- 原産:中国
- 科:アオイ(Malvaceae)
- 属:ハイビスカス/フヨウ(Hibiscus)
- 種:ムクゲ/シリアカス(Hibiscus syriacus)
- 別名:ハイビスカス・シリアカス/ハチス/モクゲ/シリアン・ケットミア(Syrian ketmia)/シュラブ・アルセア(shrub althea)/ローズマロウ(rose mallow)
- 品種:シギョク/紫玉(Hibiscus syriacus ‘white chiffon’)
- 開花時期:6月~9月
- 花の色:紫色●
- 葉の色:緑色●
- 香り:
- 分類:落葉低木
- 被覆方法:
- 草丈:約200cm
- 誕生花:2月22日/3月22日/8月26日/9月11日
- 花言葉:新年/尊敬/悲しみ/繊細な美/新しい美/デリケートな愛
- 用途:カラーリーフ/生垣/背が高い花/エスニックガーデン
- 購入方法:紫玉を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ムクゲ(紫玉)とは!?
ムクゲ(紫玉)は、花の形が八重咲きで、花弁はフリル状になみうっています。そのため、花姿がフリルドレスのようになり優雅な外観をしています。花の色は、ラベンダーブルーで上品な色合いをしています。そのため、優雅さをテーマにしたエレガントガーデンなどにピッタリな品種になります。樹形はブッシュ状、株は高さ約200cmに成長します。
ムクゲとは!?
ムクゲは学名Hibiscus syriacus、別名では「ハイビスカス・シリアカス」や「ハチス」とも呼ばれる落葉低木です。原産地は中国にあります。日本には平安初期には植えられていたと考えられており、暖地では越冬して道端などで野生化しています。
ムクゲの語源(由来)
- 属名のHibiscusは古代ギリシア語の「ἰβίσκος(ibiskos)」に由来します。
- 種小名のsyriacusはラテン語で「シリアの」を意味しています。ただし原産地は中国にあります。
ムクゲの特徴(魅力)
- ムクゲは、葉の縁部分に浅い切れ込みが入り裂片が三個出来る傾向にある所や、寒さに強く丈夫で育てやすい所、茎の枝分かれがよくて沢山の花を咲かせる所、雄蕊が密についた花柱がある所、園芸品種が豊富で青色の花などがある所などが特徴です。
- 園芸ではハイビスカス特有の大きくて花柱が突出する個性的で華やかな花姿を鑑賞する目的、茎葉が密に茂りブッシュ状になるため生垣として利用する目的で育てられたりします。
- 薬用植物としても漢方などで利用されており、生薬名は木槿皮(もくきんぴ)です。
- 樹形はブッシュ状、下部からよく枝分かれして茎葉が密に茂ります。そのため、庭木として育てられたり、自然風の生垣として利用されたりします。
- 葉の形は菱形、葉縁部分に浅い切れ込みが入るため、裂片が三個ある事があります。
- 葉の色は、ふつう緑色ですが、幾つかの園芸品種では黄色の班が入るため、品種を選べばカラーリーフとして楽しむことも可能です。
- 開花は初夏から秋にかけて、暑さで花が少なくなる季節もよく花が咲くため、夏のお庭に欠かせない植物のひとつです。
- 花は直径が約5~10cmと巨大なため遠くからでもよく目立ち、ハイビスカス特有の花柱が突出する花姿がトロピカルな雰囲気を演出します。そのため、エスニックガーデンやトロピカルガーデンにピッタリな植物です。
- 花は花弁が五個、花弁は倒卵形で先端が丸く、花弁同士は重なるため、花全体は丸いカップ状の形をしている事が多いです。
- 花の色は赤色・桃色・紫色・青色・白色があり、花の中心部に赤色の班が入ります。
- 花は他のハイビスカスと同様に一日花です。花は一般的に朝方に開花した後に、夕方頃に萎れて、そのまま散っていきます。
- ムクゲは一般的に鑑賞用として栽培されますが、韓国では葉がハーブティーにされたり、花が食べられてきた歴史があり、また薬用植物として樹皮などが利用されたりもします。
ムクゲの草丈は約200(~400)cm、樹形はブッシュ状、下部からよく枝分かれして株立ちのようになる傾向が強く、茎は直立または斜上に広がります。茎の色は淡褐色または黄褐色、皮目があります。
