ケイトウの種類

原産:熱帯アジア／熱帯アフリカ
科:ヒユ(Amaranthaceae)
属:ケイトウ(Celosia)
種:フサゲイトウ(argentea var. plumosa)
別名:ウモウゲイトウ
品種:センチュリー(Century)
開花時期:6月～11月
花の色:赤色●桃色●黄色●橙色●
葉色:緑色●
分類:一年草／多年草(短命)
草丈:約40cm
誕生花:8月4日／8月29日／9月5日
花言葉:気取り／オシャレ／風変わり
用途:開花期間長い／カラーリーフ／切り花

ケイトウ(センチュリー)とは！？

ケイトウ(センチュリー)は高さ40cmまで成長する丈夫な茎に赤色や黄色、橙色等のボリューミーな花を咲かせる品種がある魅力的なシリーズです。ケイトウ(センチュリー)はシリーズの中に様々な花色があるため、複数の花色を組み合わせて花壇に並べカラフルな花壇を作ったり、切り花をとるのに向きます。

開花時期は初夏から晩秋、花色は赤色や桃色、黄色や橙色があり、複穂状花序に花を咲かせます。草姿は直立で高さは約40cm × 幅約20cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は卵形もしくは披針形、葉序は互生葉序につきます。

フサゲイトウとは！？

フサゲイトウは学名Celosia argentea var. plumosa、別名「ウモウゲイトウ」とも呼ばれる熱帯アフリカおよび熱帯アジアが原産の一年草もしくは短命の多年草です。

フサゲイトウの語源(由来)

• 属名のCelosiaは古代ギリシア語で「燃えた」「乾燥した」を意味する「κήλεος(kḗleos)」からきており、燃える様な花の形に由来します。
• 種小名のargenteaは「銀色」を意味しています。
• 変種名のplumosaは「羽毛」を意味しており、花の形に由来します。

フサゲイトウの特徴(魅力)

• フサゲイトウは「炎」や「羽毛」等に例えられるボリューミーな花を咲かせる所が魅力です。
• ↳花は花穂(穂状花序)が円錐状に複数集まり複穂状花序をつくります。
• フサゲイトウは開花期間が非常に長く理想的な環境であれば何時でも開花する事が出来ます。
• 花は色鮮やかな花色からパステルカラーまで様々あるためお庭の雰囲気に合わせて品種選びが出来る所も魅力です。
• 花は個性的な形から切り花として花瓶に生けて利用されたりドライフラワーにしてフラワーアレンジメント等に利用されたりします。
• ↳切り花としては管理の仕方にも左右されますが日持ち7～10日程度です。
• 葉(茎)の色は通常緑色ですが幾つかの品種では赤色や紫色になるためカラーリーフとして楽しまれる事もあります。
• ケイトウは苗も安く種からも容易に育てられるため大量植栽するのも向きます。
• フサゲイトウは乾燥や栄養の乏しい土壌にも強く一度根付くと放ったらかしで育てられます。

フサゲイトウの根は直根です。茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、茎は直立でしばしば分枝する草姿をつくり高さ約30(～100)cmの間で成長します。葉は茎に対して互生葉序につきます。葉色は緑色もしくは赤みを帯び、葉身の大きさは5(～8)cm、幅約1(～3)cmあり、葉身の形は卵形から披針形です。花序は長さ約10(～20)cmの円錐型に花が集まり複穂状花序を作り、個々の花は花被片が5個と、雄蕊が5個、花柱が1個ある。花後の果実は球形の胞果、熟すと割れ黒色の光沢のある種子が4～10個放出されます。

フサゲイトウの切り花の楽しみ方

• フサゲイトウの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
• 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
• フサゲイトウの収穫は一般的な切り花と違い完全に花が開き茎がある程度硬くなったものを選びましょう。
• ↳何故なら茎が柔らかいと萎れやすい からです。
• 収穫したフサゲイトウはバケツの中で不要な葉(花の水揚げに影響)を取り除きます。
• 葉を取り除いたら水に漬けて水切りを行いましょう。
• 水切りしたら花瓶に生けて楽しみます。
• ↳管理の方法でも左右されますが日持ちは7～10日程度です。
• 管理はで数日(約1～3日)ごとに水切りと水換えを行います。

フサゲイトウのドライフラワーの作り方

• フサゲイトウの収穫は乾燥が続く日の朝(朝露が消えた後)に行いましょう。
• 収穫のタイミングは花が完全に開いた後の最高の色が出ているタイミングで行います。
• 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
• 収穫した花はハンギング法で乾燥させます。

ハンギング法
ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2～4週間程度で、自然乾燥させます。

フサゲイトウの栽培方法

園芸では、色鮮やかで大きく豪華な花を鑑賞する目的や、花を収穫して切り花として利用する目的で育てられます。草丈は最大180cmになる高性な品種から30cm程度の矮性な品種があるため、育てる品種に合わせて花壇の中央や後方等に植えて高さと立体感を出したり、花壇の前方や中央部に並べて縁どりとして楽しんだりすると良いでしょう。またケイトウは豊富な花色があるため、赤色や黄色等の色鮮やかな複数の花を組み合わせてカラフルなお庭をつくるのもいいかもしれません。

フサゲイトウを育てる際に注意する事は「日向に植える」くらいです。一度活着すれば水やりや肥料を与える事が基本的に不要になるため放ったらかしでも育ちます。

ケイトウの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。

ケイトウの珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種の紹介【2020】

ケイトウ(センチュリー)の育て方

花壇の土づくり

日当たり
ケイトウ(センチュリー)は日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には直射日光が6時間以上当たる日向で育てましょう。

土壌の土質
ケイトウ(センチュリー)は土壌の土質をあまり選びません。基本的には通気性と排水性が良く、適度に肥沃な土壌であれば問題なく育ちます。

植付けの前に土壌診断を行いましょう。
①土を掘る時に硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
②土を濡らして握った時にバラバラと崩れる場合は保水性がない可能性があります。逆に土の塊が出来ても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。
③肥沃な土の場合は土の色が黒っぽくなるため、土の色が薄い場合は土壌の肥沃さが足りない場合があります。
土壌診断後、必要に応じて通気性を高めるパーライトや川砂を入れたり、保水性や保肥力を高める田土や黒土を混ぜたり、肥沃さが足りない場合は牛ふん堆肥や腐葉土等の堆肥を混ぜこみ土壌改善を行いましょう。

鉢土づくり

日当り
ケイトウ(センチュリー)は日当り好むため、直射日光が6時間以上当たる日向で管理しましょう。

培養土
ケイトウ(センチュリー)は一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く肥沃な培養土で育てましょう。

培養土の配合例

• 赤玉土(小粒・中粒)＋腐葉土＝6:4
• 赤玉土(小粒・中粒)＋パーライト＋腐葉土＝4:2:4

水やりの仕方

生育初期(2～3週間)
ケイトウ(センチュリー)の生育初期(2～3週間)は土が乾燥しないように水やりをしっかり行います。

地植え
ケイトウ(センチュリー)を地植えしている場合は乾燥に強いため、極端に乾燥が続く場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。 ただし葉や花が萎れている場合は直ちに水やりを行いましょう。

鉢植え
ケイトウ(センチュリー)を鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。基本的には土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。

肥料の与え方

ケイトウ(センチュリー)は栄養の乏しい土壌でも育ち、基本的にそれほど肥料を必要としません。鉢植えで育てていて栄養が足りなくなると感じる場合は必要に応じて追肥を与えましょう。

追肥
ケイトウ(センチュリー)の追肥は、開花期間中に行います。基本的には液肥で与えるといいでしょう。液肥で与える場合は14日に一度のペースで水やりの際に与えます。
また必要に応じて化成肥料や緩効性肥料を利用すると、省力化に繋がり追肥作業が楽になります。化成肥料や緩効性肥料は山型肥料(リン酸多め)を選び、株から少し離した場所に規定量を置肥しましょう。

