アキレアは属の中に約139種があり、園芸でも様々な種と品種が親しまれています。このページでは5種類の原種と、40種類の園芸品種を紹介しています。
上記の他にも、このページでは育て方へのリンクや購入方法のリンクなども用意しているため、そちらもよければご活用下さい。
■目次
■アキレアの簡易比較
名称 | 草丈 | 花色 | 備考 |
---|---|---|---|
アキレア・ミレフォニウム![]() | 約20~100cm | 赤色・桃色・橙色・黄色・白色 | ・園芸品種が豊富にあり花色も他の種と比べて多彩です。 ・葉が2~3回羽状複葉に裂けて、レース模様のようなお洒落な見た目をしている。 |
アキレア・プタルミカ![]() | 約30~60cm | 白色・黄色 | ・他のアキレアと同様に花序は頭状散房花序ですが、花梗が長くて疎らに咲くためカスミソウのような外観をしている。 ・頭花は品種により八重咲きするため、他のアキレアと比べて豪華な見た目になりやすい。 |
キバナノコギリソウ![]() | 約50~120cm | 黄色 | ・花房のサイズは13cmに達っする事もあり巨大で、頭花が高密度に集まるため緻密な円盤状の花姿となる。 |
アキレア・トメントサ![]() | 約15~30cm | 黄色 | ・草丈が低く、茎は根茎・直立茎・傾状茎の種類があり、横に広がる傾向があるため地被植物になる。 ・茎や葉には綿毛状の毛が密生しているため白っぽく見える。 |
アキレア・アゲラタム![]() | 約30~45cm | 黄色 | ・茎・葉は心地よい香りがあり香料として食用やポプリなど様々な用途に利用される |
■アキレアの主な種と園芸品種の紹介
●主な原種
アキレア・ミレフォニウム
アキレア・ミレフォニウムとは!
アキレア・ミレフォニウムの学名は Achillea millefolium 、別名では「セイヨウノコギリソウ」「ヤロウ(yarrow)」「コモンヤロウ(common yarrow)」「デビルズネトル(devil’s nettle)」などとも呼ばれる多年草です。
アキレア・ミレフォニウムの原産地は亜寒帯から温帯のヨーロッパ・アジア・北アメリカの広い範囲にあり、自生地は標高0~3500mまでの草原・荒れ地・疎林などにあります。
アキレア・ミレフォニウムの特徴
- 近縁種との比較:アキレア・ミレフォニウムは他の近縁のアキレアの種と比べて幾つかの個性的な特徴をもってます。例えば、花房のヘッドが平面状から半球状まであり大きくでボリューム感がある所、花の色が豊富で品種により赤色・桃色・橙色・黄色・白色と多彩に揃う所、花の色が成熟するにつれて変化するため花房の中や株の中で色の違う花が楽しめる所などにあります。
- 花の特徴:花序は頭状散房花序で、花軸の節ごとに頭状花序が散房状に配置されている複合花序になる。頭状散房花序のサイズは約4~12cm、ヘッドの形状は個体差・品種差がありフラットな平面状から盛り上がる半球状まである。花の色は品種などの違いで赤色・桃色・橙色・黄色・白色の範囲であります。
- 花の装飾性:花房はサイズが12cm程度までになり大きい一方で、茎・葉は細く華奢な見た目をしています。そのため、茎・葉・花のアンバンランスさが強調されて華奢で繊細な印象を与えたり、また花が際立って大きいため豪華さや洗練された魅力を感じさせます。また花の色が多彩で赤色・桃色・橙色・黄色・白色の範囲から好みやお庭の雰囲気に合わせて選べる所も魅力となります。
- 葉の特徴:葉は2~3回羽状複葉、小葉の概形は線形・披針形と細くてサイズも小さめになり、見た目はシダ植物やレース模様に似て、繊細でオシャレな印象を与えます。そのため、野暮ったい印象を感じさせにくかったり、上品でエレガントな印象を感じさせたりします。
- 草姿:草姿は叢生型、茎の種類は根茎・直立茎があり、根茎が地面下を横に走り広範に広がりながら、根茎の節から芽を出して、地際から直立茎を出し群生をつくります。群生をつくり繁茂しやすいですが、直立茎は基本的に上部でしか分枝しないため、行儀よく洗練された見た目となりやすいです。
- 地被植物:アキレア・ミレフォニウムは根茎で地面を広がり叢生するため、草丈が低めの地被植物(グランドカバー)として利用できます。ただし、草丈の高さは品種差があるため地被植物として利用する場合は矮性品種を選んだ方がよいでしょう。また基本的に踏圧に弱いため人通りの多い場所では使えません。
- 寄せ植え:アキレア・ミレフォニウムは、茎が直立して行儀よく成長して頂部に大きな花を咲かせます。そのため、高さ・立体感を出す寄せ植え素材にピッタリです。花壇・植木鉢の中で形態の異なる様々な植物を組み合わせて美しくデザインしながら楽しむとよいでしょう。
- フラワーアレンジメント:アキレア・ミレフォニウムの花房は大きく豪華なため主役の花としての存在感があり、また茎は直立に伸びるため扱いやすく、葉も花材の中に緑として残したくなるような繊細さがあります。そのため、切り花として利用される事も多い植物です。
- バタフライガーデン:アキレア・ミレフォニウムの花は蜜源として蝶々がよく飛来してきます。大きな花房の上にちょこんと乗って、蜜を吸う姿はとても可愛らしく見ていて飽きないため、お庭の中で蝶々が飛び回る姿を観察したい人におすすめの植物の一つとなります。
- ゼリスケープ(乾式庭園):アキレア・ミレフォニウムは耐乾性がとても高い植物です。そのため、水資源を節約しながら作り出すランドスケープのゼリスケープに利用されることもあります。
- その他の用途:一部の人は若い葉を生でサラダとして食用にしたり、ハーブティーとして飲用したりしています。ただし、アレルギーを引き起こす可能性があり、また月経を誘発させて流産を引き起こす可能性があると指摘されています。そのため、食用にする場合は注意が必要です。また中国では乾燥させた茎を易経占いに用いています。
アキレア・ミレフォニウムの園芸品種の紹介
ワンダフルワンピ