葉序は互生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約3(~10)cm、葉身の形は菱形または卵形、葉縁部分が浅裂(~中裂)して裂片が三個ある場合もあり、鋸歯をもちます。
花序の腋生、腋生は茎の上部の枝の節に花をつけます。花の大きさは約5~10cm、花の形は鐘形状、花弁は五個、花弁の形は倒卵形、花の色は赤色・桃色・紫色・青色・白色がある。雌蕊は花柱が花の中央から長く突出しており、雄蕊が雌蕊の周りに多数付きます。花は一日花のため、朝に開花したら夕方には萎んでしまい散ります。
果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)で、蒴果の形は卵形、大きさは約2cm、色は緑色から熟すと淡い褐色、成熟すると縦にパックリ割れて裂片は五個あります。
ムクゲの園芸品種の紹介
フレンチキャバレー・レッドは、花の形が八重咲きで、花弁に不規則な捻りが入り自由で動きのある花姿をつくります。そのため優雅で柔らかな雰囲気を演出します。花の色は赤色または赤桃色、どちらも「女性的」で「愛情」を感じさせる色です。そのため、可愛いをテーマにした可愛いお庭や、愛をテーマにしたロマンチックガーデンなどにおすすめです。 フレンチキャバレー・レッドは、他のフレンチキャバレー・シリーズと同様に、茎が直立に伸びて行儀よく成長する習慣があります。また花は不稔性のため、種で広がる心配がなく、種作りに栄養が回らないため花蕾に栄養がまわり沢山の花を咲かせます。 | フレンチキャバレー・パープルは、花の形が八重咲きで、花弁に不規則な捻りが入り自由で動きのある花姿をつくります。そのため優雅で柔らかな雰囲気を演出します。花の色は紫色、紫色は古くから貴族や王族などが権威性を示す目的で使用していた色です、そのため高貴でエレガントな雰囲気を作りたい時や、格式高い雰囲気を作りたい時におすすめの品種になります。 フレンチキャバレー・パープルは、他のフレンチキャバレー・シリーズと同様に、茎が直立に伸びて行儀よく成長する習慣があります。また花は不稔性のため、種で広がる心配がなく、種作りに栄養が回らないため花蕾に栄養がまわり沢山の花を咲かせます。 |
フレンチキャバレー・パステルは、花の形が八重咲きで、花弁に不規則な捻りが入り自由で動きのある花姿をつくります。そのため優雅で柔らかな雰囲気を演出します。花の色は白色から薄い桃色、薄い桃色は「可愛らしさ」「柔らかさ」「女性らしさ」を演出する事が出来ます。そのため、可愛いをテーマにしたお庭や、愛や恋心をくすぐるようなロマンチックガーデンなどにピッタリな品種になります。 フレンチキャバレー・パステルは、他のフレンチキャバレー・シリーズと同様に、茎が直立に伸びて行儀よく成長する習慣があります。また花は不稔性のため、種で広がる心配がなく、種作りに栄養が回らないため花蕾に栄養がまわり沢山の花を咲かせます。 | スターバーストシフォンは、花の形が八重咲きで、中央に小さな花弁が多数集まり、ふんわりとした柔らかな花姿をつくります。花の色は白色と赤色、花の中心部から外側に向かい赤色の脈が放射状に広がります。そのため、花の中に星が爆発したような模様が出来る所が魅力です。赤色と白色は、白色が派手な印象を与える赤色を強く引き立てるため、遠くからでも視線を引きつける力強さと華やかさがあります。そのため、明るく元気な印象を与えるカラーガーデンなどにおすすめの品種です。 またスターバースト・シフォンは、他のシフォン・シリーズと同様に、丸みを帯びて行儀よく成長する習慣があります。多花性の性質があり、開花期間中は株を覆うように沢山の花を咲かせる所が魅力です。 |
楽天で購入 またマジェンタ・シフォンは、他のシフォン・シリーズと同様に、丸みを帯びて行儀よく成長する習慣があります。多花性の性質があり、開花期間中は株を覆うように沢山の花を咲かせる所が魅力です。 | 楽天で購入 またホワイト・シフォンは、他のシフォン・シリーズと同様に、丸みを帯びて行儀よく成長する習慣があります。多花性の性質があり、開花期間中は株を覆うように沢山の花を咲かせる所が魅力です。 |
