
- 原産:トルコ、レバノン、シリア、パレスチナ、ギリシャ、アルジェリア、チュニジア
- 科:サクラソウ(Primulaceae)
- 属:シクラメン(Cyclamen)
- 種:シクラメン(Cyclamen persicum)
- 別名:シクラメン・ペルシカム/カガリビバナ/ブタノマンジュウ/ペルシアン・シクラメン(Persian cyclamen)/フローリスト・シクラメン(Florist’s Cyclamen)
- 品種:メティスアバニコ・シリーズ(Cyclamen persicum ‘Metis’)
- 開花時期:10月~翌年5月
- 花の色:赤色・桃色・紫色・白色
- 葉の色:緑色・灰白色
- 香り:
- 生活形:多年草
- 草丈:約10~20cm
- 誕生花:1月14日/12月7日/12月10日
- 花言葉:内気/憧れ/気後れ/はにかみ
- 用途:開花期間長い/カラーリーフ/グランドカバー/香りが良い/観葉植物/球根植物/日陰植物
- 購入方法:ガーデンシクラメン(メティスアバニコ・シリーズ)を楽天で購入
■ガーデンシクラメン(メティスアバニコ・シリーズ)の特徴
- 学名:Cyclamen persicum ‘Metis’
- 花の形:フリンジ咲き(ビクトリア型)
- 花の色:赤色・桃色・紫色・白色
- 葉の色:緑色・灰白色
- 葉の模様:脈斑・帯斑・覆輪
- 備考:フランス・モレルディフュージョン社から発売される園芸品種です。早咲きの性質があり、花が早くから楽しめる。また株の回復力が高く、耐病性に優れ屋外でのガーデンパフォーマンスが高い。花の形はフリンジ咲きで、花弁の先端は細かな切れ込みとフリルが入り、優美でお洒落な見た目をしています。
●ガーデンシクラメンの特徴


- 学名:Cyclamen persicum cv.
- 花の形:一重咲き・八重咲き・フリンジ咲き(ビクトリア型)・ラッフル咲き・水平咲き・ロココ咲き
- 花の色:赤色・桃色・紫色・黄色・緑色・白色
- 葉の色:緑色・濃緑色・青緑色・灰緑色・淡緑色・白色・灰白色
- 葉の模様:脈斑・帯斑・覆輪・中斑・中斑・ボカシ・全斑
- 備考:日本の生産農家で、たけいち農園代表で育種家の田島嶽氏が、耐寒性の高い原種のシクラメンやミニシクラメンを選抜・交配して、氷点下や軽い霜に耐えられる品種を作出し、これをガーデンシクラメンとして販売したのが始まりです。また現在でも、多くのガーデンシクラメンが、たけいち農園から生み出されており、今ではガーデンシクラメンが耐寒性の高い小型のシクラメンの総称として広く認知されています。
■園芸品種の分類
●花の形
一重咲き:花弁の数が5枚ある。
八重咲き:花弁の数が6枚以上ある。
フリンジ咲き(ビクトリア型):花弁の先端が細かく波打ったり、切れ込みが入ったりする。
ラッフル咲き:花弁全体が波打ち花弁が幾重にも重なっているように見える。
通常型:花弁は全て反転している。
一部反転型:花弁は一部が反転せず下向きになる。
水平咲き(ワーリーギク):花弁は全て平開する。
ロココ型:花弁は基本全て反転せず下向きになる。
●花の斑
覆輪:花弁の縁部分に沿って斑が入る。
アイ:花の基部に目のような斑が入る。
爪:花弁の先端に小さな斑が入る。
絞り:花弁に縦方向の長い斑が入る。
刷毛目:刷毛で描いたような斑が入る。
ボカシ:色の境界が曖昧でハッキリとせず、色が滲んでいるような斑です。
●葉の斑
脈斑:葉の葉脈に斑が入る。
帯斑:葉の中に帯状の斑が入る。通常は葉脈と葉縁部の中間あたりに入り、輪を描くような模様(環状、アーチ状、馬蹄形など)になる。
覆輪:葉の縁部分に沿って斑が入る。
中斑:葉の中央部に斑が入る。
星斑:葉全体に点状の斑が入る。
ボカシ:色の境界が曖昧でハッキリとせず、色が滲んでいるような斑です。
全斑:葉全体に斑が入る。
■シクラメンとは!?