学名:Achillea millefolium ‘wonderful wampee’
花(舌状花)の色:薄い桃色・白色
花(筒状花)の色:クリーム色
葉の色:緑色
草丈:約30~50cm
備考:株は矮性でコンパクトに成長して、沢山の花を咲かせます。花の色は成熟するにつれて薄い桃色・白色へと変化します。そのため、女性的な可愛らしさや、上品さも感じさせる品種です。
ニュービンテージローズ

学名:Achillea millefolium ‘new vintage rose’
花(舌状花)の色:濃いローズ色・桃色
花(筒状花)の色:桃色・橙色
葉の色:緑色
草丈:約35cm
備考:再開花に優れており花を長く楽しめる品種です。株は矮性で35cm程度までにしか育たず、花壇の縁どりや、鉢植えでも育てやすくなっています。花の色は濃いローズ色・桃色へと変化します。そのため、女性的な可愛らしさを感じさせる品種です。
ミリーロック・シリーズ



学名:Achillea millefolium ‘milly rock’
花(舌状花)の色:赤橙色・サーモンピンク色・黄色・赤紫色・濃赤色・薄い橙色・薄い黄色
花(筒状花)の色:黄色・クリーム色・白色
葉の色:緑色
草丈:約30~40cm
備考:開花期間が長く晩春から秋頃まで夏の間も咲きます。株は矮性でコンパクトに成長するためスモールガーデンや鉢植えの中で育てやすい品種です。開花期間が長く晩春から秋頃まで咲きます。花の色はシリーズの中の品種により赤橙色・サーモンピンク色・黄色・赤紫色・濃赤色・薄い橙色・薄い黄色の範囲でかわります。
ミリーロック・シリーズの品種
- イエローテラコッタ:花の色は赤橙色・サーモンピンク色・黄色へと変化します。
- ローズ:花の色は赤紫色をしています。
- レッド:花の色は濃赤色をしていて、派手さの中に上品さを感じさせます。
- イエロー:花の色は成熟するにつれて薄い橙色から黄色へと変化します。
- ピンク:花の色は薄い桃色をしていて、可愛らしさを感じさせる品種です。
テラコッタ

