アンチューサ属は属の中に約37種がありヨーロッパ及びアジア、アフリカに分布する多年草か もしくは一年草か二年草です。一般に園芸では、空色を連想させる様な美しい青色の花を沢山咲かせるウシノシタグサ、根が染料としても利用され開花期間が長く蜜生産が多いアルカネット等が親しまれています。
アンチューサは基本的には冬の寒さに強いですが、夏の高温多湿に弱くまた短命のためしばしば夏に枯れる事もあります。夏越しする場合は管理に注意が必要でしょう。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てくるためそちらで確認して下さい。
このページでは種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
①ウシノシタグサ 開花時期:4月~6月 | ②アルカネット 開花時期:5月~9月 |
③アレチウシノシタグサ 開花時期:4月~6月 |
原産:ヨーロッパ/西アジア/北アフリカ
学名:anchusa azurea
草丈:約60~150cm
分類:多年草(短命)
開花時期:4月~6月
花色:青色●紫色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:11月20日
花言葉:「偽り」「あなたが信じられない 」
特徴:アンチューサ(ウシノシタグサ)は学名anchusa azurea、別名「アンチューサ・アズレア」や「ガーデン アンチューサ(garden anchusa)」等とも呼ばれヨーロッパ及び西アジア、北アフリカに分布する多年草(短命)で、主に道端や荒地などに自生しています。和名「ウシノシタグサ」の由来は葉の表面がザラザラとして牛の舌を連想させる所からきており、属名のアンチューサ(anchusa)はラテン語で「化粧品/紅」を意味し根を口紅や頬紅に利用されていた所からきています。また種小名のアズレア(azurea)はラテン語で「空色の」を意味し、美しい青い花色に由来しています。
アンチューサ(ウシノシタグサ)の最大の特徴(魅力)は空や海を連想させる様な清涼感ある花色と、背の高い草姿にあります。茎や葉は密に毛が生え、特に葉はザラザラと質感があるため和名「ウシノシタグサ」の由来にもなっています。茎は垂直に伸び成熟すると最大150cmの高さまで成長する事がありますが、横への広がりは殆どありません。
春に一斉に咲く青色の花穂は初めコイル状に巻いていますが開花が進むにつれて真っ直ぐに花穂が展開していく個性的な花姿をしており、また茎には沢山の花穂が集まり非常にボリューミーな開花が見られます。その他にも花は蜜生産量が多い事で知られており、蜜蜂等の昆虫にとって蜜源としても魅力的な様です。
開花時期は春から初夏、花色は青色から紫色、個々の小花は筒状で花先が5裂して直径約1.5cmあり、花序はサソリ型花序に咲きます。草姿はロゼット状で根茎により広がり高さは約60(150)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色で白色の毛が密生し、葉身は披針形、葉序は互生葉序もしくは根出葉につきます。
アンチューサ(ウシノシタグサ)は一般的には春か秋に種を撒いて増やされますが、春に基部から出てくる茎を挿し木もしくは根挿しで増やす事も出来ます。育てる際は冬の寒さに強い一方で、夏のジメジメした高温多湿を苦手にしているため夏の管理には注意が必要でしょう。
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原産:ヨーロッパ/西アジア
学名:anchusa officinalis
草丈:約30~60cm
分類:二年草/多年草
開花時期:5月~9月
花色:桃色●青色●紫色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:2月9日/4月24日/11月20日
花言葉:「真実の愛」「大事な想い出」「あなたが信じられない 」
特徴:アンチューサ(アルカネット)は学名anchusa officinalis、別名「アンチューサ・オフィキナリス」や「コモン ビューグロス(common bugloss)」とも呼ばれるヨーロッパ及び西アジアが原産の二年草または多年草で、主に道端や荒地などに自生しています。属名のアンチューサ(anchusa)はラテン語で「化粧品/紅」を意味し根を口紅や頬紅に利用されていた所からきており、種小名のオフィキナリス(officinalis)はラテン語で「薬用の」を意味し、薬用植物として利用されてきた事に由来しています。
アンチューサ(アルカネット)は通常1年目はロゼット状の草姿で過ごし、2年目以降に花茎を伸ばし青色の花を咲かせます。茎や葉は毛深く成熟すると最大60cmの高さまで成長する事があり、直根性の根から多数の茎を生成します。また根は染料として利用される事もあり、乾燥させた根を水で煮るとラベンダー色(紫色)の染料が生成されウール等の染色に利用されます。
花は非常に小さく園芸的にはあまり魅力的ではないものの、蜜生産量が多く蜜蜂等の昆虫にとっては蜜源として魅力的な様です。また個性的な花序(サソリ型花序)をもち、初めコイル状に花穂は巻いていますが開花が進むにつれて真っ直ぐに花穂が展開していきます。
開花時期は晩春から秋、花色は青色から紫色もしくは桃色なら白色、個々の小花は筒状で花先が5裂して直径約1.0cmあり、花序はサソリ型花序に咲きます。草姿はロゼット状で根茎により広がり高さは約30(60)cm × 幅は約30(45)cmまで成長します。葉色は緑色で白色の毛が密生し、葉身は楕円形、葉序は互生葉序もしくは根出葉につきます。
アンチューサ(アルカネット)は一般的には春か秋に種を撒いて増やされますが、春に基部から出てくる茎を挿し木もしくは根挿しで増やす事も出来ます。育てる際は冬の寒さに強い一方で、夏のジメジメした高温多湿を苦手にしているため夏の管理には注意が必要でしょう。
アンチューサ(アルカネット) |
原産:ヨーロッパ
学名:anchusa arvensis
草丈:約15~40cm
分類:一・二年草
開花時期:4月~6月
花色:青色●
葉色:緑色●
耐暑性:-
耐寒性:強い
特徴:アレチウシノシタグサは学名anchusa arvensis、別名「アンチューサ・アーベンシス」や「スモールビューグロス(small bugloss)」等とも呼ばれヨーロッパを原産とする一・二年草で、日本でも空き地や道端等で見ることができる帰化種です。和名「アレチウシノシタグサ」の由来は荒地(アレチ)に自生し葉の表面がザラザラとして牛の舌を連想させる所からきており、属名のアンチューサ(anchusa)はラテン語で「化粧品/紅」を意味し根を口紅や頬紅に利用されていた所からきています。また種小名のアーベンシス(arvensis)はラテン語で「耕地に生ずる」を意味し、自生地に由来しています。
アレチウシノシタグサは一般的な種と比べて横へと広がる草姿が特徴で、茎は直立もしくは斜上に伸び最大40cmの高さまで成長します。花は蜜生産量が多い事から蜜蜂等の昆虫にとって蜜源として魅力的です。
開花時期は春から初夏、花色は青色、個々の小花は筒状で花先が5裂して直径約0.5mm、花序は集散花序に咲きます。草姿はロゼット状で根茎により広がり高さは約15(40)cm × 幅は約15(60)cmまで成長します。葉色は緑色で白色の毛が密生し、葉身は披針形、葉序は互生葉序もしくは根出葉につきます。
アレチウシノシタグサは一般的には春か秋に種を撒いて増やされます。
アレチウシノシタグサ |