クラスペディアは属の中に約23種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、ゴルフボールの様な外観と色鮮やかな黄色の花色が魅力的なクラスペディア(グロボーサ)、直径約2cmと非常に小さな花を多数の茎を伸ばし咲かせるクラスペディア(グラウカ)等が親しまれています。
クラスペディア属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
クラスペディアの主な種の目次
①クラスペディア(グロボーサ) 開花時期:6月~9月 | ②クラスペディア(グラウカ) 開花時期:6月~9月 |
クラスペディア(グロボーサ)の特徴や園芸品種
原産:オーストラリア
学名:Pycnosorus globosa(craspedia globosa)
草丈:約60~120cm
分類:多年草
開花時期:6月~9月
花色:黄色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:普通
誕生花:6月25日/8月17日/11月11日
花言葉:心の扉を叩く/永遠の幸福/個性的
用途:背が高い花/切り花
クラスペディア(グロボーサ)とは!?
クラスペディア(グロボーサ)は学名Pycnosorus globosa(craspedia globosa)、別名「ビリー・ボタン(billy buttons)」や「ドラムスティック(drumsticks)」とも呼ばれるオーストラリア原産の多年草です。
クラスペディア(グロボーサ)の語源(由来)
- 属名のPycnosorusは古代ギリシア語で「厚い」「高密度」を意味する「pycno」と、古代ギリシア語で「ヒープ(大量・多数)」を意味する「σωρός(sorus)」の2語からなり、頭花に由来します。
- 種小名のglobosaはラテン語で「球状」を意味しており、頭花に由来します。
クラスペディア(グロボーサ)の特徴(魅力)
- クラスペディア(グロボーサ)は以前はクラスペディア属にありましたが正しくはピクノソラス(Pycnosorus)属に入ります。
- ピクノソラス属は個々の花(頭花)に花柄がなくクラスペディア属には個々の花に花柄があります。
- クラスペディア(グロボーサ)はフラワーアレンジメントの優れた花材となり切り花やドライフラワーとして利用されます。
- 切り花としては管理の仕方にも左右されますが日持ち7~14日程度です。
- 乾燥しても形が崩れにくく色褪せも少ないため優れたドライフラワーとなります。
- 茎は基本的に枝分かれすることなく垂直に最大120cmまで伸びます。
- 葉は下部に集まり基部では長さ20cmまでの細長い線形の葉をロゼット状につけます。
- 上部の葉は小さく茎に鱗片状につくため殆ど目立ちません。
- 干ばつに強く乾燥に長く耐える事から水やりの手間が殆どありません。
- また肥料も殆ど必要としないため環境が合えば放ったらかしで育てられます。
- ただし多湿に弱いため環境が悪いと夏の高温多湿で枯れる事もあります。
クラスペディア(グロボーサ)の茎は緑色で若い時は白色の毛が生えているため灰白色をしています。茎は分枝しないか基部で一度だけ分枝して、横への広がりが殆どなく高さ約60(~120)cmまで成長します。葉は根生葉と茎葉(互生葉序)があり、葉色は緑色で白色の毛で覆われ、葉身(基部)の大きさは長さ10(~20)cm幅約0.4(~1.2)cm、葉身の形は線形です。花序の大きさは直径約1(~3.5)cmで頭花が40(~200)個集まる複頭状花序、個々の花(頭花)は小花が3(~8)個集まります。花後の果実は痩果で、種子は冠毛をもちます。
開花時期は初夏から秋、花色は黄色、花は花柄のない頭花が集まり直径約1(~3.5)cmの複頭状花序に花を咲かせます。草姿は直立で分枝しないか基部で一度分枝して高さ約60(~120)cm × 幅は約30(~60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は線形、葉序は根生葉もしくは互生葉序につきます。
クラスペディア(グロボーサ)の切り花の楽しみ方
- クラスペディア(グロボーサ)の収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫したら水に漬けた状態で水切りを行います。
- 水切りしたら花瓶に生けて楽しみます。
- 日持ちは管理の仕方で変わりますが約7~14日程度です。
- 管理は出来るだけ必要に応じて数日(約1~3日)ごとに水切りと水換えを行います。
クラスペディア(グロボーサ)のドライフラワーの作り方
- クラスペディア(グロボーサ)の収穫は乾燥が続く日の朝(朝露が消えた後)に行いましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開いた後の最高の色が出ているタイミングで行います。
- 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
- 収穫した花はハンギング法で乾燥させるのが一般的です。またこれ以外にも水の入っていない深めの花瓶に挿して花を楽しみながら乾燥させる方法もあります。
クラスペディア(グロボーサ)の栽培
園芸では、色鮮やかな黄色い球形の花を鑑賞する目的や、花を収穫して切り花やドライフラワーとして利用する目的で育てられます。草丈は最大120cmになるため花壇の中央や後方等に植えて高さと立体感を出したり、管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しむといいでしょう。
クラスペディア(グロボーサ)は育てる際に注意する事は「浸水や過湿」くらいです。基本的には栄養が乏しく乾燥した土壌でも育つため、環境が合えば放ったらかしでも育ちます。ただし、粘土質な土壌や浸水する様な土壌等で育てると、寿命が短くなったり枯れる事もあるため注意が必要です。
クラスペディア(グロボーサ)の主な園芸品種
クラスペディア(ゴルフビューティ)は、色鮮やかな黄色の花色と、球状に密に集まり咲く直径約2.5cmの小ぶりの花が魅力的な園芸品種です。クラスペディア(ゴルフビューティ)の花は乾燥しても型崩れや色褪せが殆どないため、ドライフラワーの花材として非常に魅力的です。
クラスペディア(グラウカ)の特徴や園芸品種
原産:オーストラリア(タスマニア)
学名:Craspedia glauca
草丈:約60~80cm
分類:一年草・多年草
開花時期:6月~9月
花色:黄色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:普通
用途:背が高い花/切り花
クラスペディア(グラウカ)とは!?