学名:Achillea millefolium ‘terracotta’
花(舌状花)の色:黄色・サーモンピンク色・橙色・赤褐色
花(筒状花)の色:黄色
葉の色:緑色
草丈:約50~100cm
備考:花の色が成熟するにつれて黄色・サーモンピンク色・橙色・赤褐色と変化して、花房の中でグラデーションのような色彩効果を生み出したり、またレンガの色を想像させたりします。そのため、色をテーマにしたカラフルなお庭や、時代を感じさせるようなアンティークなお庭などによくあいます。
ニュービンテージホワイト
学名:Achillea millefolium ‘new vintage white’
花(舌状花)の色:白色
花(筒状花)の色:白色
葉の色:緑色
草丈:約35cm
備考:再開花に優れており花を長く楽しめる品種です。株は矮性で35cm程度までにしか育たず、花壇の縁どりや、鉢植えでも育てやすくなっています。花の色は白色をしているため、開花期間中はウェディングドレスを見ているような清楚さや上品さを感じさせる品種となります。
アップルブロッサム

学名:Achillea millefolium ‘apple blossom’
花(舌状花)の色:桃色・淡い桃色
花(筒状花)の色:クリーム色
葉の色:緑色
草丈:約40~60cm
備考:花の色は成熟するにつれて桃色から淡い桃色へと変化します。そのため、可愛いをテーマにするようなお庭などによくあいます。
ライラックビューティ

学名:Achillea millefolium ‘lilac beauty’
花(舌状花)の色:桃色・ラベンダー色
花(筒状花)の色:クリーム色
葉の色:緑色
草丈:約50~80cm
備考:花の色は成熟するにつれて桃色・ラベンダー色へと変化します。そのため、女性的な可愛らしいお庭などによくあいます。
ピンクグレープフルーツ

学名:Achillea millefolium ‘pink grapefruit’
花(舌状花)の色:桃色・クリーム色
花(筒状花)の色:白色
葉の色:緑色
草丈:約40~60cm
備考:花の色は成熟するにつれて桃色・クリーム色へと変化します。そのため、女性的な可愛らしい雰囲気を感じさせる品種です。
レッドベルベット

学名:Achillea millefolium ‘red velvet’
花(舌状花)の色:濃い赤色
花(筒状花)の色:白色・黄色
葉の色:緑色
草丈:約40~60cm
備考:花の色が褪せにくい事で高く評価されている品種です。非常に濃い赤色の花は、大人っぽい落ち着きと上品さがあり、高級感あるラグジュアリーなお庭、エレガントなお庭などによくあいます。
レッドビューティ

学名:Achillea millefolium ‘red beauty’
花(舌状花)の色:赤色
花(筒状花)の色:黄色
葉の色:緑色
草丈:約40~60cm
備考:花の色は鮮やかな赤色と黄色の2色からなり、カラフルで明るい色彩効果を生み出します。そのため、色をテーマにするカラフルなお庭などによくあいます。
サマーワイン

学名:Achillea millefolium ‘summer wine’
花(舌状花)の色:赤紫色
花(筒状花)の色:白色
葉の色:緑色
草丈:約40~60cm
備考:花の色は赤紫色をしているため、赤ワインを見ているような上品さがあり、また高級感を感じさせます。そのため、エレガントな雰囲気のあるお庭、ラグジュアリーなお庭などによくあいます。
サウシーセレクション