楽天で購入 またピンク・シフォンは、他のシフォン・シリーズと同様に、丸みを帯びて行儀よく成長する習慣があります。多花性の性質があり、開花期間中は株を覆うように沢山の花を咲かせる所が魅力です。 | 楽天で購入 紫玉は、花の形が八重咲きで、花弁はフリル状になみうっています。そのため、花姿がフリルドレスのようになり優雅な外観をしています。花の色は、ラベンダーブルーで上品な色合いをしています。そのため、優雅さをテーマにしたエレガントガーデンなどにピッタリな品種になります。樹形はブッシュ状、株は高さ約200cmに成長します。 |
楽天で購入 ブルーサテンは、花が種子を形成しないため種子作りにエネルギーを使わず沢山の花を咲かせます。花の色は明度の高い青色と明度の低い赤紫色、花の中心部に赤紫色の小さな班がはいります。青色と赤紫色の二色の花色は、上品さと静穏さを演出する事が出来ます。そのため、優雅な雰囲気があるエレガントガーデンなどにピッタリな品種です。樹形はブッシュ状、株は高さ200~350cmに成長します。 | 楽天で購入 モーニングサンシャインは、花の中心部に鮮やかな赤色の丸い班が入り、花弁の縁部分に不規則に桃色の班が入り、ひとつの花の中に白色・桃色・赤色の三色の花色がある所が特徴の品種です。樹形はブッシュ状、株は高さ約200~350cmに成長します。 |
楽天で購入 レッドハートは、花の中心部に鮮やかな赤色の丸い班が入る、白色と赤色の二色の花色が特徴です。赤色と白色は、白色が派手な印象を与える赤色を強く引き立てるため、遠くからでも視線を引きつける力強さと華やかさがあります。そのため、明るく元気な印象を与えるカラーガーデンなどにおすすめの品種です。樹形はブッシュ状、株は高さ250cmに成長します。 | 楽天で購入 ブルーバードは、花の中心部に赤紫色の丸い班が入る、青紫色と赤紫色の二色の花色が特徴です。青紫色と赤紫色の二色の花色は、上品さと静穏さを演出する事が出来ます。そのため、優雅な雰囲気があるエレガントガーデンなどにピッタリな品種です。樹形はブッシュ状、株は高さ約250cmに成長します。 |
楽天で購入 ラズベリースムージーは、花の形が八重咲きで、非常に沢山の花弁が重なり、花弁はフリルのように不規則に捻りが入ります。そのため、テッシュなどでつくられたようなふんわりとした柔らかな花姿をしています。また花の色は明度の高い赤紫色をしています。赤紫色は、奥ゆかしさや艶やかさ、神秘的な雰囲気を演出することができます。そのため優雅な雰囲気漂うエレガントガーデンや、魔法の世界などを想像させるようなテーマガーデンにピッタリな品種です。 | 楽天で購入 ペパーミントスムージーは、花の形が八重咲きで、非常に沢山の花弁が重なり、花弁はフリルのように不規則に捻りが入ります。そのため、テッシュなどでつくられたようなふんわりとした柔らかな花姿をしています。花の色は白地に桃色の絞りが不規則にはいります。白色と桃色は清潔感を感じさせたり可愛らしさを感じさせること出来るため、ポップで明るいお庭や可愛らしいロマンチックなお庭などによく合う品種です。 |
楽天で購入 ストロベリースムージーは、花の形が八重咲きで、非常に沢山の花弁が重なり、花弁はフリルのように不規則に捻りが入ります。そのため、テッシュなどでつくられたようなふんわりとした柔らかな花姿をしています。また花の色は白色に薄い桃色の絞りが不規則に入るため、花の形とも合いまり優しくロマンチックな雰囲気を演出することが出来る園芸品種です。 | 楽天で購入 アフロダイテは、1970年代に発表されて以降も高い人気をほこる品種です。花の中心部に鮮やかな赤色の丸い班が入る、桃色と赤色の二色の花色が特徴です。赤色と桃色は、どちらも「女性的」「愛情」を感じさせる色です。そのため、可愛いをテーマにした可愛いお庭や、愛をテーマにしたロマンチックガーデンなどにおすすめです。樹形はブッシュ状、株は高さ約200~300cmに成長します。 |
