- 原産:ブラジル
- 科:スベリヒユ(Portulacaceae)
- 属:ポーチュラカ(Portulaca)
- 種:ウェルデルマニー(werdermannii)
- 別名:
- 開花時期:5月~10月
- 花の色:桃色●
- 葉の色:緑色●
- 分類:多年草
- 被覆方法:
- 草丈:約10~15cm
- 用途:
- 購入方法:ポーチュラカ(ウェルデルマニー)を楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ポーチュラカ(ウェルデルマニー)とは!?
ポーチュラカ(ウェルデルマニー)の学名はPortulaca werdermannii、ブラジルが原産の多年草です。
ポーチュラカ(ウェルデルマニー)の語源(由来)
- 属名のPortulacaはラテン語で「入口」「小さな扉」を意味する「portula」から来ており、果実が熟して裂開する時に、扉が開いているように見える所からきています。
- 種小名のwerdermanniiは、ドイツの植物学者Erich Werdermannへの献名です。
ポーチュラカ(ウェルデルマニー)の特徴(魅力)
- ポーチュラカ(ウェルデルマニー)の特徴は、茎の部分に蜘蛛の巣状の白色の毛が密生している所、葉は小さく多肉質で密生しているため、茎と一体感があり、独特なシルエットをつくる所、花が茎頂に束生する所、地面下に塊茎をもっている所などにあります。
- 草姿は地面をほふくするように平状、または匍匐した後に立ち上がる傾状か単に直立しており、独特なシルエットをつくります。
- 茎の表面は白色の長い毛が密生しています。
- 葉の形は楕円形、葉の質感はぷにぷにと多肉質で可愛らしい印象を感じさせます。
- 開花期間は晩春から秋頃、花序は茎頂に複数の花が束生しており、花の色は桃色です。
ポーチュラカ(ウェルデルマニー)の草丈は約10~15cm、塊茎が地面下にあり、茎は平状(匍匐する)・傾状(匍匐した後に立ち上がる)・直立しており、茎の質感は多肉質、茎の表面には白色の毛が密生しており、茎の色は緑色または淡い赤褐色です。葉身の長さ約1~2cm、葉身の形は楕円形、葉の質感は肉厚、葉の色は緑色です。花序は茎の頂部に複数の花が束生しており、花の形は花弁が五個で皿状に開く、花弁の形は倒卵形、花弁の色は桃色、雄蕊の色は黄色です。
ポーチュラカ(ウェルデルマニー)の園芸品種の紹介
ポーチュラカの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ポーチュラカ(ウェルデルマニー)の育て方
花壇の土づくり
日当り
ポーチュラカ(ウェルデルマニー)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また間接光のみがあたる明るい日影までで育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。
- 暗い日陰とは、森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
土壌の土質
ポーチュラカ(ウェルデルマニー)は、多肉質な茎や葉を持っている事からもわかる通り、乾燥に強い植物です。
そのため、地植えする場合は、ロックガーデンをイメージしながら、通気性と排水性の高い、適度に肥沃な土壌に植えてあげるとよいでしょう。
また水分が停滞して過湿する土壌では根腐れを引き起こして、生育不良となったり、枯れる原因となったりします。そのため、雨の後に水が集まるような場所や、粘土質な土壌で育てるのは避けた方がよいでしょう。
植え付けの前に土壌診断を行い、土壌診断の結果に従って、土壌改良材を入れて通気性・排水性の高い土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
ポーチュラカ(ウェルデルマニー)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また間接光のみがあたる明るい日影までで育てる事が出来ます。
また屋内で育てる場合は、最低でも中程度の照度になる場所で管理してあげると良いでしょう。基本的には明るい窓辺で管理するのが理想です。植物に当たる光が少ないと葉色が悪くなったり、生育が非常に遅くなったり、生育不良で枯れる事もあるため十分な光がある場所で育ててあげて下さい。
照度のレベル
- 弱い照度:500~2500lux
- 中程度の照度:2500~10000lux
- 高程度の照度:10000~20000lux
- 強い直射日光:20000~100000lux
※照度(lux)を調べる方法は、携帯のアプリや照度計などがあります。携帯のアプリでも手軽に調べられますが、詳しく調べたい方は楽天に売ってある照度計を利用すると良いでしょう。