剪定のやり方

ケイトウ(センチュリー)の剪定は「摘芯」と「花がら摘み」の2つに分かれます。

摘芯
ケイトウ(センチュリー)の摘芯とは、草丈が20cm程度の時に成長点を指もしくはハサミを使い取り除き、頂芽の成長を止めてしまい側芽の成長を促す方法です。
ケイトウ(センチュリー)の摘芯は必ず必要な作業というわけではありませんが、摘芯を行う事で草丈を抑えて茎の数を増やしたり、また茎の数が増える事で花の数が増えます。ただし花が増えると花の大きさは小さくなります。また草丈が抑えられると切り花には使いにくくなるかもしれません。

花がら摘み
ケイトウ(センチュリー)は開花期間中の花がら摘みが必要です。何故なら枯れた花を残すと見た目が悪いばかりか、種を作り初めて株が弱り枯れてしまったり、新しい花がつくられにくくなったりするからです。また枯れた花を摘む事は、新しい花の開花を促す事に繋がります。

夏越しする方法

ケイトウ(センチュリー)は夏の暑さに強く基本的に夏越し対策は不要です。

冬越しする方法

Hardiness:10b～11a

ケイトウ(センチュリー)は霜に耐えられないため、冬越しさせたい場合は屋内もしくは温室に入れて管理します。ただし一般的には冬に枯れる一年草として扱われています。

1. 鉢植えで育てている場合は、明るい屋内もしくは温室に入れて管理しましょう。
2. 地植えしている場合は、株を掘り起こし鉢植えにして温室などで管理するか、不織布等をかけて霜から株を守ります。
3. 挿し木をとり冬越しさせた後に植え直される事もあります。

挿し木や株分けで増やす

ケイトウ(センチュリー)は春に挿し木から増やす事が出来ます。

播種で増やす

フサゲイトウの種蒔の方法
播種時期:3月～6月
発芽適温:約20～25度
発芽日数:約7日～14日
発芽条件:

フサゲイトウは直根性で移植を嫌うためポット等に植えて移植する場合は根鉢を崩さない様にする等の注意が必要です。

種まき手順

1. ポットに種まき用の培養土を準備するか、直播きする場所の土壌を整えます。
2. ↳ケイトウは直根で移植を嫌うため、直播きがおすすめです。
3. 種を土に置き軽く押し込みます(鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくする)
4. 種の上に薄く土を被せます。
5. 播種後は乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう。

植物の病気

フサゲイトウの病気

1. 斑点病
2. 黒斑病
3. 灰色カビ病
4. 立枯病
5. 茎腐病
6. 軟腐病
7. 根腐れ病
8. モザイク病

フサゲイトウの害虫

1. アブラムシ
2. ハダニ
3. ヨトウムシ

原産:熱帯アジア／熱帯アフリカ
科:ヒユ(Amaranthaceae)
属:ケイトウ(Celosia)
種:フサゲイトウ(argentea var. plumosa)
別名:ウモウゲイトウ
品種:ドラゴンゴンズブレス(dragon’s breath)
開花時期:6月～11月
花の色:赤色●
葉色:紫色●赤色●
分類:一年草／多年草(短命)
草丈:約60cm
誕生花:8月4日／8月29日／9月5日
花言葉:気取り／オシャレ／風変わり
用途:開花期間長い／カラーリーフ／切り花

ケイトウ(ドラゴンゴンズブレス)とは！？

ケイトウ(ドラゴンゴンズブレス)は、細い赤色の花穂が円錐状に密に集まり「龍のブレス」を思わせる様な独特な花姿をつくり、また紫色(～赤紫色)の葉がミステリアスな雰囲気をつくりカラーリーフとしても楽しめる魅力的な園芸品種です。

開花時期は初夏から晩秋、花色は赤色、複穂状花序に花を咲かせます。草姿は直立で高さは約60cm × 幅約40cmまで成長します。葉色は紫色(～赤紫色)、葉身は卵形もしくは披針形、葉序は互生葉序につきます。

フサゲイトウとは！？

フサゲイトウは学名Celosia argentea var. plumosa、別名「ウモウゲイトウ」とも呼ばれる熱帯アフリカおよび熱帯アジアが原産の一年草もしくは短命の多年草です。

フサゲイトウの語源(由来)

• 属名のCelosiaは古代ギリシア語で「燃えた」「乾燥した」を意味する「κήλεος(kḗleos)」からきており、燃える様な花の形に由来します。
• 種小名のargenteaは「銀色」を意味しています。
• 変種名のplumosaは「羽毛」を意味しており、花の形に由来します。

フサゲイトウの特徴(魅力)

• フサゲイトウは「炎」や「羽毛」等に例えられるボリューミーな花を咲かせる所が魅力です。
• ↳花は花穂(穂状花序)が円錐状に複数集まり複穂状花序をつくります。
• フサゲイトウは開花期間が非常に長く理想的な環境であれば何時でも開花する事が出来ます。
• 花は色鮮やかな花色からパステルカラーまで様々あるためお庭の雰囲気に合わせて品種選びが出来る所も魅力です。
• 花は個性的な形から切り花として花瓶に生けて利用されたりドライフラワーにしてフラワーアレンジメント等に利用されたりします。
• ↳切り花としては管理の仕方にも左右されますが日持ち7～10日程度です。
• 葉(茎)の色は通常緑色ですが幾つかの品種では赤色や紫色になるためカラーリーフとして楽しまれる事もあります。
• ケイトウは苗も安く種からも容易に育てられるため大量植栽するのも向きます。
• フサゲイトウは乾燥や栄養の乏しい土壌にも強く一度根付くと放ったらかしで育てられます。

フサゲイトウの根は直根です。茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、茎は直立でしばしば分枝する草姿をつくり高さ約30(～100)cmの間で成長します。葉は茎に対して互生葉序につきます。葉色は緑色もしくは赤みを帯び、葉身の大きさは5(～8)cm、幅約1(～3)cmあり、葉身の形は卵形から披針形です。花序は長さ約10(～20)cmの円錐型に花が集まり複穂状花序を作り、個々の花は花被片が5個と、雄蕊が5個、花柱が1個ある。花後の果実は球形の胞果、熟すと割れ黒色の光沢のある種子が4～10個放出されます。

フサゲイトウの切り花の楽しみ方

• フサゲイトウの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
• 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
• フサゲイトウの収穫は一般的な切り花と違い完全に花が開き茎がある程度硬くなったものを選びましょう。
• ↳何故なら茎が柔らかいと萎れやすい からです。
• 収穫したフサゲイトウはバケツの中で不要な葉(花の水揚げに影響)を取り除きます。
• 葉を取り除いたら水に漬けて水切りを行いましょう。
• 水切りしたら花瓶に生けて楽しみます。
• ↳管理の方法でも左右されますが日持ちは7～10日程度です。
• 管理はで数日(約1～3日)ごとに水切りと水換えを行います。

フサゲイトウのドライフラワーの作り方

• フサゲイトウの収穫は乾燥が続く日の朝(朝露が消えた後)に行いましょう。
• 収穫のタイミングは花が完全に開いた後の最高の色が出ているタイミングで行います。
• 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
• 収穫した花はハンギング法で乾燥させます。

ハンギング法
ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2～4週間程度で、自然乾燥させます。

フサゲイトウの栽培方法

園芸では、色鮮やかで大きく豪華な花を鑑賞する目的や、花を収穫して切り花として利用する目的で育てられます。草丈は最大180cmになる高性な品種から30cm程度の矮性な品種があるため、育てる品種に合わせて花壇の中央や後方等に植えて高さと立体感を出したり、花壇の前方や中央部に並べて縁どりとして楽しんだりすると良いでしょう。またケイトウは豊富な花色があるため、赤色や黄色等の色鮮やかな複数の花を組み合わせてカラフルなお庭をつくるのもいいかもしれません。