千草園芸・楽天で購入 パープルピュラーは、茎が直立に伸びて行儀よく成長する習慣があるため、管理がしやすく洗練された雰囲気を感じさせます。花は一重咲き、または八重咲きして、花の色は中心部に円形の赤色のブロッチが入る紫色と赤色の二色の花色です。紫色と赤色は、どちらも女性的な印象があり、上品で気品のある雰囲気をつくります。 そのため、優雅で女性的な印象が強いエレガントガーデンを作りたい時や、ロマンチックガーデンを作りたい時におすすめの品種です。樹形はブッシュ状、株は高さ約300~500cmに成長します。 | 楽天で購入 |
楽天で購入 ブルーベリーは、花の形が八重咲きで、花弁が不規則に捻れています。そのため、フリルドレスを想像させるような柔らかでふんわりとした花姿をしており、優雅な雰囲気を演出できます。花の色は薄い青紫色、薄い青紫色は上品さを演出したり、気持ちをリラックスさせる効果があったりします。そのため、心と体を癒すヒーリングガーデンや、優雅さをテーマにするなどにおすすめの品種です。樹形はブッシュ状、株は高さ約200~300cmに成長します。 | 楽天で購入 ラズベリーは、花の形が八重咲きで、花弁が不規則に捻れています。そのため、フリルドレスを想像させるような柔らかでふんわりとした花姿をしており、優雅な雰囲気を演出できます。花の色は赤ピンク色、赤ピンク色は、可愛らしい印象やポップな雰囲気をつくる事から、ロマンチックな雰囲気のお庭や、カラフルで明るいお庭などによく合うでしょう。樹形はブッシュ状、株は高さ約200~300cmに成長します。 |
千草園芸・楽天で購入 ヴァンゴッホは、葉の葉縁部分に白色(薄い黄色)の覆輪が入る所が特徴です。そのため、花のない時期も明るい印象や洗練された印象を与えるカラーリーフとして楽しむ事が出来ます。花の形は八重咲きするため一重咲きの花よりも華やかな雰囲気をつくり、紫色の花色が上品さや優雅さを演出します。 | 楽天で購入 ピンクデライトは、花の形が八重咲きで、中心部に小さな花弁が多数集まります。そのため、ふさふさとした花姿が楽しめる品種です。花の色は白色と桃色、白色の花弁の中に不規則に桃色の絞りが入ります。桃色と白色の二色の花色は、大人っぽく上品な雰囲気と、子供っぽく可愛らしい雰囲気が同居します。そのため、フェミニンな雰囲気のあるエレガントガーデンや、上品な雰囲気のあるロマンチックガーデンなどにおすすめする品種です。 |
楽天で購入 マリーナは、花の中心部に赤紫色の丸いブロッチが入る、薄い紫色と赤紫色の二色の花の色が特徴です。薄い紫色と赤紫色の二色の花色は、上品さと静穏さを演出する事が出来ます。そのため、優雅な雰囲気があるエレガントガーデンなどにピッタリな品種になります。樹形はブッシュ状、株は高さ300~500cmに成長します。 | 楽天で購入 日の丸は、花の形が一重咲き、花の色は白色と赤色、白色の花の中心部に赤色の丸いブロッチが入るため、花の中に日の丸を想像させるような模様ができる所が特徴です。赤色と白色は「お正月」「お祝い」「お祭り」などでよく利用される配色です。そのため、お庭に使用すると縁起がよくおめでたい気持ちにさせたり、気分が向上するなどの効果が期待出来る品種です。樹形はブッシュ状、株は高さ200~500cmに成長します。 |
ハイビスカス(フヨウ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ムクゲ(紫玉)の育て方
花壇の土づくり
日当り
ムクゲ(紫玉)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また半日影(直射日光3時間~5時間)までで育てる事が可能ですが、花の数が著しく減る事があったり、病気になりやすくなる事があります。
日当たりが適切な環境で育てる事で光合成が活発に行われるため、株の生育が良くなり、花付きや花の大きさも良くなります。そのため、適切な日当たりに植えてあげる事が非常に重要になります。
