ルピナスは属の中に約500~626種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、花穂の小花が非常に密につきボリュームある花を咲かせるラッセルルピナスや雑種の園芸品種、ラッセルルピナスと同様に多年草タイプで小花がやや疎らにつき繊細な印象を与えるルピナス・ぺレニス、花後の実が食用としても消費される白花ルピナス等が親しまれています。
ルピナス属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
ルピナスの主な種の目次
ラッセルルピナスの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Lupinus polyphyllus
- 草丈:約50~150cm
- 分類:多年草(宿根草)
- 開花時期:4月~7月
- 花色:赤色●桃色●橙色●黄色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:弱い
- 耐寒性:強い
- 誕生花:3月10日/3月17日/4月30日/5月31日
- 花言葉:貪欲/空想/想像力/いつも幸せ
- 用途:背が高い花/切り花
ラッセルルピナスとは!?
ラッセルルピナスは学名Lupinus polyphyllus、単にルピナスと呼ぶ場合はこの種を指している事が多く、別名では「宿根ルピナス」や「ルピヌス・ポリフィルス」などとも呼ばれる北アメリカ原産の多年草です。
ラッセルルピナスの語源(由来)
- 属名のLupinusはラテン語で「狼」を意味する「lupus」と、接尾辞の「-īnus」の2語からなり、花の内部に狼の牙を連想させる部分がある所に由来すると言われています。
- 種小名のpolyphyllusは古代ギリシャ語で「多くの」「たくさんの」を今する「πολύς」と、古代ギリシャ語で「葉」を意味する「φύλλον」の2語からきており、葉の多さに由来します。
ラッセルルピナスの特徴(魅力)
- ラッセルルピナスは単に「ルピナス」とも呼ばれており、地面を被覆するように広がる掌状に分かれた大きな葉と、垂直に伸びる華やかな花穂が魅力の植物です。
- 花はマメ科特有の蝶形花で大きく、個々の花が穂状に並び豪華な花を咲かせます。
- 花は1個1個の小花が大きく密につくため非常にボリューミーな花穂をつくります。
- 花穂は長く垂直に伸びて背が高くなるため花壇の中で立体感を出したり背景等に利用する事が出来ます。
- 花色が非常に豊富なためカラフルなお庭ではビビットカラーの品種を選んだり、優しい雰囲気のお庭であればパステルカラーの品種を選んだりと出来ます。
- 花は蜜蜂や昆虫の蜜源となるため開花期になると花の周りを元気に飛び回る蜜蜂や昆虫の姿が観察出来ます。
- 葉は5~17個の小葉が掌状に集まる事で非常に装飾的な形をつくっています。
- 葉柄が長く地際から放射状に葉が広がることで地面を優雅に被覆します。
- ラッセルルピナスは他のマメ科植物と同様に根茎菌と共生しており大気中から窒素を固定する事が出来ます。
- そのため栄養の乏しい土壌でも育つ事が可能で、逆に肥沃すぎる土壌では根腐れや病気になるなど、短命になる傾向が強くなります。
- また窒素固定能力がある事から緑肥としても利用されます。
- ラッセルルピナスは有毒なアルカロイドを多く含んでいるため、人間および家畜は食べられません。
ラッセルルピナスは草丈が約50(~150)cm、地面下に根茎があり、茎は基本的に分枝せずに直立です。葉序は根生葉もしくは互生葉序、葉柄は非常に長く、葉色は緑色、葉身の形は掌状複葉、掌状複葉は小葉が5(~17)個、小葉は狭楕円形です。花序は総状花序、花冠は蝶形花、花弁は旗弁1個・翼弁2個・竜骨弁2個(花内部)、花弁の色は青色・紫色・桃色・赤色・橙色・黄色・白色があり、雄蕊10個(5個は短い)、雌蕊は1個あります。果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は約5cmの円筒形、色は緑色で白色の毛が密生しており、熟すと暗褐色になり捻れながら腹縫線と背縫線が裂け最大12個の種子を放出します。種子は長さ約0.5cm、形は楕円形、色は褐色です。
ラッセルルピナスの切り花の楽しみ方
- ラッセルルピナスの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 水揚げは水切りもしくは湯揚げを行いましょう。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)で楽しみましょう。