シクラメン(学名: Cyclamen persicum)は、別名で「シクラメン・ペルシカム」「カガリビバナ」「ブタノマンジュウ」「ペルシアン・シクラメン(Persian cyclamen)」「フローリスト・シクラメン(Florist’s Cyclamen)」とも呼ばれるサクラソウ科シクラメン属の多年草です。
シクラメンの原産地は地中海沿岸にあるトルコ、レバノン、シリア、パレスチナ、ギリシャ、アルジェリア、チュニジアで、自生地は石灰岩土壌の丘陵地の斜面や岩場、潅木地等で見られます。
■シクラメンの語源(由来)
- Cyclamenの由来:古代ギリシア語で「円」を意味する「κύκλος(kýklos)」から来ており、円形の形をしている塊茎に由来しています。
- persicumの由来:「ペルシャの」を意味しています。ただし、ペルシャの現在の国名であるイランは本種の原産地ではありません。
■シクラメンの特徴(魅力)
- シクラメンの魅力:この植物の生育型はロゼット型で、秋頃になると塊茎から複数の葉を広げてロゼットを形成し、地表を覆いながら、秋から翌年の春にかけて塊茎から多数の花茎を伸ばし頂部に一個の花を咲かせます。本種の魅力は、開花期間が秋から翌年の春までと非常に長く楽しめる点や、 一株あたりの花数が非常に多いため華やかな花姿が楽しめる点、株のサイズや花の形・色が非常に多様な点、園芸品種の中には薔薇のような香りが楽しめる芳香シクラメンがある点などにあります。シクラメンは花茎が花手前でU字に湾曲するため下向きに開花しますが、花冠筒部から5枚の花弁が強く反転するため、篝火に例えられる個性的な見た目の花姿が楽しめます。葉は厚みのあるハート形で、大理石のような独特な模様が入り、ロゼット状に規則正しく放射状に広がるため、洗練された見た目のカラーリーフとして鑑賞もできます。園芸では、一般的に室内用の鉢物として楽しまれますが、耐寒性の高いガーデンシクラメンなどは花壇に並べて楽しまれたり、またパンジーなどと一緒に寄せ植えにされて楽しまれたりします。本種は、自生地が地中海沿岸にあり、夏場は降水量がほとんどないため休眠しており、秋から冬にかけて成長します。そのため、栽培する際は、夏の高温多湿に注意する必要があり、また冬場の低温・霜・凍結に弱いため、年間を通して管理に注意が必要です。
- 草姿:草丈は約15~32cm、生育型はロゼット型で、地中に塊茎があり、この塊茎は扁球形で母球の更新がなく毎年大きくなります。塊茎からは複数の葉が放射状に広がりロゼットを形成し、株中央から花茎を何本も伸ばして10月頃から花を咲かせます。
- 葉の特徴:葉は塊茎から発生する根生葉で、この根生葉は放射状に広がることでロゼットを形成します。葉の概形はハート型の心形で、葉縁部に細鋸歯があり、肉質な質感があります。葉の色は緑色・青緑色・灰緑色を基調として、白色または灰白色の斑が入ります。この斑は個体差や品種により大きな差異があり、葉脈に沿って入る脈斑、葉の縁部分に入る覆輪、点状の星斑、葉の中央部に入る中斑、葉脈と葉縁の中間に入る帯斑などがあり、また葉裏面は赤紫色をしている。
- 花の特徴:開花期は10月~翌年5月頃、基本的に休みなく花が咲き続けるため、長く花を楽しみたい人に非常に好まれます。開花期になると塊茎の中央付近から花茎を伸ばし、花茎は直立し先端でU字に強く曲がりながら花を下向きに開花させます。ただし、最近では花茎が曲がらずに花を上向きに開花させるアンジュなどの品種もあるようです。花は花弁が5枚ありますが、花弁は基部で合着し短い花冠筒部を形成し、そこから花弁が離弁して裂片は上側に反転し、篝火に例えられる個性的な花姿を形成します。またこの他にも、近年では品種改良により八重咲き・フリンジ咲き・ラッフル咲き・ロココ咲き(花弁が反転しない)などの様々な咲き方が見られます。花の色は赤色・桃色・紫色・黄色・橙色・緑色・白色などがあり、単色から複色まで様々な斑入りも見られる。
寄せ植え:シクラメンはガーデンシクラメンなどの小型の品種であれば、寄せ植え素材として利用できます。草姿はロゼットを形成し、一定の範囲より大きくならず、比較的行儀よく成長するため、他の植物と組み合わせがしやすいです。本種を寄せ植えに利用することで、大理石のような美しい葉がラグジュアリーでエレガントな雰囲気を演出し、また色鮮やかな花が華やかさを演出してくれます。
- カラーリーフ:シクラメンは、葉の色が基本的に複色で、緑色を基調に、白色(灰白色)の脈斑や帯斑が入ります。葉の中に入る斑は、大理石を思わせるような模様となるため、非常に高級感を感じさせるカラーリーフとなります。
