くん炭は米を精米する時に出る籾殻を蒸し焼きにして炭化させたもので多孔質で通気性がよく園芸等で利用されます。

くん炭の特徴

くん炭は一般に通気性を高め根腐れを防止する改良用土として利用されます。

くん炭はケイ素を主体に、カリウムやカルシウムを含んでおり植物を丈夫にする効果があります。

またバチルス菌(AI株)や菌根菌などの植物と共生していい影響を与える微生物等がくん炭を好んでおり、増殖する事で病原菌の繁殖を抑えます。

一方でくん炭の灰分はアルカリ性です。使いすぎると土壌をアルカリ性にかえるため注意が必要です。使用は土に対して一割程度に抑えましょう。

また黒く太陽光を吸収しやすいくん炭をマルチとして使用する事もでき、地温を上げ泥跳ねを防ぐ等の効果が期待できます。

パーライトの特徴

パーライトは、パーライト原石や珪藻土等に閉じこめられた水が高温で熱処理された時に、体積が〜16倍程度に膨張して白色の発泡体になったものです。

パーライトには｢真珠岩｣と｢黒曜石｣と呼ばれるものがあり、真珠岩は水分が多く含んだもので熱した時に蒸発し外部に穴が開きやすく多孔質になります。黒曜石は水分が少ないため熱した時に外部に穴が開かずツルツルです。

パーライトの使い方

パーライトの魅力は通気性や排水性を大きく高め形が崩れにくい所にあります。そのため花壇や畑等の粘土質の土壌の改善や多肉やラン等の通気性のいい土を好む植物に最適です。

またパーライトは安価で軽いためコンテナやバンキングバスケットにも使いやすく、川砂やボラ土等の代用として最適です。しかしパーライトは非常にかるいため表面にあるものは強い風で飛ばされやすく、低木等を植えると倒れやすくなるため注意しましょう。

パーライトは挿し木用の土としても利用されます。多孔質で通気性のいいパーライトは根がよく呼吸でき、また適度な保水性と高い排水性をもつため植物が根をどんどん伸ばすようになります。

パーライトの選び方

パーライトは粒が大きい程、排水性や通気性が高い傾向にあり、小さい程保水性がある傾向にあります。

また｢真珠岩｣は｢黒曜石｣と比べて若干の保水性と肥料保持力をもち、また多孔質なため気相の割合があがり根張りがよくなります。

葉面散布のメリットや効果

葉面散布は植物に必要な養分を溶液状態で葉面から吸収させる方法です。メリットは植物に必要な養分を葉面から直接吸収させる事で、固形肥料や液肥よりも素早く吸収させる事が出きる所にあります。

一般に植物の欠乏症状がみられる時に使用する事が多く、原因となった要素の特定や症状の回復を目的として施用します。

また根腐れ等で、根からの養分吸収が期待出来ない時などに使用する事で植物の回復を促したりできます。

要素欠乏を起こした植物の状態

要素障害の原因と対策方法

葉面散布の基本的なやり方

葉面散布に必要な噴霧器や霧吹き等と溶液を準備し、必要な要素を噴霧器にいれて水と希釈しましょう。

希釈濃度は高すぎると肥焼け等の障害が発生するので、濃度を守り希釈しましょう。

散布は吸収効率のいい晴れた日の午前中に行います。温度の高い日中は葉焼けのリスクがあるので避けましょう。

散布は葉の表面だけでなく、吸収効率のいい裏面にもかけてください。欠乏症状の出た葉に直接かけると効果的に植物は回復します。

散布された養分はおよそ3日かけて吸収されます。そのため次の散布は最低でも3日以上あけて数回行いましょう。

葉面散布材のいろいろ

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ペンタガーデンは、多量要素である窒素リン酸カリウムはもちろん、微量要素をバランスよく含み殆どの欠乏症状を治す事ができます。

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尿素は生育が悪い植物や、葉が黄白化した植物におすすめの窒素肥料です。

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第一燐酸カリは、リン酸とカリウムの入った液肥で、花芽の分化を促進させ植物体を丈夫にする効果があります。

葉面散布用肥料　カルクロン500g 楽天で購入

カルクロンは植物を丈夫に育てたい時やカルシウム欠乏を起こした植物におすすめの肥料です。

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結晶硫マグFeは、鉄やマグネシウムが不足して葉脈間が黄白化した植物におすすめの肥料です。

【肥料】色一番E 1kg 葉面散布用 楽天で購入

色1番は窒素以外の養分がバランスよくふくまれている葉面散布材です。花付きの悪さの改善や植物体を丈夫にするなどの効果を期待でき、ほとんどの生理障害に対処できます。