土壌の土質
ムクゲは、幅広い土壌に適応しますが、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
逆に粘土質な土壌は、水分が停滞してジメジメして、根腐れを起こし生育不良になる可能性があるため注意が必要です。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性を良くしたり、通気性と保水性のバランスを改善したり、腐葉土等の有機物を入れて適度に肥沃な土壌にした方が良いでしょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
植付け時の注意点
ムクゲは、しっかり根を張り健康な成長するために、十分な深さの作土層(表層にある柔らかな土)が必要です。苗(根鉢)の1.5~2倍の深さまでスコップを使い穴を掘り、根張りを邪魔したり保水性や栄養の保持を悪くする石やゴミ等を取り除いておきましょう。
植付け方法は標準植えで行います。
鉢土づくり
日当り
ムクゲ(紫玉)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また半日影(直射日光3時間~5時間)までで育てる事が可能ですが、花の数が著しく減る事があったり、病気になりやすくなる事があります。
培養土
ムクゲは、一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
鉢植えで育てる時の注意点
ムクゲは他のハイビスカスの仲間と同様に生育旺盛で、根の回りが早い植物です。そのため、鉢植えで育てる場合は2年~3年に1度の頻度で鉢植えから植物を出して植え替えを行いましょう。
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
ムクゲ(紫玉)は比較的に乾燥に耐える事が出来ますが、湿り気のある土壌を好み、湿り気のある土壌で最も生産性が高まります。
ただし、何時までも水分が停滞するジメジメした環境は根腐れを引き起こす原因となるため、土壌の状態を見ながら、水やりを行う必要があるでしょう。
水やりの頻度と与え方
水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、基本的には土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。水やりは、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
水やりのチェックを簡単にするオススメの道具
- 水やりチェッカー(サスティ)とは、視覚的に分かりやすく色の変化で水やりのタイミングを教えてくれる水分計です。
- 白色(水やり必要)・青色(水やり不要)
- 水やりチェッカー(サスティ)は世界で初めて家庭用水分計で「PF値」が採用されています。PF値は、殆どの植物の生育に阻害がない有効水分域の中のPF2.0付近で色が変わるように設計されているため、水やりの失敗を減らします。
- PF2.0は、どんな土や多肉・観葉植物・草花にも対応しますが、乾燥に強い多肉植物では色変わり後に若干の猶予があり、乾燥に弱い草花では色変わり後は直ぐに水やりをした方が良いかもしれません。
- PF値とは、土壌の水分が毛管力によって引き付けられている強さの程度を表している数値で、これを使う事で土壌の湿り具合や植物への水やりのタイミングが分かるようになります。殆どの植物にとって利用しやすいPF値は1.7~2.3の間にあります。常にPF値が1.7より下の値にあると、多湿を嫌う多肉などは湿潤すぎて根腐れを引き起こしやすくなったり、PF値が2.3より上にあると乾燥が苦手な草花などは水枯れを引き起こしやすくなります。
- 水やり三年と言われるプロでも難しい水やり作業が、水やりチェッカー(サスティ)を使うだけで安心して行えるようになります。
- 水やりチェッカー(サスティ)は水やりが難しい植物(ラン・多肉)にも対応しています。