学名:Achillea millefolium ‘saucy seduction’
花(舌状花)の色:鮮やかな桃色・薄い桃色
花(筒状花)の色:白色
葉の色:緑色
草丈:約40~60cm
備考:花の色は成熟するにつれて鮮やかな桃色から薄い桃色へと変化します。そのため、明るく元気な印象を感じさせたり、女性的な可愛らしさを感じさせたりする品種です。
ヘラ グラショフ
学名:Achillea millefolium ‘Hella Glashoff’
花(舌状花)の色:レモンイエロー・クリーム色
花(筒状花)の色:黄色
葉の色:緑色
草丈:約50cm
備考:花の色は成熟するにつれてレモンイエローからクリーム色へと段階的に変化します。そのため、明るさや爽やかさを感じさせるお庭によくあう品種です。
プロア
学名:Achillea millefolium ‘Proa’
花(舌状花)の色:白色
花(筒状花)の色:クリーム色
葉の色:緑色
草丈:約40~60cm
備考:花の色は白色とクリーム色の2色からなり、明るさと上品さを感じさせる品種です。
ピーチセレクション

学名:Achillea millefolium ‘peach seduction’
花(舌状花)の色:クリーム色・淡い桃色
花(筒状花)の色:黄色
葉の色:緑色
草丈:約60cm
備考:花の色が成熟するにつれてクリーム色・淡い桃色へと変化します。そのため、女性的な可愛らしさや甘いお菓子のような印象を感じさせます。
アキレア・プタルミカ
アキレア・プタルミカとは!
アキレア・プタルミカの学名は Achillea ptarmica 、別名では「オオバナノコギリソウ」「スニーズワート(sneezewort)」「スニーズウィード(sneezeweed)」「バスタードペリトリー(bastard pellitory)」「ヨーロピアン・ペリトリー(European pellitory)」などとも呼ばれる多年草です。
アキレア・プタルミカの原産地はヨーロッパにあり、自生地は草原やヒース(荒地)などにあります。
アキレア・プタルミカの特徴
- 近縁種との比較:アキレア・プタルミカは他の近縁のアキレアの種と比べて幾つかの個性的な特徴をもってます。例えば、他のアキレアの種と比べて頭花のサイズが大きめで存在感がある所、頭花は一重咲きの他に品種により八重咲きする品種もある所、花序は頭状花序が散房状に集まる複合花序になりますが、他のアキレアと比べて頭花と頭花が離れて咲く傾向がある所、花の色が主に白色をしている所、葉は羽状に分裂せず線形で粗い鋸歯をもっている所などにあります。
- 花の特徴:花序は頭状散房花序で、花軸の節ごとに頭状花序が散房状に配置されている複合花序になる。アキレア・プタルミカの頭状散房花序は頭花を支える花梗が長めになるため、頭花と頭花が離れている傾向があるため、株表面を覆うような花姿またはカスミソウを想像させるような花姿になりやすい。頭花のサイズは直径約0.8~1.6cmあり、一重咲き・八重咲きがある、一重咲きは白色の舌状花と黄色の筒状花があるため複色ですが、八重咲き品種は筒状花が退化しているため白色の舌状花の単色となる傾向があります。
- 花の装飾性:アキレア・プタルミカは他のアキレアと比べて、頭花どうしが離れてバランスよく開花するため、控えめでありながら、ボリューム感を出すことができます。そのため、カスミソウの花を想像させるような柔らかな雰囲気があり、他の花と組み合わせること主役の花を引き立てることも可能です。そのため、花壇などで寄せ植え素材として利用したり、フラワーアレンジメントでボリューム感を与える脇役の花として利用するといいかもしれません。また真っ白な花の色が清潔感や神聖さを感じさせるため、エレガントなお庭やエントランスガーデンなどにピッタリです。
- 葉の特徴:葉の概形は線形で葉縁部分に鋸のようなギザギザとした鋸歯があります。そのため、野暮ったい印象を感じさせにくかったり、シャープで洗練された印象を感じさせやすかったりします。
- 草姿:草姿は叢生型、茎の種類は根茎・直立茎があり、根茎が地面下を横に走り広範に広がりながら、根茎の節から芽を出して、地際から直立茎を出し群生をつくります。茎は分枝が多いため、株の外観はドーム状になりやすい傾向があります。
- 地被植物:アキレア・プタルミカは根茎で地面を広がり叢生するため、草丈が低めの地被植物(グランドカバー)として利用できます。ただし、草丈の高さは品種差があるため地被植物として利用する場合は矮性品種を選んだ方がよいでしょう。また基本的に踏圧に弱いため人通りの多い場所では使えません。
- 寄せ植え:アキレア・プタルミカは、株がこんもりとドーム状に茂り、株を覆うように花を咲かせます。そのため、立体感を出す寄せ植え素材にピッタリです。花壇・植木鉢の中で形態の異なる様々な植物を組み合わせて美しくデザインしながら楽しむとよいでしょう。
- フラワーアレンジメント:アキレア・プタルミカは直径1cm程度の頭花が疎らに咲き、カスミソウのようなふんわりした花姿をしています。そのため、主役の花を引き立てるような花材として、花束や切り花などに利用される事が多いです。
アキレア・プタルミカの園芸品種の紹介
ノブレッサ

