(ox-eye daisy)」や「ドックデイジー(dog daisy)」とも呼ばれるヨーロッパが原産の多年草です。
フランスギクの語源(由来)
- 属名のLeucanthemumは、ギリシャ語で「白」を意味する「λευκός(leukos)」と、ギリシャ語で「花」を意味する「ἄνθεμον(anthemon)」の二語で構成されており、花の色に由来します。
- 種小名のvulgareはラテン語で「普通の」「ありふれた」を意味しています。
フランスギクの特徴(魅力)
- フランスギクの特徴は、花の大きさが直径約2.5~7.5cmと大きい所、 地面下に根茎があり茎が何本も直立して群生をつくる所、葉の縁部分に羽状に切れ込みがはいる所などにあります。
- 草姿は叢生、地面下にある根茎を介して広がりながら、茎を何本もだします。
- 茎は基本的に分枝する事がなく、垂直に伸びるため行儀良い印象を感じさせます。
- 開花期間は春から夏、花冠はキク科でよく見られる頭花で、花径は2.5~7.5cmあります。
フランスギクの草丈は約30~80cm、草姿は叢生、根茎を介して広がり、茎は基部付近で分枝して直立します。
葉序は根生葉または互生葉序、茎葉の葉柄は無柄、葉身の長さ約3~15cm、葉身の形はヘラ形または狭楕円形または線形、葉縁部分は羽状浅裂から羽状深裂しており、葉の色は緑色です。
花序は頭状花序、頭状花序は直径が約2.5~7.5cm、花は舌状花と筒状花で構成されています。舌状花の数は約16~40個、舌状花の形は狭楕円形、舌状花の色は白色、筒状花は中心部に集まり、筒状花の色は黄色から橙色です。
フランスギクの園芸品種の紹介
フランスギク(レウカンセマム)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
フランスギクの育て方
花壇の土づくり
日当り
フランスギクは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。
- 暗い日陰とは、森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
土壌の土質
フランスギクは、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
注意することは粘土質な土壌を避けることです。ある程度の水分を保った土壌で、最もよく成長しますが、水分が停滞するような土壌では根腐れを引き起こします。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性と保水性のバランスを改善して、腐葉土等の有機物を入れ肥沃な土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
フランスギクは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
培養土
フランスギクの培養土は、一般的な草花の培養土を選ぶと良いでしょう。
自作する場合は通気性・排水性・保水性のバランスが良く適度に肥沃な培養土を作ると良いでしょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
フランスギクは、乾燥した土壌に比較的に耐えますが、基本的にやや湿り気のある土壌を好みます。
ただし水分の多い過湿状態が続くと根腐れをおこす事があります。そのため水やりのタイミングは注意が必要です。
地植え
地植えしている場合は、基本的に水やり不要です。ただし、夏場などの乾燥しやすい季節、雨が長く降らない時には必要に応じて水やりが必要になります。
鉢植え
鉢植えで育てる場合は、地植えと比べて土の乾燥が早くなるため注意が必要になります。
水やりのタイミングは、基本的に土の表面から数cmが乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
肥料の与え方
フランスギクは、肥沃な土壌を好み、また生育期間中にしっかり肥料を与える事で、株がしっかりと育ち沢山の花を咲かせます。
そのため、土壌の状態をみて堆肥を入れたり、また生育期間中はしっかりと肥料を与えるようにしましょう。
堆肥の与え方
- 堆肥を与える時期
- 冬から早春に堆肥をいれます。
- 堆肥の入れ方
- 地植えの場合は株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土や牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って堆肥を入れます。
- 鉢植えの場合は、植え替えを行います。鉢から株を取り出して、風雨で劣化した古い土を軽く落とし、長い根や腐った根も軽く切り詰めます。土は新しい物を使うか、古い土を再利用する場合は、古い土の中に二割から五割ほど新しい土を混ぜます。
肥料の与え方
- 肥料を与える時期
- 早春から夏にかけて肥料を与えます。
- 肥料の選び方
- 肥料は化成肥料(固形肥料)、または液肥がおすすめです。
- 肥料の成分はリン酸が多めに入る山型肥料、または窒素・リン・カリがバランスよく入る水平型肥料を選びましょう。
- 肥料の与え方
- 液体肥料を与える場合は、規定された分量で希釈して、約10~14日の頻度で、水やりと一緒に液肥も与えましょう。
- 化成肥料(固形肥料)を与える場合は、規定された分量を規定された頻度で与えます。基本的には置き肥のため、株から少し離れた場所に与えるようにしましょう。また、水やりの際に、きちんと肥料が解けるように水を肥料に当ててください。
剪定のやり方
フランスギクの剪定は基本的に不要です。必要に応じて、花が終わったら茎の根元から切り戻しを行います。
夏越しする方法
フランスギクは、夏の高温・乾燥・多湿を苦手にしています。そのため、夏の暑さが厳しい地域では夏越し対策が必要になってきます。
夏越しで重要なポイント
- 夏場は、西日の当たらない半日影や明るい日陰で育てた方が、株が弱りにくいでしょう。
- 鉢植えであれば西日の当たらない場所に移動します。
- 地植えであれば西日の当たらない場所に植えたり遮光ネットを利用したりしましょう。
- 土壌が何時までも濡れていてジメジメした状態が続くと、根腐れをして枯れる事があります。
- 土壌の通気性・排水性をよくしておきましょう。
- 乾燥が続くと葉が萎れたり落ちたりする事があります。
- 土壌の状態を見ながら定期的に水やりを行いましょう。
冬越しする方法
Hardiness:3~8
フランスギクは耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
フランスギクは株分けで増やすのが最適ですか、挿し木によっても増やす事ができます。
挿し木の方法
- 挿し木時期は発根率の高い晩春から初夏頃が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂の長さ7cm程度にわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂の1/3程を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
株分けの方法
- 株分けに適する時期
- 春または秋が最適です。
- 株分けのやり方
- 株分けの準備が出来ているか確認します。
- 株は根茎で広がり叢生するため、株分けの準備が出来ている株は、分割できそうな部分を見つける事ができます。
- 株を掘りあげます。
- 株を掘りあげたら土を軽く落として根茎の広がりと茎葉の塊の位置を確認します。
- 株と株を、根をあまり傷つけないように切り離しましょう。
- 切り離した株を新しい鉢植えまたは植えたい場所に地植えします。
- 植え直した株に水をたくさん与えたら株分けの終了です。
播種で増やす
フランスギクの種蒔の方法
播種時期:3月~4月・10月~11月
発芽適温:約20度
発芽日数:約
発芽条件:
- 種まきの時期
- 3月~4月・10月~11月
- 土の準備
- ピートバンや種まき専用の培養土などを準備しておくと失敗が減るでしょう。花壇の土に撒くことも可能です。
- 種の撒き方
- 種は重ならないように点まき、またはばら撒きします。
- 好光性種子のため、光がないと発芽しません。そのため、種の上に土を被せないか、乾燥を抑えるため極薄く土を被せます。
- 種まき後の管理
- 種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。
植物の病気
フランスギクの病気
フランスギクの害虫
- アブラムシ