クラスペディア(グラウカ)は学名Craspedia glauca、別名「ビリー・ボタン(billy buttons)」とも呼ばれるオーストラリア(タスマニア)原産の一年草もしくは多年草です。
クラスペディア(グラウカ)の語源(由来)
- 属名のPycnosorusは古代ギリシア語で「厚い」「高密度」を意味する「pycno」と、古代ギリシア語で「ヒープ(大量・多数)」を意味する「σωρός(sorus)」の2語からなり、頭花に由来します。
クラスペディア(グラウカ)の特徴(魅力)
- クラスペディア(グラウカ)は1~数本の茎を伸ばし直径約2cm程度の小さな花を咲かせます。
- クラスペディア(グラウカ)は切り花やドライフラワー等に利用されます。
- 茎は基本的に枝分かれすることなく垂直に最大80cmまで伸びます。
- 葉は下部に集まり基部では長さ20cmまでの細長い線形もしくは披針形の葉をロゼット状につけます。
- ↳上部の葉は小さく茎に鱗片状につくため殆ど目立ちません。
- 干ばつに強く乾燥に長く耐える事から水やりの手間が殆どありません。
- ↳また肥料も殆ど必要としないため環境が合えば放ったらかしで育てられます。
- ↳ただし多湿に弱いため環境が悪いと夏の高温多湿で枯れる事もあります。
クラスペディア(グラウカ)の茎は緑色で若い時は白色の毛が生えているため灰白色をしています。茎は直立して分枝は基本的になく高さ約30(~80)cmまで成長します。葉は根生葉と茎葉(互生葉序)があり、葉色は緑色で白色の毛で覆われ、葉身の大きさは長さ4(~20)cm幅約0.6(~1.8)cm、葉身の形は線形もしくは披針形です。花序の大きさは直径約2cmで花柄をもつ頭花が多数集まる直径約2cmの複頭状花序です。
クラスペディア(グラウカ)の切り花の楽しみ方
- クラスペディア(グラウカ)の収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 収穫したら水に漬けた状態で水切りを行います。
- 水切りしたら花瓶に生けて楽しみます。
- ↳日持ちは管理の仕方で変わりますが約7~14日程度です。
- 管理は出来るだけ必要に応じて数日(約1~3日)ごとに水切りと水換えを行います。
クラスペディア(グラウカ)のドライフラワーの作り方
- クラスペディア(グラウカ)の収穫は乾燥が続く日の朝(朝露が消えた後)に行いましょう。
- 収穫のタイミングは花が完全に開いた後の最高の色が出ているタイミングで行います。
- 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
- 収穫した花はハンギング法で乾燥させるのが一般的です。またこれ以外にも水の入っていない深めの花瓶に挿して花を楽しみながら乾燥させる方法もあります。
クラスペディア(グラウカ)の栽培
園芸では、色鮮やかな黄色い球形の花を鑑賞する目的や、花を収穫して切り花やドライフラワーとして利用する目的で育てられます。草丈は最大80cmになるため花壇の中央や後方等に植えて高さと立体感を出したり、管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しむといいでしょう。
クラスペディア(グラウカ)は育てる際に注意する事は「浸水や過湿」くらいです。基本的には栄養が乏しく乾燥した土壌でも育つため、環境が合えば放ったらかしでも育ちます。ただし、粘土質な土壌や浸水する様な土壌等で育てると、寿命が短くなったり枯れる事もあるため注意が必要です。