- 香りの特徴:シクラメンの花は、一般的に無香または香りが非常に薄いですが、甘いバラ様の香りを持つシトロネロールやシナミルアルコールなどの香気成分が強化された個体を選抜し、芳香シクラメンと呼ばれる、バラやヒヤシンスに似た香りが楽しめるシクラメンの品種群が誕生しました。芳香シクラメンは、主に室内用の鉢物として流通しており、部屋に飾ると香りがほんのり広がり高貴な気分にさせてくれます。
室内用の鉢物:シクラメンは比較的高い耐陰性があるため、太陽光が直接届かないような、窓際の明るい屋内でも栽培する事ができます。ただし、太陽光が当たらない環境で栽培すると花数が減るため、出来るだけ明るい環境で栽培した方がよいでしょう。シクラメンは5000Lux~20000Luxあれば十分栽培可能です。完全に太陽光が届かない暗い場所で栽培したい場合は、植物育成ライトを使用して栽培するとよいでしょう。
耐寒性:シクラメン(Cyclamen persicum)は、一般的に寒さに弱く氷点下を下回ると枯れてしまいますが、ガーデンシクラメンは本種の他に耐寒性の高い品種が交配されて作出されているため、軽い霜程度であれば容易に耐えられます。そのため、そのため、鉢花系の一般的なシクラメンは屋内で栽培し、ガーデンシクラメンは外の花壇などで楽しまれます。
■シクラメンの生活形と形態
●生活形・茎の形態
- 生活形:多年草
- ライフサイクル:夏の乾燥が厳しい地域では夏期に休眠する。
- 草丈:約15~32cm
- 生育型:ロゼット型
- ロゼット型:地際から出る根生葉がロゼットを形成する。
- 茎の種類:
- 塊茎:短縮した茎が肥大化して球状または塊状になり、球茎のように薄皮で包まれておらず、塊根と比較し芽を発生させるものです。母球の更新があるものと無いものがあり、カラジュームなどは更新しますが、シクラメンなどは更新がありません。
- 塊茎の直径:最大15cm
- 塊茎の形:扁球形
- 花茎:基本的に葉を付けず花のみをつける茎です。
- 塊茎:短縮した茎が肥大化して球状または塊状になり、球茎のように薄皮で包まれておらず、塊根と比較し芽を発生させるものです。母球の更新があるものと無いものがあり、カラジュームなどは更新しますが、シクラメンなどは更新がありません。
●葉の形態
- 葉序:根生葉
- 葉柄:有柄で直立または斜上に伸び、色は淡い赤褐色となります。
- 葉身の長さ:約2~19cm
- 葉身の概形:心形
- 葉の先端:鋭形・鈍形
- 葉の基部:心形
- 葉の縁部分:細鋸歯
- 葉脈:網状脈
- 葉の質感:肉質で表面は滑らかです。
- 葉の色:葉表面は緑色・濃緑色・青緑色・灰緑色を基調として、白色・淡緑色・灰白色の脈斑や葉脈と葉縁部の中間あたりに環状の帯斑が入る。またその他の斑が入ることもある。葉裏面は赤紫色です。
●花の形態
- 花序:単生
- 花茎:塊茎から直立に伸び、花の付け根の手前でU字に曲がり、花を下向きにつける。
- 花:花托・萼・花冠(花弁)・雄蕊・雌蕊で構成されています。
- 花托:萼・花冠(花弁)・雄蕊・雌蕊を支えている。
- 萼:合片萼で裂片は5個ある。
- 花冠:合弁花冠で、5枚の花弁が合着した花冠筒部は短く、花冠裂片は花冠筒部から強く反り返り上側に伸びて、しばしば捻れ、裂片の数は5枚、裂片の形は楕円形・長楕円形、色は赤色・桃色・紫色・黄色・橙色・緑色・白色などがあり、花冠筒部とその周辺の色が濃くなる傾向がある。
- 雄蕊:5本
- 雌蕊:1本
●果実・種子の形態
- 果実の分類:蒴果
※植物の形態についてはこちらのページも参考にしてください。
■シクラメン属の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
■シクラメンの育て方
花壇の土づくり
●バイオーム
- 主なバイオーム:地中海植生
- 原産地:地中海沿岸にあるトルコ、レバノン、シリア、パレスチナ、ギリシャ、アルジェリア、チュニジアで見られる。
- 自生地:石灰岩土壌の丘陵地の斜面や岩場、潅木地等で見られます。
- 気候:主に地中海性気候に属します。気温は夏場は高温で降水量が少なく乾燥し、冬場は最も寒い月の平均気温でも-3℃以上あり比較的温暖で、夏場の3倍以上の降雨量があり比較的湿潤です。本種は秋・冬・春の生育期に湿潤な環境を好み、休眠期の夏場は乾燥した環境を好みます。
- 日照:半日影から明るい日陰
- 土壌:土壌は基本的に砂質で通気性・排水性が高く、比較的痩せた場所にあり、また石灰岩を母材とした土壌にあるため中性から弱アルカリ性土壌によく見られます。
※バイオームについてはこちらのページも参考にしてください。
●日照条件