- 管理は必要に応じて数日(約1~3日)ごとに水折りと水換えを行いましょう。
- 萎れた花を手で丁寧に摘み取ると蕾の花が咲きやすくなります。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが5~7日程度です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
ラッセルルピナスの園芸品種の紹介
- ミナレット(lupinus polyphyllus ‘minarette’)は高さが30~50cm程度しかないため花壇の縁どり等に使いやすく、また様々な花色があるため大量植栽するとカラフルなお庭が作れる魅力的なシリーズです。
- ミニギャラリー(lupinus polyphyllus ‘mini gallery’)は高さが30~50cm程度しかないため花壇の縁どり等に使いやすく、また頂芽優勢が低く一株から次々と現れる花穂、大きな小花が密に付き作る豪華な花穂が魅力のシリーズです。シリーズの中には赤色・桃色・紫色・青色・黄色・白色などの様々な花色があります。
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ルピナス・ぺレニスの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Lupinus perennis
- 草丈:約30~60cm
- 分類:多年草
- 開花時期:4月~7月
- 花色:桃色●紫色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 用途:切り花
ルピナス・ぺレニスとは!?
ルピナス・ぺレニスは学名Lupinus perennis、別名では「ワイルド・ルーピン(wild lupine)」や「サンダイアル・ルーピン(sundial lupine)」などとも呼ばれる北アメリカ原産の多年草です。
ルピナス・ぺレニスの語源(由来)
- 属名のLupinusはラテン語で「狼」を意味する「lupus」と、接尾辞の「-īnus」の2語からなり、花の内部に狼の牙を連想させる部分がある所に由来すると言われています。
- 種小名のperennisはラテン語で「多年草」を意味しており、ルピナス・ぺレニスが多年草であることに由来します。
ルピナス・ぺレニスの特徴(魅力)
- ルピナス・ぺレニスは、ラッセルルピナス(一般的なルピナス)と比べて、草丈が低く分枝する傾向があり、花と花の間がやや疎らになるルピナスです。
- 花はマメ科特有の蝶形花で大きく、個々の花が穂状に並び豪華な花を咲かせます。
- 花穂は長く約20cmの長さまでになります。
- 花序間の小花はやや疎らにつくため、一般的なルピナスと比べ豪華さは劣るものの繊細なイメージをつくります。
- 花色は一般的に青色ですが、幾つかの品種では紫色や桃色や白色などがあります。
- 花は蜜蜂や昆虫の蜜源となるため開花期になると花の周りを元気に飛び回る蜜蜂や昆虫の姿が観察出来ます。
- 葉は小葉が約7~11個あつまり掌状の個性的な葉の形をつくります。
- 葉は白色の毛で覆われているため、光が反射して輝いているように見える事があります。
- ルピナス・ぺレニスは他のマメ科植物と同様に根茎菌と共生しており大気中から窒素を固定する事が出来ます。
- そのため栄養の乏しい土壌でも育つ事が可能で、逆に肥沃すぎる土壌では根腐れや病気になるなど、短命になる傾向が強くなります。
ルピナス・ぺレニスは草丈が約30(~60)cm、地面下に根茎があり、茎は分枝しながら直立します。葉序は互生葉序、葉柄は長く、葉色は緑色で白色の毛が生えており、葉身の形は掌状複葉、掌状複葉は小葉が7(~11)個、小葉は長さ約2(~6)cm、小葉の形は狭楕円形です。花序は総状花序、総状花序は長さ約20cm、花冠は蝶形花、花弁は旗弁1個・翼弁2個・竜骨弁2個(花内部)、花弁の色は青色・紫色・桃色・白色があり、雄蕊10個、雌蕊は1個あります。果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は約3(~6)cmの円筒形、色は緑色で白色の毛が生えており、熟すと褐色になり2(~7)個の種子を放出します。
ルピナス・ぺレニスの切り花の楽しみ方
- ルピナス・ぺレニスの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 水揚げは水切りもしくは湯揚げを行いましょう。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)で楽しみましょう。
