アンゲロニア属の種は約29種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは8種類の園芸シリーズと、29種類の園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方や購入する際のリンクも用意しています。よければ、そちらもご活用ください。
■目次
■アンゲロニアの主な種と園芸品種の紹介
アンゲロニアの特徴



アンゲロニアとは!
アンゲロニア(学名: Angelonia angustifolia)は、別名で「ホソバアンゲロンソウ」「エンジェルラベンダー」「サマースナップ(summer snapdragon)」「ナローリーフアンゲロニア(Narrowleaf Angelon)」とも呼ばれるオオバコ科アンゲロニア属に分類される多年草の種です。
アンゲロニアの原産地は熱帯アメリカ(メキシコ、中央アメリカ、コロンビア等)で、自生地は比較的湿潤で日当たりが良い疎林や林縁、草原などです。
アンゲロニアの特徴
- 形態:草丈は約30~60cm、熱帯の自生地では稀に100cmに達します。生育型は基本的に直立型ですが、基部から分枝して主軸が曖昧になり分枝型になることもあります。葉序は対生、葉柄は無柄、葉身の形は線形・狭楕円形・披針形、花序は総状花序、花の形は唇形で花冠筒部が短く壺形から漏斗形に広がる所が特徴です。
- ライフサイクル:生活形は多年草です。
- 春:暖かくなってくると茎の基部付近から萌芽し、生育旺盛に枝を伸長させながら葉を展開し、花を咲かせ始めます。
- 夏:高温期も生育旺盛にぐんぐん成長し花がどんどん咲きます。
- 秋:気温が低くなり始めると生育がやや鈍りますが、この時期も生育期間中で開花も続きます。
- 冬:温暖な地域では、この時期も枝葉が成長し、開花も見られますが、日本などの寒さが厳しい地域では枝から葉が落ち半休眠状態になり、強い霜に当たると枯れます。
- 開花期間:開花期間は周年、ただし日本では開花に必要な十分な温かさが確保できないため、5月~11月が主な開花期間となります。連続開花性も非常に優れており、花穂(総状花序)を形成する茎は伸び続ける限り、花を常に咲かせ続けます。そのため、花を長く楽しみたい人に非常に人気が高い植物です。
- 花の魅力:本種は、まるでファンタジー世界の塔を見ているような、スラリと伸びる洗練された形の花穂が魅力の植物です。また花は近くで見ると、その洗練された見た目と裏腹に、花喉部が漏斗形に開くことで、大きく口を開いたような個性的な見た目となっています。花の色は品種により赤色・桃色・青色・紫色・黒色(エンジェルフレア・ブラック等)・白色などがあり多彩なため、お庭の雰囲気や好みに合わせて色を選べる点も魅力となります。
- 寄せ植え:本種の生育型は「直立型」で、株は殆ど横に広がらず垂直に伸びるため、寄せ植えの中では他の植物の成長を殆ど邪魔することなく高さを演出することが出来ます。本種は洗練された印象を与える植物のため、組み合わせる植物も気品を感じさせるシルバーリーフのダイコンドラや、紫花のペチュニアなどがよく合うでしょう。
- 花壇の縁取り:本種は生育型が直立型で、横への広がりが殆どないため、花壇の縁取りを作る場合は苗が沢山必要です。ただし、この植物で作られる花壇の縁取りは、まるで針葉樹で作った並木のような洗練された縁取りとなります。そのため、格調高い雰囲気のお庭を彩る植物として非常に最適です。花色も赤色・桃色・青色・紫色・黒色・白色と多彩なため、お庭の雰囲気に合わせて女性的な可愛らしさをお庭に演出するなら桃色の花を選んだり、また高貴でエレガントな雰囲気を演出するなら紫色の花を選んだり、重厚的で格式高い雰囲気を演出する場合は黒色の花を選ぶと良いでしょう。
- 手入れが簡単:本種は、開花期間が春から晩秋頃までと非常に長いですが、茎を垂直に伸ばしながら花を咲かせ続けるため、基本的に花がら摘みが不要です。茎が徒長して見た目が悪くなってきたなと感じるタイミングで切り戻しするだけのため非常に手入れが簡単です。
アンゲロニアの園芸品種の紹介
●園芸シリーズ
- アークエンジェル・シリーズ
- ダークパープル
- ダークローズ
- パープル
- ピンク
- ブルーバイカラー
- ホワイト
- ライトピンク
- ラズベリー
- エンジェルダンス・シリーズ
- バイオレットバイカラー
- フクシアバイカラー
- エンジェルフェイス・シリーズ
- ウェッジウッドブルー
- パーフェクトピンク
- ブルー
- ホワイト
- エンジェルフレア・シリーズ
- ブラック
- オーキッドピンク
- クランベリー
- セレナ・ミックス
- セレニータ・シリーズ
- スカイブルー
