ピートモスは主に水苔等の植物遺体が体積して分解がある段階で止まった堆肥です。産地や植物の種類等により性質に違いがうまれやすく保水性や保肥力に違いが出ることがあります。
また一般に強い酸性を示し酸度調整されてないものではPH4程度あります。
ピートモスは腐葉土等と同様に土壌の膨軟性を高め、保水性や通気性をもたせます。また微量要素を含むため土壌の微生物の多様性を高めます。
腐葉土と比べるとPHの高いピートモスは一般にブルーベリーの土として人気があります。一般の植物を育てる際は石灰で酸度調整するか、または調整済のピートモスを選んで購入しましょう。
また栄養素が腐葉土と比べると少ないため分解されにくく一般に2〜3年もつとされます、また病原体を含まず非常に軽量なためコンテナの培養土として腐葉土より人気が高く、種蒔の培養土としてもよく利用されます。
ピートモスは重量の約20倍の水を保持する力がありますが、乾燥すると水を弾く性質をもちます。事前にバケツ等で水を含ませて利用すると撥水性を抑えることができます。また栄養素を多く含まないため追加の堆肥や肥料が必要です。
ピートモスは湿原の水を抜き取り、原料となる泥炭が回収されます。本質的に再生不可な資源とされ、良品と言われるカナダ産等は腐葉土と比べると若干高価です。中国産は安価で肥料保持力にも優れて良い改良用土ですが、同様に本質的に再生不可な資源です。大切につかいましょう。