学名:Achillea ptarmica ‘noblessa’
花の形:八重咲き
花の色:白色
葉の色:緑色
草丈:約30~50cm
備考:株はコンパクトに成長するため、スモールガーデンや鉢植え野中で育てやすい品種です。花の形は八重咲き、花の色は白色をしています。そのため、華やかさと上品さを感じさせる品種となります。
キバナノコギリソウ
キバナノコギリソウとは!
キバナノコギリソウの学名は Achillea filipendulina 、別名では「アキレア・フィリペンデュリナ」「ファーンリーフ ヤロウ(fernleaf yarrow)」などとも呼ばれる多年草です。
キバナノコギリソウの原産地は南西アジア・中央アジアにあり、自生地は草原・荒れ地・牧草地などにあります。
キバナノコギリソウの特徴
- 近縁種との比較:キバナノコギリソウは他の近縁のアキレアの種と比べて幾つかの個性的な特徴をもってます。例えば、花房は頭花が散房状に集まる事でヘッドが平面状になる所、頭花は高密度に集まるため緻密で一体感のある外観をしてる所、花房のサイズは13cmに達することもあり巨大で存在感がある所、花の色が鮮やかな黄色をしてる所、葉は複葉になり羽状に裂けている所、直立茎は花序以外ではほとんど分枝しない所などにあります。
- 花の特徴:花序は頭状散房花序で、花軸の節ごとに頭状花序が散房状に配置されている複合花序になる。頭状散房花序のサイズは約4~13cm、ヘッドの形状は平面状から若干盛り上がる半球状まであり、頭花は高密度に密集している。花の色は黄色の単色です。
- 葉の特徴:葉は2回羽状浅裂または2回羽状中裂しており、葉の色は緑色または灰緑色で、触るとスパイシーな香りがします。
- 葉の装飾性:葉は羽状に細かく裂けているため、シダ植物やレース模様に似た外観をしており、また灰緑色の葉色が上品な印象を与えます。そのため、エレガントな印象を感じさせるお庭によくあうでしょう。
- 草姿:草姿は叢生型、茎の種類は根茎・直立茎があり、根茎が地面下を横に走り広範に広がりながら、根茎の節から芽を出して、地際から直立茎を出し群生をつくります。群生をつくり繁茂しやすいですが、直立茎は基本的に花序でしか分枝しないため、行儀よく洗練された見た目となりやすいです。
- フラワーアレンジメント:キバナノコギリソウの花房は大きく豪華なため主役の花としての存在感があり、また茎は直立に伸びるため扱いやすく、葉も花材の中に緑として残したくなるような繊細さがあります。そのため、切り花として利用される事も多い植物です。
キバナノコギリソウの園芸品種の紹介
アキレア・トメントサ
アキレア・トメントサとは!
アキレア・トメントサの学名は Achillea tomentosa 、別名では「ヒメノコギリソウ」「ウーリーヤロウ(woolly yarrow)」などとも呼ばれる多年草です。
アキレア・トメントサの原産地はフランス・イタリア・スペイン・スイス・ユーゴスラビアにあり、自生地は草原や荒れ地などにあります。
アキレア・トメントサの特徴
- 近縁種との比較:アキレア・トメントサは他の近縁のアキレアの種と比べて幾つかの個性的な特徴をもってます。例えば、草丈は15~30cmまでと低い所、草姿は叢生で茎は直立または傾状(匍匐後に直立)しながら広がるため地被植物になる所、茎・葉に綿状の毛が密生しているため白っぽく見える所、花房は頭花が散房状に集まる事でヘッドが平面状になる所、頭花は高密度に集まるため緻密で一体感のある外観をしてる所、葉は複葉になり羽状に裂けている所などにあります。
- 花の特徴:花序は頭状散房花序で、花軸の節ごとに頭状花序が散房状に配置されている複合花序になる。頭状散房花序のヘッドの形状は平面状から若干盛り上がる半球状まであり、頭花は高密度に密集している。花の色は黄色の単色です。
- 葉の特徴:葉は2回羽状中裂または2回羽状深裂しており、葉に綿状の毛が密生している。そのため、葉は蜘蛛の巣で包まれたような外観をしている事もあり、白っぽく見える事も多いです。
- 草姿:草姿は叢生型、茎の種類は根茎・直立茎・傾状茎があり、根茎が地面下を横に走り広範に広がりながら、根茎の節から芽を出して、地際から直立茎・傾状茎(匍匐後に直立)を出し地面を広がります。
- 地被植物:アキレア・トメントサは、開花時も草丈が15~30cm程度までにしかならず、根茎で地面を広がり叢生したり、茎が傾状して地面を広がったりします。そのため、地被植物(グランドカバー)として利用できます。ただし、高湿度に弱いためジメジメとした場所には向かず、また基本的に踏圧に弱いため人通りの多い場所でも使えません。
アキレア・アゲラタム
アキレア・アゲラタムとは!
アキレア・アゲラタムの学名は Achillea ageratum 、別名では「スイートヤロウ(sweet yarrow)」「スイート ナンシー(sweet Nancy)」などとも呼ばれる多年草です。
アキレア・アゲラタムの原産地はヨーロッパにあり、自生地は草原や荒れ地などにあります。
アキレア・アゲラタムの特徴
- 近縁種との比較:アキレア・アゲラタムは他の近縁のアキレアの種と比べて幾つかの個性的な特徴をもってます。例えば、茎・葉は心地よい香りがあり香料として多様な用途に利用される所、葉は羽状に裂けない単葉で縁部分にギザギザとした鋸歯がある所、開花後の花持ちがよいため老化しない事を意味する種小名(ageratum)がつけられている所、花房は頭花が散房状に集まる事でヘッドが平面状になる所、頭花は高密度に集まるため緻密で一体感のある外観をしてる所などにあります。
- 花の特徴:花序は頭状散房花序で、花軸の節ごとに頭状花序が散房状に配置されている複合花序になる。頭状散房花序のヘッドの形状は平面状から若干盛り上がる半球状まであり、頭花は高密度に密集している。花の色は黄色の単色です。
- 葉の特徴:葉の概形は楕円形・披針形・倒披針形の範囲であり、葉縁部分に鋸のようなギザギザとした鋸歯・重鋸歯があります。そのため、野暮ったい印象を感じさせにくかったり、シャープで洗練された印象を感じさせやすかったりします。
- 草姿:草姿は叢生型、茎の種類は根茎・直立茎があり、根茎が地面下を横に走り広範に広がりながら、根茎の節から芽を出して、地際から直立茎を出し群生をつくります。群生を作りますが、直立茎は花序以外での分枝が少ないため行儀良い見た目になりやすいです。
- フラワーアレンジメント:アキレア・アゲラタムの花房は大きく豪華なため主役の花としての存在感があり、また茎は直立に伸びるため扱いやすく、葉の香りも心地よい所が魅力です。そのため、切り花として利用される事も多い植物です。
- 香り:茎・葉などは触る心地よい香りが周囲に広がります。そのため、テーブルや椅子を並べたガーデンファニチャーの傍などに植物を植えて、リラックスしながら楽しんだり、収穫してポプリなどにして楽しんだりすると良いでしょう。
- 食用:葉は刻んで生のままサラダにして食べられたり、スープやシチューなどに香り付けとして入れて食べられたりします。
●その他の品種
ラブパレード