- パープル
- ピンク
- ホワイト
- ラズベリー
- センセーション・シリーズ
- パープルバイカラー
- ピンクバイカラー
- ビッグ・シリーズ
- スノー
- バイカラーパープル
- バイカラーバイオレット
- バイカラーピンク
●受賞品種
- アークエンジェル・シリーズ
- パープル
- エンジェルダンス・シリーズ
- バイオレットバイカラー
- フクシアバイカラー
- エンジェルフレア・シリーズ
- ブラック
- ガーディアンエンジェル ・シリーズ
- ベリースパークラー
- セレニータ・シリーズ
- パープル
- モナークマジック
●アークエンジェル・シリーズ
![]() 品種名:ダークパープル 花色:濃紫色 | ![]() 品種名:ダークローズ 花色:赤色(濃桃色) |
![]() 品種名:パープル 花色:紫色を基調として、喉部に白色のブロッチ模様が入ります。 受賞:ジャパンフラワーセレクション(2012~2013)のガーデニング部門でベスト・フラワー(優秀賞)とグッドパフォーマンス特別賞を受賞しました。 | ![]() 品種名:ピンク 花色:桃色 |
![]() 品種名:ブルーバイカラー 花色:青紫色・白色 | ![]() 品種名:ホワイト 花色:白色 |
![]() 品種名:ライトピンク 花色:淡桃色 | ![]() 品種名:ラズベリー 花色:レッドピンク |
学名:Angelonia angustifolia ‘Archangel’
開花時期:5月~11月
花の色:赤色・桃色・青紫色・紫色・白色
葉の色:緑色
草丈:約30cm
夏に強い:高温多湿に強い耐性があり、夏も生育旺盛に成長し、次々と花を咲かせます。
大輪:花の大きさはセレナの約3倍あり、存在感を感じさせる見応え抜群の花姿が楽しめます。
多花性:脇芽がどんどん出て分枝性に優れており、1株あたりの花数が多くなり、賑やかで華やかな花姿が楽しめます。
●エンジェルダンス・シリーズ
![]() 品種名:バイオレットバイカラー 花色:濃紫色・白色 受賞:ジャパンフラワーセレクション(2023~2024)のガーデニング部門でベスト・フラワー(優秀賞)、コンテナ・ガーデンパフォーマンス特別賞を受賞しました。 | ![]() 品種名:フクシアバイカラー 花色:濃桃色・白色 受賞:ジャパンフラワーセレクション(2023~2024)のガーデニング部門でベスト・フラワー(優秀賞)、コンテナ・ガーデンパフォーマンス特別賞、モーストジョイ特別賞を受賞しました。 |
学名:Angelonia angustifolia ‘Angel Dance’
開花時期:5月~11月
花の色:濃紫色・濃桃色・白色※基本は複色
葉の色:緑色
草丈:約40~50cm
大輪:個々の花は大輪で存在感あり、見応え抜群の花姿が楽しめます。
多花性:脇芽がどんどん出て分枝性に優れており、1株あたりの花数が多くなり、賑やかで華やかな花姿が楽しめます。
強い樹勢:従来品種と比べて樹勢がとても強く、本来は直立する株も、やや開帳するようにブッシュ状に茂り、ボリューム感のある草姿となります。
しなやかな枝:高さも50cmに達することもある、スラリと伸びる枝は強風にさらされても折れにくいしなやかさがあります。この風によって揺れる枝・花がダンスを踊っているように見えるようです。
綺麗なコントラスト:エンジェルダンス・シリーズはどちらも花の色が複色で、色が濃いため、強いコントラストが楽しめる品種となっています。
●エンジェルフェイス・シリーズ
![]() 品種名:ウェッジウッドブルー 花色:灰紫色・白色 | ![]() 品種名:パーフェクトリィピンク 花色:レッドピンク |
![]() 品種名:ブルー 花色:紫色 | ![]() 品種名:ホワイト 花色:白色 |
学名:Angelonia angustifolia ‘Angel Face’
育種:Proven Winners
開花時期:5月~11月
花の色:紫色・桃色・白色
葉の色:緑色
草丈:約50~70cm
連続開花性:耐暑性に優れており、夏も生育旺盛に成長し、次々と花を咲かせます。
コンパクトな草姿:草丈は70cmに達することもありますが、横には殆ど広がらず、茎は垂直に伸びるため、コンパクトで洗練された草姿となります。そのため、洗練されているエレガントなお庭等によく調和します。
●エンジェルフレア・シリーズ
![]() 品種名:ブラック 花色:黒色(暗紫色) 受賞:ジャパンフラワーセレクション(2024~2025)のガーデニング部門でベスト・フラワー(優秀賞)、カラークリエイト特別賞、ガーデンパフォーマンス特別賞を受賞しました。 | 品種名:オーキッドピンク 花色:濃桃色 |
| 品種名:クランベリー 花色:濃赤色 |
