- 原産:
- 科:ヒノキ(Cupressaceae)
- 属:ビャクシン(juniperus)
- 種:フィツェリアーナ(pfitzeriana)
- 別名:フィツァー・ジュニパー(Juniperus × pfitzeriana)
- 品種:ゴールドコースト(juniperus pfitzeriana ‘gold coast’)
- 葉の色:緑色●黄色●
- 分類:常緑低木
- 草丈:約50~100cm
- 用途:カラーリーフ/グランドカバー
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
コニファー(ゴールドコースト)とは!?
コニファー(ゴールドコースト)は、葉全体が鮮やかな黄色もしくは黄緑色をしているため、開放的で明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。枝は湾曲しながら地面を覆うように弧状に広がるため優雅な印象を与える地被植物として利用する事ができます。高さは50(~100)cm、幅は約100(~150)cmに成長します。
ビャクシン(フィツェリアーナ)とは!?
ビャクシン(フィツェリアーナ)は学名Juniperus × pfitzeriana、別名では「フィツァー・ジュニパー(Pfitzer Juniper)」とも呼ばれる、イブキビャクシン(Juniperus chinensis)とサビナ(Juniperus sabina)の交雑種の常緑低木です。
ビャクシン(フィツェリアーナ)の語源(由来)
- 属名のjuniperusはラテン語で「イグサ」や「アシ」を意味する「iuncus」に由来しています。
ビャクシン(フィツェリアーナ)の特徴(魅力)
- ビャクシン(フィツェリアーナ)は茎が湾曲しながら地を這うように広がる習慣(決まりのように繰り返す癖)があり、モップのようなふさふさとした外観をしています。
- 園芸では、コニファー(針葉樹)の仲間として流通している事が多く、茎が匍匐して地面を覆う性質がある事から、植え込みやロックガーデンの地被植物とした利用されたり、鉢植えで盆栽として利用されたりします。
- 葉の色はふつう緑色ですが、明るく爽やかな印象を与える黄色の葉色や、落ち着いた印象を与える灰緑色の葉色などがあるため、品種を選びカラーリーフとして楽しめます。
- ビャクシン(フィツェリアーナ)の葉は潰すと芳香が漂います。
- ビャクシン(フィツェリアーナ)は夏の暑さ冬の寒さに強いです。
- また地植えしている場合は水やりも肥料も基本的に不要になるため低メンテナンスで育てられます。
ビャクシン(フィツェリアーナ)の園芸品種
- セイブロックゴールド(juniperus× pfitzeriana ‘saybrook gold’)は、葉全体が鮮やかな黄色もしくはイエローグリーンの葉色をしているため、明るく開放的な印象を与えるカラーリーフとして楽しめます。また枝は湾曲しながら地面を覆うように弧状に広がるため優雅な印象を与える地被植物として利用する事ができます。高さは50(~100)cm、幅は約100(~200)cmに成長します。
- オールドゴールド(juniperus × pfitzeriana ‘old gold’)は、若葉が黄色の葉色となるため、開放的で明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。葉色は若い時は黄色ですが、成熟すると緑色へと変化するため1つの株に黄色と緑色の葉が混在します。枝は湾曲しながら地面を覆うように弧状に広がるため優雅な印象を与える地被植物として利用する事ができます。高さは50(~100)cm、幅は約100(~150)cmに成長します。
- ゴールドコースト(juniperus pfitzeriana ‘gold coast’)は、葉全体が鮮やかな黄色もしくは黄緑色をしているため、開放的で明るい印象を与えるカラーリーフとして楽しめる園芸品種です。枝は湾曲しながら地面を覆うように弧状に広がるため優雅な印象を与える地被植物として利用する事ができます。高さは50(~100)cm、幅は約100(~150)cmに成長します。
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ビャクシンの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ビャクシンの珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種等の紹介【2022】
コニファー(ゴールドコースト)の育て方
花壇の土づくり
日当たり
コニファー(ゴールドコースト)は成長するために多くの光を必要とするため、基本的には直射日光が6時間以上あたる日向で育てましょう。
土壌の土質
コニファー(ゴールドコースト)は幅広い土壌に耐えますが、ジメジメした過湿が長く続く状態や浸水する様な土壌を許容しません。そのため植え付けの前に土壌診断を行いしっかり土作りを行いましょう。
