ユリオプスは属の中に約98種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、ユリオプスデージーは晩秋から春にかけて花が咲き、白色の毛で覆われる葉をシルバーリーフとしても楽しめます。またユリオプス(バージネウス)は茎と葉が一体化したようなシルエットをつくったり、黄色の花が明るく元気な雰囲気を作ったりすることができます。
また上記の他にも、このページでは様々な種や園芸品種を紹介しています。育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
目次
ユリオプスデージーの特徴や園芸品種
- 原産:南アフリカ
- 学名:Euryops pectinatus
- 草丈:約50~150cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:11月~5月(理想的な環境では周年)
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●黄色●白色〇
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 誕生花:11月2日・11月7日
- 花言葉:明るい愛・夫婦円満・円満な関係
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/生垣
- 購入方法:ユリオプスデージーを楽天で購入
ユリオプスデージーとは!?
ユリオプスデージーの学名はEuryops pectinatus、別名では「ユリオプス・ペクチナタス」や「グレーリーブ・ユリオプス(grey-leaved euryops)」等とも呼ばれる南アフリカが原産の常緑低木です。
ユリオプスデージーの語源(由来)
- 属名のEuryopsはラテン語で「大きい」「広い」を意味する「εὐρύς(eurús)」と、古代ギリシア語で「目」を意味する「ὄψ(óps)」の2語で構成されていて、豊かに咲く花姿または大きな花に由来しています。
- 種小名のpectinatusはラテン語で「櫛状の」を意味しており、葉の縁部分が櫛の歯のように裂けている所に由来しています。
ユリオプスデージーの特徴(魅力)
- ユリオプスデージーの特徴は、開花期間が長いため、お庭の中を長く彩る事が出来る所や、葉の縁部分に深い切れ込みが入り、櫛を想像させるような形をしている所、葉の表面に白色の毛が生えているため白緑色(シルバー)または緑色をしている所、非常に丈夫で水やりも肥料も殆ど必要としないため初心者でも育てやすい所等にあります。
- 園芸では、一年を通して長く花壇を彩る植物として利用されており、花木として花壇の中に植えられたり、自然風の生垣として道沿いに植えられたりしています。
- 樹形はブッシュ状、高さ50~150cm程度になり、茎は枝分かれが多くてフサフサとした外観をしています。
- 葉の形は羽状深裂、葉の縁部分が等間隔に深く裂けているため櫛の歯のような見た目をしています。そのため、お洒落で繊細な印象を感じさせる葉としても楽しめます。
- 葉の表面には白色の毛が密生しています。毛の量は葉の成熟度・環境・品種等により変わるため、葉の色は緑色から白緑色(白銀色)まであります。そのため、品種などを選べばシルバーリーフとして楽しむ事も可能です。
- 開花期間がとても長く、一般的に晩秋から春にかけて花が咲きますが、理想的な環境では周年花が咲きます。そのため長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 花序はキク科でよく見られる頭状花序、頭状花序は枝先に複数の束生する性質があり、花の大きさは直径約3~5cmあります。花の色は黄色、黄色は明るさや元気の良さを感じさせるため、エントランスガーデン等の明るい雰囲気を演出したい場所におすすめな植物です。
- 花柄の長さが約10~15cmと長いため、花柄の下から花を収穫すれば小さな切り花として楽しむ事も可能です。
ユリオプスデージーの樹高は約50~150cm、株張り50~100cm、樹形はブッシュ状、分枝が多く、枝は直立または斜上に伸びます。葉序は互生葉序、葉身の大きさは長さ約4~10cm、幅約3~4cm、葉身の形は羽状深裂、葉の色は緑色または白緑色、葉の表面に白色の毛が密に生える。花序は頭状花序で、茎の頂部に1個または束生につけます。頭状花序の直径は約3~5cm、頭状花序は舌状花と筒状花で構成されていて、舌状花の数は平均13個、舌状花の形は長楕円形をしています。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)、痩果は長さ約0.6cmです。
ユリオプスデージーの園芸品種の紹介
ユリオプスデージー・フィリップス(Euryops pectinatus ‘philips’)の特徴は、葉の中にクリーム色の切班または覆輪が入るため、明るい印象を感じさせるカラーリーフとして楽しめる所や、開花期間が長く、黄色の花を長く楽しめる所などにあります。 | ユリオプスデージー・シルバーリーフ(Euryops pectinatus ‘silver leaf’)の特徴は、葉の表面に白色の毛が密生しているため、シルバーリーフとして楽しめる所や、開花期間が長く、黄色の花を長く楽しめる所などにあります。 |