シクラメンは、生育期間の秋・冬・春は西日の当たらない半日影または明るい日陰で栽培可能です。ただし、この時期に十分な日光が当たらないと、極端に花数が減り、葉柄が長く間延びして外観が崩れたり、葉裏の色が薄くなり生育が悪くなりやすいため、理想の栽培環境は半日影となります。一方で、晩春・夏・初秋などは、強光が当たると葉焼けを引き起こし、株を弱らせ、球根が消耗しやすいため、直射日光の当たらない明るい日陰で栽培するのが理想です。屋外の地植えで栽培する場合も、できるだけ生育環境を適切に作り栽培する事が大切になります。
日照条件の分類(参考)
- 日向:直射日光が一日を通して6時間以上当たる場所です。一般的に全方位に障害物がない、またはお庭の向きが南向きの場所になります。
- 半日陰:直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。一般的には、午前中のみ日が当たり、午後から日陰になる場所となります。そのため、お庭の向きは東向き、または木漏れ日がはいるような場所です。
- 明るい日陰:直射日光が二時間程度までしか当たらないか、殆ど当たらずに間接光だけで明るい場所です。一般的にお庭の向きが北向き、または建物の影など日差しを遮る障害物が多い環境です。
- 暗い日陰:森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
●土壌の土質
- 土質:生育期の秋・冬・春は、適度な湿潤環境を好みますが、夏場に土壌が湿っていると塊茎が腐敗しやすいため、通気性・排水性・保水性のバランスを上手くとることが大切です。基本的には、土壌の土質を診断して、土質が悪い場合は砂壌土や壌土に改善するとよいでしょう。
- 肥沃さ:適度に肥沃な土壌を好みます。そのため、土壌の状態を見ながら堆肥(腐葉土など)を用土全体の2割を目安に混ぜ込むとよいでしょう。堆肥を入れることで土壌の通気性・排水性・保水性が改善され、根の活着を高め根張りをよくしたり、堆肥に含有する栄養素が微生物の働きを促進して土質を改善したり、さらに植物の栄養補給にも寄与します。※ただし、堆肥が多いと夏場に蒸れて塊茎が腐敗するリスクが高まるため注意が必要です。
- PH:PHは6.0~7.0の弱酸性から中性を好みます。土壌のPHを測定して適正範囲外にある場合は土壌改良材などを用いてPHを調整しましょう。PHが適正範囲から極端に外れた土壌では微量要素などの栄養を上手く吸収出来ずに生育不良になる場合があります。
土壌診断と改善の行い方(参考)
- 排水性の診断:深さ30cm程度・幅30cm程度の穴を掘り、穴の中を水で完全に満たす。一時間あたり約3~10cmの排水があれば、一般的な植物を育てるのに適した排水性になります。※それ以下またはそれ以上である場合は排水が悪い、または排水がよすぎる可能性があります。
- 排水性の改善:花壇を高くしたり、ロックガーデンを作り、植物を植える場所を周囲より高くする。また縦穴暗渠(縦穴排水)や排水溝をつくる。
- 作土層の診断:調べたい箇所の土壌に支柱を出来るだけ深くまでさします。支柱の入った部分が30cm前後あれば一般的な植物であれば、根を張るのに十分な作土層がありますが、それ以下であれば改善が必要です。また土壌を観察して石やゴミがあれば根を伸ばすのに邪魔になるため取り除いた方が良いでしょう。
- 作土層の改善:植物を植える箇所とその周囲をシャベルを使って30cm程度の深さまで掘り起こして解します。また石がある場合は土ふるいを使用して取り除きましょう。
- 土壌(土性)の性質の診断:土壌の通気性・保水性・保肥力を知るために、土壌を砂土・砂壌土・壌土・埴壌土・埴土に分類して、植物に合わせて土壌の改良をしましょう。
- 砂土:排水性と通気性が高く乾燥しやすいため、水分過剰による根腐れを引き起こしにくい。診断は、適度に湿らせた土を触った時にザラザラとした砂の粗い感触がある。手のひらや指で捏ねても全く固まらずに簡単に崩れる。
- 砂壌土:排水性と通気性が高く乾燥しやすい傾向がある、砂土と比べると、保水性と保肥力が少しあるため、乾燥気味の土壌を好む植物などに向いています。診断は、適度に湿らせた土を触った時に砂のザラザラ・粘土のヌルヌルとした感触がある。手のひらや指で捏ねると、緩く固める事が出来るが崩れやすい。
- 壌土:通気性・保水性・保肥力のバランスが高いため土壌管理がしやすい。診断は、適度に湿らせた土を触った時に砂のザラザラ・粘土のヌルヌルとした感触がある。手のひらや指で捏ねて伸ばすと、鉛筆程度の太さの棒状まで伸ばすことが出来る。 ただし伸ばした棒を曲げるのは難しい。
