花壇などの地植えで植物を育てる時に大切なポイントは、植物の日当たり・植物の栽培に適した土壌の調査・土壌の診断と改善をすることです。。
このページでは【日当たり(日照条件)】【バイオームと植生から見る土壌】【土壌の診断と改善方法】【土壌改良材】を順番に詳しく紹介しています。これを参考に、お庭の環境に合わせて栽培する植物を選んだり、また栽培する植物に合わせてお庭の環境を整えて見ましょう❣️
■日当たり(日照条件)

日当たり(日照条件)とは、植物に照射される太陽光の【強さ(光強度)】【時間(日長)】【質(波長)※0】の状態を指しています。植物が健康に成長し、本来の美しい状態を保つには、植物の特性に合わせた適切な環境を整えることが大切です。
植物が求める日当たりは陽生植物や陰生植物などで違いはありますが、基本的には光飽和点※2を目安にしながら、これを超えない光強度の範囲で、出来るだけ太陽の光を当てて栽培するのが最適です。ただ生き残るためであれば光補償点※1を上回る程度の光の強さでも栽培可能ですが、日当たりが悪いと日照不足※3で植物の外観が悪くなります。
- ※0 質(波長): 光が1周期振動する間に進む波の長さです。この質(波長)の違いで、色や特性が変化しますが、植物は主に赤色光(光合成・開花促進)と青色光(葉や茎の形成)を利用しています。そのため、日当たりではこの質(波長)も重要な要素のひとつです。
- ※1 光補償点:植物が生存のため呼吸で消費する有機物量と、光合成で作り出す有機物量が等しくなる光の強さです。これ以下では植物は衰退していきます。
- ※2 光飽和点:光の強さを上げても、それ以上光合成速度が増加しなくなる限界です。これを大幅に超える光の強さ、またはこれを超える光の強さが長期間続くと強光ストレス※4で植物は様々な障害を引き起こします。
- ※3 日照不足:日光を求めて茎が徒長したり倒伏して外観が悪くなったり、エネルギー(糖)不足で生育が衰え徐々に弱り枯れたり、花の数が激減したりします。
- ※4 強光ストレス:葉焼けを引き起こし葉の色が変色または枯れて落葉したり、茎葉の乾燥が早まり萎れたり枯れたり、光阻害を引き起こし光合成に必要な細胞を壊して生育が著しく悪くなったりします。
●日当たり(日照条件)の分類と調べ方
園芸では、日当たりを【日向】【半日陰】【明るい日陰】【暗い日陰】の4種類に分類しています。
園芸の栽培ガイドでは、この分類を植物の生態・育成環境(地域等)・季節の変化などを考慮しながら、光飽和点を目安に、出来るだけ光合成をして植物が健康的に成長出来るように考慮しながら、最適な場所を推奨する指針として利用されています。ただ植物を生存させるだけであれば、この推奨外でも光補償点と光飽和点の範囲で栽培が可能ですが、植物が本来持つ美しさを保つのは難しいかもしれませんね。
日当たりの分類

- 日向:直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日陰:直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。ただし、西日の当たる半日陰は夏場の強光と地温の上昇が日向と変わらないため注意が必要です。植物ガイドで半日陰と書いている場合は【午前中のみ日が当たる半日陰】で栽培しましょう。
- 明るい日陰:直射日光が2時間程度当たる場所、または間接光だけが当たる比較的明るい場所です。主に、樹木から木漏れ日が当たる場所や周囲が開けているが太陽が当たらない場所などになります。
- 暗い日陰:直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。主に高い建物に囲まれているような、深い森の中にいるような場所になります。
日当たりを調べる

日当たりは、育成環境に市販の日照計を置いて調べることが最も確実です。ただし、道具を揃えるのが難しい場合は、簡易的に日当たりを調べることも出来ます。スマホにコンパスのアプリを入れて育成環境を調べてみましょう。
簡易的な日当たりの調べ方
- 調査時期:日本は四季により太陽の角度が変わり、季節により日照時間が変化するため、直射日光の当たる時間帯を、どの時期に調査するべきか悩みます。一般的には、直射日光をどれだけ確保出来るかを調べるため、冬の時期に調査しますが、日陰が重要な植物を栽培する場合は【夏の時期】または【生育期の直前】に調査するのが最適でしょう。
- 遮蔽物の有無:育成環境の傍に構造物や樹木などの日光を遮る物がないか調べます。
- 方角を調べる:日光を遮る遮蔽物がある場合は、育成環境の中心に立ち、開けた空がどの方角にあるかコンパスで調べます。
- 日当たりの分類:コンパスの向いた方角を元に大まかな日当たりを【日向】【半日陰】【日陰(明るい日陰・暗い日陰)】に分類できます。
- 東向き(半日陰):午前中に日光が当たり午後から日陰、または明るい日陰になります。
- 南向き(日向):朝から夕方まで日光が長時間当たります。
- 西向き(半日陰):午前中は日陰になり午後から夕方まで日が当たります。定義としては、直射日光が半日しか当たりませんが、実際は日向と同様植物への負担(強光・乾燥)が強いため、栽培する際は西日対策が必要な【日向】と考えた方が良いでしょう。
- 北向き(日陰):午前中から午後まで日光が殆ど当たらない日陰です。
■バイオームと植生から見る土壌
バイオームとは、気候(気温・降水量)によって決定される、植生と動物相をひとつの大きな単位として区分(熱帯雨林、夏緑樹林、高山ツンドラなど)したものです。一方で、植生とは、特定の場所に集まる植物の集合体を指し、植生のある場所の見た目に基づいて草原・湿地・露頭などに分類されています。
ここでは、これらバイオームと植生が見られる場所に焦点を当てて、その土地が持ってる特性(通気性・排水性・保水性・保肥力・肥沃度・pH)を分析し、日本の気候下での栽培における差異を考慮しながら、植物の生態に即したた理想的な花壇作りの方法を紹介しています。花壇の土作りで迷ったときなどにご利用下さい❣️
●温帯草原

- 概要:主に温帯または乾燥帯を中心に広がる草原の総称です。樹木が成長するのに十分な降水量が無いものの、砂漠化しない程度の十分な降水量があり、イネ科を中心とした草本類が優占します。
- 土壌:温帯草原の代表的な土壌は【チェルノーゼム】や【栗色土(Kastanozem)】です。非常に肥沃で、農業が盛んに行われる土壌です。
- 通気性:高い
- 排水性:高い
- 保水性:高い
- 保肥力:高い
- 肥沃度:高い
- pH:中性※植物の栽培ガイドを要確認
- 備考:団粒構造が非常に発達しています。
- 土壌改良:土性は植物が通気性を好むか湿潤を好むかで【砂壌土】【壌土】【埴壌土】の範囲で変えると良いでしょう。肥沃な土壌を好むため、土壌の色や匂い質感を見て、有機物資材を体積比にして2~3割しっかり入れます。ただし、極端に痩せている場合は更に入れます。
- おすすめの園芸資材:黒土◎・腐葉土◎・牛糞堆肥◎バーク堆肥・馬糞堆肥・くん炭・ゼオライト
●温帯林

- 概要:その名前が示すとおり、温帯に分布する森林の総称です。日本の大部分の森林は温帯林です。夏は暖かで、冬は低温になり、四季の変化が明瞭で、その中でも地域の細かな気候に適応した多様な森林が形成されます。生物の多様性が高く、冬に落葉が多いため、土壌は肥沃になる傾向があります。※一部の温帯林(硬葉樹林)を除きます。
- 土壌:代表的な土壌は【褐色森林土】または【アンドソル・黒ボク土(Andosol)】や【ルビソル(Luvisol)】です。土壌は腐植層が厚く団粒構造が発達しており肥沃です。
- 通気性:中程度・高い
- 排水性:中程度・高い
- 保水性:高い
- 保肥力:高い※火山土(黒ぼく土など)が由来となる場合はリン酸を固定するため肥沃度は下がることもあります。
- 肥沃度:高い
- pH:弱酸性※植物の栽培ガイドを要確認
- 備考:団粒構造が非常に発達しています。
- 土壌改良:土性は植物が通気性を好むか湿潤を好むかで【砂壌土】【壌土】【埴壌土】の範囲で変えると良いでしょう。肥沃な土壌を好むため、土壌の色や匂い質感を見て、有機物資材を体積比にして2~3割しっかり入れます。ただし、極端に痩せている場合は更に入れます。
- おすすめの園芸資材:腐葉土◎・牛糞堆肥◎・黒土◎・バーク堆肥◎・ピートモス・馬糞堆肥・くん炭
●熱帯林

- 概要:その名前が示すとおり、熱帯に分布する森林の総称です。生命の宝庫と呼ばれるほどに、生物の多様性が高く、数十mに達するほどの高木が多数密生しています。生物の多様性がある一方で、高温による有機物の分解の早さや、降水量の多さから、腐植層は浅く肥沃度は低い傾向にあります。
- 土壌:代表的な土壌は【フェラルソル(Ferralsol)】や【アクリソル(Acrisol)】です。土壌は高度に風化し、腐植層が薄く痩せており、鉄やアルミニウムが酸化することで土壌の色が赤色・赤褐色・黄色をしています。
- 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:中程度
- 保肥力:低い
- 肥沃度:低い
- pH:強酸性・酸性※植物の栽培ガイドを要確認
- 備考:熱帯林の土壌は痩せていますが、植物は十分な栄養を補給しています。これは、熱帯雨林に十分な遺骸があり、この有機物(遺骸)は高温多湿環境で素早く分解、多雨で流亡し土壌に残りませんが、分解された栄養素を植物が素早く吸収し、これを繰り返す自然な循環システムが出来上がっているためです。そのため、土壌は自生地に似せるのではなく、比較的肥沃な土壌で栽培した方がよいでしょう。
- 土壌改良:土性は植物が通気性を好むか湿潤を好むかで【砂壌土】【壌土】の範囲で変えると良いでしょう。自生地は痩せ地ですが、一定の肥沃さがある土壌を好むため、土壌の色や匂い質感を見て、有機物資材を体積比にして2~3割しっかり入れます。
- おすすめの園芸資材:日向土(別名:ボラ土)◎・硬質赤玉土・硬質鹿沼土・ゼオライト・腐葉土・ピートモス◎・バーク堆肥・べラボン
●雲霧林