ユリオプスデージー・ボビーの特徴は、葉の色が濃い緑色をしている所や、花上がりがとても良く沢山の花を楽しめる所、開花期間が長く理想的な環境では一年を通して花を楽しめる所などにあります。 | ユリオプスデージー・ティアラミキ(Euryops pectinatus ‘Tiara Miki’)の特徴は、花の方が八重咲きをしていて、たんぽぽのような可愛らし花姿をしている所や、開花期間が長く理想的な環境では一年を通して花を楽しめる所、葉の表面に白色の毛が生えているためシルバーリーフとしても楽しめる所などにあります。 |
マーガレットコスモスの特徴や園芸品種
- 原産:南アフリカ
- 学名:Euryops chrysanthemoides
- 草丈:約50~200cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:4月~12月(理想的な環境では周年)
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:9月3日
- 花言葉:謙譲・恋占い・真実の愛・心に秘めた愛
- 用途:開花期間長い/生垣
- 購入方法:マーガレットコスモスを楽天で購入
マーガレットコスモスとは!?
マーガレットコスモスの学名はEuryops chrysanthemoides、別名では「ユリオプス・クリサンテモイデス」や「アフリカン・ブッシュデージー(African bush daisy)」等とも呼ばれる南アフリカが原産の常緑低木です。
マーガレットコスモスの語源(由来)
- 属名のEuryopsはラテン語で「大きい」「広い」を意味する「εὐρύς(eurús)」と、古代ギリシア語で「目」を意味する「ὄψ(óps)」の2語で構成されていて、豊かに咲く花姿または大きな花に由来しています。
- 種小名のchrysanthemoidesは「キクに似ている」を意味しており、花の形が菊に似ている事に由来します。
マーガレットコスモスの特徴(魅力)
- マーガレットコスモスの特徴は、開花期間がユリオプスデージーと違い春から晩秋にかけて、理想的な環境では周年咲く所や、花は枝先に束生して長い花柄をもっている所、花の色が鮮やかな黄色をしているため明るく元気な印象を感じさせる所、葉の縁部分に深い切れ込みが入り装飾的な見た目をしている所、葉の表面は滑らかで光沢がある所、非常に丈夫で水やりも肥料も殆ど必要としないため初心者でも育てやすい所等にあります。
- 園芸では、一年を通して長く花壇を彩る植物として利用されており、花木として花壇の中に植えられたり、自然風の生垣として道沿いに植えられたりしています。
- 樹形はブッシュ状、高さ50~200cm程度になり、茎は枝分かれが多くてフサフサとした外観をしています。
- 葉の形は羽状深裂、葉の縁部分が深く裂けているためお洒落で繊細な印象を感じさせる葉としても楽しめます。
- ユリオプスデージーと比較すると、マーガレットコスモスの葉の縁部分の切れ込みは浅めで、裂片の数が少ない傾向があります。
- 開花期間がとても長く、一般的に春から晩秋にかけて花が咲きますが、温暖な気候では周年花が咲きます。そのため長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 花序はキク科でよく見られる頭状花序、頭状花序は枝先に複数の束生する性質があり、花の大きさは直径約3~4cmあります。花の色は黄色、黄色は明るさや元気の良さを感じさせるため、エントランスガーデン等の明るい雰囲気を演出したい場所におすすめな植物です。
- 花柄の長さが約10~15cmと長いため、花柄の下から花を収穫すれば小さな切り花として楽しむ事も可能です。
マーガレットコスモスの樹高は約50~200cm、株張り50~150cm、樹形はブッシュ状、分枝が多く、枝は直立または斜上に伸びます。葉序は互生葉序、葉身の大きさは長さ約3~8cm、幅約1~2cm、葉身の形は楕円形、葉縁部分が裂けて羽状中裂または深裂していて、葉の色は緑色、葉の表面は滑らかで光沢がある。花序は頭状花序で、茎の頂部に1個または束生につけます。頭状花序の直径は約3~4cm、頭状花序は舌状花と筒状花で構成されていて、舌状花の数は平均13~30個、舌状花の形は長楕円形をしています。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)、痩果は長さ約0.6cmです。
マーガレットコスモスの園芸品種の紹介
イエローエンジェル(Euryops chrysanthemoides ‘yellow angel)の特徴は、樹高が50cm程度にしかならずコンパクトに成長する所や、開花期間が長くて沢山の花を咲かせる所、花の色が鮮やかな黄色をしていて、明るく元気な印象を感じさせる所等にあります。 |
ユリオプス(バージネウス)の特徴や園芸品種
- 原産:南アフリカ
- 学名:Euryops virgineus
- 草丈:約100~350cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:2月~5月
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:普通
- 用途:
- 購入方法:ユリオプス(バージネウス)を楽天で購入
ユリオプス(バージネウス)とは!?