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。スコップで土を掘り返し石等を取り除きます。
- 土を適度に濡らして手にとり握って土塊を作り通気性・保水性を診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 土壌の色を見て、肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 肥沃過ぎる土壌は蒸れて多湿になる原因を作ったり、保肥力が高まり過ぎて根腐れを引き起こす原因にもなります。バランスを見ながら堆肥(腐葉土等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
コニファー(ゴールドコースト)は日当り好むため、直射日光が6時間以上当たる日向で育てましょう。
培養土
コニファー(ゴールドコースト)の培養土を自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く肥沃な培養土で育てましょう。
- 赤玉土+ボラ土(細粒)+腐葉土=4+2+4
- 赤玉土(中粒)+バーク堆肥=5:5
水やりの仕方
生育初期
コニファー(ゴールドコースト)は植え付け後、根が張り活着するまでは、土が完全に乾燥しないように、水やりをしっかり行い育てましょう。
地植え
コニファー(ゴールドコースト)は乾燥に強いため、地植えしている場合は極端に乾燥する場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。
鉢植え
コニファー(ゴールドコースト)を鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。基本的には土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
コニファー(ゴールドコースト)はある程度、有機物を含んだ肥沃な土壌であれば肥料を必要としません。また冬から晩冬に肥料を与える事で成長がよくなる事もありますが、与えなくても問題ありません。
植え付け後の元肥(寒肥)
植え付け後の肥料は毎年冬から晩冬(1月~2月)に与えます。基本的にある程度肥沃な土壌であれば肥料を必要としないことから、牛糞堆肥や腐葉土等を株から少し離れた場所にマルチングもしくは、穴を掘って埋めると良いです。肥料を与える場合は水平型もしくは山型の配合肥料を選びます。施し方は株元から少し離した場所に何ヶ所か穴を掘り、その中に配合肥料もしくは緩効性肥料を施しましょう。
剪定のやり方
コニファー(ゴールドコースト)は基本的に剪定せずに育てる事が出来ます。ただし、枝が混み合うと日照不足に陥り、葉が落ち枯れ込む事もあるため必要に応じて剪定しながら育てましょう。
- コニファー(ゴールドコースト)を剪定する場合は暖かな地域では早春、寒い地域では初夏に行います。
- 株全体を観察して枯れた茎・損傷した茎(折れてる茎等)・病気の茎を探して、これを根元から間引き剪定して取り除きます。
- 何故ならこれらの茎は日当りや風通しを阻害したり、エネルギーが分散して、健康に成長している茎に悪影響を及ぼしやすいからです。
- 基本的に剪定は不要ですが、形を整える目的で茎の途中で切り戻し剪定する事も出来ます。
- 切り戻し剪定する場合は、必ず葉の上で剪定しましょう。葉のない場所まで強く切り込むと葉のない枝は復活しないため注意が必要です。
夏越しする方法
コニファー(ゴールドコースト)は夏の暑さに耐えますが、多湿を苦手にしているため、長雨等で浸水したりジメジメとした過湿が続かない様に注意する必要があります。
冬越しする方法
Hardiness:4a~8b
コニファー(ゴールドコースト)は耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
ビャクシン(フィツェリアーナ)は挿し木で増やすことが出来ます。
ビャクシン(フィツェリアーナ)の挿し木の方法
- ビャクシン(フィツェリアーナ)の挿し木時期は秋が適します。
- 挿し穂は今年成長した部分を利用しましょう。
- 挿し穂を長さ約10~20cmとります。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 培養土に幾つかの節を入れ深く挿します。
- 節の部分からも発根する。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
播種で増やす
ビャクシン(フィツェリアーナ)の種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
ビャクシン(フィツェリアーナ)の病気
- 赤星病
ビャクシン(フィツェリアーナ)の害虫