- 概要:熱帯・亜熱帯の標高800~3500mの山岳地帯に位置し、通年または季節的に雲霧に包まれる森林です。通常の降雨に加えて、この森林は雲霧からの直接的な水分供給にも依存しています。多様な生態系が見られ、特に着生植物の多様性が顕著です。
- 土壌:代表的な土壌は【アンドソル・(Andosols)】【ヒストソル(Histosol)】です。一般的な熱帯雨林と違い、標高が高い場所にあるため、低温と過湿により有機物の分解が停滞し、酸性の有機物層(泥炭状)が厚く堆積する傾向にあります。
- 通気性:高い
- 排水性:高い
- 保水性:極めて高い
- 保肥力:高い
- 肥沃度:中程度
- pH:酸性・弱酸性※植物の栽培ガイドを要確認
- 湿度:高湿度で常に湿潤ですが、停滞水は嫌うため注意が必要です。日本は雲霧林と比べると乾燥してるため、植物をグルーピングしたり、植物のそばに池を作るなどして高湿度な微気候を形成させるとよいでしょう。
- 備考:排水性を重視するためロックガーデンやレイズドベッドへの植え付けを考えたい所ですが、日本は雲霧林のような多湿環境ではなく、水捌けよくすると頻繁な灌水作業が大変になるため、保水性の良い改良用土を使うなどの工夫が必要です。栽培時に植物のためと思い肥沃にすると過肥・過湿を招き失敗する原因になりやすいため入れ過ぎには注意が必要です。また低地は高温になり根を傷めやすいため、マルチング資材(バークチップなど)で地表を覆うとよいでしょう。
- 土壌改良:基本的には通気性・排水性を重視したやや礫質の【砂壌土】を使用しますが、着生植物などを栽培する場合は【べラボン・水ゴケ・バークチップ】を単体で使用します。また比較的肥沃な土壌を好むため、土壌の色や匂い質感を見て、有機物資材を体積比にして2~3割しっかり入れましょう。
- おすすめの園芸資材:硬質赤玉土・硬質鹿沼土◎・バーミキュライト・日向土(別名:ボラ土)・軽石・ゼオライト・ピートモス◎・バーク堆肥・べラボン・水ゴケ・バークチップ
●亜寒帯林

- 概要:亜寒帯に分布する森林の総称で、日本では北海道や高山で見られます。冬の厳しい寒さに適応した動植物が多く、一般的に常緑針葉樹が優占する森林が形成されます。
- 土壌:代表的な土壌は通気性と排水性の高い【ポドゾル(Podzol)】ですが、湿地で見られる【ヒストソル(Histosol)】は有機物主体で停滞水により通気性・排水性が非常に悪いです。ポドゾルは基本的に砂質で水捌けのよい土壌で、表層には腐植層がありますが、これは強い酸性の腐植層となるため、植物が利用できる養分に乏しい痩せた酸性土壌です。
- 通気性:高い
- 排水性:高い
- 保水性:低い・中程度
- 保肥力:低い
- 肥沃度:低い
- pH:強酸性・酸性※植物の栽培ガイドを要確認
- 備考:無し
- 土壌改良:土性は通気性・排水性を重視して【砂土】【砂壌土】にしましょう。肥沃度は過肥・過湿を嫌うため低めにします。土壌の色や匂い質感を見て、肥沃過ぎると感じる場合は鉱物資材を多めに入れましょう。極端に肥沃度が低い場合は酸性の園芸資材(酸度未調整のピートモス)を1~2割程度入れて有機物含有量と保水性を高めるのがおすすめです。
- おすすめの園芸資材:硬質赤玉土・硬質鹿沼土◎・日向土(別名:ボラ土)・川砂・桐生砂・軽石・ゼオライト・ピートモス◎・バーク堆肥・べラボン・バークチップ
●高山ツンドラ

- 概要:山岳地帯の中で森林限界より高い標高にあるバイオームです。森林限界を越えた場所では高木は生育出来ず、草本類や低木、コケ類や地衣類などが自生しています。
- 土壌:代表的な土壌は【レプトソル(Leptosol)】です。基本的に砂礫質で通気性・排水性が非常に高く、保水性・保肥力が低い土壌が大部分を占めます。動植物由来の遺骸(有機物)が少なく、低温でこれらを分解する微生物の働きも弱いため、腐植層は発達しません。ただし、未分解の有機物(泥炭など)が蓄積することがあります。
- 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:低い
- 保肥力:低い
- 肥沃度:非常に低い
- pH:酸性・弱酸性※植物の栽培ガイドを要確認
- 備考:有機物の分解が遅く、強い酸性のため、植物が利用できる養分に乏しい痩せた土です。栽培時に植物のためと思い肥沃にすると過肥・過湿を招き失敗する原因になりやすいです。また低地は高温になり根を傷めやすいため、マルチング資材(富士砂・矢作砂)で地表を覆うとよいでしょう。排水性を重視するためロックガーデンやレイズドベッドへの植え付けをおすすめします。
- 土壌改良:土性は通気性・排水性を重視して【砂土(砂礫質)】にしましょう。肥沃度は過肥・過湿を嫌うため極めて低く設定します。土壌の色や匂い質感を見て、肥沃過ぎると感じる場合は土壌を入れ替えるか、鉱物資材を多めに入れましょう。極端に肥沃度が低い場合は酸性の園芸資材(酸度未調整のピートモスまたは完熟した腐葉土)を1割程度入れて有機物含有量と保水性を高めるのがおすすめです。※カルスト地形に自生する好石灰植物などはアルカリ性土壌を好むため、ピートモスや鹿沼土の使用を控えましょう。
- おすすめの園芸資材:赤玉土・硬質赤玉土・鹿沼土・硬質鹿沼土◎・パーライト・日向土(別名:ボラ土)◎・川砂・桐生砂・富士砂・矢作砂・軽石◎・ゼオライト・腐葉土・ピートモス・木炭(竹炭)
●地中海性植生

- 概要:一年を通して比較的温暖で、夏場の降水量が極端に少なく乾燥している点が特徴となります。この過酷な夏の乾燥に耐えるため、植物は独自の進化を遂げています。
- 土壌:テラロッサは粘土質で、保水性が高いですが、基本的に通気性・透水性が極めて高い一方で、保水性が低いです。また有機物の堆積が少なく肥沃度が低いです。
- 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:低い・中程度
- 保肥力:低い
- 肥沃度:低い
- pH:中性・弱アルカリ性※植物の栽培ガイドを要確認
- 備考:鉱物主体の土壌であり、日本の土のような有機物主体の土で栽培すると、停滞水が発生し過湿で根腐れを引き起こしやすいため注意が必要です。排水性を重視するためロックガーデンやレイズドベッドへの植え付けをおすすめします。
- 土壌改良:土性は通気性・排水性を重視して【砂土(砂礫質)】【砂壌土(砂礫質)】にしましょう。肥沃度は過肥・過湿を嫌うため低めにします。土壌の色や匂い質感を見て、肥沃過ぎると感じる場合は土壌を入れ替えるか、鉱物資材を多めに入れましょう。極端に肥沃度が低い場合は有機質の園芸資材を1~2割程度入れて有機物含有量と保水性を高めるのがおすすめです。
- おすすめの園芸資材:赤玉土・硬質赤玉土・日向土(別名:ボラ土)・桐生砂・軽石・ゼオライト・石灰・腐葉土・バーク堆肥・くん炭・木炭(竹炭)
●乾燥性灌木地

- 概要:降水量は少ないですが、砂漠ほどは乾燥しておらず草原と砂漠の中間的な環境です。植生は疎らで硬葉樹や乾性植物などの一部の植物が自生しています。
- 土壌:代表的な土壌は【レプトソル(Leptosol)】です。多くの土壌は、砂礫質な土壌が多く通気性・排水性に優れている傾向にあります。また有機物の堆積も少なく、ほぼ腐植層もなく、保水能力も低いです。
- 通気性:高い
- 排水性:高い
- 保水性:低い
- 保肥力:低い
- 肥沃度:低い
- pH:中性・弱アルカリ性※植物の栽培ガイドを要確認
- 備考:排水性を重視するためロックガーデンやレイズドベッドへの植え付けをおすすめします。栽培時に植物のためと思い肥沃にすると過肥・過湿を招き失敗する原因になりやすいです。
- 土壌改良:土性は通気性・排水性を重視して粒子は中粒~細粒で構成される【砂土】または【砂壌土】にしましょう。肥沃度は過肥・過湿を嫌うため極めて低く設定します。土壌の色や匂い質感を見て、肥沃過ぎると感じる場合は土壌を入れ替えるか、鉱物資材を多めに入れましょう。極端に肥沃度が低い場合も有機質資材は基本的に不要ですが、成長を促進させる目的で有機質資材(酸度調整済ピートモスや完熟バーク堆肥)を1割程度入れることも可能です。
- おすすめの園芸資材:硬質赤玉土・パーライト・日向土(別名:ボラ土)◎・桐生砂・矢作砂・軽石・ゼオライト・石灰・バーク堆肥
●海岸砂丘植生

