- 原産:南西アジア/中央アジア
- 科:シソ(Lamiaceae)
- 属:サルビア/アキギリ(Salvia)
- 種:ヤンギー(Salvia yangii)
- 英名:ロシアンセージ(Russian sage)
- 別名:ペロフスキア/サルビア・ヤンギー
- 品種:タイガ(Salvia yangii ‘taiga’)
- 開花時期:7月~10月
- 花の色:青色●紫色●
- 葉の色:緑色●白色〇
- 分類:多年草/低木
- 草丈:約120cm
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ロシアンセージ(タイガ)とは!?
ロシアンセージ(タイガ)は、白色の茎葉と、ラベンダー色の花でつくる、クールで爽やかな雰囲気が魅力的な園芸品種です。花序は輪散円錐花序、花は薄い紫色、葉の色は緑色または白色、樹形は叢生、株は高さ約120cm、幅は約120cmに成長します。
ロシアンセージとは!?
ロシアンセージは学名Salvia yangii(syn. perovskia atriplicifolia)、2017以前はペロフスキア属にありましたが現在はサルビア属に移動しています。
一般的に英名のロシアンセージの名で流通する事が殆どですが、別名では以前の属名の「ペロフスキア」の名で呼ばれたり、学名の「サルビア・ヤンギー」の名で呼ばれる事もあります。
原産地は南西アジアおよび中央アジアにあり、自生地は草原や丘等にある多年草または低木です。
ロシアンセージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のyangiiはPerovskia pamirica の命名者の一人である楊昌友の名前から取られており「楊の」を意味するyangiiが付けられています。
- Salvia yangiiがサルビア属にある以前は学名が「perovskia atriplicifolia」「Perovskia pamirica」でした。属を移動するに当たって学名の変更が必要になりました。本来なら「Salvia pamirica」「pamirica atriplicifolia」のどちらかの学名とする所でしたが、サルビア属の中にどちらの学名も既にあった為、Perovskia pamiricaの命名者である楊昌友の名前が取られました。
ロシアンセージの特徴(魅力)
- ロシアンセージは、行儀よく成長する習慣があるため洗練された外観をしており、また茎・葉・萼は白色の毛が密生するためシルバーリーフのような上品な雰囲気があります。花は紫色または青色をしているため、白色の外観をした茎葉との相性がよく、組み合わさる事でクールで爽やかな雰囲気をつくります。
- 草姿は叢生、叢生は根元から複数の茎を出し、茎は殆ど分枝することなく真っ直ぐ上に成長します。そのため行儀の良い洗練された雰囲気をつくります。
- 背が高くボリューム感を出すため、大きめの庭園の中でもよく目立ちフォーカルポイントとして働かせる事が出来ます。また一般的には花壇の中で背景として利用したり、立体感を出す植物として使われます。
- 花序は輪散円錐花序、輪散円錐花序は円錐状に輪散花序が並んでいるため非常にボリュームのある花姿をしており、また輪散花序は節ごとに花が複数つくためボリュームのある花姿をつくります。
- 花軸は殆ど白色、青色の花と組み合わさるとクールで爽やかな雰囲気をつくり、紫色の花と組み合わさると紫色の優雅で上品な雰囲気をつくります。そのため上品でエレガントなお庭によく合います。
- 萼は花弁と同様に紫色に綺麗に色付いていて美しい外観をしています。そのため、本物の花が落ちた後も、長く花(萼)を楽しむ事が可能です。
- 花は蜜源として蝶々や花蜂を引き寄せる働きがあります。そのため、開花期間中は蜜を求めて花の周りを花蜂や蝶々がよく飛び回っています。
- 植物には精油を溜め込んだ毛状突起(星状毛)が多数生えており、毛を触ると精油が放出されるため爽やかで心地よい薬品のような香りが広がります。そのため、ガーデンファーニチャーの近くに置いて香りを楽しむのも良いかもしれません。
- 精油には「シネオール」「リモネン」「カレン」等が含まれています。
- ロシアンセージは、丈夫なため育てやすく、また長命なためお庭の中で長く楽しむ事が出来ます。
ロシアンセージの草丈は約50(~150)cm、草姿は叢生、茎は直立、分枝は殆どなく、花序で分岐します。茎の色は緑色、茎には白色の星状毛が密生するため白色または白緑色の外観をしています。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の長さ約3(~5)cm、幅は約0.5(~2)cm、葉身の形は狭楕円形または披針形、葉身のふち部分が裂け1~2回羽状深裂する場合があり、葉のふち部分に鋸歯があります。葉には白色の星状毛が生えているため白緑色または白色に見える事がある。
花序は長さ約30(~40)cm、花序は輪散円錐花序、輪散円錐花序は輪散花序が茎に何本も並び円錐形をつくり、輪散花序は各節に複数の花が付き穂をつくります。萼は鐘形、萼の色は紫色、萼には白色の長い毛が密生するため白紫色のふさふさとした外観をつくります。花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は裂片が三個(中央が浅裂)または裂片が四個、下唇は一個、花冠の色は青色・紫色があります。
ロシアンセージの園芸品種の紹介
サルビアの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
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ロシアンセージ(タイガ)の育て方
花壇の土づくり
日当り
ロシアンセージ(タイガ)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また半日影(直射日光3時間~5時間)までで育てる事が可能です。
日当たりが適切な環境で育てる事で光合成が活発に行われるため、株の生育が良くなり、花付きや花の大きさも良くなります。そのため、適切な日当たりに植えてあげる事が非常に重要になります。
