アンセミス属は属の中に約100種がありヨーロッパ及びアジア、北アフリカを原産とする多年草か一・二年草です。一般に園芸では、染色の材料としても利用されている色鮮やかな黄色の花が魅力のコウヤカミツレ、美しいレース状の葉と白色の花が魅力的なキゾメカミツレ等が親しまれています。
アンセミスは基本的には丈夫ですが過湿を苦手にしており、また種によっては短命です。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てくるためそちらで確認して下さい。
このページでは種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
①コウヤカミツレ 開花時期:5月~9月 | ②キゾメカミツレ 開花時期:6月~7月 |
原産:ヨーロッパ/アジア
学名:Anthemis tinctoria
草丈:約30~60cm
分類:多年草(短命)/二年草
開花時期:5月~9月
花色:黄色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
花言葉:「親交」「仲直り」「大きな希望」
特徴:コウヤカミツレは学名Anthemis tinctoria(syn. Cota tinctoria)、別名「ゴールデンマーガレット(golden marguerite)」や「イエローカモミール(yellow chamomile)」とも呼ばれるヨーロッパ及びアジア原産の多年草(短命)もしくは二年草です。和名「コウヤカミツレ」の由来は花から良質な黄色の染料が取れる事から江戸時代に染料屋をさしたコウヤ(紺屋)の名が付き、草姿や花姿がカミツレ(カモミール)に似ている所から来ています。また種小名のティンクトリア(tinctoria)はラテン語で「染色用の」を意味し、花から優れた黄色の染料が採れる事に由来しています。
コウヤカミツレの最大の特徴(魅力)は、香りがよくレースの編み物を連想させる様な上品な葉姿と花芯まで黄色い色鮮やかな花にあり、茎は分枝がとてもよくこんもりとドーム状に茂る草姿を作ります。コウヤカミツレは稀にハーブティーとして飲まれる事もある様ですが、一般的に料理の用途として使われる事は殆どありません。主に切り花やドライフラワーとして利用され、また花は乾燥させた後に瓶等に保存して羊毛や綿等を染色する染料として必要に応じて利用されます。
開花時期は晩春から秋、花色は黄色、個々の花は筒状花と舌状花が合わさる直径約3cm迄の頭花で、散房花序に花が集まり咲きます。草姿は直立で高さは約30(60)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は1・2回羽状全裂して互生葉序につきます。
コウヤカミツレは挿し木や株分け、種を撒く事で増やす事が出来ます。基本的には夏の暑さや冬の寒さに強く丈夫で育てやすい植物ですが、過湿を苦手にしているたま土壌の排水性等には注意しましょう。
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原産:ヨーロッパ/アジア/北アフリカ
学名:anthemis arvensis
草丈:約30cm
分類:一・二年草
開花時期:6月~7月
花色:黄色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
特徴:キゾメカミツレは学名anthemis arvensis、別名「コーン カモミール(corn chamomile)」や「セントレス カモミール(scentless chamomile)」とも呼ばれるヨーロッパ及びアジア、北アフリカが原産の一・二年草です。種小名のアーベンシス(arvensis)はラテン語で「耕地に生ずる/可耕地の」を意味し、恐らく自生地に由来しています。
キゾメカミツレは別名で「セントレス カモミール(scentless chamomile)」の名が付いており香りがない事に由来しますが、葉はほんのりと香り編み物を連想させる様な美しいレース状の葉をもちます。花は白色の舌状花と黄色の筒状花からなります。
開花時期は初夏~夏、個々の花は黄色の筒状花と白色の舌状花が合わさる頭花で、散房花序に花が集まり咲きます。草姿は直立で高さは約30cm × 幅は約40cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は1・2回羽状全裂して互生葉序につきます。
キゾメカミツレは挿し木や種を撒く事で増やす事が出来ます。
キゾメカミツレ |