- 概要:主に海(その他河川や湖)から供給される砂が、風によって堆積して形成される砂丘上で見られる植生です。砂丘は水分・栄養に乏しく、厳しい環境下にも耐えられる独自の適応を遂げた植物(匍匐茎の発達や肉厚の葉など)が見られます。
- 土壌:代表的な土壌は【アレノソル(Arenosols)】です。砂質のため通気性・排水性が抜群に優れており、保水性・保肥力が著しく低いです。
- 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:極めて低い
- 保肥力:極めて低い
- 肥沃度:極めて低い
- pH:中性・弱アルカリ性※植物の栽培ガイドを要確認
- 備考:高い排水性を確保するためロックガーデンやレイズドベッドへの植え付けもおすすめします。
- 土壌改良:土性は通気性・排水性を重視して粒子は中粒~細粒で構成される単粒構造の【砂土】にしましょう。肥沃度は過肥・過湿を嫌うため極めて低く設定します。土壌の色や匂い質感を見て、肥沃過ぎると感じる場合は土壌を入れ替えるか、鉱物資材を多めに入れましょう。極端に肥沃度が低い場合も有機質資材は基本的に不要ですが、成長を促進させる目的で有機質資材(くん炭または完熟した腐葉土)を1割程度入れることも可能です。
- おすすめの園芸資材:パーライト・日向土(別名:ボラ土)◎・川砂◎・桐生砂◎・軽石◎・矢作砂・ゼオライト・石灰・腐葉土・くん炭◎
●露頭

- 概要:表層堆積物や土壌、植生に覆われることなく地表に直接露出している基盤岩です。土壌と呼べるものはほぼ存在せず、厳しい環境下(乾燥、強風、激しい温度変化、極端な貧栄養状態)に置かれており、ここに自生する植物は独自の適応を遂げています。
- 土壌:代表的な土壌は【レプトソル(Leptosol)】【レゴソル(Regosol)】です。一般に 礫質で通気性・排水性が抜群に優れています。基本的に有機物の堆積が少なく、腐植層もほとんどなく、保水能力も極めて低いです。
- 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:極めて低い
- 保肥力:極めて低い
- 肥沃度:極めて低い
- pH:母材に依存※植物の栽培ガイドを要確認
- 備考:排水性を重視するためロックガーデンやレイズドベッドへの植え付けをおすすめします。栽培時に植物のためと思い肥沃にすると過肥・過湿を招き失敗する原因になりやすいです。また夏場の高温で根を傷めるのを防ぐため、マルチング資材(富士砂・矢作砂)で地表を覆うのもおすすめです。
- 土壌改良:土性は通気性・排水性を重視して粒子は大粒~細粒を主体とした礫質な【砂土】にしましょう。肥沃度は過肥・過湿を嫌うため極めて低く設定します。土壌の色や匂い質感を見て、肥沃過ぎると感じる場合は土壌を入れ替えるか、鉱物資材を多めに入れましょう。極端に肥沃度が低い場合も有機質資材は基本的に不要ですが、成長を促進させる目的で有機質資材(完熟した腐葉土)を1割程度入れることも可能です。
- おすすめの園芸資材:硬質赤玉土・日向土(別名:ボラ土)・桐生砂・富士砂・矢作砂・軽石◎・ゼオライト・腐葉土・木炭(竹炭)
●サバナ

- 概要:明確な雨季と乾季があり、特に乾季は長く続くこともあるため、森林は発達せず、疎林または草原が広がるバイオームです。
- 土壌:サバナの代表的な土壌である【フェラルソル】は、酸化鉄を含むため赤色をしており、通気性・排水性が抜群に高く、保水性や保肥力が低い、肥沃度の低い痩せた土壌です。またもう一つの代表的な土壌である【バーティソル】は粘土質で排水性が非常に悪く、水分量の変化で収縮と膨張を繰り返し土壌が不安定な挙動をし、ひび割れたりすることで知られています。
- 通気性:高い
- 排水性:高い
- 保水性:低い
- 保肥力:極めて低い
- 肥沃度:極めて低い
- pH:弱酸性※植物の栽培ガイドを要確認
- 備考:排水性を重視するためロックガーデンやレイズドベッドへの植え付けをおすすめします。栽培時に植物のためと思い肥沃にすると過肥・過湿を招き失敗する原因になりやすいです。
- 土壌改良:土性は通気性・排水性を重視して粒子は中粒~細粒で構成される【砂土】または【砂壌土】にしましょう。肥沃度は過肥・過湿を嫌うため極めて低く設定します。土壌の色や匂い質感を見て、肥沃過ぎると感じる場合は土壌を入れ替えるか、鉱物資材を多めに入れましょう。極端に肥沃度が低い場合も有機質資材は基本的に不要ですが、成長を促進させる目的で有機質資材(酸度調整済ピートモスや完熟バーク堆肥)を1割程度入れることも可能です。
- おすすめの園芸資材:硬質赤玉土・硬質鹿沼土・パーライト・日向土(別名:ボラ土)◎・桐生砂・矢作砂・軽石・ゼオライト・ピートモス・バーク堆肥
●砂漠

- 概要:年間の降水量よりも蒸発量が大幅に上回るため恒常的に水分が不足しており、土壌の多くは砂質で水分を保持する能力が極端に低いため、土の表面は常に乾いています。そのため植生の範囲が著しく狭く、自生しているのは乾性植物などの一部の植物に限られます。
- 土壌:代表的な土壌は【アレノソル(Arenosols)】【カルシソル(Calcisol)】です。基本的に砂質で手で握っても土は固まらず、ほぼ腐植層もなく肥沃度は無いに等しい土壌です。
- 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:極めて低い
- 保肥力:極めて低い
- 肥沃度:極めて低い
- pH:中性・弱アルカリ性※植物の栽培ガイドを要確認
- 備考:排水性を重視するためロックガーデンやレイズドベッドへの植え付けをおすすめします。栽培時に植物のためと思い肥沃にすると過肥・過湿を招き失敗する原因になりやすいです。
- 土壌改良:土性は通気性・排水性を重視して粒子は中粒~細粒で構成される単粒構造の【砂土】にしましょう。肥沃度は過肥・過湿を嫌うため極めて低く設定します。土壌の色や匂い質感を見て、肥沃過ぎると感じる場合は土壌を入れ替えるか、鉱物資材を多めに入れましょう。極端に肥沃度が低い場合も有機質資材は基本的に不要ですが、成長を促進させる目的で有機質資材(くん炭または完熟した腐葉土)を1割程度入れることも可能です。
- おすすめの園芸資材:パーライト・日向土(別名:ボラ土)・川砂・桐生砂・富士砂・矢作砂・軽石・ゼオライト・石灰・腐葉土・くん炭
●ヒース

- 概要:エリカなどの潅木が広がる潅木地帯で、土壌は酸性で、水捌けがよく、栄養の乏しい不毛な荒れ地となっています。
- 土壌:代表的な土壌は【ポドゾル(Podzol)】です。基本的に砂質で水捌けのよい土壌です。表面に腐植層がありますが、これは強い酸性の腐植層となるため、植物が利用できる養分に乏しい痩せた酸性土壌となります。
- 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:低い・中程度
- 保肥力:低い
- 肥沃度:低い
- pH:強酸性・酸性※植物の栽培ガイドを要確認
- 備考:有機物の分解が遅く、強い酸性のため、植物が利用できる養分に乏しい痩せた土です。栽培時に植物のためと思い肥沃にすると過肥・過湿を招き失敗する原因になりやすいです。排水性を重視するためロックガーデンやレイズドベッドへの植え付けをおすすめします。
- 土壌改良:土性は通気性を重視しながら膨軟性も加えた【砂壌土】にしましょう。肥沃度は過肥・過湿を嫌うため低めに設定します。土壌の色や匂い質感を見て、肥沃過ぎると感じる場合は鉱物資材を足しましょう。極端に肥沃度が低い場合は酸性の園芸資材(酸度未調整のピートモス)を1~2割程度入れて有機物含有量と保水性・膨軟性を高めるのがおすすめです。
- おすすめの園芸資材:硬質鹿沼土◎・パーライト・日向土(別名:ボラ土)・川砂・桐生砂・矢作砂・軽石・ゼオライト・ピートモス◎・バーク堆肥・べラボン
●湿地