土壌の土質
ロシアンセージ(タイガ)は、乾燥に強く、やや過湿を苦手にしている植物です。そのため、土壌の通気性と排水性が大切になります。水分が停滞するようなジメジメした土壌では生育不良を引き起こしたり根腐れする事もあるため粘土質な土壌は避けた方が良いでしょう。植え付けの前に土壌診断を行い、通気性・排水性がよく、適度に肥沃な土壌に改良しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
ロシアンセージ(タイガ)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また半日影(直射日光3時間~5時間)までで育てる事が可能です。
培養土
ロシアンセージ(タイガ)は、通気性の高い培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=7:3
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
地植え
ロシアンセージ(タイガ)は乾燥に強いため、地植えしている場合は極端に乾燥する場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。雨が長く降らない場合、指を入れて土壌の表面(2~5cm)が乾燥している場合、葉や茎が萎れている場合などは、必要に応じて水やりを行いましょう。
水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
鉢植え
ロシアンセージ(タイガ)を鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。ただし水やりを行い過ぎてジメジメとした環境が続くと根腐れしてしまうため、土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
水やりの量は、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
水やりのチェックを簡単にするオススメの道具
- 水やりチェッカー(サスティ)とは、視覚的に分かりやすく色の変化で水やりのタイミングを教えてくれる水分計です。
- 白色(水やり必要)・青色(水やり不要)
- 水やりチェッカー(サスティ)は世界で初めて家庭用水分計で「PF値」が採用されています。PF値は、殆どの植物の生育に阻害がない有効水分域の中のPF2.0付近で色が変わるように設計されているため、水やりの失敗を減らします。
- PF2.0は、どんな土や多肉・観葉植物・草花にも対応しますが、乾燥に強い多肉植物では色変わり後に若干の猶予があり、乾燥に弱い草花では色変わり後は直ぐに水やりをした方が良いかもしれません。
- PF値とは、土壌の水分が毛管力によって引き付けられている強さの程度を表している数値で、これを使う事で土壌の湿り具合や植物への水やりのタイミングが分かるようになります。殆どの植物にとって利用しやすいPF値は1.7~2.3の間にあります。常にPF値が1.7より下の値にあると、多湿を嫌う多肉などは湿潤すぎて根腐れを引き起こしやすくなったり、PF値が2.3より上にあると乾燥が苦手な草花などは水枯れを引き起こしやすくなります。
- 水やり三年と言われるプロでも難しい水やり作業が、水やりチェッカー(サスティ)を使うだけで安心して行えるようになります。
- 水やりチェッカー(サスティ)は水やりが難しい植物(ラン・多肉)にも対応しています。
- 中芯は6ヶ月~9ヶ月経つと水やりをしても青色に変化しなくなるため、変化がなくなったら中芯の交換が必要になります。
肥料の与え方
ロシアンセージ(タイガ)は、ある程度の肥沃な土壌で育てていれば多くの肥料を必要としません。肥料の与えすぎは、茎が育ちすぎて倒伏しやすくなったり、葉の数が増えたり、葉が大きくなり、花が目立たなくなったり、花の数が減る原因となります。
基本的には、肥料不要で育てられます。ただし土壌の栄養が乏しい花壇の中で育てていたり、培養土の劣化や栄養がなくなるのが早い鉢植えで育ている場合は、必要に応じて堆肥を入れたり、春に肥料を与えましょう。
堆肥の与え方
- 堆肥とは有機物が微生物により分解された肥料もしくは土壌改良材です。生態サイクルのない庭の花壇や鉢植えは、風雨や微生物の働き等により、土壌が年々劣化していき土が硬くなったり水はけが悪くなったりします。堆肥には【化学性・物理性・生物性】を高める効果があり、劣化した土を肥沃(植物の生育がよく生産性が高い土)な土に変える働きがあります。
- 地植えの場合は初冬から早春に株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土もしくは牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って堆肥を入れましょう。
- 株分けや植え替えを行う時に土壌改良して植え直しても問題ありません。
- 鉢植えの場合は、植え替えを行います。鉢から株を取り出して、風雨で劣化した古い土を軽く落とし、長い根や腐った根も軽く切り詰めます。株が大きい場合は株分けもしましょう。土は新しい物を使うか、古い土を再利用する場合は2~5割ほど新しい土を混ぜます。鉢の中に新しい土と株を植え直したら完成です。
- 地植えの場合は初冬から早春に株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土もしくは牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って堆肥を入れましょう。
追肥の与え方
- 追肥は成長の始まる春に与えます。
- 追肥は肥効が緩やかで長く続く緩効性肥料を選びましょう。
- 緩効性肥料などの固形肥料を与える場合は、袋に規定された量を一度だけ施します。
剪定のやり方
ロシアンセージ(タイガ)の剪定は、開花期間中または花後に行う「花がら摘み」と、 越冬後と生育期間中の「切り戻し剪定」の二つです。花がら摘みに関してはしなくても問題ありません。
花がら摘みとは!?