- 埴壌土:保水性・保肥力が高いため乾燥しにくい傾向がある。診断は、適度に湿らせた土を触った時に粘土のヌルヌルとした感触があり、砂のザラザラも少し感じる。手のひらや指で捏ねて伸ばすと、マッチ棒程度の太さまで伸ばすことが出来て、輪っかに曲げても切れにくい。
- 土壌(土性)の性質の改善:土壌の診断をしたら、植物が求める環境に合わせて土壌改良材をいれます。
- 通気性・排水性の改善:通気性・排水性の高い土壌改良材(パーライト・日向土・川砂・バーク堆肥 など)を混ぜ込む。
- 保水性の改善:保水性の高い土壌改良材(腐葉土・ピートモス・バーク堆肥・黒土)を混ぜ込む。
- PHの診断:土壌のPHを調べる方法は土壌酸度計を土壌に突き刺すタイプ・リトマス紙を溶液に浸すタイプ・ペーハー測定器を溶液に浸すタイプ・アースチェック液を溶液に垂らすタイプ等があります。製品によって調べ方がことなるため、詳しい手順は製品の取り扱い説明書をご覧下さい。
- PHの改善:PHを診断後に植物の適正なPHに合わせて、土壌改良材を入れてPHの改善をおこないます。
- PHを酸性に改善:ピートモスを使用する場合はPHを1下げるために、1㎡あたり、ピートモスを約1.2kgを入れて混和します。
- PHをアルカリ性に改善:苦土石灰を使用してPH1上げるには、1㎡あたり苦土石灰を約100~200g入れて混和します。
- 肥沃さの診断:肥沃さは土壌の色によりある程度診断できます。土壌の色は成分や状態を示しており、簡易的に植物を育てるのに適しているか調べる事が出来ます。黒色の場合は腐植が多く肥沃な傾向があり、赤色・黄色・白色の場合は腐植が少なく肥沃でない傾向があります。
- 肥沃さの改善:土壌に堆肥または微生物資材を入れます。堆肥を入れる量は土の量に対して二割から三割程度にします。入れ過ぎると通気性・排水性・保水性のバランスが崩れて植物が育つのに不適な環境になりやすいため注意してください。
※詳しい土壌診断と改善方法はこちらのリンクからご覧下さい
●植え付け方法
基本的に浅植えです。球根の半分程度を目安に、培養土から出して植え付けをおこないます。成長点が培養土に埋まると、病気が発生して腐敗しやすいため、避けてください。
鉢土づくり
●日照条件
シクラメンは、生育期間の秋・冬・春は西日の当たらない半日影または明るい日陰で栽培可能です。ただし、この時期に十分な日光が当たらないと、極端に花数が減り、葉柄が長く間延びして外観が崩れたり、葉裏の色が薄くなり生育が悪くなりやすいため、理想の栽培環境は半日影となります。一方で、晩春・夏・初秋などは、強光が当たると葉焼けを引き起こし、株を弱らせ、球根が消耗しやすいため、直射日光の当たらない明るい日陰で栽培するのが理想です。そのため、季節に合わせて生育環境を適切に作り栽培するとよいでしょう。
屋内で栽培する場合の必要光量
- 屋内環境:窓際で西日が当たらない場所、もしくは観葉植物までは太陽光が直接届かないが、太陽の反射光などで十分に明るい場所です。
- 光量の目安:5000~20000Lux※1/92.5~370μmol/m2・s※2
- 注意点:屋内で栽培時に光量が足らないと光合成の活動が低下して細胞の生成が滞り、生育不良になったり、茎が徒長したり、葉色が悪くなります。また逆に光量が強いと葉焼けを引き起こすリスクや乾燥が早まる可能性があるため避けてください。特に夏場の強光は強いストレスとなるため注意が必要です。
※1:Luxは物体の表面を照らす明るさの単位です。一般的に人間が感じる明るさを元に利用されていますが、植物の世界でも、植物が健康に成長するのに必要な明るさの目安、またはギリギリ生存が可能な明るさの目安として、一般的に屋内で植物を栽培される際に利用されています。
※2:μmol/m2・sはPPFDの単位です。これは植物が光合成に使用出来る400~700nmの波長域の光の強さを数値で示したものとなります。この値が大きいほどに植物の光合成が活発に行われたり、またこれが強すぎる場合は葉焼けなどを引き起こしたりします。Luxとは違い、光合成光量子束密度(PPFD)は植物に必要な光量を正確に評価する事が出来ます。
植物育成ライト
太陽光が全く当たらない場所で栽培する場合は、植物育成ライトが基本的に必要です。一般的なライトは人間が快適に過ごすため、部屋を明るくする目的で使わており、植物の成長に必要な赤色光や青色光といった波長が不足している場合が多いからです。
植物育成ライトを購入する場合はPPFDや色温度などが重要になります。詳しくは観葉植物の種類のページをご覧下さい。
\下記はおすすめの植物育成ライトです/
安心の日本ブランド!植物を栽培するのに十分なPPFDがあり、アームを利用して光源をピンポイントに当てる事が出来るため手軽に設置して植物を栽培したい時などに重宝する植物育成ライトです!