フサゲイトウを育てる際に注意する事は「日向に植える」くらいです。一度活着すれば水やりや肥料を与える事が基本的に不要になるため放ったらかしでも育ちます。

ケイトウの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。

ケイトウの珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種の紹介【2020】

ケイトウ(ドラゴンゴンズブレス)の育て方

花壇の土づくり

日当たり
ケイトウ(ドラゴンゴンズブレス)は日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には直射日光が6時間以上当たる日向で育てましょう。

土壌の土質
ケイトウ(ドラゴンゴンズブレス)は土壌の土質をあまり選びません。基本的には通気性と排水性が良く、適度に肥沃な土壌であれば問題なく育ちます。

植付けの前に土壌診断を行いましょう。
①土を掘る時に硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
②土を濡らして握った時にバラバラと崩れる場合は保水性がない可能性があります。逆に土の塊が出来ても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。
③肥沃な土の場合は土の色が黒っぽくなるため、土の色が薄い場合は土壌の肥沃さが足りない場合があります。
土壌診断後、必要に応じて通気性を高めるパーライトや川砂を入れたり、保水性や保肥力を高める田土や黒土を混ぜたり、肥沃さが足りない場合は牛ふん堆肥や腐葉土等の堆肥を混ぜこみ土壌改善を行いましょう。

鉢土づくり

日当り
ケイトウ(ドラゴンゴンズブレス)は日当り好むため、直射日光が6時間以上当たる日向で管理しましょう。

培養土
ケイトウ(ドラゴンゴンズブレス)は一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く肥沃な培養土で育てましょう。

培養土の配合例

• 赤玉土(小粒・中粒)＋腐葉土＝6:4
• 赤玉土(小粒・中粒)＋パーライト＋腐葉土＝4:2:4

水やりの仕方

生育初期(2～3週間)
ケイトウ(ドラゴンゴンズブレス)の生育初期(2～3週間)は土が乾燥しないように水やりをしっかり行います。

地植え
ケイトウ(ドラゴンゴンズブレス)を地植えしている場合は乾燥に強いため、極端に乾燥が続く場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。 ただし葉や花が萎れている場合は直ちに水やりを行いましょう。

鉢植え
ケイトウ(ドラゴンゴンズブレス)を鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。基本的には土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。

肥料の与え方

ケイトウ(ドラゴンゴンズブレス)は栄養の乏しい土壌でも育ち、基本的にそれほど肥料を必要としません。鉢植えで育てていて栄養が足りなくなると感じる場合は必要に応じて追肥を与えましょう。

追肥
ケイトウ(ドラゴンゴンズブレス)の追肥は、開花期間中に行います。基本的には液肥で与えるといいでしょう。液肥で与える場合は14日に一度のペースで水やりの際に与えます。
また必要に応じて化成肥料や緩効性肥料を利用すると、省力化に繋がり追肥作業が楽になります。化成肥料や緩効性肥料は山型肥料(リン酸多め)を選び、株から少し離した場所に規定量を置肥しましょう。

剪定のやり方

ケイトウ(ドラゴンゴンズブレス)の剪定は「摘芯」と「花がら摘み」の2つに分かれます。

摘芯
ケイトウ(ドラゴンゴンズブレス)の摘芯とは、草丈が20cm程度の時に成長点を指もしくはハサミを使い取り除き、頂芽の成長を止めてしまい側芽の成長を促す方法です。
ケイトウ(ドラゴンゴンズブレス)の摘芯は必ず必要な作業というわけではありませんが、摘芯を行う事で草丈を抑えて茎の数を増やしたり、また茎の数が増える事で花の数が増えます。ただし花が増えると花の大きさは小さくなります。また草丈が抑えられると切り花には使いにくくなるかもしれません。

花がら摘み
ケイトウ(ドラゴンゴンズブレス)は開花期間中の花がら摘みが必要です。何故なら枯れた花を残すと見た目が悪いばかりか、種を作り初めて株が弱り枯れてしまったり、新しい花がつくられにくくなったりするからです。また枯れた花を摘む事は、新しい花の開花を促す事に繋がります。

夏越しする方法

ケイトウ(ドラゴンゴンズブレス)は夏の暑さに強く基本的に夏越し対策は不要です。

冬越しする方法

Hardiness:10b～11a

ケイトウ(ドラゴンゴンズブレス)は霜に耐えられないため、冬越しさせたい場合は屋内もしくは温室に入れて管理します。ただし一般的には冬に枯れる一年草として扱われています。

1. 鉢植えで育てている場合は、明るい屋内もしくは温室に入れて管理しましょう。
2. 地植えしている場合は、株を掘り起こし鉢植えにして温室などで管理するか、不織布等をかけて霜から株を守ります。
3. 挿し木をとり冬越しさせた後に植え直される事もあります。

挿し木や株分けで増やす

ケイトウ(ドラゴンゴンズブレス)は春に挿し木から増やす事が出来ます。

播種で増やす

フサゲイトウの種蒔の方法
播種時期:3月～6月
発芽適温:約20～25度
発芽日数:約7日～14日
発芽条件:

フサゲイトウは直根性で移植を嫌うためポット等に植えて移植する場合は根鉢を崩さない様にする等の注意が必要です。

種まき手順

1. ポットに種まき用の培養土を準備するか、直播きする場所の土壌を整えます。
2. ↳ケイトウは直根で移植を嫌うため、直播きがおすすめです。
3. 種を土に置き軽く押し込みます(鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくする)
4. 種の上に薄く土を被せます。
5. 播種後は乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう。

植物の病気

フサゲイトウの病気

1. 斑点病
2. 黒斑病
3. 灰色カビ病
4. 立枯病
5. 茎腐病
6. 軟腐病
7. 根腐れ病
8. モザイク病

フサゲイトウの害虫

1. アブラムシ
2. ハダニ
3. ヨトウムシ

原産:熱帯アジア／熱帯アフリカ
科:ヒユ(Amaranthaceae)
属:ケイトウ(Celosia)
種:フサゲイトウ(argentea var. plumosa)
別名:ウモウゲイトウ
品種:ハッピーキャンドル
開花時期:6月～11月
花の色:赤色●桃色●橙色●黄色●紫色●
葉色:緑色●
分類:一年草／多年草(短命)
草丈:約15cm
誕生花:8月4日／8月29日／9月5日
花言葉:気取り／オシャレ／風変わり
用途:開花期間長い／カラーリーフ／切り花

ケイトウ(ハッピーキャンドル)とは！？

ケイトウ(ハッピーキャンドル)は、一般的なケイトウと比較して非常に背が低くコンパクトな草姿をしている所と、キャンドルを思わせる様な綺麗な円錐型の花が特徴の園芸品種です。

開花時期は初夏から晩秋、花色は赤色や桃色、橙色や黄色、紫色があり、複穂状花序に花を咲かせます。草姿は直立で高さは約15cm × 幅は15cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は卵形もしくは披針形、葉序は互生葉序につきます。

フサゲイトウとは！？

フサゲイトウは学名Celosia argentea var. plumosa、別名「ウモウゲイトウ」とも呼ばれる熱帯アフリカおよび熱帯アジアが原産の一年草もしくは短命の多年草です。

フサゲイトウの語源(由来)

• 属名のCelosiaは古代ギリシア語で「燃えた」「乾燥した」を意味する「κήλεος(kḗleos)」からきており、燃える様な花の形に由来します。
• 種小名のargenteaは「銀色」を意味しています。
• 変種名のplumosaは「羽毛」を意味しており、花の形に由来します。

フサゲイトウの特徴(魅力)