- 管理は必要に応じて数日(約1~3日)ごとに水折りと水換えを行いましょう。
- 萎れた花を手で丁寧に摘み取ると蕾の花が咲きやすくなります。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが5~7日程度です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
湯揚げ法
湯揚げ法とは、切り花の切り口をお湯の中と冷水につけて、吸水を改善する水揚げ方法です。※水切りなどをしても、水揚げが上手くいかない場合等に行われます。
湯揚げは、導管内にある空気を熱で膨張させて外に押し出す効果があり、また熱のショックで一気に吸水する効果があります。またお湯で熱するため、切り口部分の雑菌が死滅して、微生物の影響が抑えられます。
湯揚げの方法
- お湯(約60~100度)と冷水を準備します。
- 切り花の花や葉が湯気で弱らないように、新聞紙で切り花を覆います。ただし、切り口の部分はお湯につけるため、茎の下部は新聞紙から出しておきましょう。
- 切り口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
- お湯(約60~100度)の中に切り口を付けて、切り口から空気が出てこなくなるのをまちます。お湯につける時間はおおよそ20~60秒です。
- お湯から切り花を出して、そのまま冷水の中に2時間程度浸けて水揚げします。
- 水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い花瓶に生けて楽しみます。
青花ルピナスの特徴や園芸品種
- 原産:ヨーロッパ/アジア/北アフリカ
- 学名:Lupinus angustifolius
- 草丈:約50~150cm
- 分類:一年草
- 開花時期:4月~7月
- 花色:青色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 誕生花:
- 花言葉:
- 用途:
青花ルピナスとは!?
青花ルピナスは学名Lupinus angustifolius、別名では「ナローリーフ・ルーピン(narrowleaf lupin)」や「ブルールーピン(blue lupin)」などとも呼ばれるヨーロッパおよびアジア、北アフリカが原産の一年草です。
青花ルピナスの語源(由来)
- 属名のLupinusはラテン語で「狼」を意味する「lupus」と、接尾辞の「-īnus」の2語からなり、花の内部に狼の牙を連想させる部分がある所に由来すると言われています。
- 種小名のangustifoliusはラテン語で「狭い」を意味する「angusti」と、ラテン語で「葉」を意味する「folius」の2語からなり、狭い葉に由来します。
青花ルピナスの特徴(魅力)
- 青花ルピナスは他のルピナスと比べて葉(小葉)が非常に細く、小葉が約5~9個あつまり掌状の個性的な葉の形をつくります。
- 葉は白色の毛で覆われているため、光が反射して輝いているように見える事があります。
- 青花ルピナスは、その名前からも分かる通り青色の花を咲かせるルピナスです。
- 花はマメ科特有の蝶形花で大きく、個々の花が穂状に並び華やかな花を咲かせます。
- 青花ルピナスは他のマメ科植物と同様に根粒菌と共生しており大気中から窒素を固定する事が出来ます。
- そのため栄養の乏しい土壌でも育つ事が可能で、逆に肥沃すぎる土壌では根腐れや病気になるなど、短命になる傾向が強くなります。
- また窒素固定能力がある事から緑肥としても利用されます。
青花ルピナスは草丈が約50(~150)cm、茎は直立して枝分かれします。葉序は互生葉序、葉色は緑色で白色の毛が密に生えています。葉身の形は掌状複葉、掌状複葉は小葉が5(~9)個、小葉の大きさは長さ4cm以下、小葉の形は線形です。花序は総状花序、総状花序は長さ約10(~30)cm、花冠は蝶形花、花弁は旗弁1個・翼弁2個・竜骨弁2個、花弁の色は青色、雄蕊10個、雌蕊は1個あります。果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は長方形、色は緑色で白色の毛が密生しており、熟すと褐色になり種子を放出します。
青花ルピナスの園芸品種の紹介
白花ルピナスの特徴や園芸品種
- 原産:地中海沿岸
- 学名:Lupinus albus
- 草丈:約30~120cm
- 分類:一年草
- 開花時期:4月~7月
- 花色:白色〇
- 葉色:緑色●
- 用途:
白花ルピナスとは!?