- 概要::陸域と水域の移行帯(エコトーン)で、季節的または恒久的に水で覆われるか、土壌が水で飽和している場所(湖、沼、湿原、干潟、マングローブ林)です。水と土壌の相互作用によって特有の生態系が形成されます。
- 土壌:代表的な土壌は【ヒストソル(Histosol)】【グライソル(Gleysol)】です。泥炭やシルトや粘土で構成されている事が多いため、保水性・保肥力が高めです。場所によっては砂礫質なこともあります。
- 通気性:極めて低い
- 排水性:極めて低い
- 保水性:極めて高い
- 保肥力:高い
- 肥沃度:高い
- pH:酸性・中性※植物の栽培ガイドを要確認
- 備考:停滞水により土壌は水で飽和しているか、水で覆われています。
- 土壌改良:土性は基本的に粘土の含有量が多い【埴壌土】から【埴土】にしましょう。肥沃な土壌を好むため、土壌の状態を見ながら、有機物資材を体積比にして2~4割しっかり入れます。
- おすすめの園芸資材:赤玉土・硬質赤玉土・荒木田土(別名:田土)◎・ゼオライト・ピートモス◎・けと土・水ゴケ
- 水深:栽培する植物の自生地に合わせて栽培環境を整えます。
- 湿生植物:植物体の根元が水に浸かる程度または水を多く含んでいる土壌を好む植物です。根が水中でも呼吸出来る仕組みを持っているため、水位がある程度上がっても短期間であれば問題なく育ちます。また常に水に浸かっていなくても土壌に湿り気があれば問題なく育つことが出来ます。そのため、基本的には土壌を水で飽和させるのみで、水で覆いません。
- 抽水植物:植物体の根と下部の茎葉が水面下にあり、茎および葉の一部が水面上に出て生息している植物です。水深は栽培する植物で変わりますが10~30cm程度の水で覆います。
- 浮葉植物:植物体の根が水底についていて、水面に葉や花を浮かべる植物です。水深は栽培する植物で変わりますが10~30cm程度の水で覆います。
- 浮遊植物:植物体の根が水底についておらず、水面に浮かび漂いながら生息する植物です。栽培の際には、地表を水面が覆っていれば水深の制限は基本的にありません。
- 沈水植物:植物体が完全に水面下にある植物です。水深は極端な深さでなければ問題なく、水深約20~50cm程度の範囲で栽培するとよいでしょう。
■土壌の診断と改善方法
土壌の診断と改善とは、植物を植える前、および栽培中に土壌の物理的・化学的・生物的な特性を多角的に調べて、植物を育てるのに最適な土壌に改善することです。
ここでは【排水性の診断と改善】【作土層の診断と改善】【土性の診断と改善】【pH・ECの診断と改善】【有機物の量および肥沃度の診断と改善】を紹介していますが、栽培する植物に合わせて土壌を診断し、改善しましょう。
▲排水性の診断と改善
排水性の診断と改善とは、土壌に適切な排水性があるか診断し、その結果を元に改善することです。土壌の排水性が悪く、降雨後に水たまりが出来やすいような場所では、湿害で根が酸欠になり根腐れしたり、病原菌が繁殖して植物体が腐敗して枯れてしまったりする事があります。そのため、植物を植える前に土壌の診断を行って排水性の状態をチェックし、必要に応じて改善することが大切です。
排水性の診断手順

- 診断場所:植物を植えたい場所、降雨の後に雨が溜まりやすい場所などを幾つかピックアップします。
- 試掘:ピックアップした場所に深さ30cmと幅30cm程度の穴を掘ります。
- 予備注水:一度穴を水で満たし、完全に排水されるまで待ちます。これにより土壌が飽和状態となり、実際の降雨時に近い正確な排水速度が測定可能になります。
- 排水性診断:穴の中を水で再度完全(水深30cm)に満たし、穴の水が完全に排水されるまで一時間ごとに排水された水の深さを定規などでチェックします。
- 排水速度の診断:一時間あたり約3~10cmの排水があれば、一般的な園芸植物を育てるのに適した排水性になります。※それ以下またはそれ以上である場合は排水が悪い、または排水性が高すぎる可能性があります。
- 最終チェック:全ての排水が終わるまでに一日を超えるような場合は、排水性が極端に悪い可能性があり、排水が直ぐに終わる場合は排水性が高すぎて保水性がない可能性があります。
- 診断後:土壌の排水性診断が終わったら、その土壌の排水性に合わせた植物を育てるか、土壌の改善を検討してください。
排水性の改善方法

- 環境に合わせる:湿潤環境を好む植物や湿地に自生している植物などを選んで栽培します。
- ステップ(花壇)を作る:段差のある花壇または岩組を作り、通気性・排水性を高める方法です。水は下へと流れる性質があるため、花壇が周囲の環境より上側にあると雨水が自然と排水されます。
- 縦穴排水:土壌中にある硬盤層を破壊して地下に水を逃がす方法です。硬盤層とは、土壌中にある硬くて隙間のない透水性が悪い層で、一般的に表土層の下あたりに位置します。これがあると、水が地下に流れないため水溜まりが出来やすい傾向があります。そのため、縦穴暗渠(縦穴排水)で硬盤層を貫き排水性を改善します。※ただし縦穴暗渠(縦穴排水)は時間をかけて排水する方法になるため、劇的な改善は難しいです。そのため、高い排水効果を期待する場合は排水溝を作った方が効率がよいでしょう。
- 準備:穴を掘るための道具(らせん穴掘り等)を準備し、穴を掘る場所(支柱を刺して硬盤があり、水溜まりが出来やすい場所等)を決めます。
- 穴を掘る:穴を掘る道具を使用して、深さ50cm以上の穴を掘ります。一般的に50cm以上の穴を掘ると硬盤層を貫けます。
- 穴を埋める:掘った穴には籾殻パーライト、木炭、軽石などを詰めて、穴を塞ぎます。
- 排水溝:雨水などを排水するために屋外に設置される溝です。排水効果が非常に高いため、降雨後に毎回水溜まりが出来るようなお庭で、設置するとよいでしょう。
- 雨水浸透枡:雨水浸透枡とは、雨水を地下に浸透させて排水させるための設備です。
- 暗渠パイプ:暗渠パイプとは、地下に過剰に浸透している水分を抜くために地面下に設置されるパイプです。
▲作土層の診断と改善

作土層とは、土壌の最表層に位置し、人間が耕耘や施肥管理を行っている層です。この層は通気性・保水性・排水性に優れ、植物の根が最も活発に活動する領域です。
作土層の診断では、根の伸長に影響する作土層の深さ、水分や養分の保持に影響する礫や異物の有無を調べます。
作土層の診断方法
- 診断場所:栽培予定地
- 作土層の深さを診断:土壌に支柱を垂直に押し込み、ほとんど抵抗なく入る深さが20~30cm(樹木50cm)前後あれば、一般的な園芸植物が根を張るのに十分な作土層があります。それ以下であれば通常改善が必要です。
- 礫・異物の有無:土壌の表面や土中を観察して石やゴミがないか探します。石や異物があれば根を伸ばすのに邪魔になるため取り除いた方が良いでしょう。
作土層の改善方法
- 概要:作土層の改善では、植物の根が深くまで浸透出来るように作土層を広げて、根の張るスペースを奪う礫や異物の除去を行います。
- 作土層を広げる:植物を植える箇所とその周囲を【シャベル】または硬盤層を貫く【らせん穴掘り】を使って20~30cm程度の深さまで掘り起こします。土が固まっている場合は解し、必要に応じて礫・異物を除去し、有機物の有無の診断後に堆肥を入れましょう。また深くまで掘り返せない場合は、盛土をしたり花壇の枠を高めに作ったりして作土層の深さを確保すると良いでしょう。
- 礫・異物の除去:礫・異物の除去は目視で手で一個一個取ることも出来ますが、花壇が広い場合は【土ふるい】を使用しましょう。また花壇の広さが1~2㎡程度であれば小さな土ふるいでも出来ますが、それ以上であれば大きな土ふるいや電動の土ふるいの使用を検討した方がよいでしょう。花壇が広いと数日かかる作業になり、腰への負担が大きくなります。
▲土性の診断と改善
土性とは、土の粒子の大きさを粘土(0.002mm以下)・シルト(0.002mm~0.02mm)・砂(0.02mm~2mm)・礫(2mm以上)に分けて、土壌の中にある粒子の種類と割合から土壌の性質を分類したものです。※出典により数値に差異があります。
ここでは簡易的に砂土・砂壌土・壌土・埴壌土・埴土の五種類に分類しています。土性を分類することで、分類されたものから土壌の通気性・保水性・保肥力を知る事ができるため、それを元に植物の性質に合わせた土壌改良をしやすくなります。
土性の診断手順

- 砂土:排水性と通気性が非常に高く乾燥しやすい土壌です。水分過剰による根腐れを引き起こしにくいため、痩せた土壌を好む多肉・サボテン・山野草などの植物を育てるのに向いています。
- 粘土の比率:0~12.5%
- 診断方法:適度に湿らせた土を触った時にザラザラとした砂の粗い感触があり、手のひらや指で捏ねても全く固まらずに簡単に崩れます。
- 環境:砂丘・砂漠・岩場・高山など
- 砂壌土:排水性・通気性が高く、砂土と比べて保水性が若干ある土壌です。多湿・過湿を好まない草花や低木、多肉・サボテン等の植物の栽培に向いています。
- 粘土の比率:12.5%~25%
- 診断方法:適度に湿らせた土を触った時に砂のザラザラ・粘土のヌルヌルとした感触があり、手のひらや指で捏ねると、緩く固める事が出来ます。ただし、崩れやすいです。
- 環境:草原・岩場・高山など
- 壌土:通気性・保水性・保肥力のバランスが高い土壌です。栄養が比較的豊富で、湿潤を好む多くの植物の栽培に向いています。
- 粘土の比率:25%~37.5%
- 診断方法:適度に湿らせた土を触った時に砂のザラザラ・粘土のヌルヌルとした感触があり、手のひらや指で捏ねて伸ばすと、鉛筆程度の太さの棒状まで伸ばすことが出来ます。 ただし伸ばした棒を曲げるのは難しいです。
- 環境:森林・草原など
- 埴壌土:通気性がやや低く、保水性・保肥力が高い土壌です。基本的に湿潤で肥沃な土壌を好む植物に向きます。
- 粘土の比率:37.5%~50%
- 診断方法:適度に湿らせた土を触った時に粘土のヌルヌルとした感触があり、砂のザラザラも少し感じます。手のひらや指で捏ねて伸ばすと、マッチ棒程度の太さまで伸ばすことが出来て、輪っか状に曲げても切れにくいです。
- 環境:森林・草原・湿地など
- 埴土:保水性・保肥力が非常に高いですが、通気性・排水性が殆どない土壌です。湿地や水中植物などを栽培するのに向いている土壌になります。
- 粘土の比率:50%以上
- 診断方法:適度に湿らせた土を触った時に粘土のヌルヌルとした感触があり、砂のザラザラ感がありません。手のひらや指で捏ねて伸ばすと、コヨリ程度の太さまで伸ばすことが出来て、輪っかに曲げても殆ど切れません。
- 環境:湿地など
土性の改善手順