• フサゲイトウは「炎」や「羽毛」等に例えられるボリューミーな花を咲かせる所が魅力です。
• ↳花は花穂(穂状花序)が円錐状に複数集まり複穂状花序をつくります。
• フサゲイトウは開花期間が非常に長く理想的な環境であれば何時でも開花する事が出来ます。
• 花は色鮮やかな花色からパステルカラーまで様々あるためお庭の雰囲気に合わせて品種選びが出来る所も魅力です。
• 花は個性的な形から切り花として花瓶に生けて利用されたりドライフラワーにしてフラワーアレンジメント等に利用されたりします。
• ↳切り花としては管理の仕方にも左右されますが日持ち7～10日程度です。
• 葉(茎)の色は通常緑色ですが幾つかの品種では赤色や紫色になるためカラーリーフとして楽しまれる事もあります。
• ケイトウは苗も安く種からも容易に育てられるため大量植栽するのも向きます。
• フサゲイトウは乾燥や栄養の乏しい土壌にも強く一度根付くと放ったらかしで育てられます。

フサゲイトウの根は直根です。茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、茎は直立でしばしば分枝する草姿をつくり高さ約30(～100)cmの間で成長します。葉は茎に対して互生葉序につきます。葉色は緑色もしくは赤みを帯び、葉身の大きさは5(～8)cm、幅約1(～3)cmあり、葉身の形は卵形から披針形です。花序は長さ約10(～20)cmの円錐型に花が集まり複穂状花序を作り、個々の花は花被片が5個と、雄蕊が5個、花柱が1個ある。花後の果実は球形の胞果、熟すと割れ黒色の光沢のある種子が4～10個放出されます。

フサゲイトウの切り花の楽しみ方

• フサゲイトウの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
• 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
• フサゲイトウの収穫は一般的な切り花と違い完全に花が開き茎がある程度硬くなったものを選びましょう。
• ↳何故なら茎が柔らかいと萎れやすい からです。
• 収穫したフサゲイトウはバケツの中で不要な葉(花の水揚げに影響)を取り除きます。
• 葉を取り除いたら水に漬けて水切りを行いましょう。
• 水切りしたら花瓶に生けて楽しみます。
• ↳管理の方法でも左右されますが日持ちは7～10日程度です。
• 管理はで数日(約1～3日)ごとに水切りと水換えを行います。

フサゲイトウのドライフラワーの作り方

• フサゲイトウの収穫は乾燥が続く日の朝(朝露が消えた後)に行いましょう。
• 収穫のタイミングは花が完全に開いた後の最高の色が出ているタイミングで行います。
• 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
• 収穫した花はハンギング法で乾燥させます。

ハンギング法
ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2～4週間程度で、自然乾燥させます。

フサゲイトウの栽培方法

園芸では、色鮮やかで大きく豪華な花を鑑賞する目的や、花を収穫して切り花として利用する目的で育てられます。草丈は最大180cmになる高性な品種から30cm程度の矮性な品種があるため、育てる品種に合わせて花壇の中央や後方等に植えて高さと立体感を出したり、花壇の前方や中央部に並べて縁どりとして楽しんだりすると良いでしょう。またケイトウは豊富な花色があるため、赤色や黄色等の色鮮やかな複数の花を組み合わせてカラフルなお庭をつくるのもいいかもしれません。

フサゲイトウを育てる際に注意する事は「日向に植える」くらいです。一度活着すれば水やりや肥料を与える事が基本的に不要になるため放ったらかしでも育ちます。

ケイトウの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。

ケイトウの珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種の紹介【2020】

ケイトウ(ハッピーキャンドル)の育て方

花壇の土づくり

日当たり
ケイトウ(ハッピーキャンドル)は日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には直射日光が6時間以上当たる日向で育てましょう。

土壌の土質
ケイトウ(ハッピーキャンドル)は土壌の土質をあまり選びません。基本的には通気性と排水性が良く、適度に肥沃な土壌であれば問題なく育ちます。

植付けの前に土壌診断を行いましょう。
①土を掘る時に硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
②土を濡らして握った時にバラバラと崩れる場合は保水性がない可能性があります。逆に土の塊が出来ても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。
③肥沃な土の場合は土の色が黒っぽくなるため、土の色が薄い場合は土壌の肥沃さが足りない場合があります。
土壌診断後、必要に応じて通気性を高めるパーライトや川砂を入れたり、保水性や保肥力を高める田土や黒土を混ぜたり、肥沃さが足りない場合は牛ふん堆肥や腐葉土等の堆肥を混ぜこみ土壌改善を行いましょう。

鉢土づくり

日当り
ケイトウ(ハッピーキャンドル)は日当り好むため、直射日光が6時間以上当たる日向で管理しましょう。

培養土
ケイトウ(ハッピーキャンドル)は一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く肥沃な培養土で育てましょう。

培養土の配合例

• 赤玉土(小粒・中粒)＋腐葉土＝6:4
• 赤玉土(小粒・中粒)＋パーライト＋腐葉土＝4:2:4

水やりの仕方

生育初期(2～3週間)
ケイトウ(ハッピーキャンドル)の生育初期(2～3週間)は土が乾燥しないように水やりをしっかり行います。

地植え
ケイトウ(ハッピーキャンドル)を地植えしている場合は乾燥に強いため、極端に乾燥が続く場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。 ただし葉や花が萎れている場合は直ちに水やりを行いましょう。

鉢植え
ケイトウ(ハッピーキャンドル)を鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。基本的には土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。

肥料の与え方

ケイトウ(ハッピーキャンドル)は栄養の乏しい土壌でも育ち、基本的にそれほど肥料を必要としません。鉢植えで育てていて栄養が足りなくなると感じる場合は必要に応じて追肥を与えましょう。

追肥
ケイトウ(ハッピーキャンドル)の追肥は、開花期間中に行います。基本的には液肥で与えるといいでしょう。液肥で与える場合は14日に一度のペースで水やりの際に与えます。
また必要に応じて化成肥料や緩効性肥料を利用すると、省力化に繋がり追肥作業が楽になります。化成肥料や緩効性肥料は山型肥料(リン酸多め)を選び、株から少し離した場所に規定量を置肥しましょう。

剪定のやり方

ケイトウ(ハッピーキャンドル)の剪定は「摘芯」と「花がら摘み」の2つに分かれます。

摘芯
ケイトウ(ハッピーキャンドル)の摘芯とは、草丈が20cm程度の時に成長点を指もしくはハサミを使い取り除き、頂芽の成長を止めてしまい側芽の成長を促す方法です。
ケイトウ(ハッピーキャンドル)の摘芯は必ず必要な作業というわけではありませんが、摘芯を行う事で草丈を抑えて茎の数を増やしたり、また茎の数が増える事で花の数が増えます。ただし花が増えると花の大きさは小さくなります。また草丈が抑えられると切り花には使いにくくなるかもしれません。

花がら摘み
ケイトウ(ハッピーキャンドル)は開花期間中の花がら摘みが必要です。何故なら枯れた花を残すと見た目が悪いばかりか、種を作り初めて株が弱り枯れてしまったり、新しい花がつくられにくくなったりするからです。また枯れた花を摘む事は、新しい花の開花を促す事に繋がります。

夏越しする方法

ケイトウ(ハッピーキャンドル)は夏の暑さに強く基本的に夏越し対策は不要です。

冬越しする方法

Hardiness:10b～11a

フサゲイトウは霜に耐えられないため、冬越しさせたい場合は屋内もしくは温室に入れて管理します。ただし一般的には冬に枯れる一年草として扱われています。

1. 鉢植えで育てている場合は、明るい屋内もしくは温室に入れて管理しましょう。
2. 地植えしている場合は、株を掘り起こし鉢植えにして温室などで管理するか、不織布等をかけて霜から株を守ります。
3. 挿し木をとり冬越しさせた後に植え直される事もあります。

挿し木や株分けで増やす

フサゲイトウは春に挿し木から増やす事が出来ます。

播種で増やす

フサゲイトウの種蒔の方法
播種時期:3月～6月
発芽適温:約20～25度
発芽日数:約7日～14日
発芽条件:

フサゲイトウは直根性で移植を嫌うためポット等に植えて移植する場合は根鉢を崩さない様にする等の注意が必要です。

種まき手順

1. ポットに種まき用の培養土を準備するか、直播きする場所の土壌を整えます。
2. ↳ケイトウは直根で移植を嫌うため、直播きがおすすめです。
3. 種を土に置き軽く押し込みます(鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくする)
4. 種の上に薄く土を被せます。
5. 播種後は乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう。

植物の病気

フサゲイトウの病気

1. 斑点病
2. 黒斑病
3. 灰色カビ病
4. 立枯病
5. 茎腐病
6. 軟腐病
7. 根腐れ病
8. モザイク病

フサゲイトウの害虫

1. アブラムシ
2. ハダニ
3. ヨトウムシ

ケイトウは属の中に約51種がありますが、一般に園芸で親しまれている種はケイトウ(Celosia argentea)とその変種のヤリゲイトウ・トサカケイトウ・フサゲイトウ等が親しまれています。

ケイトウ属の種ごとの育て方は写真か育て方をクリックすると出てくる為よかったらそちらをご覧下さい！
このページでは主な種の種類と特徴、園芸品種の種類と特徴を紹介しています。

ケイトウの主な種の目次

①ケイトウ 開花時期:6月～11月	②ヤリゲイトウ
③トサカケイトウ	④フサゲイトウ

ケイトウの特徴や園芸品種

原産:熱帯アジア／熱帯アフリカ
学名:Celosia argentea
草丈:約30～100cm
分類:一年草・多年草(短命)
開花時期:6月～11月
花色:赤色●桃色●橙色●黄色●紫色●白色〇
葉色:緑色●紫色●赤色●
耐暑性:強い
耐寒性:弱い
誕生花:8月4日／8月29日／9月5日
花言葉:気取り／オシャレ／風変わり
用途:開花期間長い／カラーリーフ／切り花

ケイトウとは！？

ケイトウは学名Celosia argentea、別名「ノゲイトウ」や「plumed cockscomb」とも呼ばれる熱帯アフリカおよび熱帯アジアが原産の一年草もしくは短命の多年草です。

ケイトウの語源(由来)

• 属名のCelosiaは古代ギリシア語で「燃えた」「乾燥した」を意味する「κήλεος(kḗleos)」からきており、燃える様な花の形に由来します。
• 種小名のargenteaは「銀色」を意味しています。
• ケイトウの由来は「鶏頭(ケイトウ)」からも分かる通り鶏の頭(トサカ)を思わせる様な花の形からきています。
• 英名plumed cockscombは「羽毛のある(plumed)」「鶏のトサカ(cockscomb)」を意味しており、花の形に由来します。

ケイトウの特徴(魅力)

• ケイトウは花の形により「トサカケイトウ」「フサゲイトウ」「ヤリゲイトウ」の３タイプに分けられます。
• ↳トサカケイトウは花の形が「鶏の鶏冠」にも例えられる波打った個性的な形をしており、フリルドレスの様な豪華な雰囲気ももちます。
• ↳フサゲイトウは花(花穂)が円錐状に集まり「燃え上がる炎」を想像させるようなボリューミーな花を咲かせます。
• ↳ヤリゲイトウは「槍」に例えられる様に円筒型の細長い花を多数咲かせる所が魅力です。
• ケイトウは開花期間が非常に長く理想的な環境であれば何時でも開花する事が出来ます。
• ↳個々の花は環境にもよりますが装飾的な見た目を8～10週間維持する可能性があります。
• 花は色鮮やかな花色からパステルカラーまで様々あるためお庭の雰囲気に合わせて品種選びが出来る所も魅力です。
• 花は個性的な形から切り花として花瓶に生けて利用されたりドライフラワーにしてフラワーアレンジメント等に利用されたりします。
• ↳切り花としては管理の仕方にも左右されますが日持ち7～10日程度です。
• 葉(茎)の色は通常緑色ですが幾つかの品種では赤色や紫色になるためカラーリーフとして楽しまれる事もあります。
• アフリカや東南アジア等の自生地では花が咲く前の柔らかな葉を葉物野菜として食べられています。
• ↳シチュー等に入れて食べられほうれん草の様な味わいです。
• ケイトウは苗も安く種からも容易に育てられるため大量植栽するのも向きます。
• ケイトウは乾燥や栄養の乏しい土壌にも強く一度根付くと放ったらかしで育てられます。

ケイトウの根は直根です。茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、茎は直立でしばしば分枝する草姿をつくり高さ約30(～100)cmの間で成長します。葉は茎に対して互生葉序につきます。葉色は緑色もしくは赤みを帯び、葉身の大きさは5(～8)cm、幅約1(～3)cmあり、葉身の形は卵形から披針形です。花序は長さ約3(～20)cmの円筒型もしくは円錐型かトサカ状になる穂状花序、個々の花は花被片が5個と、雄蕊が5個、花柱が1個ある。花後の果実は球形の胞果、熟すと割れ黒色の光沢のある種子が4～10個放出されます。

ケイトウの切り花の楽しみ方

• ケイトウの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
• 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
• ケイトウの収穫は一般的な切り花と違い完全に花が開き茎がある程度硬くなったものを選びましょう。
• ↳何故なら茎が柔らかいと萎れやすい からです。
• 収穫したケイトウはバケツの中で不要な葉(花の水揚げに影響)を取り除きます。
• 葉を取り除いたら水に漬けて水切りを行いましょう。
• 水切りしたら花瓶に生けて楽しみます。
• ↳管理の方法でも左右されますが日持ちは7～10日程度です。
• 管理はで数日(約1～3日)ごとに水切りと水換えを行います。

ケイトウのドライフラワーの作り方

• ケイトウの収穫は乾燥が続く日の朝(朝露が消えた後)に行いましょう。
• 収穫のタイミングは花が完全に開いた後の最高の色が出ているタイミングで行います。
• 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
• 収穫した花はハンギング法で乾燥させます。

ケイトウの栽培方法

園芸では、色鮮やかで大きく豪華な花を鑑賞する目的や、花を収穫して切り花として利用する目的で育てられます。草丈は最大180cmになる高性な品種から30cm程度の矮性な品種があるため、育てる品種に合わせて花壇の中央や後方等に植えて高さと立体感を出したり、花壇の前方や中央部に並べて縁どりとして楽しんだりすると良いでしょう。またケイトウは豊富な花色があるため、赤色や黄色等の色鮮やかな複数の花を組み合わせてカラフルなお庭をつくるのもいいかもしれません。

ケイトウを育てる際に注意する事は「日向に植える」くらいです。一度活着すれば水やりや肥料を与える事が基本的に不要になるため放ったらかしでも育ちます。

ケイトウの主な園芸品種

ヤリゲイトウ

ヤリゲイトウは「槍(ヤリ)」を思わせる様な円筒型の尖った花を咲かせる所が特徴の一年草もしくは多年草(短命)です。一般的に背が高くなる傾向と分枝がよく横によく広がる傾向があり、沢山の花を咲かせる所が魅力です。

ケイトウ(フラミンゴフェザー)は、桃色の花が色褪せても銀色(～白色)に輝く花(萼)がのこるため非常に装飾的で、また背が高く最大1mまで成長するため、切り花にも使いやすい魅力的な園芸品種です。

タキイ種苗 草花 種子 鶏頭・アジアンガーデン 楽天で購入

 

トサカケイトウ(久留米ケイトウ)

トサカケイトウは「鶏の鶏冠(トサカ)」にも例えられる、波打つ個性的な花の形が特徴の一年草もしくは多年草(短命)です。花は環境にもよりますが、装飾的な見た目を8～10週間維持する事も可能で、また切り花やドライフラワー等のフラワーアレンジメントの素材として魅力的です。

