リンネソウ属は属の中に約2~20種がある低木です。一般に園芸では、桃色の花が葉を覆い尽くす程に咲き圧巻の魅力を見せるショウキウツギ、這うように広がり花茎が二股にわかれ桃色の花がペアで咲くリンネソウ等が親しまれています。
種毎の育て方は写真か育て方をクリックすると出てくるためそちらで確認して下さい。
このページでは種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を記載しています。
①ショウキウツギ 開花時期:5月~6月 | ②リンネソウ 開花時期:6月~8月 |
原産:中国
学名:Linnaea amabilis(syn. Kolkwitzia amabilis)
草丈:約180~300cm
分類:落葉低木
開花時期:5月~6月
花色:桃色●黄色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:強い
特徴:ショウキウツギは学名Linnaea amabilis(syn. Kolkwitzia amabilis)、別名「ビューティブッシュ(beauty bush)」とも呼ばれる中国が原産の落葉性低木です。和名「ショウキウツギ」の由来は、花後に出来る実の剛毛が鍾馗(ショウキ)の髭を連想させ、またウツギの様な綺麗な花を咲かせる事からきています。種小名のアマビリス(amabilis)は「愛らしい・美しい」を意味しており、恐らく美しい花姿に由来しています。
ショウキウツギの最大の特徴(魅力)は葉を覆い尽くす程に咲き誇る桃色の花にあり、開花期の春から初夏にかけて幻想的な雰囲気を作り出します。樹形は地際から何本も枝を出す株立ちで、枝は上部で扇を開くように緩く横へと広がり優雅なシルエットを作ります。花は他のスイカズラ科の植物同様に、1つの花柄が途中で二股に分かれ2個の花を咲かせます。花色は淡い黄色の花芯と淡い桃色の2色で、ゆめかわいいロマンチックな雰囲気を見せます。花は小花が幾つも集まり穂状になり、枝に沿って花穂が何本もつく事で非常に密な花姿をつくっています。
園芸では一般的に花を観賞する目的で庭木として育てられ、また生垣として境界を囲うのに利用される事もあります。高さ幅ともに非常に大きく育つため花壇や植え込みに植える際は十分なスペースが必要でしょう。淡い桃色と黄色のふんわりとした花は、とてもピュアな雰囲気がありロマンチックでゆめかわいいお庭等によく合うでしょう。
開花時期は晩春から初夏、花色は桃色もしくは黄色、個々の花は鐘形で花先が5裂し、花序は複総状花序に咲きます。樹形は株立ち状で扇状に広がり高さ約180(300)cm × 幅が約180(300)cmまで成長します。葉色は緑色、葉形は卵形もしくは楕円形で葉先が尖り、葉序は対生葉序につきます。
ショウキウツギは一般的に挿し木により増やす事が出来ます。夏の暑さや寒さに強く丈夫で育てやすい植物です。
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原産:北半球
学名:Linnaea borealis
草丈:約10~15cm
分類:亜低木
開花時期:6月~8月
花色:桃色●白色〇
葉色:緑色●
特徴:リンネソウは学名Linnaea borealis、別名「メオトバナ」や「ツインフラワー(twinflower)」とも呼ばれ北半球の亜寒帯を中心に分布する亜低木です。日本では本州中部以北から北海道に分布して高山帯や森林等に自生しています。和名「メオトバナ」の由来は1つの枝が二股にわかれペアで花が咲く姿からきており、英名「ツインフラワー」の由来も同様です。またリンネソウ(L.borealis)は2013年まで唯一の種であり、その属名はスウェーデンの植物学者カール・フォン・リンネに敬意を評して名付けられています。
リンネソウの最大の特徴(魅力)は這うように広がる樹形と、花茎が途中で二股にわかれ二個ペアで仲睦まじく咲く花姿にあります。茎は地面を匍匐する様に最大40cm迄伸び、光沢のある丸い葉が地面を被覆します。花茎は直立して高さ4~8cmになり二股にわかれ鐘形の淡い桃色の花を下向きに咲かせます。
開花時期は晩春から初夏、花色は桃色もしくは白色、個々の花は鐘形で花先が5裂し、花茎が二股にわかれてそれぞれ1個ずつ付きます。樹形は這性で高さ約10(15)cm × 幅が約20(40)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は円形もしくは楕円形で、葉序は対生葉序につきます。
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