- 概要:土性の改善では、土性の診断を元にして、栽培する園芸植物に合わせて土性を改善します。
- 通気性・排水性の改善:土壌の通気性・排水性の悪い土壌(埴土や埴壌土など)では、通気性の高い土壌改良材を混和して土壌改善をします。
- 保水性の改善:土壌の保水性の悪い土壌(砂土など)では、保水性の高い土壌改良材を混和して土壌改善をします。
▲pHの診断と改善
pHとは、水素イオン濃度指数の略称です。pHは0~14までの値で分類されており、液体が酸性・中性・アルカリ性のどこにあるのか測るための尺度となっています。
pHは、土壌中の微量要素の溶解や微生物の増減に影響します。そのため、植物が土壌から特定の栄養素を吸収しにくくなり生育障害を引き起こしたり、また特定の微生物が増えて病気(根コブ病等)になりやすくなったりします。
そのため、植物を育てるのに適正なpHの範囲を調べて、土壌の診断・改善を行うことが大切です。
pHの診断手順
- 概要:土壌のpHを調べる方法は数種類あるため、好みの方法で行ってください。
- 土壌酸度計:市販の土壌酸度計を準備して下さい。土壌のpHを調べたい箇所に、バケツ一杯程度の水を撒いて土壌をしっとり濡らします。土壌酸度計を湿らせた土壌の中に突き刺して数値を確認します。※詳しい使用法は製品の説明書をご覧下さい。
- pH試験紙:調べたい箇所の土を採取します。容器の中に土(1):水(2.5)をいれて、撹拌し溶液をつくります。この溶液に浮かぶゴミを取り除き、土が沈殿するまでしばらく待ちます。溶液の上澄み液にpH試験紙を付けて色の変化からpHを測定します。
- ペーハー測定器:調べたい箇所の土を採取します。容器の中に土(1):水(2.5)をいれて、撹拌し溶液をつくります。この溶液に浮かぶゴミを取り除き、土が沈殿するまでしばらく待ちます。溶液の中に測定器を入れてpHの数値を確認します。※詳しい使用法は製品の説明書をご覧下さい。
- アースチェック液:調べたい箇所の土を採取します。容器の中に土(1):水(2.5)をいれて、撹拌し溶液をつくります。この溶液に浮かぶゴミを取り除き、土が沈殿するまでしばらく待ちます。溶液の上澄み液を3cc採取して、上澄み液の中にアースチェック液を垂らし、軽く振って攪拌を行い、溶液の色の変化でpHを測定します。※詳しい使い方は製品の説明書をご覧下さい。
pHの改善手順

- 注意点:土壌の改善を行う際、改良用土の量は、砂質では少なめに、粘土質では多めにする必要があります。
- pHを酸性に傾けたい場合:土壌を酸性にしたい場合は、一般的に酸度未調整のピートモスが利用されます。ピートモスの酸性度は製品により変わるため一概には言えませんが、一般的に土壌のpHを1下げるには、1㎡あたりピートモスを約10L~15L(乾燥重量で約1〜2kg)を入れて、よく混和する必要があります。
- pHをアルカリ性に傾けたい場合:土壌をアルカリ性にしたい場合は、主に苦土石灰が利用されますが、安さや土壌改良効果を期待して消石灰やカキ殻石灰等も使われます。
- 消石灰:pH1上げるには、1㎡あたり消石灰を約100g入れて、よく混和します。※消石灰を入れた後は、土壌に馴染むのに時間がかかったり、石灰と根が触れると肥焼けしたり、石灰と肥料を同時に入れるとアンモニアガスが発生したりするため、苗の植え付けは二週間程度待つ必要があります。
- 苦土石灰:pH1上げるには、1㎡あたり苦土石灰を約100~200g入れて、よく混和します。
- カキ殻石灰:pH1上げるには、1㎡あたりカキ殻石灰を約150~300g入れて、よく混和します。
有機物(肥沃度)の量の診断と改善
有機物を含む肥沃な土壌は、土壌の団粒化が促されて物理性(通気性・排水性・保水性)が向上したり、陽イオン交換容量が高くなり保肥力が向上したり、植物が必要とする栄養分を含有するため成長を補助したりする効果が期待出来ます。
その一方で、過度に肥沃な土壌が、有機物の分解による発酵熱で土壌が高温・酸欠状態になり、根腐れを引き起こす原因になったり、また保水性が高まり過ぎて蒸れる原因になったりすることがあります。
そのため、土壌の診断を行い、その診断結果を元に栽培する植物に適した環境に改善することが大切です。
有機物(肥沃度)の量の診断

- 土の色:土の色は、土壌の成分や状態を示しているため、有機物(腐植)の量などを知ることが可能です。
- 黒色の土:腐植が豊富で肥沃な土壌である傾向があります。多くは土壌の団粒化が進んでおり通気性・排水性・保水性・保肥力のバランスがよく、肥沃な土壌を好む植物を育てるのに適した土壌になります。※ただし、火山灰由来(黒ボク土)の場合はリン酸を吸着しやすいため肥効が低くなります。
- 茶色:日本の山林や畑地で広く見られる土壌です。適度な有機物を含み、通気性・排水性・保水性・保肥力のバランスが良く、標準的な肥沃度を持ちます。
- 灰色の土:鉄分が溶け出しているか、排水不良で還元状態にあり、腐植が少なく肥沃さは低いです。土壌中の水分量が多く排水性が悪い傾向があるため、一般的な植物を育てるのにはあまり適しません。湿地などに自生する植物を育てるのに適しています。
- 白色の土:有機物も腐植もほとんどありません。土壌の通気性・排水性が抜群に高い一方で、保水性が低い傾向にあります。そのため、多肉植物や山野草などを育てるのに適しており、一般的な植物を栽培する場合は有機物を入れて土壌改良をする必要があります。
- 黄色・赤色の土:鉄分が酸化した状態の土で、有機物や腐植が少ないです。土壌の通気性・保水性は粘土含有量により変わります。一般的な植物を栽培する場合は有機物を入れて土壌改良しましょう。
- 青色の土:青色の土は地下水に浸されて、酸素が欠乏して鉄分が還元されている状態で生じる土です。有機物は含まれていますが未分解で腐植はほとんどなく、粘土質です。土壌は保水性が極めて高い一方で、通気性はほとんどありません。園芸で使うには、排水性を改善したり、土壌中の酸化を促すために、攪拌を繰り返す必要があります。
- 触感:肥沃な土壌は触るとふわふわとした質感がありますが、肥沃でない土壌は粘土質で乾いているとガチガチに硬かったり、砂質でザラザラとして握っても固まらない質感があります。
- 芳香:肥沃な土は森の土(放線菌)のような独特の芳香がします。
有機物(肥沃度)の量の改善