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●培養土
シクラメンの培養土を購入する場合は、シクラメン専用の培養土や、通気性が高い草花の培養土で良いでしょう。
培養土を自作する場合
- 培養土の特性:自生地は地中海沿岸の岩の隙間や丘陵地の斜面、潅木地などにあり、比較的栄養の乏しい砂質の土壌に自生しています。ただし、園芸品種として育種された品種は、適度に湿潤が保たれた、比較的に肥沃な培養土を好みます。またPHは6.0から7.0を好むため、極端に酸性に傾く土壌改良材は控えた方が良いでしょう。
- 土壌改良材(無機質):通気性・排水性・保水性を改善する目的で、赤玉土や日向土などの土壌改良材を全体の6割~7割を目安に配合します。土粒が大きいと、空隙ができすぎてしまい根が安定せず成長が悪くなったり、保水性も著しく落ちて生育が悪くなる原因となるため、土粒は小粒を選んだ方がよいでしょう。
- 土壌改良材(有機質):腐葉土などの堆肥を全体の3割~4割を目安に培養土の中に配合すると、土壌の物理性・化学性・生物性を改善して、根の活着を高めて根張りをよくしたり、栄養素を含有しており、微生物の働きを促進して土質を改善したり、植物の栄養補給に寄与する働きがあったりします。
培養土の配合例
- 基本の配合:赤玉土(小粒)6割+腐葉土4割+元肥適量
- 排水性の高い配合:赤玉土(小粒)4割+パーライト2割+腐葉土4割+元肥適量
- 培養土が長持ちする配合:日向土(細粒・小粒)6割+ピートモス(酸度調整済)3割+くん炭1割+元肥適量
●植え付け方法
基本的に浅植えです。球根の半分程度を目安に、培養土から出して植え付けをおこないます。成長点が培養土に埋まると、病気が発生して腐敗しやすいため、避けてください。
水やりの仕方
シクラメンは、自生地が地中海沿岸の丘陵地や岩の隙間などにあり、夏場は乾燥していて、冬場は湿潤な環境にあります。基本的に開花期の秋・冬・春は、花をしっかりと咲かせるために十分な水分が必要です。一方で、休眠に入る夏場は乾燥させるか、または非休眠法を用いる場合は冷涼な環境で土が完全に乾かないように定期的に水やりする必要があります。
注意する事は、極端な過湿にしないことです。過湿が続くと病原菌が増えて株が腐敗する原因を作ったり、根の呼吸を邪魔して根腐れを引き起こす原因になったりします。そのため、水やりの頻度には十分な注意が必要です。
●水やりの方法
- 生育期(秋・冬・春):株は生育旺盛で、多くの水を必要とします。土壌の表面の乾燥を確認したら、凍結の心配が無くなった朝から昼の時間帯に水やりを行いましょう。夕方以降の水やりは、土が乾きにくく、夜間ずっと湿ったままになり、病気や根腐れのリスクを高めるため避けた方が無難です。また頻繁に水やりを行い、ジメジメとした環境を作ると根腐れを引き起こすこともあるため、必ず土壌の状態を確認してから水やりをして下さい。水の与え方は、株元と底面給水法の2パターンがあります。
- 株元に水を与える:球根(塊茎)と葉を避けて、土に直接、水を与えます。鉢底から水が流れ出るまで、たっぷりと与えるのが目安です。
- 底面給水法で与える:受け皿に1cm程度の水をためておき、鉢底から水を吸水させます。また専用の底面給水鉢で育てている場合は、タンクの水が3分の2程度に保てるように定期的に水を入れましょう。
- 夏:自生地では、この時期は乾季になり、本種は一般的に休眠期に入ります。ただし、湿潤を保つことで休眠させずに夏越しさせる非休眠法もあります。休眠法・非休眠法はどちらもメリットとデメリットがあるため、自分に合った方法で水やりをするとよいでしょう。
- 休眠法:メリットは非休眠法と比べて夏越しの失敗が少ないことです。デメリットは開花が始まるのが遅く12月頃に花が咲くことです。休眠法のやり方は、葉の数が減ってくる晩春頃から水やりを減らしていき、初夏頃に水やりを止めて、休眠が覚める秋頃に水やりを再開する方法です。
- 非休眠法:メリットは休眠法と比べて開花が10月頃に始まり長く花を楽しめる点です。デメリットは高温多湿環境で水やりや肥料を与えるため、病害虫による被害が増えやすく、休眠法と比べて夏越しが失敗しやすいことです。非休眠法のやり方は、葉を10枚以上残した状態で株が消耗しないように、生育期と同様に土壌の表面が乾いたら水やりをします。高温・乾燥・強光などのストレスで葉が落ちやすいため、できるだけ冷涼な環境で管理することが大切になります。
土壌の乾燥の確認方法