白花ルピナスは学名Lupinus albus、別名では「ルピナス・アルバス」や「ホワイト・ルーピン(white lupin)」などとも呼ばれる地中海沿岸が原産の一年草です。
白花ルピナスの語源(由来)
- 属名のLupinusはラテン語で「狼」を意味する「lupus」と、接尾辞の「-īnus」の2語からなり、花の内部に狼の牙を連想させる部分がある所に由来すると言われています。
- 種小名のalbusはラテン語で「白」「白い」を意味しており、花の色に由来します。
白花ルピナスの特徴(魅力)
- 白花ルピナスは白色の美しい花を鑑賞する目的だったり、花後に出来る豆を収穫して食べる目的で育てられる植物です。
- 花はマメ科特有の蝶形花で大きく、個々の花が穂状に並び華やかな花を咲かせます。
- 花穂は長く垂直に伸びて背が高くなるため花壇の中で立体感を出したり背景等に利用する事が出来ます。
- 花後に出来る実(種)は水や海水に浸した後に生のまま食べられたり塩漬けにされたりして食べられます。
- 白花ルピナスの種は主に地中海沿岸地域でスナックとして消費されています。
- 白色ルピナスの種は栄養価が高く、タンパク質の含有量は36/100gあります。
- 葉は5~9個の小葉が掌状に集まる事で非常に装飾的な形をつくっています。
- 葉には白色の絹のような毛が生えているため、光が反射して輝いているように見える事があります。
- 白花ルピナスは他のマメ科植物と同様に根茎菌と共生しており大気中から窒素を固定する事が出来ます。
- そのため栄養の乏しい土壌でも育つ事が可能で、逆に肥沃すぎる土壌では根腐れや病気になるなど、短命になる傾向が強くなります。
- また窒素固定能力がある事から緑肥としても利用されます。
白花ルピナスは草丈が約30(~120)cm、茎は直立してよく枝分かれします。葉序は互生葉序、葉柄は約3.5~(~12)cm、葉色は緑色で絹の様な白色の毛が生えています。葉身の形は掌状複葉、掌状複葉は小葉が5(~9)個、小葉の大きさは長さ2(~6)cm、小葉の形は狭楕円形もしくは倒卵形です。花序は総状花序、総状花序は長さ約10(~30)cm、花冠は蝶形花、花弁は旗弁1個・翼弁2個・竜骨弁2個、花弁の色は白色、雄蕊10個、雌蕊は1個あります。果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は約6~15cmの長方形、色は緑色で白色の毛が密生しており、熟すと褐色になり約3(~6)個の種子を放出します。
テキサスルピナスの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Lupinus texensis
- 草丈:約30~50cm
- 分類:一年草
- 開花時期:3月~5月
- 花色:桃色●青色●白色〇
- 葉色:緑色●
- 用途:
テキサスルピナスとは!?