ケイトウ(オレンジクイーン)は密に折り畳まれ半球状になるボリューミーな花の形と、色鮮やかな橙色の花色が魅力的な園芸品種です。

タキイ種苗 草花 種子 鶏頭・赤茎久留米 紅貴 楽天で購入

タキイ種苗 草花 種子 鶏頭・ローズクイーン 楽天で購入

タキイ種苗 草花 種子 鶏頭・久留米 コロナ 楽天で購入

 

フサゲイトウ

フサゲイトウは「炎」や「羽毛」にも例えられる円錐状の花(複穂状花序)のボリューミーな花が特徴の一年草もしくは多年草(短命)です。フサフサとした花姿が非常に装飾的なため、ケイトウ(ヤリゲイトウ・トサカケイトウ・フサゲイトウ)の中でも最も人気が高く沢山の園芸品種があります。

ケイトウ(ハッピーキャンドル)は、一般的なケイトウと比較して非常に背が低くコンパクトな草姿をしている所と、キャンドルを思わせる様な綺麗な円錐型の花が特徴の園芸品種です。

ケイトウ(ドラゴンゴンズブレス)は、細い赤色の花穂が円錐状に密に集まり「龍のブレス」を思わせる様な独特な花姿をつくり、また紫色(～赤紫色)の葉がミステリアスな雰囲気をつくりカラーリーフとしても楽しめる魅力的な園芸品種です。
高さは約60cm × 幅約40cmまで成長します。

サンデーオレンジを楽天で購入

ケイトウ(サンデー)は、背が高く長い茎をもつため、切り花やフラワーアレンジメントなどにも使いやすく、また約10～20cmの長い円錐状の花穂がボリューミーで魅力的な雰囲気をつくる園芸品種です。
高さは約100cm × 幅約40cmまで成長します。

センチュリー・mixを楽天で購入

ケイトウ(センチュリー)は高さ40cmまで成長する丈夫な茎に赤色や黄色、橙色等のボリューミーな花を咲かせる品種がある魅力的なシリーズです。ケイトウ(センチュリー)はシリーズの中に様々な花色があるため、複数の花色を組み合わせて花壇に並べカラフルな花壇を作ったり、切り花をとるのに向きます。

ケイトウ(チャイナタウン)は、色鮮やかな赤色の花が円錐状に集まるフサゲイトウ系のケイトウで、高さ40cm迄のコンパクトな草姿と、赤みを帯びる赤紫色の葉が特徴の園芸品種です。

ケイトウ(スマートルックレッド)は、高さが25cm迄と非常に背が低くコンパクトな草姿をしているため、花壇に並べて縁どりを作ったり、寄せ植えで楽しむのに向く園芸品種です。また葉は赤みを帯びる赤紫色をしているため、花が咲いていない期間もカラーリーフとして楽しめます。

ケイトウ(キモノ)は草丈が高さ20cmまでと非常に背が低くコンパクトなため、花壇の縁どりや寄せ植え等と相性がよく、またシリーズの中には赤色や黄色、橙色等の花色がありボリューミーな花を咲かせる魅力的なシリーズです。ケイトウ(キモノ)はシリーズの中に様々な花色があるため、複数の花色を組み合わせて花壇に並べカラフルな花壇を作ったり、切り花をとるのに向きます。

原産:インド
科:ヒユ(Amaranthaceae)
属:ケイトウ(Celosia)
種:ヤリゲイトウ(argentea var. Spicata)
別名:ウィート・セロシア(wheat celosia)
開花時期:6月～11月
花の色:桃色●紫色●白色〇
葉色:緑色●紫色●赤色●
分類:一年草／多年草(短命)
草丈:約30～100cm
誕生花:8月4日／8月29日／9月5日
花言葉:気取り／オシャレ／風変わり
用途:開花期間長い／カラーリーフ／切り花

ヤリゲイトウとは！？

ヤリゲイトウは学名Celosia argentea var. Spicata、別名「久留米ケイトウ」や「クックスコム(cockscomb)」とも呼ばれるインド原産の一年草もしくは短命の多年草です。

ヤリゲイトウの語源(由来)

• 属名のCelosiaは古代ギリシア語で「燃えた」「乾燥した」を意味する「κήλεος(kḗleos)」からきており、燃える様な花の形に由来します。
• 種小名のargenteaは「銀色」を意味しています。
• 変種名のSpicataはラテン語で「穂状の」「尖った」を意味しており、花の穂の形に由来します。
• ヤリゲイトウの由来は槍(ヤリ)を思わせる花の形からてきいます。
• 英名wheat celosiaはwheat(小麦)のcelosia(ケイトウ)からも分かる通り、花の姿が小麦の束を思わせる所からきています。

ヤリゲイトウの特徴(魅力)

• ヤリゲイトウは他のケイトウよりも背が高くなる傾向にあります。
• ↳また分枝がよく横にも大きく広がる傾向が強いです。
• ヤリゲイトウは名前からも分かる通り「槍(ヤリ)」の形を連想させるような花を咲かせます。
• ヤリゲイトウは開花期間が非常に長く多花性です。
• 花は桃色(～紫色)と白色の2色からなります。
• ↳桃色(～紫色)の花が色褪せると金属の光沢を感じさせる白色(銀色)の花(萼)が残ります。
• ↳花が散った後も萼が長く残るため装飾的です。
• 花は個性的な形から切り花として花瓶に生けて利用されたりドライフラワーにしてフラワーアレンジメント等に利用されたりします。
• ↳切り花としては管理の仕方にも左右されますが日持ち7～10日程度です。
• 葉(茎)の色は通常緑色ですが幾つかの品種では赤色や紫色になるためカラーリーフとして楽しまれる事もあります。
• ヤリゲイトウは苗も安く種からも容易に育てられるため大量植栽するのも向きます。
• ヤリゲイトウは乾燥や栄養の乏しい土壌にも強く一度根付くと放ったらかしで育てられます。

ヤリゲイトウの根は直根です。茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、茎は直立でしばしば分枝する草姿をつくり高さ約30(～100)cmの間で成長します。葉は茎に対して互生葉序につきます。葉色は緑色もしくは赤みを帯び、葉身の大きさは5(～8)cm、幅約1(～3)cmあり、葉身の形は卵形から披針形です。花序は頂花でトサカ状に花が集まり、個々の花は花被片が5個と、雄蕊が5個、花柱が1個ある。花後の果実は球形の胞果、熟すと割れ黒色の光沢のある種子が4～10個放出されます。

ヤリゲイトウの切り花の楽しみ方

• ヤリゲイトウの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
• 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
• ヤリゲイトウの収穫は一般的な切り花と違い完全に花が開き茎がある程度硬くなったものを選びましょう。
• ↳何故なら茎が柔らかいと萎れやすい からです。
• 収穫したヤリゲイトウはバケツの中で不要な葉(花の水揚げに影響)を取り除きます。
• 葉を取り除いたら水に漬けて水切りを行いましょう。
• 水切りしたら花瓶に生けて楽しみます。
• ↳管理の方法でも左右されますが日持ちは7～10日程度です。
• 管理はで数日(約1～3日)ごとに水切りと水換えを行います。

ヤリゲイトウのドライフラワーの作り方

• ヤリゲイトウの収穫は乾燥が続く日の朝(朝露が消えた後)に行いましょう。
• 収穫のタイミングは花が完全に開いた後の最高の色が出ているタイミングで行います。
• 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
• 収穫した花はハンギング法で乾燥させます。

ハンギング法
ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2～4週間程度で、自然乾燥させます。

ヤリゲイトウの栽培方法

園芸では、色鮮やかで大きく豪華な花を鑑賞する目的や、花を収穫して切り花として利用する目的で育てられます。草丈は最大180cmになる高性な品種から30cm程度の矮性な品種があるため、育てる品種に合わせて花壇の中央や後方等に植えて高さと立体感を出したり、花壇の前方や中央部に並べて縁どりとして楽しんだりすると良いでしょう。またケイトウは豊富な花色があるため、赤色や黄色等の色鮮やかな複数の花を組み合わせてカラフルなお庭をつくるのもいいかもしれません。