- 概要:診断を元にして、栽培する植物の生育環境に合わせた土壌改良を行います。
- 痩せ地を好む植物:砂土や砂壌土に自生する植物は肥沃さをあまり必要としません。有機物が豊富な土壌は保水性を高めて根腐れを引き起こしやすくなったり、過剰な栄養分で株が徒長したり軟弱化するなど悪影響を与えることがあります。そのため、土壌に有機物が多く肥沃な場合は、土壌を取り除き新しい通気性・排水性が高い土壌で栽培するか、鉱物系の通気性の高い硬質赤玉土・硬質鹿沼土・パーライト・日向土(別名:ボラ土)・川砂・桐生砂・富士砂・矢作砂・軽石・ゼオライト等を混和すると良いでしょう。
- 肥沃な土壌を好む植物:砂壌土・壌土・埴壌土を好む植物は程度に差がありますが、比較的肥沃な土壌を好みます。黒土で団粒化が進んでいる土壌であれば、堆肥のすき込みは不要かもしれませんが、有機物は微生物に分解されて年々減少するため、基本的には有機質資材(腐葉土・ピートモス・バーク堆肥・牛糞堆肥・馬糞堆肥・黒土・くん炭・木炭(竹炭)・籾殻等)を定期的にいれて上げた方が良いでしょう。堆肥を入れる量は、通気性を好む植物であれば程々に1割程度、湿潤を好む植物であれば2~3割程度を目安に入れて混和しましょう。
■土壌改良材
●無機質資材
赤玉土・硬質赤玉土
- 赤玉土の概要:赤玉土とは関東ローム層の中層にある赤土を乾燥させて、粒の大きさごとに選別されたもので擬似的な団粒構造を持っている園芸用土です。
粒度:大粒・中粒・小粒・細粒※小さい方が保水性が高い - 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:極めて高い
- 保肥力:中程度・高い※リン酸を固定しやすく、植物がリン酸を吸収しにくくなる傾向にあります。
- pH:弱酸性
- 比重(乾燥時):約0.8
- 微生物:無菌またはほぼ含まれない
- 比較:鹿沼土と比べて赤玉土の方が保水性・保肥力に優れており、pHが中性に近い弱酸性のため幅広い植物で利用しやすいです。
- 利点:擬似的な団粒構造を持っているため、植物が欲しい時に水分・養分・空気を得ることが出来る空間を作ることが出来ます。
- 欠点:上記で述べた通りリン酸を固定しやすいため、リン酸を多めに施肥する必要があります。赤玉土の粒は崩れやすく微塵が出やすいため、長期間使い続けると通気性・排水性を悪化させやすい傾向があり、植え替え時再利用出来る割合も少ない傾向があります。
- 用途:多肉植物から湿性植物までほとんど全ての植物で利用可能です。無菌で雑菌が繁殖しにくいため挿し木・種まき用土・観葉植物の土として利用されます。
- 硬質赤玉土:硬質赤玉土は赤玉土を高温で焼いて硬質化したものです。
- 比較:硬質赤玉土は赤玉土と比べて、粒が硬いため砕けて劣化しにくく、通気性・排水性が高くなっています。一方で保水性が悪くなっているため、一般的な草花で使うと土壌が乾きやすくなり水やりの頻度が増えやすいです。
- 用途:多肉植物・サボテン・山野草などに使われる事が多いです。
鹿沼土・硬質鹿沼土
- 鹿沼土の概要:鹿沼土は栃木県鹿沼地方で産出される、風化した軽石の総称です。
粒の大きさ:大粒・中粒・小粒・細粒※小さい方が保水性が高い - 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:高い
- 保肥力:中程度・低い
- pH:酸性(pH4~5)
- 比重(乾燥時):約0.6
- 微生物:無菌またはほぼ含まれない
- 比較:赤玉土と比べるとpHが酸性に強く、保水性が劣ります。軽石と比べると鹿沼土は保水性に優れており、やや粒が脆い傾向にあります。
- 欠点:酸性度が強めなため、アルカリ土壌を好む植物を育てる場合は避けた方がいいでしょう。軽石の中ではやや脆いため使い続けると割れたり微塵が出てきやすい。
- 利点:硬質な軽石の中では鹿沼土は保水性が高いため非常に扱いやすい。濡れると色が変わるため灌水時の水やり判断に利用されています。
- 用途:サツキなどの酸性土壌を好む低木や草花、また高い排水性があることから多肉・サボテン・山野草など幅広い植物の用土として利用されます。
- 硬質鹿沼土:硬質鹿沼土は従来の鹿沼土から硬質なものを選別した用土です。その名前が示すとおり、鹿沼土よりも硬く丈夫で劣化しにくい用土です。
パーライト
- 概要:パーライトは、真珠岩や黒曜石を粉砕して小さくした後に、高温で熱して中に含まれる水分を発泡させ多孔質にした資材です。
- 粒の大きさ:大粒・中粒・小粒・細粒※小さい方が保水性が高い
- 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:低い・中程度
- 保肥力:低い
- pH:中性
- 微生物:無菌
- 比重(乾燥時):約0.1
- 比較:黒曜石系のパーライトは、表面に光沢があり滑らか、通気性・排水性に非常に優れています。真珠岩系は表面が粗く多孔質なため黒曜石系と比べ保水性が比較的良好です。
- 利点・欠点:安価なため高コスパで通気性・排水性を改善出来ます。比重が軽いため重量のある植物を支えるのが難しいです。水に浮くため、灌水時に流亡することがあります。
- 用途:比重が非常に軽いためハンギングバスケットなどの培養土に重宝されます。軽い草花であれば基本用土として活用することも可能です。多肉植物や草花の用土に利用されており、通気性・排水性の改善にも重宝されます。無菌のため挿し木・種まき用土・インドアグリーンの培養土などにも利用されています。
バーミキュライト
- 概要:バーミキュライトは、蛭石を高温処理して膨張させた園芸用土です。蛭石を膨張させた事で、薄板が層に重なりアコーディオンのような形状をしています。
- 粒の大きさ:大粒・中粒・小粒・細粒※小さい方が保水性が高い
- 通気性:高い
- 排水性:中程度
- 保水性:極めて高い
- 保肥力:極めて高い
- 微生物:無菌またはほぼ含まれない
- pH:中性
- 比重(乾燥時):約0.1
- 利点・欠点:安価なため高コスパで保水性・保肥力を改善出来ます。比重の重い用土と併用すると粒が潰されて通気性が悪化し、過湿になりやすい傾向にあります。
- 用途:土壌の保水性・保肥力を改善するのに利用されます。多肉植物から湿性植物まで、保水性・保肥力を高める用土として、幅広く利用されています。また比重が非常に軽いためハンギングバスケットなどの培養土に重宝されます。また高温処理で無菌のため挿し木・種まき用土・インドアグリーンの培養土などにも利用されています。
日向土(別名:ボラ土)
- 概要:日向土(別名:ボラ土)は、宮崎県南部で産出される軽石の一種です。
- 粒の大きさ:大粒・中粒・小粒・細粒※小さい方が保水性が高い
- 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:中程度
- 保肥力:低い
- 微生物:無菌またはほぼ含まれない
- pH:弱酸性
- 比重(乾燥時):約0.6
- 比較:一般的な軽石と比べ保水性が高いです。
- 利点・欠点:非常に硬質で何度でも再利用しやすいです。保肥力がほぼ皆無なため他の用土で補う必要があります。
- 用途:土壌の通気性や排水性を改善するのに利用されます。多肉植物や草花まで、通気性・排水性を高める用土として、幅広く利用されています。
川砂
- 概要:川砂は岩石(花崗岩・石英・長石等)が風化して生じる灰白色をした砂で、採られる場所により富士川砂・矢作砂などと呼ばれたりもしています。
- 粒の大きさ:大粒・中粒・小粒・細粒※小さい方が保水性が高い
- 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:低い
- 保肥力:低い
- 微生物:無菌またはほぼ含まれない
- pH:中性
- 比重(乾燥時):約1.5
- 比較:軽石と比べ保水性がほぼ無く、非常に硬質です。海砂と比べ塩分がない。
- 利点・欠点:硬質でほぼ劣化しないため花壇などの土壌改良に使いやすいです。保水性・保肥力がほぼ無いため用途が限られます。比重が重いため、背の高い植物の転倒防止に役立つ反面、重量があるため移動が難しくなり、また頑丈な植木鉢でないと破損する可能性があります。
- 用途:土壌の通気性や排水性を改善するのに利用されます。砂丘・砂漠・高山地帯などに自生する植物などを育てるのに向いており、多肉・サボテン・山野草・盆栽等の育成でよく利用されます。
富士砂
- 概要:富士砂とは富士山周辺で産出される黒くて比重の重い火山礫です。
- 粒の大きさ:大粒・中粒・小粒・微粒※小さい方が保水性が高い
- 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:低い
- 保肥力:低い
- 微生物:無菌またはほぼ含まれない
- pH:弱酸性・中性
- 比較:川砂と比べ多孔質でゴツゴツとした凹凸があるため通気性が高いです。
- 利点・欠点:綺麗な黒色をしているため見た目が良い。硬質で劣化が非常に緩やかなため長期使用しやすいです。保水性・保肥力がほぼ無いため用途が限られます。比重が重いため、背の高い植物の転倒防止に役立つ反面、重量があるため移動が難しくなり、また頑丈な植木鉢でないと破損する可能性があります。
- 用途:盆栽などの化粧砂と利用されたり、マルチング資材として利用されます。ただし、黒色は熱を吸収するため土壌を高温にする恐れがあり注意が必要です。土壌の通気性や排水性を改善するのに利用されます。砂丘・砂漠・高山地帯などに自生する植物などを育てるのに向いており、多肉・サボテン・山野草・盆栽・東洋ラン等の育成でよく利用されます。
矢作砂
- 概要:矢作砂とは愛知県矢作川流域で産出される花崗岩の風化した硬い川砂です。
- 粒の大きさ:大粒・中粒・小粒・微粒※小さい方が保水性が高い
- 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:低い
- 保肥力:低い
- 微生物:無菌またはほぼ含まれない
- pH:弱酸性・中性
- 比較:通常の川砂と比べゴツゴツとした凹凸があるため通気性が高いです。
- 利点・欠点:花崗岩特有の光沢があり宝飾品のような美しい見た目をしています。硬質で劣化が非常に緩やかなため長期使用しやすいです。保水性・保肥力がほぼ無いため用途が限られます。比重が重いため、背の高い植物の転倒防止に役立つ反面、重量があるため移動が難しくなり、また頑丈な植木鉢でないと破損する可能性があります。
