- 原産:ヨーロッパ/アジア/アフリカ
- 科:シソ(Lamiaceae)
- 属:トウバナ(Calamintha)
- 種:ネペタ(Clinopodium nepeta)
- 同義語:Calamintha nepeta
- 流通名:カラミンサ・ネペタ
- 別名:レッサー・カラミンサ(lesser calamint)
- 開花時期:6月~10月
- 花の色:青色●紫色●白色〇
- 葉の色:緑色●
- 香り:葉
- 分類:多年草
- 被覆方法:
- 草丈:約10~50cm
- 株張り:
- 誕生花:9月13日
- 花言葉:清涼・別れは静か・愛のささやき・拒否する心
- 用途:開花期間長い/グランドカバー
- 購入方法:カラミンサ・ネペタを楽天で購入
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
カラミンサ・ネペタとは!?
カラミンサ・ネペタの学名はClinopodium nepetaまたは同義語でCalamintha nepeta、別名では「レッサー・カラミンサ(lesser calamint)」とも呼ばれるヨーロッパ・アジア・アフリカを原産とする多年草です。
カラミンサ・ネペタの語源(由来)
- 属名のClinopodiumは古代ギリシアで「ベット」を意味する「κλίνη(klínē)」と、古代ギリシアで「小さな足」を意味する「πόδιον(pódion)」
- 種小名のnepetaは古代の都市国家エトルリアの南部の「Nepete」に由来します。
カラミンサ・ネペタの特徴(魅力)
- カラミンサ・ネペタの特徴は、開花期間が長い所、花が穂状に直線状に連なって咲くためラインが強調される所、小さな白花は光を反射するため輝いているようにも見える所、小花は疎らに咲くためカスミソウの花のような可憐な見た目をしている所、葉には強い芳香があり自生地のヨーロッパなどでは調味料やハーブティーなどに使われる所、花は花蜂に好まれている所等にあります。
- 草姿はブッシュ状、茎は直立して横に広がらないため、比較的に行儀のよい見た目をしています。
- 開花期間が長いため長く花を楽しみたい人におすすめの植物です。
- 花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花がつき、節を囲むように花が咲きます。
- 開花期になると花蜜を求めて花蜂が集まるため、花の周りを元気に飛び回る蜂の姿や、花の中に頭を突っ込む蜂の可愛らしい姿を観察する事が出来ます。
カラミンサ・ネペタの草丈は約10~50cm、草姿はブッシュ状、茎は直立、分枝は斜上する、茎の色は緑色です。葉序は対生葉序、葉身の形は卵形、葉の色は緑色です。花序は輪散花序、花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は裂片が一個で中央が浅く裂け、下唇は裂片が三個、花の色は白色・桃色・紫色、花冠の下唇にスポットが入ります。
カラミンサの園芸品種の紹介
育て方・楽天で購入
カラミンサ(モントローズホワイト)の特徴は、成長が早く開花も早くから楽しめる所、花の数がとても多く茎を覆うように花が咲くため華やかな花姿が楽しめる所、花の色が白色をしていて明るく輝いているように見える所等にあります。
カラミンサ(ホワイトクラウド)の特徴は、花の数がとても多く、白花が株を覆うように咲き、雲を思わせるような外観をつくる所、葉にはレモンやオレガノを想像させるような香りがある所等にあります。
カラミンサ(マーベレッテホワイト)の特徴は、草姿がコンパクトで均一性が高く行儀よく成長するため見た目が良い所、早咲きの性質があり開花が早くから見られる所、花の色が白色をしていて明るく輝くような印象を感じさせる所等にあります。
カラミンサの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
カラミンサ・ネペタの育て方
花壇の土づくり
日当り
カラミンサ・ネペタは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
土壌の土質
カラミンサ・ネペタは、水捌けがよい土壌であれば土質は殆ど選びません。基本的には通気性・排水性・保水性のバランスが良く、適度に肥沃な土壌で育てると良いでしょう。
注意することは水捌けの悪い場所で育てたり、粘土質な土壌で育てる事です。水分が停滞するような土壌で育てると根腐れを引き起こして生育不良になったり、枯れたりすることがあります。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性を良くしたり、通気性と保水性のバランスを改善したり、腐葉土等の有機物を入れて適度に肥沃な土壌にした方が良いでしょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
カラミンサ・ネペタは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
培養土
カラミンサ・ネペタは、一般的な草花の培養土で育てられます。培養土を自作する場合は通気性・排水性・保水性のバランスが良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
地植え
カラミンサ・ネペタを地植えしている場合は、基本的に水やり不要です。ただし、生育が活発な期間、夏場などの乾燥しやすい季節、雨が長く降らない時にどは必要に応じて水やりが必要になります。
鉢植え
カラミンサ・ネペタを鉢植えで育てる場合は、地植えと比べて土の乾燥が早くなるため注意が必要になります。そのため、水やりの頻度は地植えと比べて多くなります。
水やりのタイミングは、基本的に土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで行うといいでしょう。水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
剪定のやり方
カラミンサ・ネペタの剪定は、晩秋から早春に行います。
カラミンサ・ネペタは冬になると、株は休眠に入り地上部の殆どが枯れます。枯れた枝は、残しておくと、株内部への日当たりや風通しが悪くなり、春からの新しい成長が阻害されてしまいます。そのため、必ず剪定して下さい。
剪定のやり方
剪定の時期は、晩秋から早春頃です。剪定の方法は、枯れた茎を根元付近まで強く切り戻し剪定します。