原産:日本/朝鮮 科:モクレン(Magnoliaceae) 属:モクレン/マグノリア(magnolia) 種:コブシ(kobus) 別名:ヤマアララギ/コブシハジカミ/コブシ・マグノリア(kobushi magnolia)/モクリヨン(mokryeon) 開花時期:3月~4月 花の色:白色〇 葉色:緑色● 香る部位:花 分類:落葉高木 樹高:約500~2000cm 誕生花:3月8日/3月24日 花言葉:「友情」「関係」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
コブシは学名magnolia kobus、別名「ヤマアララギ」や「コブシハジカミ」等とも呼ばれる日本および東アジア原産の落葉高木です。日本では北海道から九州まで分布していて、山地や丘陵等の湿り気のある場所に自生しています。
コブシの語源(由来)
- 属名のmagnoliaはフランスの植物学者ピエール・マニョール(Pierre Magnol)への献名です。
- 種小名のkobusの由来は和名の「コブシ(kobushi)」からきています。
- 和名コブシの由来は諸説あります。
- ↳開花する様子が子供のコブシのように見えるという説
- ↳花後にできる果実が子供の握りこぶしに見えるという説
コブシの特徴(魅力)
- コブシは非常に背が高く理想的な環境の元では高さ20mに達します
- ↳成熟すると高さ幅ともに非常に大きくなり圧巻の景観をつくります
- 花が咲くのは早春とモクレンの中でも早咲きの分類に入ります
- ↳花の咲き具合を指標にして種まきや田植えが行われていたため別名「田植え桜」や「種まき桜」とも呼ばれていました
- 花は多くの葉が出てくる前に開花する為より花にフォーカスが当たりますが
- ↳花の下に実は1個葉があります
- 花後の果実は楕円形でボコボコと隆起していて
- ↳熟すと赤色になり心皮が裂けて赤色の種子が何個も現れます
- 基本的に丈夫で夏の暑さや冬の寒さに強いため放ったらかしでも育ちます
- 生育が旺盛なため他のモクレンの台木にも利用されています
コブシの茎は木質で樹皮の色は灰褐色をしていて、高さは成熟すると約500~2000cmの間で成長します。葉は緑色で光に当たると反射する光沢があり、大きさは長さ約5(~15)cm幅約5(~8)cmあり、形は楕円形もしくは倒卵形をしていて、茎に対して互生葉序に配置されます。花は心地よい香りがあり、個々の花は直径が約6~10cmで完全に開く花被片が6個あり、中央には多数の雄蕊と雌蕊が円錐状に集まります。花後にできる果実は長さ5~15cmの楕円形をしていて所々で隆起して、熟すと緑色から赤色になり心皮が裂けて赤色の種子が飛びててきます。
開花時期は早春から春、花色は白色、個々の花は花被片が6個で雄蕊と雌蕊は多数あります。樹形は直立で高さ約500~2000cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は楕円形もしくは倒卵形、葉序は互生葉序につきます。
コブシの栽培
園芸では、自然樹形のまま壮大に広がる美しい樹形や、春に一斉に開花する美しい花を鑑賞する目的で庭木として栽培されています。育てる際に注意する事は特にありませんが「良好な日当たり」や「やや湿った土壌」を好みます。基本的には夏の暑さや冬の寒さに強く、ほったらかしでも育てる事が出来る位に丈夫です。
モクレン(マグノリア)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。