- 用途:盆栽などの化粧砂と利用されたり、マルチング資材として利用されます。白色は熱を反射するため土壌を高温から守ります。土壌の通気性や排水性を改善するのに利用されます。砂丘・砂漠・高山地帯などに自生する植物などを育てるのに向いており、多肉・サボテン・山野草・盆栽・東洋ラン等の育成でよく利用されます。
桐生砂
- 概要:桐生砂とは群馬県桐生市近辺で産出されるやや風化の進んだ黄褐色から赤褐色の火山礫です。
- 粒の大きさ:大粒・中粒・小粒・微粒※小さい方が保水性が高い
- 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:低い
- 保肥力:低い
- 微生物:無菌またはほぼ含まれない
- pH:弱酸性・中性
- 比重(乾燥時):約1.3
- 比較:川砂と比べ多孔質なため保水性が適度にあります。
- 利点・欠点:硬質で劣化が非常に緩やかなため花壇などの土壌改良に使いやすいです。保水性・保肥力がほぼ無いため用途が限られます。比重が重いため、背の高い植物の転倒防止に役立つ反面、重量があるため移動が難しくなり、また頑丈な植木鉢でないと破損する可能性があります。
- 用途:土壌の通気性や排水性を改善するのに利用されます。砂丘・砂漠・高山地帯などに自生する植物などを育てるのに向いており、多肉・サボテン・山野草・盆栽・東洋ラン等の育成でよく利用されます。
軽石
- 概要:軽石は溶岩が急冷されガスが吹き出す事で、多孔質で軽くなった火山礫です。
- 粒の大きさ:大粒・中粒・小粒・細粒※小さい方が保水性が高い
- 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:低い・中程度
- 保肥力:低い
- 微生物:無菌またはほぼ含まれない
- pH:中性
- 比重(乾燥時):約0.4~0.6
- 比較:川砂と比べ多孔質なため保水性が適度にあります。
- 利点・欠点:衝撃に弱いですが比較的硬質で何度でも再利用しやすいです。保肥力がほぼ皆無なため他の用土で補う必要があります。
- 用途:土壌の通気性や排水性を改善するのに利用されます。砂丘・砂漠・高山地帯などに自生する植物などを育てるのに向いており、多肉・サボテン・山野草・盆栽・東洋ラン等の育成でよく利用されます。
荒木田土(別名:田土)
- 概要:荒木田土(別名:田土)は水田や河川に堆積した粘土質の集積土です。また関東地方で採取される田土を荒木田土と呼んでいます。
- 通気性:低い
- 排水性:低い
- 保水性:極めて高い
- 保肥力:極めて高い
- 微生物:微生物が多い
- pH:弱酸性・中性
- 比重(乾燥時):約1.2
- 利点・欠点:土壌の保水性・保肥力を改善出来ます。比重が重いため、背の高い植物の転倒防止に役立つ反面、重量があるため移動が難しくなり、また頑丈な植木鉢でないと破損する可能性があります。粘土質で、通気性・排水性が悪く、単体で使用すると乾燥した時に硬く固まりやすい傾向にあります。
- 用途:土壌の保水性・保肥力を改善するのに利用されます。湿地に自生する水生植物の用土に使われたり、菊や盆栽の用土として使われたりしています。
ゼオライト
- 概要:ゼオライトは沸石とも呼ばれる鉱物の一種です。
- 利点・欠点:水質浄化・脱臭効果・高い保肥力(CEC)などの効果があります。そのため、根腐れ防止、肥料の流失防止、肥効の継続に効果を発揮します。一方で、入れすぎると肥料成分が吸着されて効きにくくなるなどの欠点があります。
- 用途:水質浄化のため水耕栽培で利用されたり、また保肥力を高めるため土壌や培養土に5~10%程度混ぜて使われることが多いです。
石灰
- 石灰:石灰は石灰岩を原料にして作られた、生石灰・消石灰・炭酸カルシウムなどの総称です。園芸では主に消石灰・苦土石灰・有機石灰が土壌改良材または肥料として利用されます。
- 特徴:強いアルカリ性のため、酸性土壌を中和またはアルカリ性に変えることができます。カルシウムが主成分になっているため土壌にカルシウムの補給ができます。このカルシウムの効果で植物の細胞壁などが作られ病害虫に強い植物体になる効果が期待できます。
- 消石灰の特徴:消石灰はPH12前後と高アルカリ性で、土壌をアルカリ性にする力が最も強く速効性があります。ただし、効き目が強いため、入れ過ぎると団粒構造が破壊されて土が硬くなったり、消石灰が馴染む前に苗を植え付けたりすると肥焼けを起こして根腐れを引き起こすことがあります。
- 苦土石灰の特徴:苦土石灰は石灰とマグネシウムを含んだ土壌改良材または肥料です。そのため、カルシウムの他に中量要素のマグネシウムの補給ができます。また消石灰と比べて反応が緩やかで根を傷めるリスクが低いため、散布後すぐに植え付けが可能です。土壌をアルカリ性にする力は消石灰よりも弱く、有機石灰よりも強めになります。
- 有機石灰の特徴:有機石灰は、炭酸カルシウムを多く含んだ貝殻・卵の殻などを焼いたり粉砕したりして作られた土壌改良材または肥料です。有機石灰は、微生物を殺菌してしまう消石灰と違い、アルカリ性が低めなため殺菌効果は抑制されており、有機物やミネラル等の微量要素を含んでいるため微生物の働きを活性化する働きがあります。土壌をアルカリ性にする力は消石灰・苦土石灰よりも弱めになります。
●有機質資材
腐葉土
- 概要:腐葉土は広葉樹の落ち葉を腐熟させた用土です。
- 通気性:高い
- 排水性:高い
- 保水性:高い
- 保肥力:極めて高い
- pH:弱酸性
- 注意点:未熟な腐葉土は分解時の発酵で土壌が高温・酸欠になり根腐れを引き起こすことがあるため、完熟の物を選びましょう。未熟な腐葉土には茶色の葉が混じっていたり、断片が大きく乾燥していたりします。完熟していると、見た目が黒っぽく、葉の断片が小さくなっています。
- 比較:ピートモスと比べて、微量要素を含有するため植物の成長を助けます。また水分を弾くような性質がありません。一方で、微生物を含み無菌ではありません。
- 利点:土壌の膨軟性を高めるため空気の通りが良くなります。また団粒化が促されて物理性(通気性・排水性・保水性)が向上したり、陽イオン交換容量が高くなり保肥力が向上したり、植物が必要とする栄養分(微量要素)を含有するため成長を補助したりする効果が期待出来ます。
- 用途:土壌・培養土の団粒化を促し肥沃さを高めたり、物理性(通気性・排水性・保水性・保肥力)を高めたり、生物性を高めたりする用土として利用されます。
ピートモス
- 概要:ピートモス は水苔類やヨシ・スゲ等の植物が堆積して腐植し泥炭化した用土です。
- 通気性:高い
- 排水性:中程度・高い
- 保水性:極めて高い※完全な乾燥時は水を弾き吸水性が悪くなります
- 保肥力:高い
- pH:酸性
- 比較:腐葉土と比べて養分を殆ど含んでいないため、微生物を活性化する力が弱いです。その一方で、ほぼ無菌で清潔感があります。乾燥時の撥水性が高いため、一度乾燥すると水を弾き吸水しにくい性質があります。
- 利点・欠点:腐葉土と比べて分解速度が非常に緩やかで長持ちします。膨軟性が非常に高く空気の通りが良くなります。また団粒化が促されて物理性(通気性・排水性・保水性)が向上したり、陽イオン交換容量が高くなり保肥力が向上したりします。ただし前述の通り養分を含みません。pHが3~4の酸性のため、一般的な植物を育てる際は調整済のピートモスを使用するか、アルカリ性の土壌改良材を入れて使用して下さい。
- 用途:土壌・培養土の団粒化を促したり、物理性(通気性・排水性・保水性・保肥力)を改善したりする用土として利用されます。
バーク堆肥
- 概要:バーク堆肥は、樹木の樹皮を発酵させて作られた土壌改良材または特殊肥料です。
- 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:高い
- 保肥力:高い
- pH:弱酸性・中性
- 注意点:未熟なバーク堆肥は分解時の発酵で土壌が高温・酸欠になり根腐れを引き起こすことがあるため、完熟の物を選びましょう。完熟したバーク堆肥は見た目が黒っぽく、断片が小さくなっています。発酵が未熟なものは、株元にマルチして使用した方がよいでしょう。
- 比較:腐葉土と比べて、C/N比が高く、難分解性有機物のリグニンを多く含むため膨軟性が長く続く傾向があります。
- 利点・欠点:バーク堆肥は繊維が多く土壌の膨軟性を高める効果が非常に高く、また分解が非常に緩やかなため長持ちします。また団粒化が促されて物理性(通気性・排水性・保水性)が向上したり、陽イオン交換容量が高くなり保肥力が向上したり、植物が必要とする栄養分(微量要素)を含有するため成長を補助したりする効果が期待出来ます。完熟したバーク堆肥であれば問題ありませんが、未熟なバーク堆肥はC/N比が高いため大量に土壌に入れると分解時に微生物が窒素を余計に使い窒素飢餓を引き起こす事があります。そのため、窒素肥料を多めに入れたり、マルチング資材で使用するのがおすすめです。未熟な針葉樹のバーク堆肥に含まれるタンニンやフェノール類が発芽抑制・生育障害を引き起こすことがあります。出来るだけ完熟したバーク堆肥を選びましょう。
- 用途:土壌・培養土の団粒化を促し肥沃さを高めたり、物理性(通気性・排水性・保水性・保肥力)を高めたり、生物性を高めたりする用土として利用されます。
牛糞堆肥
- 概要:牛糞堆肥は、牛糞を主原料にして、籾殻・藁・オガクズなどを加えて、微生物の力で発酵させて作られた土壌改良材または肥料です。
- 通気性:中程度・高い※副資材に依存します。
- 排水性:中程度・高い※副資材に依存します。
- 保水性:高い
- 保肥力:高い・極めて高い
- pH:中性・弱アルカリ性
- 注意点:未熟な牛糞堆肥は分解時の発酵で土壌が高温・酸欠になり根腐れを引き起こすことがあるため、完熟の物を選びましょう。完熟した牛糞堆肥は見た目が黒っぽく、悪臭がありません。
- 比較:腐葉土と比べて、微量要素を多く含有しており、また窒素・リン酸・カリの肥料成分も少量ですが含有しています。