テキサスルピナスは学名Lupinus texensis、別名では「テキサス・ブルーボネット」や「テキサス・ルーピン(Texas lupine)」などとも呼ばれる北アメリカが原産の一年草です。
テキサスルピナスの語源(由来)
- 属名のLupinusはラテン語で「狼」を意味する「lupus」と、接尾辞の「-īnus」の2語からなり、花の内部に狼の牙を連想させる部分がある所に由来すると言われています。
- 種小名のtexensisはアメリカの「テキサス州」を意味しており、自生地に由来します。
テキサスルピナスの特徴(魅力)
- テキサスルピナスは他のルピナスと比べて背が低く、高さが30~50cm程度しかありません。
- 花はマメ科特有の蝶形花で大きく、個々の花が穂状に並び華やかな花を咲かせます。
- 花色は通常青色ですが幾つかの品種では桃色や白色の花が咲きます。
- 葉は小葉が約5~7個あつまり掌状の個性的な葉の形をつくります。
- 葉は白色の毛で覆われているため、光が反射して輝いているように見える事があります。
- テキサスルピナスは他のマメ科植物と同様に根粒菌と共生しており大気中から窒素を固定する事が出来ます。
- そのため栄養の乏しい土壌でも育つ事が可能で、逆に肥沃すぎる土壌では根腐れや病気になるなど、短命になる傾向が強くなります。
テキサスルピナスは草丈が約30(~50)cm、茎は直立して枝分かれします。葉序は互生葉序、葉色は緑色で白色の毛が密に生えています。葉身の形は掌状複葉、掌状複葉は小葉が5(~7)個、小葉の大きさは長さ3(~10)cm、小葉の形は狭楕円形もしくは倒卵形です。花序は総状花序、花冠は蝶形花、花弁は旗弁1個・翼弁2個・竜骨弁2個、花弁の色は青色、雄蕊10個、雌蕊は1個あります。果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は長方形、色は緑色で白色の毛が密生しており、熟すと褐色になり種子を放出します。
ルピナス・アルボレウスの特徴や園芸品種
- 原産:北アメリカ
- 学名:Lupinus arboreus
- 草丈:約100~200cm
- 分類:常緑低木
- 開花時期:4月~7月
- 花色:黄色●紫色●
- 葉色:緑色●
- 耐暑性:普通
- 耐寒性:強い
- 用途:
ルピナス・アルボレウスとは!?
ルピナス・アルボレウスは学名Lupinus arboreus、別名では「アルボレウスルピナス」や「イエロー・ブッシュ・ルーピン(yellow bush lupine)」などとも呼ばれる北アメリカ原産の常緑低木です。
ルピナス・アルボレウスの語源(由来)
- 属名のLupinusはラテン語で「狼」を意味する「lupus」と、接尾辞の「-īnus」の2語からなり、花の内部に狼の牙を連想させる部分がある所に由来すると言われています。
- 種小名のarboreusはラテン語で「木のような 」を意味しており、草本が多いルピナスの中でルピナス・アルボレウスが低木である事に由来します。
ルピナス・アルボレウスの特徴(魅力)
- ルピナス・アルボレウスは草本が多いルピナスの中では珍しい、常緑低木タイプのルピナスです。
- 茎は分枝がよくブッシュ状に茂ります。
- 花はマメ科特有の蝶形花で大きく、個々の花が長さ30cmまでの穂状に並び華やかな花を咲かせます。
- 花色は通常黄色ですが、幾つかの品種(ラベンダースパイアーズ)は紫色の花色をしています。
- 葉は小葉が約5~11個あつまり掌状の個性的な葉の形をつくります。
- 葉は白色の毛で覆われているため、光が反射して輝いているように見える事があります。
- テキサスルピナスは他のマメ科植物と同様に根粒菌と共生しており大気中から窒素を固定する事が出来ます。
- そのため栄養の乏しい土壌でも育つ事が可能で、逆に肥沃すぎる土壌では根腐れや病気になるなど、短命になる傾向が強くなります。
ルピナス・アルボレウスは樹高が約100(~200)cm、茎はよく分枝してブッシュ状に広がります。葉序は互生葉序、葉色は緑色で白色の毛が生えており、葉身の形は掌状複葉、掌状複葉は小葉が5(~11)個、小葉は長さ約3(~6)cm、小葉は狭楕円形もしくは倒卵形です。花序は総状花序、総状花序は長さ10(~30)cm、花冠は蝶形花、花弁は旗弁1個・翼弁2個・竜骨弁2個(花内部)、花弁の色は黄色、雄蕊10個、雌蕊1個あります。果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は約4(~6)cmの長方形、色は緑色で白色の毛が密生しており、熟すと暗褐色になり5(~12)個の種子を放出します。
黄花ルピナスの特徴や園芸品種
- 原産:地中海沿岸
- 学名:Lupinus luteus
- 草丈:約30~80cm
- 分類:一年草
- 開花時期:3月~6月
- 花色:黄色●
- 葉色:緑色●
- 用途:
黄花ルピナスとは!?