ユリオプス(バージネウス)の学名はEuryops virgineus、別名では「ユリオプス・ペクチナタス」や「グレーリーブ・ユリオプス(grey-leaved euryops)」等とも呼ばれる南アフリカが原産の常緑低木です。
ユリオプス(バージネウス)の語源(由来)
- 属名のEuryopsはラテン語で「大きい」「広い」を意味する「εὐρύς(eurús)」と、古代ギリシア語で「目」を意味する「ὄψ(óps)」の2語で構成されていて、豊かに咲く花姿または大きな花に由来しています。
- 種小名のvirgineusはラテン語で「処女」「乙女の」を意味しています。
ユリオプス(バージネウス)の特徴(魅力)
- ユリオプス(バージネウス)の特徴は、茎と葉が一体化してるように見える事から独特なシルエットが楽しめる所や、葉が1cm程度と小さいため目立たない所、葉の形が掌状に裂けている所、花が束生して沢山咲く所等にあります。
- 園芸では、茎と葉で作られる独特なシルエットを楽しむ目的で育てられたり、枝先に咲く黄色の花を楽しむ目的で育てられたりします。
- 樹形は直立、茎と茎の間には大きな空間があり、葉も小さくて目立たないため、茎のつくる独特なシルエットを楽しむことができます。
- 葉の形は掌状中裂または掌状深裂、葉の縁部分が裂けているため、手のひらのような見た目をしています。
- 開花期間は2月~5月です。
- 花序はキク科でよく見られる頭状花序、頭状花序は同じ箇所から束生して複数咲く性質があり、花の大きさは直径1cm程度です。花の大きさは、非常に小さいですが、束生に沢山咲くためボリュームのよい花姿が楽しめます。また花の色は黄色、黄色は明るさや元気の良さを感じさせるため、エントランスガーデン等の明るい雰囲気を演出したい場所におすすめな植物になります。
- ユリオプス(バージネウス)は、とても丈夫で肥料や水やりを殆ど必要としないため、育てやすい植物です。また成長がとても早いため、花後に強めに剪定してあげると、株がコンパクトになり、若い芽の成長が促されるため生産性も高まります。
ユリオプス(バージネウス)の樹高は約100~350cm、株張り50~150cm、樹形は直立、分枝は斜上に伸びます。葉序は互生葉序、葉身の大きさは長さ約0.5~1.2cm、幅約0.2~0.7cm、葉身の形は掌状に深裂または中裂して、裂片の数は3~7個、葉の色は緑色です。花序は頭状花序で、複数の花が束生します。頭状花序の直径は約0.7~1cm、頭状花序は舌状花と筒状花で構成されていて、舌状花の数は平均8個、舌状花の形は長楕円形、筒状花の花弁は5個、花の色は黄色です。果実は痩果(果実は成熟すると乾燥して裂開せず、中に1個の種子を包みます)です。
ユリオプス(バージネウス)の園芸品種の紹介
ゴールデンクラッカー(Euryops virgineus ‘Golden Cracker’)の特徴は、茎と葉が一体化してるように見える事から独特なシルエットが楽しめる所や、沢山の黄色の花が束生して咲くためボリュームのよい花姿が楽しめるところなどにあります。 |