- 学名:アキレア(ラブパレード)の学名は Achillea sibirica subsp. camschatica ‘Love Parade’ です。
- 生活形:多年草で、草姿は叢生、茎の種類は根茎・直立茎があり、根茎が地面下を横に走り広範に広がりながら、根茎の節から芽を出して、地際から直立茎を出し群生をつくります。
- 花の特徴:開花時期は初夏から秋、花序は頭状散房花序で、花軸の節ごとに頭状花序が散房状に配置されている複合花序になる。頭状散房花序のヘッドの形状は平面状から若干盛り上がる半球状まである。頭花は他のアキレアと比べて大きめで存在感があり、花の色は桃色・黄色の複色になり、子供っぽい可愛らしさを感じさせます、
- 葉の特徴:葉の概形は長楕円形・線形の範囲であり、葉縁部分に鋸のようなギザギザとした鋸歯があります。そのため、野暮ったい印象を感じさせにくかったり、シャープで洗練された印象を感じさせやすかったりします。
- フラワーアレンジメント:アキレア(ラブパレード)の花房は大きく豪華なため主役の花としての存在感があり、また茎は直立に伸びるため扱いやすく、葉の香りも心地よい所が魅力です。そのため、切り花として利用される事も多い植物です。
- 寄せ植え:茎が直立して行儀よく成長して頂部に大きな花を咲かせます。そのため、高さ・立体感を出す寄せ植え素材にピッタリです。花壇・植木鉢の中で形態の異なる様々な植物を組み合わせて美しくデザインしながら楽しむとよいでしょう。
ムーンシャイン