ヤリゲイトウを育てる際に注意する事は「日向に植える」くらいです。一度活着すれば水やりや肥料を与える事が基本的に不要になるため放ったらかしでも育ちます。

ケイトウの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。

ケイトウの珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種の紹介【2020】

ヤリゲイトウの育て方

花壇の土づくり

日当たり
ヤリゲイトウは日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には直射日光が6時間以上当たる日向で育てましょう。

土壌の土質
ヤリゲイトウは土壌の土質をあまり選びません。基本的には通気性と排水性が良く、適度に肥沃な土壌であれば問題なく育ちます。

植付けの前に土壌診断を行いましょう。
①土を掘る時に硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
②土を濡らして握った時にバラバラと崩れる場合は保水性がない可能性があります。逆に土の塊が出来ても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。
③肥沃な土の場合は土の色が黒っぽくなるため、土の色が薄い場合は土壌の肥沃さが足りない場合があります。
土壌診断後、必要に応じて通気性を高めるパーライトや川砂を入れたり、保水性や保肥力を高める田土や黒土を混ぜたり、肥沃さが足りない場合は牛ふん堆肥や腐葉土等の堆肥を混ぜこみ土壌改善を行いましょう。

鉢土づくり

日当り
ヤリゲイトウは日当り好むため、直射日光が6時間以上当たる日向で管理しましょう。

培養土
ヤリゲイトウは一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く肥沃な培養土で育てましょう。

培養土の配合例

• 赤玉土(小粒・中粒)＋腐葉土＝6:4
• 赤玉土(小粒・中粒)＋パーライト＋腐葉土＝4:2:4

水やりの仕方

生育初期(2～3週間)
ヤリゲイトウの生育初期(2～3週間)は土が乾燥しないように水やりをしっかり行います。

地植え
ヤリゲイトウを地植えしている場合は乾燥に強いため、極端に乾燥が続く場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。 ただし葉や花が萎れている場合は直ちに水やりを行いましょう。

鉢植え
ヤリゲイトウを鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。基本的には土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。

肥料の与え方

ヤリゲイトウは栄養の乏しい土壌でも育ち、基本的にそれほど肥料を必要としません。鉢植えで育てていて栄養が足りなくなると感じる場合は必要に応じて追肥を与えましょう。

追肥
ヤリゲイトウの追肥は、開花期間中に行います。基本的には液肥で与えるといいでしょう。液肥で与える場合は14日に一度のペースで水やりの際に与えます。
また必要に応じて化成肥料や緩効性肥料を利用すると、省力化に繋がり追肥作業が楽になります。化成肥料や緩効性肥料は山型肥料(リン酸多め)を選び、株から少し離した場所に規定量を置肥しましょう。

剪定のやり方

ヤリゲイトウの剪定は「摘芯」と「花がら摘み」の2つに分かれます。

摘芯
ヤリゲイトウの摘芯とは、草丈が20cm程度の時に成長点を指もしくはハサミを使い取り除き、頂芽の成長を止めてしまい側芽の成長を促す方法です。
ヤリゲイトウの摘芯は必ず必要な作業というわけではありませんが、摘芯を行う事で草丈を抑えて茎の数を増やしたり、また茎の数が増える事で花の数が増えます。ただし花が増えると花の大きさは小さくなります。また草丈が抑えられると切り花には使いにくくなるかもしれません。

花がら摘み
ヤリゲイトウは開花期間中の花がら摘みが必要です。何故なら枯れた花を残すと見た目が悪いばかりか、種を作り初めて株が弱り枯れてしまったり、新しい花がつくられにくくなったりするからです。また枯れた花を摘む事は、新しい花の開花を促す事に繋がります。

夏越しする方法

ヤリゲイトウは夏の暑さに強く基本的に夏越し対策は不要です。

冬越しする方法

Hardiness:10b～11a

ヤリゲイトウは霜に耐えられないため、冬越しさせたい場合は屋内もしくは温室に入れて管理します。ただし一般的には冬に枯れる一年草として扱われています。

1. 鉢植えで育てている場合は、明るい屋内もしくは温室に入れて管理しましょう。
2. 地植えしている場合は、株を掘り起こし鉢植えにして温室などで管理するか、不織布等をかけて霜から株を守ります。
3. 挿し木をとり冬越しさせた後に植え直される事もあります。

挿し木や株分けで増やす

ヤリゲイトウは春に挿し木から増やす事が出来ます。

播種で増やす

ヤリゲイトウの種蒔の方法
播種時期:3月～6月
発芽適温:約20～25度
発芽日数:約7日～14日
発芽条件:

ヤリゲイトウは直根性で移植を嫌うためポット等に植えて移植する場合は根鉢を崩さない様にする等の注意が必要です。

種まき手順

1. ポットに種まき用の培養土を準備するか、直播きする場所の土壌を整えます。
2. ↳ケイトウは直根で移植を嫌うため、直播きがおすすめです。
3. 種を土に置き軽く押し込みます(鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくする)
4. 種の上に薄く土を被せます。
5. 播種後は乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう。

植物の病気

ヤリゲイトウの病気

1. 斑点病
2. 黒斑病
3. 灰色カビ病
4. 立枯病
5. 茎腐病
6. 軟腐病
7. 根腐れ病
8. モザイク病

ヤリゲイトウの害虫

1. アブラムシ
2. ハダニ
3. ヨトウムシ

原産:インド
科:ヒユ(Amaranthaceae)
属:ケイトウ(Celosia)
種:トサカケイトウ(argentea var. cristata)
別名:久留米ケイトウ／クックスコム(cockscomb)
開花時期:6月～11月
花の色:赤色●桃色●橙色●黄色●紫色●白色〇
葉色:緑色●紫色●赤色●
分類:一年草／多年草(短命)
草丈:約30～100cm
誕生花:8月4日／8月29日／9月5日
花言葉:気取り／オシャレ／風変わり
用途:開花期間長い／カラーリーフ／切り花

トサカケイトウとは！？

トサカケイトウは学名Celosia argentea var. cristata、別名「久留米ケイトウ」や「クックスコム(cockscomb)」とも呼ばれるインド原産の一年草もしくは短命の多年草です。

トサカケイトウの語源(由来)

• 属名のCelosiaは古代ギリシア語で「燃えた」「乾燥した」を意味する「κήλεος(kḗleos)」からきており、燃える様な花の形に由来します。
• 種小名のargenteaは「銀色」を意味しています。
• 変種名のcristataは「房」または「(鳥または動物の)トサカ」を意味しており、花の形に由来します。
• トサカケイトウの由来は鶏のトサカを思わせる花の形からてきいます。

トサカケイトウの特徴(魅力)

• トサカケイトウは「鶏の鶏冠(トサカ)」にも例えられる波打つ個性的な花姿が特徴です。
• トサカケイトウは開花期間が非常に長く理想的な環境であれば何時でも開花する事が出来ます。
• ↳個々の花は環境にもよりますが装飾的な見た目を8～10週間維持する可能性があります。
• 花は色鮮やかな花色からパステルカラーまで様々あるためお庭の雰囲気に合わせて品種選びが出来る所も魅力です。
• 花は個性的な形から切り花として花瓶に生けて利用されたりドライフラワーにしてフラワーアレンジメント等に利用されたりします。
• ↳切り花としては管理の仕方にも左右されますが日持ち7～10日程度です。
• 葉(茎)の色は通常緑色ですが幾つかの品種では赤色や紫色になるためカラーリーフとして楽しまれる事もあります。
• ケイトウは苗も安く種からも容易に育てられるため大量植栽するのも向きます。
• トサカケイトウは乾燥や栄養の乏しい土壌にも強く一度根付くと放ったらかしで育てられます。