- 土壌表面の乾燥:土壌の表面の乾燥とは、土壌の最も上の部分の表面が乾燥している事です。土壌表面の乾燥の確認方法には目視・触感・専用の道具があります。
- 目視で確認:土は濡れているなら色が濃くなったり黒っぽくなったりしていて、乾燥すると色が白っぽくなります。
- 触感で確認:土の表面を指で触ってみてます。土は濡れていると湿り気があり、乾燥しているとサラサラとしています。
- 専用の道具:サスティーを土壌にさして使用します。サスティーは土壌が乾くと色が変化して水やりのタイミングを教えてくれます。
- 土壌の表層の乾燥:土壌の表層の定義は様々ありますが、ここでは土壌の表面より5cm以下にある事にして、また土壌の表層の乾燥とは土壌の表面から5cm以下が乾燥していることになります。
- 目視で確認:透明な植木鉢を使用して植物を育てます。透明で土の色の変化が分かるため、土表面から5cm以下の土の色が白っぽくなってきたら水やりを行います。
- 重量で確認:鉢植えで育てている場合は、水分量で鉢の重量が変わるため、土が乾燥した時の軽さを覚えておいて土の乾きを判断します。
- 道具で確認:割り箸・竹串などを用土の中に差してみて、引き上げた時の割り箸・竹串の色と湿り気を見て乾燥具合を確認します。
- 専用の道具:サスティーを土壌にさして使用します。サスティーは土壌が乾くと色が変化して水やりのタイミングを教えてくれます。
肥料の与え方
シクラメンは、自生地は地中海沿岸の岩の隙間や丘陵地の斜面、潅木地などにあり、比較的栄養の乏しい砂質の土壌に自生しています。ただし、園芸品種として育種された品種は、沢山の花を咲かせるために十分な栄養を与える必要があります。そのため、生育期間中はしっかり肥料をあたえる事が大切です。
●肥料の与え方
- 追肥:植物が生育する途中で施す肥料です。土壌中の栄養素は植物が吸収して減っていくため、追肥を入れる事で補います。
- 肥料を与える時期:球根から芽が出て生育が始まる9月下旬頃から、葉が黄色くなり休眠が始まり出す4月頃まで与えます。ただし、休眠させない場合は、夏も必要に応じて液肥をあたえます。※肥料をあたえる頻度は製品によりかわります。
- 肥料の成分:窒素・リン酸・カリがバランス良く入る水平型、またはリンが多く入る山型を選びます。
- 肥料の製品:液肥・固形肥料(速効性・緩効性・BB肥料 など)がおすすめです。
- 施し方(液肥):液肥を規定された分量の水で希釈して、約10~14日の頻度で与えます。液肥が球根・葉・花にかかると腐敗する原因にもなるため、水やりと同様に土に直接、液肥を優しく与えましょう。
- 施し方(固形肥料):固形肥料の与え方は製品により置き肥タイプ・差し込みタイプ・埋め込みタイプがあります。製品に合わせて、規定された分量・規定された頻度・規定された方法で施しましょう。
剪定のやり方
シクラメンは剪定せずに育てる事も出来ますが、より健康で美しい株を維持するために剪定が推奨されます。例えば、花がら摘みは開花期を伸ばし花数を増やす目的で行われます。また古葉取りは健康な葉に光を十分当てて病害虫予防のために行われます。また葉組みは剪定ではありませんが、成長点に光が当たりやすくなり、新芽の伸長が促されて花が沢山咲きやすくなります。
剪定をするかは剪定理由を見ながら決めるとよいでしょう。
●剪定方法
- 花がら摘み:10月~5月の開花期間中に行います。株を観察して、花の色が褪せたり、外観が崩れたりしている、花がらを花茎の根元から指でつまみ、くるくると軽く捻じり回しながら、真上に引き抜きます。これを行うことで、種作りによる株の消耗を防ぎ、次の花芽に栄養がまわり沢山の花が咲くようになります。
- 古葉取り:生育期間中に行います。株を観察して、枯れた葉、変色した葉を探して、この葉の葉柄の根元を指でつまみあ、くるくると軽く捻じり回しながら、真上に引き抜きます。これを行うことで、健康な葉に多くの光が当たり生産性が高まり花数や葉の数が増えたり、株元の成長点に光が当たり新芽が勢いよく伸長したり、多湿環境が改善されて病害虫予防に繋がったりします。
- 葉組み:葉の量が増えてきたら、葉を整理する葉組みを行います。これを行うことで、株元に光が当たり新芽の伸長を助けたり、乱雑に交差する葉をまとめることで見た目がよくなります。葉組みのやり方は、球根中心に光が当たるように、中央から外側へと葉を移動します。そのため、中央部に飛び出る葉を、外側にやさしく引っ張り、外側に伸びる葉の葉柄と絡めながら、下側に押さえ込みます。この際に、不自然な形にならないように、葉が自然に流れるように葉組みをしましょう。