- 学名:アキレア(ムーンシャイン)の学名は Achillea ‘moonshine’ です。
- 生活形:多年草で、草姿は叢生、茎の種類は根茎・直立茎があり、根茎が地面下を横に走り広範に広がりながら、根茎の節から芽を出して、地際から直立茎を出し群生をつくります。
- 花の特徴:開花時期は初夏から秋、花序は頭状散房花序で、花軸の節ごとに頭状花序が散房状に配置されている複合花序になり、ヘッドの形状は平面状または若干盛り上がる半球状、頭花は高密度に密集しているため花總は一体感がある。花の色は黄色の単色になり、明るく元気な印象を感じさせます。
- 葉の特徴:葉は羽状複葉または2回羽状中裂しており、葉の色が灰緑色している。そのため、レース模様を思わせるような上品な見た目をしており、シルバーリーフとしても楽しめる品種です。
- フラワーアレンジメント:アキレア(ムーンシャイン)の花房は大きく豪華なため主役の花としての存在感があり、また茎は直立に伸びるため扱いやすいです。そのため、切り花として利用される事も多い植物です。
- 寄せ植え:茎が直立して行儀よく成長して頂部に大きな花を咲かせます。そのため、高さ・立体感を出す寄せ植え素材にピッタリです。花壇・植木鉢の中で形態の異なる様々な植物を組み合わせて美しくデザインしながら楽しむとよいでしょう。