黄花ルピナスは学名Lupinus luteus、別名では「アニュアル・イエロー・ルーピン(annual yellow-lupin)」や「ヨーロピアン・イエロー・ルーピン(European yellow lupin)」などとも呼ばれる地中海沿岸原産の一年草です。
黄花ルピナスの語源(由来)
- 属名のLupinusはラテン語で「狼」を意味する「lupus」と、接尾辞の「-īnus」の2語からなり、花の内部に狼の牙を連想させる部分がある所に由来すると言われています。
- 種小名のluteusはラテン語で「黄色」を意味しており、花の色に由来します。
黄花ルピナスの特徴(魅力)
- 黄花ルピナスは、その名前からも分かる通り黄色の花を咲かせる珍しいルピナスです。
- 花はマメ科特有の蝶形花で大きく、個々の花が穂状に並び華やかな花を咲かせます。
- 黄花ルピナスは茎や葉が白色の毛で覆われているため、光が反射して輝いているように見える事があります。
- 葉は9~11個の小葉が掌状に集まる事で非常に装飾的な形をつくっています。
- 黄花ルピナスは他のマメ科植物と同様に根粒菌と共生しており大気中から窒素を固定する事が出来ます。
- そのため栄養の乏しい土壌でも育つ事が可能で、逆に肥沃すぎる土壌では根腐れや病気になるなど、短命になる傾向が強くなります。
- また窒素固定能力がある事から緑肥としても利用されます。
黄花ルピナスは草丈が約30(~80)cm、茎の色は緑色で白色の毛で覆われるため白緑色の外観をしており、茎は直立に伸びます。葉序は互生葉序、葉柄は長く、葉色は緑色で白色の毛が生えており、葉身の形は掌状複葉、掌状複葉は小葉が9(~11)個、小葉は狭楕円形もしくは倒卵形です。花序は総状花序、花冠は蝶形花、花弁は旗弁1個・翼弁2個・竜骨弁2個(花内部)、花弁の色は黄色、雄蕊10個、雌蕊は1個あります。果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は約5cmの円筒形、色は緑色で白色の毛が密生しており、熟すと暗褐色になり4~6個の種子を放出します。
黄花ルピナスの切り花の楽しみ方
- 黄花ルピナスの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 水揚げは水切りもしくは湯揚げを行いましょう。
- 管理場所は出来るだけ低温環境(糖の消費や蒸散が抑えられる)で楽しみましょう。
- 管理は必要に応じて数日(約1~3日)ごとに水折りと水換えを行いましょう。
- 萎れた花を手で丁寧に摘み取ると蕾の花が咲きやすくなります。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが5~7日程度です。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げる水揚げ方法です。水切りを行う目的は「細菌」「空気」「その他」が原因で茎が詰まり水揚げが悪くなってる部分を、水の中で切り戻して正常な状態に戻し水揚げを改善する事です。水切りは水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。
湯揚げ
湯揚げとは約80度に沸騰させたお湯に切り花の切り口をつけて、内部の気泡(空気)を膨張させて外に押し出し、水揚げを改善する方法です。
①湯上げする際は熱や水蒸気が余計な部分に当たらないように切り花の下部(約20cm)を残して花全体を新聞紙で包みます。
②切り花をお湯につけた後は冷水に浸ける必要があるため、予めバケツ等に冷水を入れて準備しておきましょう。
②鍋で沸騰させたお湯(約80度)に約30秒ほど切り花の切り口をつけましょう。
③お湯に浸け終わったら予め準備しておいた冷水に浸けて2時間程度水揚げを行います。
④水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い再度花瓶に生けて楽しみます。
黄花ルピナスの園芸品種の紹介