ニワゼキショウ(シシリンチウム)属は属の中に約200種がある多年草もしくは一年草です。一般に園芸では、直立に伸びる洗練された草姿と上品な青色の花が魅力的なルリニワゼキショウ、背が高く黄色の小花を穂状に咲かせるストリアツム、日本にも帰化しており上品で可愛い花が魅力的なニワゼキショウ、他に交雑品種等がしたしまれています。
ニワゼキショウ(シシリンチウム)は基本的に夏の暑さをにがてにしており、花が枯れた後は多くの種が葉を落とし休眠します。また多くの種は寒さに強いですが、1部の種では寒さに弱い種もあるため注意が必要です。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てくるためそちらで確認して下さい。
このページでは種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
①ルリニワゼキショウ 開花時期:5月~6月 | ②ストリアツム 開花時期:5月~6月 |
③ニワゼキショウ 開花時期:5月~6月 | ④カリフォルニカム 開花時期:5月~6月 |
原産:北アメリカ
学名:Sisyrinchium angustifolium
草丈:約15~50cm
分類:多年草(短命)
開花時期:5月~6月
花色:青色●紫色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
特徴:ルリニワゼキショウは学名Sisyrinchium angustifolium、別名「アイイロニワゼキショウ」や「シシリンチウム・アングスティフォリウム」とも呼ばれる北アメリカ原産の短命の多年草です。日本では明治頃に園芸用に栽培されていたものが逸出して帰化しており、日当たりの良い野原や草原等に自生しています。
ルリニワゼキショウ(瑠璃庭石菖)は、その名前からも分かる通り宝石の様に美しく可憐な青色の花が特徴の植物です。茎と一体化した様なスッキリと洗練された細葉と青色(紫色)の上品な花は気品がありエレガンスで洗園芸植物としても人気があります。草姿は叢生で地面から何本も茎をだし、茎を抱くように細い葉がつきます。花は晩春から初夏に分枝した茎頂に1個ずつ青色の花を咲かせます。
開花時期は晩春から初夏、花色は青色もしくは紫色で花芯が黄色をしており、直径約1.5cmの花被片が6個ある花を苞葉から出る花茎に1個ずつ咲かせます。草姿は叢生で根茎があり高さは約15(50)cm × 幅は約15(30)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は剣形、葉序は互生葉序につきます。
ルリニワゼキショウは春もしくは秋に播種や株分けする事によって増やす事が出来ます。育てる際は多年草ですが短命のため2年~3年に1度株分けをして寿命を伸ばしてあげましょう。また一般的なニワゼキショウより耐暑性がありますが、暑さ対策や長雨による浸水対策をしてあげると夏越ししやすくなります。
ルリニワゼキショウ |
原産:アルゼンチン/チリ
学名:Sisyrinchium striatum
草丈:約30~80cm
分類:常緑多年草
開花時期:5月~6月
花色:黄色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:
花言葉:
特徴:シシリンチウム(ストリアツム)は学名Sisyrinchium striatum、別名「ペール イエローアイド グラス(pale yellow eyed grass)」とも呼ばれるアルゼンチン及びチリ原産の常緑多年草です。一般的な種と比べると高性で硬い茎は最大80cmまで成長する事があり、長さ約20~50cmの淡い黄色の花穂をつけるのが特徴で、また他の一般的なニワゼキショウと同様に個々の花は1日程度しかもたず短命です。
開花時期は晩春から初夏、花色は淡い黄色、直径約2cmの花被片が6個ある花を長さ約20~50cmの穂状に咲かせます。草姿は叢生で根茎があり高さは約30(80)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は剣形、葉序は互生葉序につきます。
シシリンチウム(ストリアツム)は春もしくは秋に播種や株分けする事によって増やす事が出来ます。育てる際は一般的なニワゼキショウより耐暑性がありますが、暑さ対策や長雨による浸水対策をしてあげると夏越ししやすくなります。
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原産:北アメリカ
学名:Sisyrinchium rosulatum
草丈:約10~20cm
分類:一年草/多年草(短命)
開花時期:5月~6月
花色:白色〇黄色●紫色●
葉色:緑色●
耐暑性:弱い
耐寒性:強い
誕生花:
花言葉:
特徴:ニワゼキショウは学名Sisyrinchium rosulatum、別名「シシリンチウム・ロスラツム」や「アニュアル フルーアイド グラス(annual blue-eyed grass)」とも呼ばれる北アメリカ原産の一年草もしくは短命の多年草です。日本では明治中期頃に研究用として小石川植物園に入ってきたものが逸出して帰化しており、現在は日本全土の日当たりの良い野原や草原等に自生しています。和名「ニワゼキショウ(庭石菖)」の由来は葉の形がセキショウ(石菖)に似ている所からきています。
ニワゼキショウは芝生の間等に入り込み雑草として嫌われる事も多々ありますが、スッキリとした上品な細葉と白色(赤紫色の花もある)に紫色の班が入る上品な花はエレガンスで洗練された魅力があり園芸植物としても育てられます。草姿は叢生で地面から何本も茎をだし、茎を抱くように細い葉がつきます(特に下部に集まる)。花は晩春から初夏に茎頂に数個つきますが個々の花はとても短命で受精すると1日で萎んでしまいます。
開花時期は晩春から初夏、花色は白色もしくは紫色で花芯が黄色をしており、直径約1.5cmの花被片が6個ある花を茎頂に数個つけます。草姿は叢生で根茎があり高さは約10(20)cm × 幅は約10(15)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は剣形(長さ約4~8cm × 幅は約0.2~0.4cm)で、葉序は互生葉序につきます。
ニワゼキショウは一般的に秋に播種する事で増やされ、株分けによって増やす事も可能です。多年草ですが、夏の暑さに極端に弱いため一般的に一年草として育てられます。冬の寒さに強いものの強い霜で枯れる事もあるため注意が必要です。
ニワゼキショウ |
原産:北アメリカ
学名:Sisyrinchium californicum
草丈:約15~30cm
分類:多年草
開花時期:
花色:黄色●
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:普通
誕生花:
花言葉:
特徴:シシリンチウム(カリフォルニカム)は学名Sisyrinchium californicum、別名「ゴールデン ブルーアイド グラス(golden blue eyed grass)」とも呼ばれる北アメリカ原産の多年草です。一般的なニワゼキショウ属は青色の花を咲かせる種が多いですが、シシリンチウム(カリフォルニカム)は扁平な茎の頂部に色鮮やな黄色の花を咲かせるのが特徴です。また他の一般的なニワゼキショウと同様に個々の花は1日程度しかもたず短命です。
開花時期は晩春から初夏、花色は黄色、直径約2.5cmの花被片が6個ある花を咲かせます。草姿は叢生で根茎があり高さは約15(30)cm × 幅は約10(20)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は剣形、葉序は互生葉序もしくは根出葉につきます。
シシリンチウム(カリフォルニカム)は春もしくは秋に播種や株分けする事によって増やす事が出来ます。育てる際は一般的なニワゼキショウより耐暑性がありますが、寒さに弱いため注意が必要です。
シシリンチウム(カリフォルニカム) |
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