キツネノマゴは属の中に約900種がありますが、一般に園芸で親しまれている種は幾つかの種とその園芸品種です。例えば、開花期間が非常に長く赤色の苞が重なる様に付きエビの様な花姿をしているコエビソウ、長い唇形の花が縦向き密に付き花姿がサンゴやフラミンゴ等に例えられるサンゴバナ等が親しまれています。
キツネノマゴ属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい!
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。
コエビソウの特徴や園芸品種
原産:メキシコ
学名:Justicia brandegeeana(Beloperone guttata)
草丈:約30~150cm
分類:常緑低木
開花時期:5月~10月(理想的環境では周年)
花色:赤色●桃色●橙色●黄色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:強い
耐寒性:普通
誕生花:3月13日/3月19日/11月18日
花言葉:可憐な人/ひょうきん/思いがけない出会い/女性の美しさの極致
用途:開花期間長い/背が高い花
コエビソウとは!?
コエビソウは学名Justicia brandegeeana(Beloperone guttata)、別名「ベロペロネ」や「メキシカン・シュリンプ・プラント(Mexican shrimp plant)」とも呼ばれるメキシコ原産の常緑低木です。
コエビソウの語源(由来)
- 属名のJusticiaは18世紀のスコットランドの園芸家James Justiceへの献名です。
- 種小名のbrandegeeanaはアメリカの植物学者Townshend Stith Brandegeeへの献名です。
- コエビソウの由来は赤色や黄色の苞が重なり咲く花の形が「エビ」を連想させる所からきており、また低木にも関わらず「草(ソウ)」と入るのは冬になると地上部が枯れて春に新芽(宿根)が出たり、冬に枯れてしまう場合も播種後一年目から花が咲くため一年草の様に楽しめる所からきています。
- ベロペロネの由来は旧属名で同義語としても扱われるBeloperoneからきています。
コエビソウの特徴(魅力)
- コエビソウは開花期間が非常に長く理想的環境であれば周年開花します。
- コエビソウはその名前からも分かる通り「エビ」を思わせる様な個性的な花姿をしている所が特徴です。
- 花は赤色や黄色の目立つ苞と白色の花で構成されています。
- ↳苞は長期間に渡り形が崩れず色も褪せないため長く鑑賞出来ます。
- ↳ただし実際の白色の花は短期間で落ちてしまいます。
- コエビソウの色鮮やかな赤色(赤橙色)や黄色の花は明るくポップな雰囲気をつくるためカラフルなお庭やトロピカルな雰囲気のお庭等によく合うでしょう。
- コエビソウは幾つかの茎が地面から直立もしくは緩やかに弧状に広がり高さ幅ともに1m程度まで成長します。
- ↳そのため低い生垣に利用される事もあります。
- ↳細い茎を支柱に巻き付けてスタンダート仕立てで楽しまれたりもします。
コエビソウの茎は緑色で成熟前は白色の毛があります。茎は地面から直立して緩かに弧を描いて広がり高さ約30(100)cmと幅約30(~90)cmまで成長します。葉は対生葉序、葉色は緑色で白色の毛が生え、葉身は長さ約3(~7.5)cmの楕円形もしくは卵形です。花序は長さ約5~15cmの穂状花序で苞と白色の唇形の花で構成されています。苞の色は通常は赤色で、品種により黄色や桃色等もあり、苞の長さ約2.5cm、花を保護する様に幾重にも重なります。花は各苞に1個付いており、花色は白色で下唇の内側には紫色(~赤色)の斑点が多数あり、花形は2唇形で下唇は3裂しています。花後の果実は蒴果です。
コエビソウの栽培方法
園芸では、春から霜が降りるまで持続的に開花する花を鑑賞する目的で育てられる事が多く、比較的に背が高くなる事から花壇の中央や後方等に植えて高さと立体感を出したり、また植え込みに並べて植えられて生垣として利用されたり、管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しまれたりします。色鮮やかな赤色や黄色の花は、ポップでエネルギーに満ちた印象や、南国の暖かな印象を与えるため、親しみやすさを感じさせる様なカジュアルなお庭や、様々な色(青色・黄色等)を組合せながらつくるカラフルなお庭等によく合うでしょう。
コエビソウを育てる際に注意する事は「冬の寒さ」です。なぜならコエビソウは強い霜に当たると枯れてしまうからです。暖地であれば地植えでも越冬する事が可能ですが、強い霜の当たる地域では屋内や温室に入れるなどの対策をする必要があるでしょう。
コエビソウの主な園芸品種
サンゴバナの特徴や園芸品種
原産:ブラジル
学名:Justicia carnea
草丈:約120~200cm
分類:常緑多年草
開花時期:5月~10月
花色:赤色●桃色●白色〇
葉色:緑色●
耐暑性:普通
耐寒性:強い
誕生花:2月12日
花言葉:「きらめき」「揺れる心」「繊細な想い」「華やかな恋」「女性美の極致」
用途:開花期間長い/背が高い花/日陰植物
サンゴバナとは!?
サンゴバナは学名Justicia carnea、別名「フラミンゴフラワー(flamingo flower)」や「フラミンゴプラント(flamingo plant)」や「ブラジリアン・プラム(Brazilian Plume)」とも呼ばれるブラジル原産の常緑多年草です。
サンゴバナの語源(由来)
- 属名のJusticiaは18世紀のスコットランドの園芸家James Justiceへの献名です。
- 種小名のcarneaは「肉」を意味しており、恐らく肉を思わせる様な花色に由来します。
- サンゴバナの由来は花の形や色が「サンゴ」を思わせる所からきています。
サンゴバナの特徴(魅力)
- サンゴバナは長い唇形の花が立ち上がる様に密に咲く個性的な花姿をしています。
- ↳個性的な花姿は「珊瑚」「フラミンゴ」「羽飾り」「王冠」等に例えられており様々な別名をもっています。
- 開花期間が長いため長期間にわたり花を楽しめます。
- サンゴバナの明るくポップな花色は暖かな南国を連想させるためトロピカルな雰囲気のお庭やカラフルなお庭等によく合うでしょう。
- サンゴバナは幾つかの茎が地面から直立に伸びて高さ最大200mまで成長します。
サンゴバナの茎は緑色(~暗緑色)、幾つかの茎が地面から直立して株立ち状になり高さ約120(200)cmと幅約60(~90)cmまで成長します。葉は対生葉序、葉色は緑色で光沢があり、葉身の大きさは長さ25cm迄、葉身の形は披針形もしくは卵形です。花序は長さ約20cmの穂状花序に密集しており、個々の花は赤色(~桃色)もしくは白色の2唇形で、長さは6cm迄で立ち上がる様に咲きます。
サンゴバナの栽培方法
園芸では、春から秋まで持続的に開花する花を鑑賞する目的で育てられる事が多く、比較的に背が高くなる事から花壇の中央や後方等に植えて高さと立体感を出したり、また管理のしやすい鉢植えに植えて様々な場所で楽しまれたりします。色鮮やかな赤色や桃色の花は、ポップでエネルギーに満ちた印象や、南国の暖かな印象を与えるため、親しみやすさを感じさせる様なカジュアルなお庭や、様々な色(青色・黄色等)を組合せながらつくるカラフルなお庭等によく合うでしょう。
サンゴバナを育てる際に注意する事は「冬の寒さ」です。なぜならサンゴバナは強い霜に当たると枯れてしまうからです。暖地であれば地植えでも越冬する事が可能ですが、強い霜の当たる地域では屋内や温室に入れるなどの対策をする必要があるでしょう。