トサカケイトウの根は直根です。茎の色は緑色もしくは赤みを帯び、茎は直立でしばしば分枝する草姿をつくり高さ約30(～100)cmの間で成長します。葉は茎に対して互生葉序につきます。葉色は緑色もしくは赤みを帯び、葉身の大きさは5(～8)cm、幅約1(～3)cmあり、葉身の形は卵形から披針形です。花序は頂花でトサカ状に花が集まり、個々の花は花被片が5個と、雄蕊が5個、花柱が1個ある。花後の果実は球形の胞果、熟すと割れ黒色の光沢のある種子が4～10個放出されます。

トサカケイトウの切り花の楽しみ方

• トサカケイトウの収穫は朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
• 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
• トサカケイトウの収穫は一般的な切り花と違い完全に花が開き茎がある程度硬くなったものを選びましょう。
• ↳何故なら茎が柔らかいと萎れやすい からです。
• 収穫したトサカケイトウはバケツの中で不要な葉(花の水揚げに影響)を取り除きます。
• 葉を取り除いたら水に漬けて水切りを行いましょう。
• 水切りしたら花瓶に生けて楽しみます。
• ↳管理の方法でも左右されますが日持ちは7～10日程度です。
• 管理はで数日(約1～3日)ごとに水切りと水換えを行います。

トサカケイトウのドライフラワーの作り方

• トサカケイトウの収穫は乾燥が続く日の朝(朝露が消えた後)に行いましょう。
• 収穫のタイミングは花が完全に開いた後の最高の色が出ているタイミングで行います。
• 茎を好みの長さで剪定ハサミで切って収穫して下葉を取り除きましょう。
• 収穫した花はハンギング法で乾燥させます。

ハンギング法
ハンギング法とは、植物を壁や天井等から吊り下げて自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。ハンギング法は最も一般的に利用されるドライフラワーを作る手順で、用意する物も花材以外には殆ど要らず手軽に作れる所が魅力です。手順は花の茎の下部を固定する物(麻紐・洗濯バサミ等)で抑えて、逆さにし壁や天井から吊り下げます。管理する場所は基本的に直射日光の当たらない涼しく乾燥した場所です。乾燥させる時間は2～4週間程度で、自然乾燥させます。

トサカケイトウの栽培方法

園芸では、色鮮やかで大きく豪華な花を鑑賞する目的や、花を収穫して切り花として利用する目的で育てられます。草丈は最大180cmになる高性な品種から30cm程度の矮性な品種があるため、育てる品種に合わせて花壇の中央や後方等に植えて高さと立体感を出したり、花壇の前方や中央部に並べて縁どりとして楽しんだりすると良いでしょう。またケイトウは豊富な花色があるため、赤色や黄色等の色鮮やかな複数の花を組み合わせてカラフルなお庭をつくるのもいいかもしれません。

トサカケイトウを育てる際に注意する事は「日向に植える」くらいです。一度活着すれば水やりや肥料を与える事が基本的に不要になるため放ったらかしでも育ちます。

ケイトウの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。

ケイトウの珍しい種類、主な種とおすすめの園芸品種の紹介【2020】

トサカケイトウの育て方

花壇の土づくり

日当たり
トサカケイトウは日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には直射日光が6時間以上当たる日向で育てましょう。

土壌の土質
トサカケイトウは土壌の土質をあまり選びません。基本的には通気性と排水性が良く、適度に肥沃な土壌であれば問題なく育ちます。

植付けの前に土壌診断を行いましょう。
①土を掘る時に硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
②土を濡らして握った時にバラバラと崩れる場合は保水性がない可能性があります。逆に土の塊が出来ても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。
③肥沃な土の場合は土の色が黒っぽくなるため、土の色が薄い場合は土壌の肥沃さが足りない場合があります。
土壌診断後、必要に応じて通気性を高めるパーライトや川砂を入れたり、保水性や保肥力を高める田土や黒土を混ぜたり、肥沃さが足りない場合は牛ふん堆肥や腐葉土等の堆肥を混ぜこみ土壌改善を行いましょう。

鉢土づくり

日当り
トサカケイトウは日当り好むため、直射日光が6時間以上当たる日向で管理しましょう。

培養土
トサカケイトウは一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く肥沃な培養土で育てましょう。

培養土の配合例

• 赤玉土(小粒・中粒)＋腐葉土＝6:4
• 赤玉土(小粒・中粒)＋パーライト＋腐葉土＝4:2:4

水やりの仕方

生育初期(2～3週間)
トサカケイトウの生育初期(2～3週間)は土が乾燥しないように水やりをしっかり行います。

地植え
トサカケイトウを地植えしている場合は乾燥に強いため、極端に乾燥が続く場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。 ただし葉や花が萎れている場合は直ちに水やりを行いましょう。

鉢植え
トサカケイトウを鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。基本的には土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。

肥料の与え方

トサカケイトウは栄養の乏しい土壌でも育ち、基本的にそれほど肥料を必要としません。鉢植えで育てていて栄養が足りなくなると感じる場合は必要に応じて追肥を与えましょう。

追肥
トサカケイトウの追肥は、開花期間中に行います。基本的には液肥で与えるといいでしょう。液肥で与える場合は14日に一度のペースで水やりの際に与えます。
また必要に応じて化成肥料や緩効性肥料を利用すると、省力化に繋がり追肥作業が楽になります。化成肥料や緩効性肥料は山型肥料(リン酸多め)を選び、株から少し離した場所に規定量を置肥しましょう。

剪定のやり方

トサカケイトウの剪定は「摘芯」と「花がら摘み」の2つに分かれます。

摘芯
トサカケイトウの摘芯とは、草丈が20cm程度の時に成長点を指もしくはハサミを使い取り除き、頂芽の成長を止めてしまい側芽の成長を促す方法です。
トサカケイトウの摘芯は必ず必要な作業というわけではありませんが、摘芯を行う事で草丈を抑えて茎の数を増やしたり、また茎の数が増える事で花の数が増えます。ただし花が増えると花の大きさは小さくなります。また草丈が抑えられると切り花には使いにくくなるかもしれません。

花がら摘み
トサカケイトウは開花期間中の花がら摘みが必要です。何故なら枯れた花を残すと見た目が悪いばかりか、種を作り初めて株が弱り枯れてしまったり、新しい花がつくられにくくなったりするからです。また枯れた花を摘む事は、新しい花の開花を促す事に繋がります。

夏越しする方法

トサカケイトウは夏の暑さに強く基本的に夏越し対策は不要です。

冬越しする方法

Hardiness:10b～11a

トサカケイトウは霜に耐えられないため、冬越しさせたい場合は屋内もしくは温室に入れて管理します。ただし一般的には冬に枯れる一年草として扱われています。

1. 鉢植えで育てている場合は、明るい屋内もしくは温室に入れて管理しましょう。
2. 地植えしている場合は、株を掘り起こし鉢植えにして温室などで管理するか、不織布等をかけて霜から株を守ります。
3. 挿し木をとり冬越しさせた後に植え直される事もあります。

挿し木や株分けで増やす

トサカケイトウは春に挿し木から増やす事が出来ます。

播種で増やす

トサカケイトウの種蒔の方法
播種時期:3月～6月
発芽適温:約20～25度
発芽日数:約7日～14日
発芽条件:

トサカケイトウは直根性で移植を嫌うためポット等に植えて移植する場合は根鉢を崩さない様にする等の注意が必要です。

種まき手順

1. ポットに種まき用の培養土を準備するか、直播きする場所の土壌を整えます。
2. ↳ケイトウは直根で移植を嫌うため、直播きがおすすめです。
3. 種を土に置き軽く押し込みます(鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくする)
4. 種の上に薄く土を被せます。
5. 播種後は乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう。

植物の病気

トサカケイトウの病気

1. 斑点病
2. 黒斑病
3. 灰色カビ病
4. 立枯病
5. 茎腐病
6. 軟腐病
7. 根腐れ病
8. モザイク病

トサカケイトウの害虫

1. アブラムシ
2. ハダニ
3. ヨトウムシ