夏越しする方法
シクラメンは、自生地が岩の多い丘陵地や潅木地などにあり、気候は地中海性気候で夏は暑く乾燥しています。そのため、この過酷な環境の夏を超えるため、本種は基本的に夏場は休眠しています。休眠中は、極端な高温で株が消耗しやすく、また株元がじめじめ濡れていると球根が腐敗してしまうため注意が必要です。
一方で、夏場が冷涼な環境で、湿潤であれば、休眠せずに、夏を越せることもあります。非休眠法と呼ばれますが、この方法を使うと通常であれば開花が12月頃になるところを、10月頃から開花させることができます。ただし、日本の夏は高温多湿で病害虫の被害に遭い球根が腐敗しやすく、株が消耗して葉が落ちて休眠しやすいため、難しい方法ではあります。
●夏越し対策
- 休眠法:晩春頃になると、葉が変色して枯れてくるため、鉢植えごと日陰に移動するか、株の上に日除けを張り、水やりを減らします。初夏に入ると株の葉は落ちて休眠するため、水やりを止めて秋まで乾燥気味で管理します。ただし、球根が完全に干からびるのを防ぐため、土が軽く湿る程度の水を必要に応じて与えましょう。秋になり涼しくなってくると、休眠が覚めて芽が出てくるため水やりを再開して下さい。
- プロの技:休眠からの目覚を早め、開花を速める目的で、球根を冷蔵庫に保管し低温に当てる方法があります。これは、球根を掘りあげ、根鉢を出来るだけ崩さないように新聞紙で球根を包み、これをビニール袋の中に入れて、冷蔵庫の野菜室(5~8度程度)で1ヶ月半程度保管し、一回り大きな鉢植えなどに植え付けを行い、休眠が覚めるのを待ちます。植え付け方法に関しては鉢土をご覧下さい。
- 非休眠法:比較冷涼な地域では、葉が株に残りやすいため、休眠させずに夏越し可能です。株に10枚以上の葉を残した状態で、風通しがよく比較的冷涼な明るい日陰に移動し、いつも通りに、土の表面が乾いたら水やりをおこない管理して下さい。肥料は植物の状態にもよりますが基本的に与えません。また、この時期は病害虫が発生して、病気になりやすいため、長雨に当てたり、空気の流れが悪くジメジメとした場所で管理するのは避けた方が良いでしょう。
冬越しする方法

Hardiness:9~11
シクラメンは、一般的に氷点下を下回ると枯れてしまいますが、耐寒性の高い原種を交配したガーデンシクラメンは軽い霜や氷点下に耐えられるため屋外で栽培が可能です。そのため、鉢花系の一般的なシクラメンは屋内で栽培し、ガーデンシクラメンは外の花壇などで楽しまれます。
●鉢花系シクラメンの冬越し
- 屋内環境:植物を育てるのに十分な光量があり、生育に必要な温度を十分に保てる場所です。
- 温度:理想的な温度は10度~18度です。
- 光量の目安:5000~20000Lux/92.5~370μmol/m2・s ※光量を確保できない場所で栽培したい場合は、植物育成ライトが基本的に必要となります。
- 水やり頻度:生育期のため、土壌の表面が乾燥したら、水やりをしっかり行います。
●ガーデンシクラメンの冬越し対策
播種で増やす
シクラメンの種蒔の方法
- 播種時期:3月~5月/9月10月
- 発芽適温:約15~20度
- 発芽日数:21日~28日
- 備考:嫌光性種子
種まき手順
- 種まきの時期:春撒き・秋撒き
- 培土の準備:直播き・移植栽培※移植栽培はコストや手間が増えますが、苗を病害虫から保護したり、温度・水分の管理が楽になり成功率が高まります。
- 直播き:花壇やプランターの土を整えます。
- 移植栽培:プラグトレー・ピートポット・ポリポット・不織布育苗ポット・ジフィーセブンなどに種まき用の培養土を入れて栽培できます。おすすめは移植の際に根を傷めにくい不織布育苗ポット・ジフィーセブンなどです。
- 種の撒き方:種子は嫌光性のため、種を撒いたら必ず覆土します。種の撒き方は、点撒き・すじ撒きするとよいでしょう。
- 種まき後の管理:種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。
- 発芽後:発芽が揃ったら、株同士の間隔を見て、混んでる場所の苗を間引きます。いい苗を残しながら1~3本程度になるように間引きするとよいでしょう。また間引きした苗は別の場所に移植することもできます。※直播きする場合は成長に合わせて株どうしがくっついているものを状態がいい方を残し間引きするとよいでしょう。
- 移植:移植栽培してる場合は、本葉が2枚以上になったらポットなどに移植して栽培します。
※鎮圧は土と種の接着を高め水分の吸収をよくします。