ギンバイカ(マートル)属は属の中に約3種があり南ヨーロッパ及び北アフリカと西アジアを原産とする低木です。一般に園芸では、地中海沿岸が原産のギンバイカ(M.communis)が親しまれており、生垣や庭木等として利用されています。
ギンバイカ(マートル)はやや寒さを苦手にしており強い霜の降りる地域では屋外で育てる事は難しいかもしれません。一方で暑さには強く、また病気や害虫の心配も殆どありません。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てくるためそちらで確認して下さい。
このページでは種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
①ギンバイカ |
原産:地中海沿岸
学名:Myrtus communis
草丈:約240~360cm
分類:常緑低木
開花時期:6月~7月
花色:赤色●桃色●黄色●橙色●青色●紫色●白色〇黒色
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:普通
誕生花::2月9日/9月21日
花言葉:「愛」「愛のささやき」「高貴な美しさ」
特徴:ギンバイカは学名Myrtus communis、別名「マートル(Myrtle)」や「ギンコウバイ」等とも呼ばれる地中海沿岸が原産の常緑低木です。和名「ギンバイカ(銀梅花)」の由来は花の形が梅の花を連想させ、白色の花色を銀色に例えた所からきています。
ギンバイカの歴史 | |
古代文明のシュメールでは、豊穣と愛と美と性と戦争の女神イナンナの聖花とされていました。 | 古代ギリシアでは愛と不死の象徴として、豊穣の女神デーメーテールと愛と美と性の女神アプロディーテーに捧げられました。 |
古代ローマでは、愛と美の女神ビーナス(ウェヌス)に捧げる花とされており、結婚式ではギンバイカの花冠を被り、ビーナスを称えるウェネラリア祭でもギンバイカの花冠をかぶり公式浴場に入浴していました。 | 古代エジプトでは、繁栄の象徴として愛と歓喜の女神ハルトに捧げられました。 |
ヨーロッパではウェディングブーケにギンバイカの小枝を入れる事が一般的で、特にイギリス王室ではビクトリア女王のウェディングブーケにギンバイカの小枝が入って以降、王室のブーケには必ずギンバイカの枝が持続的に含まれています。 |
ギンバイカの葉や実にはフルーティーな芳香があり、ヨーロッパでは古くからハーブとして利用されています。特に地中海の豚肉料理には必ずと言っていいほどギンバイカの果実が添えられて一緒に食されており、また豚の中にギンバイカの葉のついた小枝を詰めて芳香と風味漬けがされています。その他にもアルコールにギンバイカの果実を漬けて「ミルト」と呼ばれるリキュールが造られており、イタリアのサルデーニャ島でよく飲まれています。
園芸では花や実を観賞する庭木として育てたり、生垣として境界を囲うのに利用されます。また底の浅い鉢で根域を制限して盆栽として育てられたり、スタンダード仕立てにしてモダンなお庭に飾られる事もあります。またギンバイカの枝葉や花や実は花材として生け花に使ったり、お祝いの花束に入れるのも良いでしょう。
開花時期は初夏から夏、花色は白色、個々の小花は5個の花弁(5数花)があり直径約2.5(3.0)cm、花序は円錐花序につきます。実の時期は10月から11月頃、実の色は青色もしくは白色、液果で球形もしくは長球形をしています。高さは約240(360)cm × 幅は約240(360)cmまで成長します。葉色は緑色もしくは品種により白色か黄色、葉身は卵形もしくは披針形、葉序は互生葉序につきます。
ギンバイカは種もしくは挿し木によって増やさす事が出来ます。育てる際は夏の暑さに強い一方で、冬の寒さに弱く強い霜に当たると枯れる事があるため注意が必要です。
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