- 利点・欠点:バーク堆肥などの植物主体の堆肥と比べると膨軟性は控えめな傾向にあります。土壌の団粒化を促し物理性(通気性・排水性・保水性)を向上させる効果があり、また陽イオン交換容量が高くなり保肥力が向上したり、植物が必要とする栄養分(窒素・リン酸・カリ・中量要素・微量要素など)を多めに含有するため成長を補助する高い効果が期待出来ます。牛糞堆肥は塩分濃度が高めなため、痩せ地を好む植物に使うと肥焼けする可能性があります。また分解も早いため、土量に制限のある鉢植えでの使い過ぎには注意が必要です。
- 用途:土壌・培養土の団粒化を促し肥沃さを高めたり、物理性(通気性・排水性・保水性・保肥力)を高めたり、生物性を高めたりする用土として利用されます。
馬糞堆肥
- 概要:馬糞堆肥は、馬糞を主原料にして、藁・オガクズなどの植物性資材を加えて、微生物の力で発酵させて作られた土壌改良材または特殊肥料です。
- 通気性:中程度・高い
- 排水性:中程度・高い
- 保水性:高い
- 保肥力:高い
- pH:中性・弱アルカリ性
- 注意点:未熟な馬糞堆肥は分解時の発酵で土壌が高温・酸欠になり根腐れを引き起こすことがあるため、完熟の物を選びましょう。
- 比較:馬糞堆肥は牛糞堆肥と比べると肥料成分が控えめで、C/N比が高めのため分解速度が緩やかです。
- 利点・欠点:バーク堆肥などの植物主体の堆肥と比べると膨軟性は控えめな傾向にあります。土壌の団粒化を促し物理性(通気性・排水性・保水性)を向上させ、また陽イオン交換容量が高くなり保肥力が向上したり、植物が必要とする栄養分(窒素・リン酸・カリ・中量要素・微量要素など)を多めに含有するため成長を補助する高い効果が期待出来ます。牛糞堆肥よりも塩分濃度が低いため、 肥焼けリスクがかなり抑制されており扱いやすいです。またC/N比が高めで分解も比較的緩やかなため、土量に制限のある鉢植えでも腐葉土などと組み合わせて利用されます。
- 用途:土壌・培養土の団粒化を促し肥沃さを高めたり、物理性(通気性・排水性・保水性・保肥力)を高めたり、生物性を高めたりする用土として利用されます。
黒土(別名:黒ボク土)
- 概要:黒土は関東ローム層の表層土で採取され、黒ボクとも呼ばれている、火山灰を由来にしている腐植の多い黒っぽい土です。
- 通気性:低い※ただし団粒構造を形成した場合は良好になります。
- 排水性:低い
- 保水性:極めて高い
- 保肥力:極めて高い
- pH:弱酸性
- 利点・欠点:保水性・保肥力を大きく改善する効果があります。腐植を多く含み柔らかで膨軟性に富みます。土壌の団粒化を促し団粒構造になることで物理性(通気性・排水性・保水性)を向上させる効果があり、また陽イオン交換容量が高くなり保肥力が向上する効果があります。リン酸が土壌中に含まれる鉄やアルミニウムと強く結びついて不可給態リン酸になり植物がリン酸を吸収しにくくなるため、リン酸を多めに施肥する必要があります。通気性や排水性が悪いため鉢植えなどでは使いにくい傾向にあります。
- 用途:土壌の保水性や保肥力を改善するのに利用されます。土壌・培養土の団粒化を促し肥沃さを高めたり、物理性(通気性・排水性・保水性・保肥力)を高めたり、生物性を高めたりする用土として利用されます。
けと土
- 概要:けと土は、湿地に生息するヨシやマコモが堆積して、分解している途中にある黒色の土です。
- 通気性:低い
- 排水性:低い
- 保水性:高い
- 保肥力:高い
- pH:弱酸性
- 利点・欠点:粘土質で繊維が多く粘着性があります。腐植が多く栄養分も含んでおり団粒化を促進します。保水性・保肥力は高いですが、通気性・排水性がほぼ無いため単体では使いにくいです。
- 用途:ケト土は粘着性があるため、石付盆栽の貼り付けに利用されたり、また通気性が必要ない水生植物の土壌改良材として利用されたりもします。
くん炭
- くん炭:くん炭は、もみ殻を炭化させたものです。
- 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:中程度
- 保肥力:中程度
- pH:アルカリ性(約8.0~9.0)
- 利点・欠点:土壌の通気性・排水性を改善出来るため、根腐れ防止効果があります。菌根菌などの有用微生物を活性化させる効果があるため、植物が菌根菌と共生して病気に強くなったり水分・栄養を補給しやすくなる事があります。植物の成長に必要とされるミネラルを含有していて、またケイ酸が50%近く含有しているため茎・葉が頑丈になりやすく病害虫に強くなる傾向があります。一方でアルカリ性が強いため、多量に入れると土壌pHが偏り、一部の植物に悪影響を与える場合があります。
- 用途:土壌の通気性・排水性を改善し、根腐れを防止するために利用されます。アルカリ性の性質があるため酸性土壌の改善に利用されます。使用時は10%程度混ぜて使われる事が多いです。
木炭(竹炭)
- 概要:木炭(竹炭)は木材または竹材を原料にして、低酸素状態の高温で加熱し作られた炭です。
- 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:中程度
- 保肥力:中程度※窒素吸着能力が高いため初期は施用初期は窒素飢餓になる可能性があります。
- pH:アルカリ性(約8.0~10.0)
- 比較:くん炭よりも形状保持性が強いため土壌改善効果が長持ちします。
- 利点・欠点:土壌の通気性・排水性を改善出来るため、根腐れ防止効果があります。菌根菌などの有用微生物を活性化させる効果があるため、植物が菌根菌と共生して病気に強くなったり水分・栄養を補給しやすくなる事があります。植物の成長に必要とされるミネラルを含有しているため茎・葉が頑丈になりやすく病害虫に強くなる傾向があります。一方でアルカリ性が強いため、多量に入れると土壌pHが偏り、一部の植物に悪影響を与える場合があります。
- 用途:土壌の通気性・排水性を改善し、根腐れを防止するために利用されます。アルカリ性の性質があるため酸性土壌の改善に利用されます。使用時は10%程度混ぜて使われることが多いです。
籾殻
- 概要:籾殻は、籾の一番外側にある硬い殻です。
- 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:低い
- 保肥力:低い
- pH:中程度
- 比重(乾燥時):約0.1
- 利点・欠点:土壌の膨軟性を高めるため空気の通りが良くなります。通気性・排水性を改善出来るため、根腐れ防止効果があります。ケイ酸を多く含有しているため茎・葉が頑丈になりやすく病害虫に強くなる傾向があります。C/N比が約70~90と高いため完全な分解まで時間がかかる傾向があり、また分解時に微生物が窒素を余計に使うため籾殻を土壌に入れ過ぎると窒素飢餓を引き起こすことがあります。
- 用途:主にマルチング資材として利用されます。土壌に1割程度混ぜて通気性・排水性を改善し、根腐れを防止するために利用されることもあります。
べラボン
- 概要:べラボンはヤシの実を特殊加工して作られた園芸資材です。
- 通気性:極めて高い
- 排水性:極めて高い
- 保水性:高い
- 保肥力:中程度
- pH:弱酸性
- 利点・欠点:非常に軽く空気を多く含んでいて、水を含んだ時の膨張と乾燥した時の収縮比率が高いため、培養土などに混ぜ込むと通気性が大きく改善して根張りがよくなります。通気性はもちろん保水性・保肥力も良いため、土壌改良に使った場合も優れた土壌改善効果が期待できます。
- 用途:土壌の膨軟性・通気性・保水性・保肥力を改善する目的で使用することができます。培養土としてべラボン単体で一般的な植物を育てる事ができます。非常に軽量なため吊り鉢やハンギングバスケットなどの培養土にもおすすめです。樹木に着生する洋ランなどの植物の培養土にも重宝されます。
水ゴケ
- 概要:湿地帯に生える水ゴケを乾燥させたものです。
- 通気性:極めて高い※密度に依存します
- 排水性:極めて高い※密度に依存します
- 保水性:極めて高い※密度に依存します
- 保肥力:低い・中程度
- pH:酸性・弱酸性
- 利点・欠点:非常に軽く空気を多く含んでいて、膨軟性に富みます。乾燥時の重さと水を含んだ時の重さが10倍以上になります。完全に乾燥すると吸水しにくくなり、水ゴケが腐敗すると酸性が強まり根を傷めやすいです。
- 用途:主に着生植物の用土として利用されています。
●微生物資材
ガッテン菌力
- 菌の種類:資材中にバチルスナットウ・ラクトバチルス アシドフィラス・ストレプトコッカス サーモフィラス・好熱菌・アーバスキュラー菌根菌・光合成細菌などが入っています。
- 病原菌の抑制:有用な微生物の働きで、植物に悪影響を及ぼす病原菌の増殖などを抑制したり、センチュウの被害を抑制します。
- 菌と植物の共生:アーバスキュラー菌根菌は植物と共生して、病原菌から植物の根を守り、土壌の広い範囲に菌糸を伸ばして養分(特にリン酸)や水分を植物に供給する働きがあります。
- 肥料成分:窒素・リン酸・カリの肥料成分を含みます。
AG土力
- ゼオライト:水質浄化・脱臭効果・高い保肥力(CEC)などの効果が期待できます。
- 病原菌の抑制:天然ゼオライトを基材として、有用微生物が混入されており、この微生物がセンチュウを捕食するすることで植物への被害が抑制されます。
- 生物の多様性:有用な微生物の働きで土壌中の有機物が分解されて植物が吸収しやすい無機物へと変化します。
菌勢群
- 肥料成分:原料にはコーヒー粕・茶粕・大豆粕・動植物質原料・卵殻・グアノ・カニガラ・海藻類などが含まれており、窒素やリン酸等の肥料成分の他、微量要素なども含まれています。そのため、植物が栄養補給を助け、また微生物の働きも活性化します。
- 菌の種類:土壌改良材の中にはバチルス菌・放線菌・酵母菌・乳酸菌・光合成細菌・糸状菌、細菌類などの複数の微生物が入っており、土壌の団粒化の促進や病気の抑制などが期待できます。
Dr.トリコ菌
- 微生物の種類:資材中にトリコデルマ菌が高密度で入っている土壌改良材です。
- 病気抑制:微生物の働きで植物に悪影響を及ぼすリゾクトニア等の病原菌の増殖や発生を抑える。
- 土壌改良:有機物を植物が吸収可能な無機物に分解する。
Dr キンコン
- 微生物の種類:資材中にVA菌根菌(アーバスキュラー菌根菌)がはいっています。
- 微生物との共生:アーバスキュラー菌根菌は植物と共生して、病原菌から植物の根を守り、土壌の広い範囲に菌糸を伸ばして養分(特にリン酸)や水分を植物に供給する働きがあります。
















