ハナミョウガは属の中に約241種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、非常に大きな葉に黄色の班が入りカラーリーフとして楽しまれるゲットウ、理想的な環境では一年通して開花することもあるレッドジンジャー等が親しまれています。
ハナミョウガ属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
ハナミョウガの主な種の目次 | |
①ゲットウ 開花時期:4月~6月 | ②レッドジンジャー 開花時期:6月~10月(理想的な環境であれば周年) |
③その他の種や園芸品種 |
原産:アジア
学名:alpinia zerumbet
草丈:約200~300cm
分類:多年草
開花時期:4月~6月
花色:赤色●桃色●黄色●白色〇
葉色:緑色●黄色●白色〇
耐暑性:強い
耐寒性:普通
誕生花:7月5日
花言葉:花言葉:「爽やかな愛」
用途:カラーリーフ/背の高い花
特徴:ゲットウは学名alpinia zerumbet、別名「ハナソウカ」や「シェル・ジンジャー(shell ginger)」とも呼ばれるアジア原産の多年草です。日本では九州や沖縄、小笠原諸島に分布して、野山や人家周辺等に自生しています。
ゲットウの語源(由来)
- 属名のalpiniaは、イタリアの医師で植物学者のプロスペロ・アルピーニ(Prospero Alpino)への献名です。
- 和名ゲットウの由来は、台湾で使われる漢名の「月桃」からきています。
- ↳月桃の由来は花の蕾が「桃」に似ている事からきています。
ゲットウの特徴(魅力)
- ゲットウは肉質の塊根から直立する茎(偽茎)を何本も出し群生します。
- ↳非常に大きく成長するため庭の印象を決めるような景観植物になります。
- 葉は大きなものでは長さが70cmに達する事もあり
- ↳黄色の班が入る品種がカラーリーフとして楽しまれます。
- 沖縄ではゲットウの葉が食物を包むのに利用されています。
- ↳ゲットウの葉は抗菌作用や防腐作用があるため食物が腐れにくくなる事でしられています。
- 葉は粉末にされて月桃茶して売られており飲用されています。
- 葉に含まれる精油には「γ-テルピネン-7-アール」や「サビネン水和物」等が含まれており
- ↳葉から採れる精油は甘い香りがある事から香料やアロマオイル等に利用されています。
- 春に咲く白色の花は「貝殻」や「真珠」を思わせる光沢があるため
- ↳英名「シェル(貝)・ジンジャー(生姜)」の由来にもなっています。
- 根茎・葉・花は一部地域で食用として利用されています。
ゲットウは地面下に塊根があり群生する様にひろがります。茎の様に見える部分は葉鞘が重なりあったもので偽茎と呼ばれ、高さ約200~300cmの間で成長します。葉は茎(偽茎)に互生する様に配置され、葉色は緑色で黄色(~白色)の班が入る事もあり、葉の大きさは長さ約30(70)cm幅は約5(~14)cmあり、葉身は楕円形もしくは披針形をしています。花序は花が穂状に集まり総状花序をつくり、個々の花は、ワックスや蝋を思わせるような光沢があり、先端が桃色をした白色の苞(蕾)から、先端が桃色をした白色の光沢のある花弁と、下部にある黄色と赤色の模様がある唇弁はフリルの様に縁部分が波打つ花弁があり、雄蕊は3個ありますが2個は仮雄蕊で1個のみ花粉をもち、雌蕊も1個あります。果実は蒴果で黄色から橙色をしており熟すと裂けて中から綿に包まれた褐色の種子が出てきます。
開花時期は春から初夏、花色は白色と桃色、黄色と赤色があり、個々の花は蝋状の光沢のある花弁と下部にフリルのある唇弁があり、花序は花が集まり総状花序をつくります。草姿は直立で根茎により広がり高さ約200(300)cm × 幅は約200(300)cmまで成長します。葉色は緑色で品種により白色(~黄色)の班が入り、葉身は楕円形もしくは披針形、葉序は互生葉序の様につきます。
ゲットウの栽培
園芸では、ゲットウの非常に大きな葉と黄色の班が入る葉をカラーリーフとして楽しむ目的で育てられる事が多く、高さ幅共に非常に大きく成長する事からお庭の印象を決める景観植物ともなります。黄色の班の入る葉は、単体でもお庭を明るく彩りトロピカルな雰囲気を作りますが、対比する赤色や青色の葉や花と合わせるとカラフルで元気な雰囲気のお庭をつくる事も出来ます。