※照度が少ない場所で育てたい場合は楽天に売ってある植物育成ライトを利用してみるとよいかもしれません。植物育成ライト以外の人工的な照明の光には光合成に必要な波長が僅かにしか含まれない事があるため、十分の照度あると思っても植物がしっかり育たない事もあるため注意が必要です。
培養土
ポーチュラカ(ウェルデルマニー)の培養土は、一般的な草花の培養土を選ぶと良いでしょう。
自作する場合は通気性・排水性が高めのバランスが良い培養土を作ると良いでしょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=7:3
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
ポーチュラカ(ウェルデルマニー)は、一般的な多肉植物ほどではないですが、乾燥にとても強い植物です。そのため、少し水やりを忘れた位では枯れることはありません。
ただし、水のやり過ぎで過湿になると根腐れを引き起こして枯れる事があります。そのため、水やりの頻度には注意が必要になります。
地植え
地植えしている場合は、基本的に水やり不要です。ただし、夏場などの乾燥しやすい季節、雨が長く降らない時には必要に応じて水やりが必要になります。
鉢植え
鉢植えで育てる場合は、地植えと比べて土の乾燥が早くなるため注意が必要になります。
水やりのタイミングは、基本的に土の表面から数cmが乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
肥料の与え方
ポーチュラカ(ウェルデルマニー)は、砂地や岩場などに自生していることからもわかる通り、栄養の乏しい土壌でも問題なく成長します。
ただし、肥料の効果はあり、株を大きくしたり、沢山の花を咲かせたりするために、生育期間中はしっかり肥料を与える方がよいでしょう。
肥料の与え方
- 肥料を与える時期
- 春から秋の生育期間中に与えます。
- 肥料の選び方
- 肥料は緩効性肥料がおすすめです。
- 肥料の成分は窒素・リン・カリがバランスよく入る水平型肥料を選びましょう。
- 肥料の与え方
- 緩効性肥料を与える場合は、規定された分量を規定された頻度で与えます。基本的には置き肥のため、株から少し離れた場所に与えるようにしましょう。また、水やりの際に、きちんと肥料が解けるように水を肥料に当ててください。
剪定のやり方
ポーチュラカ(ウェルデルマニー)の剪定は基本的に不要です。
夏越しする方法
ポーチュラカ(ウェルデルマニー)は、夏の暑さと乾燥に強く基本的に夏越し対策不要です。
ただし長雨などで地面に水分が停滞すると、根腐れを引き起こし生育不良を引き起こす可能性があります。そのため、土壌の排水性を高めておいたり、長雨を避けた場所に移動しておくなどの対策をしておくとよいかもしれません。
夏越しで重要なポイント
- 長雨に当たることが少ない場所
- 鉢植えの場合は長雨に当たらない場所に移動すると良いでしょう。
- 直射日光がよく当たる場所
- 日向または半日影で育てましょう。
- 土壌の排水性がよい場所
- 植付けの際に土壌改良をしっかりおこないましょう。
- ロックガーデンなど、周りより高い場所に植えると、水が下に流れやすく、排水性が高まり根腐れしにくくなります。
- 空気の流れがあり風通しがいい場所
- 周りが壁に囲まれていたり、草が繁茂してる場所で管理すると空気が停滞して湿気が溜まりやすくなります。改善しましょう。
冬越しする方法
Hardiness:10~11
ポーチュラカ(ウェルデルマニー)は、寒さに弱いため基本的に屋外での越冬はむずかしいです。そのため、冬の管理は屋内でします。
- 鉢植えで育てている場合は、日当りのよい室内もしくは温室に入れて管理しましょう。
- 暖地などの暖かい地域であれば、霜の当たらない軒下などで管理するだけでも越冬出来る事があります。
- 地植えしている場合は、株を掘り起こし鉢植えにして屋内などで管理するか、不織布等をかけて霜から株を守ります。
挿し木や株分けで増やす
ポーチュラカ(ウェルデルマニー)は挿し木によって増やす事ができます。
播種で増やす
ポーチュラカ(ウェルデルマニー)の種蒔の方法
播種時期:3月~5月
発芽適温:約20~25度
発芽日数:約7~21日
発芽条件:
- 種まきの時期
- 3月~5月
- 発芽温度が高いため暖かくなってから種を撒くか、保温マットを利用して種を撒きます。
- 土の準備
- ピートバンや種まき専用の培養土などを準備しておくと失敗が減るでしょう。花壇の土に撒くことも可能です。
- 種の撒き方
- 種は重ならないように、用土の上にばら撒きして、基本的に土は被せません。
- 種まき後の管理
- 種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。
植物の病気
ポーチュラカ(ウェルデルマニー)の病気
- 菌核病
- 白絹病
ポーチュラカ(ウェルデルマニー)の害虫
- カイガラムシ
- カタツムリ