ニコチアナは属の中に約45種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、個々の花が大きく華やかで開花期間も長く花色が非常に豊富にあるハナタバコ、背が高く沢山の花を咲かせる一方で疎らな花姿をつくるため他の植物とも合わせやすいラングスドルフィー種、他の種と比べてニコチンが非常に多く含まれているルスティカ等が親しまれています。
ニコチアナ属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい((꜆꜄•௰•)꜆꜄꜆凸
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
ニコチアナの主な種の目次 | |
①ハナタバコ 開花時期:6月~11月 | ②ラングスドルフィー 開花時期:6月~9月 |
③ルスティカ 開花時期:6月~9月 |
原産:
学名:nicotiana × sanderae
草丈:約60~90cm
分類:一年草/多年草(短命)
開花時期:6月~11月
花色:赤色●桃色●黄色●紫色●緑色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:-
誕生花:7月12日
花言葉:「孤独な愛」「あなたがいれば寂しくない」
特徴:ハナタバコは学名nicotiana × sanderae、宿根タバコ(Nicotiana alata)とNicotiana forgetianaの雑種の一年草もしくは短命の多年草です。
ハナタバコの語源(由来)
- 属名のニコチアナ(nicotiana)の由来は、1560年にフランスのパリにタバコと種子を送って、フランスの王に薬の使用を促したJean Nicot de Villemainに因みます。
ハナタバコの特徴(魅力)
- 最も一般的に鑑賞用として栽培されるニコチアナ属の種です
- 花冠の先が大きく開き華やかで花色も豊富にあり
- ↳また開花期間が長い所も魅力です
- 夕方から夜になると花は甘い香りを漂わせます
- 下部の葉は大きく
- ↳表面は触るとベタベタとして粘着性があります
開花時期は初夏から秋、花色は赤色や桃色、紫色や黄色、緑色や白色があり、個々の小花は筒状で花先が浅く5裂します、花序は総状花序もしくは円錐花序に花が咲きます。草姿は直立で高さは約60~90cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は卵形もしくは心形(腎臓形)をしており、葉序は根生葉もしくは互生葉序につきます。
ハナタバコの栽培
ハナタバコは寒冷地であれば春、暖地であれば秋もしくは春に種を撒き、初夏から秋に花を楽しみ枯れる一年草として楽しみます。
ハナタバコ |
原産:ブラジル
学名:nicotiana langsdorffii
草丈:約60~150cm
分類:一年草
開花時期:6月~9月
花色:黄色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:-
誕生花:7月12日
花言葉:「孤独な愛」「あなたがいれば寂しくない」
特徴:ニコチアナ(ラングスドルフィー)は学名nicotiana langsdorffii、別名「ラングスドルフのタバコ(Langsdorff’s tobacco)」等とも呼ばれるブラジル原産の一年草です。
ニコチアナ(ラングスドルフィー)の語源(由来)
- 属名のニコチアナ(nicotiana)の由来は、1560年にフランスのパリにタバコと種子を送って、フランスの王に薬の使用を促したJean Nicot de Villemainに因みます。
- 種小名のlangsdorffiiはリオデジャネイロのロシア領事であったゲオルク・ハインリッヒ・フォン・ラングスドルフ(Georg von Langsdorff)への献名です。
ニコチアナ(ラングスドルフィー)の特徴(魅力)
- 花穂は非常に長くまた節間も長いため疎らな花姿になりますが
- ↳茎と花だけの様な美しいシルエットをつくります
- また花穂には葉が少ないため風通しや日当たりを悪くする事がなく
- ↳他の植物とも上手く混ざりあいます
- 下部では長さ25cmにも達する非常に大きな葉をつけます
- ↳葉の表面は触るとベタベタとして粘着性があります
ニコチアナ(ラングスドルフィー)は基部にロゼット状に広がる大きな葉を持ち、そこから垂直に伸びる茎を高さ約60~150cmまで成長させます。葉は他のニコチアナ属の種と同様に粘着性があり、葉の大きさは基部の葉ほど大きく長さ約25cmに達し上部につく茎葉は相対的に小さくなります。花は小花と花穂が円錐状に集まり円錐花序をつくり、個々の花は黄色く筒状で長さは約5cmあります。
開花時期は初夏から秋、花色は黄色(~黄緑色)、個々の小花は筒状で花先が浅く5裂します、花序は小花が集まり円錐花序に花が咲きます。草姿は直立で高さは約60~150cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は卵形もしくは心形(腎臓形)をしており、葉序は根生葉もしくは互生葉序につきます。
ニコチアナ(ラングスドルフィー)の栽培
ニコチアナ(ラングスドルフィー)は寒冷地であれば春、暖地であれば秋もしくは春に種を撒き、初夏から秋に花を楽しみ枯れる一年草として楽しみます。
ニコチアナ(ラングスドルフィー) |
原産:南アメリカ
学名:nicotiana rustica
草丈:約60~150cm
分類:一年草
開花時期:6月~9月
花色:黄色●
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:-
誕生花:7月12日
花言葉:「孤独な愛」「あなたがいれば寂しくない」
特徴:ニコチアナ(ルスティカ)は学名nicotiana rustica、別名「マルバタバコ」や「アズテック・タバコ(Aztec tobacco)」等とも呼ばれる南アメリカ原産の一年草です。
ニコチアナ(ルスティカ)の語源(由来)
- 属名のニコチアナ(nicotiana)の由来は、1560年にフランスのパリにタバコと種子を送って、フランスの王に薬の使用を促したJean Nicot de Villemainに因みます。
- 種小名のrusticaはラテン語で「田舎」を意味しています。
ニコチアナ(ルスティカ)の特徴(魅力)
- ニコチアナ(ルスティカ)は他の一般的な種と比較して最大9倍のニコチンを含んいます
- ↳主に農薬のために世界中で栽培されており
- ↳1部地域では娯楽目的(喫煙)で使用される事があります
- 葉は肉質で粘り気があり
- ↳香りはタバコ特有の香りではなくセージの様な香りがあります
ニコチアナ(ルスティカ)の茎は横への広がりや枝分かれが殆どなく高さ60~150cmまで成長します。葉は肉質で触ると粘り気があり、基部付近の葉ほど大きく長さ約20cm程度になり、形は卵形から心形(腎臓形)をしています。花は小花と花穂が円錐状に集まり円錐花序をつくり、個々の花は黄色く筒状です。
開花時期は初夏から秋、花色は黄色(~黄緑色)、個々の小花は筒状で、花序は小花が集まり円錐花序に花が咲きます。草姿は直立で高さは約60~150cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は卵形もしくは心形(腎臓形)をしており、葉序は互生葉序につきます。
ニコチアナ(ルスティカ)の栽培
ニコチアナ(ルスティカ)は寒冷地であれば春、暖地であれば秋もしくは春に種を撒き、初夏から秋に花を楽しみ枯れる一年草として楽しみます。
ニコチアナ(ルスティカ) |