ゲットウを育てる際に注意する事は「夏の強い日差し」「乾燥」「冬の寒さ」の三つです。ゲットウは強い日差しに当たると葉やけを引き起こし葉がボロボロになりやすいため、基本的には日向を避けて管理します。また乾燥すると葉が茶色く枯れやすいため、有機物のたっぷり入る保水性のある土壌に植えたり、必要に応じて水やりをする事が大切です。また暖地であれば地植えでも越冬する事が可能ですが、基本的には霜に当たると枯れる可能性があるため、冬場は屋内に入れるなどの対策が必要でしょう。
ゲットウ(バリエガータ)は緑色に色鮮やかな黄色の班が入り、美しいイエローリーフとして楽しめる園芸品種です。色鮮やかなイエローリーフは、単体でもお庭を明るく彩りポジティブな雰囲気を作りますが、対比する赤色や青色の葉や花と合わせるとカラフルで元気な雰囲気のお庭をつくる事も出来ます。 | ゲットウ(白斑) (´・ω・)p楽天で購入q |
原産:マレーシア
学名:alpinia purpurata
草丈:約100~700cm
分類:多年草
開花時期:6月~10月(理想的な環境であれば周年)
花色:赤色●桃色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:弱い
誕生花:8月16日
花言葉:「一日だけの恋」「あなたを信じます」
用途:開花の長い花/背の高い花
特徴:レッドジンジャーは学名alpinia purpurata、別名「アルピニア・プルプラータ」や「ジャングル・キング(Jungle King)」とも呼ばれるマレーシア原産の多年草です。
レッドジンジャーの語源(由来)
- 属名のalpiniaは、イタリアの医師で植物学者のプロスペロ・アルピーニ(Prospero Alpino)への献名です。
- 種小名のpurpurataは「紫色」を意味しており、花色に由来します。
- 英名レッドジンジャー(red ginger)の由来は、その名前の通り「赤色(red)」の花を咲かせる「生姜(ginger)」の仲間です。
レッドジンジャーの特徴(魅力)
- レッドジンジャーは肉質の塊根から直立する茎(偽茎)を何本も出し群生します。
- レッドジンジャーは初夏から秋までと開花期間が長い所が魅力です。
- ↳ただし1つの茎(偽茎)に1個の花(花序)しか咲きません。
- ↳非常に大きく成長するため庭の印象を決めるような景観植物になります。
- 花色は赤色・桃色・白色の3色があり
- ↳赤花は別名「Jungle King」桃色は別名「Jungle Queen」と呼ばれます。
- レッドジンジャーの花はカット後の寿命が長く切り花として人気があります。
- ↳切り花取引の為に生産もされています。
- 葉は大きなものでは長さが80cmに達する事もあり
- ↳優雅に葉は広がり雄大な雰囲気をつくります。
- 基本的に寒さに弱いため冬場の管理には注意が必要です。
レッドジンジャーは地面下に塊根があり群生する様にひろがります。茎の様に見える部分は葉鞘が重なりあったもので偽茎と呼ばれ、高さ約100~700cmの間で成長します。葉は茎(偽茎)に互生する様に配置され、葉色は緑色、葉の大きさは長さ約30(80)cm幅は約10(~22)cmあり、葉身は楕円形をしています。花序には花の様な赤色の苞があり各苞には数個の花が付き、個々の花は白色で筒状、側面に花弁のような仮雄しべ2個と花粉をもつ雄蕊1個があり、雌蕊も1個あります。果実は蒴果で直径約2~3cmあり、熟すと裂けて中から種子が出てきます。
開花時期は初夏から秋(理想的な環境では周年)、花色は赤色と桃色、白色があり、個々の花は筒状、花序は赤色(~桃色)の苞ごとに数個の花がきます。草姿は直立で根茎により広がり高さ約100~700cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は楕円形、葉序は互生葉序の様につきます。
レッドジンジャーの栽培
園芸では、初夏から秋まで長く開花する大きく華やかな赤色(~桃色)の花を鑑賞する目的だったり、優雅に広がる大きな葉を鑑賞する目的で育てられます。非常に背が高くなり幅も大きく広がる事から景観植物として花壇や植え込みで育てられる事もありますが、寒さに弱いため管理のしやすい鉢植えの中でコンパクトに育てられる事もあります。
レッドジンジャーを育てる際に注意する事は「乾燥」と「冬の寒さ」です。レッドジンジャーは乾燥すると葉が茶色く枯れやすいため、有機物のたっぷり入る保水性のある土壌に植えたり、必要に応じて水やりをする事が大切です。また基本的に冬の寒さに耐えられないため、冬場は屋内に入れるなどの対策が必要でしょう。
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