- 中芯は6ヶ月~9ヶ月経つと水やりをしても青色に変化しなくなるため、変化がなくなったら中芯の交換が必要になります。
肥料の与え方
ムクゲ(紫玉)を肥沃な土壌で育てている場合は、定期的な肥料が無くても育てられます。ただし株をしっかり成長させて、沢山の花を咲かせたい場合には定期的な肥料が必要です。
ムクゲは、多くのハイビスカスの仲間と同様に肥料の三要素(窒素・リン・カリ)の中のカリ成分を好みます。そのため、肥料を選ぶ時はカリが多めに含まれる水平型肥料や谷型肥料を選びましょう。
また健康な葉や花の成長を促すため鉄やマグネシウムなどの微量要素も必要になります。そのため、それらが含まれる有機肥料などを選ぶのも良いでしょう。
肥料と堆肥の与え方
- 肥料の与え方
- 肥料を与える時期
- 春から秋にかけて生育期間中です。
- 肥料の選び方
- 有機肥料または化成肥料を選びます。
- 肥料の成分は窒素・リン・カリが等分の【水平型】またはカリが多めに入る【谷型】を選びます。
- 肥料の与え方
- 有機肥料を与える場合は、土に剥き出しにすると分解が遅くなったり、虫が寄ってくる事もあるため、基本は土の中に埋めます。株元から少し離れた場所(枝先の下に新しい根があり肥料の吸収効率が最も良い)に穴を掘り肥料を埋めましょう。※地面にそのまま置き肥する場合もあります。
- 化成肥料の場合も株元から少し離れた場所に置き肥します。置き肥とは地面に埋めずにそのまま地面の上に置く肥料です。袋に規定された量を約1~3ヶ月ごとに施します。
- 堆肥の与え方(鉢植えは植え替え)
- 堆肥とは有機物が微生物により分解された肥料もしくは土壌改良材です。生態サイクルのない庭の花壇や鉢植えは、風雨や微生物の働き等により、土壌が年々劣化していき土が硬くなったり水はけが悪くなったりします。堆肥には【化学性・物理性・生物性】を高める効果があり、劣化した土を肥沃(植物の生育がよく生産性が高い土)な土に変える働きがあります。
- 地植えの場合は初冬から早春に株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土もしくは牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って堆肥を入れましょう。
- 鉢植えの場合は、植え替えを行います。鉢から株を取り出して、風雨で劣化した古い土を軽く落とし、長い根や腐った根も軽く切り詰めます。株が大きい場合は株分けもしましょう。土は新しい物を使うか、古い土を再利用する場合は2~5割ほど新しい土を混ぜます。鉢の中に新しい土と株を植え直したら完成です。
- 堆肥とは有機物が微生物により分解された肥料もしくは土壌改良材です。生態サイクルのない庭の花壇や鉢植えは、風雨や微生物の働き等により、土壌が年々劣化していき土が硬くなったり水はけが悪くなったりします。堆肥には【化学性・物理性・生物性】を高める効果があり、劣化した土を肥沃(植物の生育がよく生産性が高い土)な土に変える働きがあります。
剪定のやり方
ムクゲ(紫玉)は基本的に剪定をせずに育てられます。
剪定をしなくても育てられますが、株をコンパクトにして管理しやすくしたい時、枝数を増やしてボリュームよくしたい時、外観を整えたい時などに剪定が行われる事があります。
早春から春の剪定とは!?
早春から春の剪定とは、株が越冬して新しい成長が始まる前に行う剪定です。
基本的に行う必要はありませんが、株を小さくしたい時や、新しい成長を促したい時などにおすすめの剪定です。
- 剪定のやり方
- 春からの成長が始まる前の早春から春に剪定を行います。
- 株全体の若返りを計るために地面から高さ15cm程の部分で切り戻し剪定を行います。
晩春から初夏の剪定とは!?
晩春から初夏の剪定は必ず必要な作業ではありません。
剪定の目的は外観を整えたい時、枝数を増やして花の数を増やしたい時などがあります。
- 剪定のやり方
- 枝が徒長している場合は枝の途中から切り戻し剪定を行い外観を整えます。
- 必要に応じて枝先を軽く剪定して、分枝を促します。