学名:Angelonia angustifolia ‘Angel Flare’
育種:Ball Horticultural Company
開花時期:5月~11月
花の色:赤色・桃色・紫色・黒色
葉の色:緑色
草丈:約20~30cm
世界初の花色:アンゲロニアで世界初となる、花色が黒色(暗紫色)をした品種があり、高い注目を集めています。
連続開花性:耐暑性に優れており、夏も旺盛に成長し、次々と花を咲かせます。
草姿:半這い性に分類されており、茎は初期は這い、途中で立ち上がります。そのため、地表を覆うように広がり地被植物のように使うこともできます。
●セレナ・ミックス
学名:Angelonia angustifolia ‘serena’
開花時期:5月~11月
花の色:桃色・紫色・白色
葉の色:緑色
草丈:約40~50cm
実生系:セレニータ・シリーズと同様に、種から栽培できるため、大量に苗を揃えやすい。そのため、花壇の広範を埋めたい時、寄せ植えや花壇の縁取りなど様々な用途に利用したい時などにおすすめです。
比較:セレニータ・シリーズと比べて草丈が高いため、花壇の中で立体感を出したり背景として機能させるのに適します。
●セレニータ・シリーズ
![]() 品種名:スカイブルー 花色:ラベンダー | ![]() 品種名:パープル 花色:紫色 ジャパンフラワーセレクション(2012~2013)のガーデニング部門でフラワー・オブ・ザ・イヤー(最優秀賞)を受賞しました。 |
![]() 品種名:ピンク 花色:桃色 | ![]() 品種名:ホワイト 花色:白色 |
![]() 品種名:ラズベリー 花色:濃桃色 | タネのタキイ 楽天市場店 品種名:ミックス 花色:桃色・紫色・白色 |
学名:Angelonia angustifolia ‘serenita’
開花時期:5月~11月
花の色:桃色・紫色・白色
葉の色:緑色
草丈:約30~40cm
実生系:セレナ・シリーズと同様に、種から栽培できるため、大量に苗を揃えやすい。そのため、花壇の広範を埋めたい時、寄せ植えや花壇の縁取りなど様々な用途に利用したい時などにおすすめです。
比較:セレナ・シリーズと比べて草丈が低いため、寄せ植えで楽しんだり、スモールガーデンやベランダガーデンで楽しみやすい品種です。
●センセーション・シリーズ
学名:Angelonia angustifolia ‘Sensation’
開花時期:5月~11月
花の色:紫色・桃色・白色
葉の色:緑色
草丈:約30cm
大輪:花の大きさが約2.5cmと大きめで、この花が穂状に密に並ぶため、存在感を感じさせる豪華な花姿が楽しめます。
矮性:草丈が低いため、鉢植えで育てやすく、また花壇の縁取りにも使いやすいです。
●ビッグ・シリーズ
![]() 品種名:スノー 花色:白色 | ![]() 品種名:バイカラーパープル 花色:上唇の色が紫色、下唇の色が白色です。 |
| 品種名:バイカラーバイオレット 花色:白色を基調として中央に紫色のブロッチ模様が入ります。 | ![]() 品種名:バイカラーピンク 花色:上唇の色が桃色、下唇の色が白色です。 |
学名:Angelonia angustifolia ‘Big’
開花時期:5月~11月
花の色:桃色・紫色・白色
葉の色:緑色
草丈:約30~45cm
早咲き性:開花まで早いため一般的なアンゲロニアより早くから花が楽しめます。
大輪:花の大きさが最大3cmととても大きく、この花が約20cmの穂状に密に並ぶため、存在感を感じさせる豪華な花姿が楽しめます。
耐乾性:乾燥に強いため、管理が比較的楽に行えます。









































茎は細く華奢なため、やや倒伏しやすい傾向にあります。そのため倒伏対策として、コンパクトで倒れにくい品種を選んだり、日当たりと土壌の環境を整えたり、切り戻し剪定が行われたりします。
葉は下部に多く集まる傾向があります。一方で茎の上部では節間が開いているため葉が少なくなり、葉のサイズも小さくなるため、あまり葉が目立たなくなります。そのため、繊細で洗練された雰囲気を演出する事が可能です。
一方で、矮性品種は草姿が殆ど乱れないため、洗練されたエレガントなお庭などにも使いやすくなっています。
ドリフト植栽とは、グルーピングと凹凸をつけた不規則な植栽によって自然な風合いを出す植栽方法です。例えば、曲がりくねる小道を演出するために、 植物を「W」を描くようにジグザグに空間を開けながら配置して、植物が自然に生えて自然な小道が出来ているように演出したりします。




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