花がら摘みとは、色褪せたり外観が崩れたりした咲き終わりの花を摘み取る事です。花がら摘みの目的は、「病気の予防」「こぼれ種を防ぐ」「エネルギーの損失を抑える」「外観を整える」事にあります。
花がら摘みを行う事で、新しい花(蕾)や葉(芽)に栄養が回り、次の花が咲きやすくなったり、開花期間が延長されたりします。また花がらを摘む事で、腐敗した物が好きな灰色カビ病などの病気が予防出来たり、外観が良くなったりもします。
花がら摘みのやり方
ロシアンセージは、花が次々と咲く上に花が落ちた後も綺麗な萼が残るため、花がら摘みを放置しがちです。しかし、見た目が悪くなった花は、次の花に栄養を回すためにも花がら摘みをした方がよいでしょう。
花がら摘みのやり方は、乾燥して色褪せたり外観が崩れた花を、花穂の下または葉の上の部分からハサミで剪定します。また茎が高くなり倒伏する兆候があるようなら、大幅に切り戻したり根元から切り戻して外観を整える事も出来ます。
切り戻し剪定とは!?
切り戻し剪定とは、長く伸びすぎ茎を途中で剪定して形を整える剪定方法です。切り戻し剪定の目的は「外観を整える目的」「日当たり改善」「風通し改善」「蒸れ防止」「病害虫予防」「生産性の高い新しい成長を促す」「茎の数を増やす」などの目的があります。
切り戻し剪定のやり方
ロシアンセージの切り戻し剪定は早春に行います。剪定のやり方は冬の間に枯れた地上部の茎を地面から高さ15~20cmまで切り戻します。
枯れた茎を取り除く事で、株元に日が当たり新しい芽の成長を促進します。また邪魔な茎が取り除かれる事で、新芽が伸び伸び成長する空間を作る事が出来ます。
夏越しする方法
ロシアンセージ(タイガ)は、夏の暑さに耐えますが、雨に当たったり多湿になる事を嫌います。花や葉が長く濡れていたり、多湿が続くと花や葉に真菌(灰色カビ病など)がついて病気になったり、土壌が過湿状態になると根腐れを引き起こしたりします。そのため、必要に応じて出来る範囲で夏越し対策を行いましょう。
高温多湿が与える影響と対策方法
- 強光
- 夏の強すぎる強光は、光阻害を引き起こし、光合成に必要な細胞を壊してしまい生育不良を引き起こす原因となります。また強光は、乾燥や熱などと相互作用を持つため、複合ストレスとなり植物に致命的なダメージを与える原因になることもあります。そのため、高温多湿に弱い植物は強光対策が必須です。
- 西日の当たらない場所で管理
- 暑さ
- 暑さは「光合成・呼吸の阻害」「活性酸素の生成」「細胞の破壊による壊死と老化」等を引き起こします。また暑さは強光・乾燥・病原菌等と相互作用を持つため、複合ストレスとなり植物に致命的なダメージを与える原因になることもあります。そのため、高温多湿に弱い植物は暑さ対策が必須です。
- 西日の当たらない場所で管理する
- 風通しの良い場所で管理する
- 散水する
- 多湿・過湿
- 多湿・過湿は「根の酸素不足」「根の腐敗」「水分過多によるストレス」「真菌の繁殖と移動による病気」「細菌・ウィルスの移動による病気」「害虫の繁殖」などを引き起こす原因となります。また多湿は暑さ等と相互作用を持つため、複合ストレスとなり植物に致命的なダメージを与える原因になることもあります。そのため、高温多湿に弱い植物は多湿対策が最も必須になります。
- 雨に当たる場所を避ける
- 適切な日当たりで管理
- 土壌の排水性を良くする
- 風通しの良い場所で管理する
- 切り戻しを行う
- 病原菌
- 病原菌は「細胞の壊死」「水分の移動を阻害」「光合成の阻害」「生育阻害」「免疫低下」などを引き起こします。また病原菌は暑さや多湿と相互作用を持つため、複合ストレスとなり植物を弱らせやすくなります。そのため、高温多湿に弱い植物は病原菌対策が必須になります。
- 雨に当たる場所を避ける
- 適切な日当たりで管理
- 土壌の排水性を良くする
- 風通しの良い場所で管理する
- 切り戻しを行う
- 泥はね対策をする
- 農薬を使用する
西日の当たらない場所で管理する
西日対策を行う事で、暑さ対策と強光対策を同時に行う事ができましは。西日対策とは、西日の当たる時間は植物を日陰で管理することです。例えば、鉢植えで育てている場合は、鉢植えを午後からは日陰になる場所に移動します。また地植えする時に、西日の当たらない場所に植えたり、それが難しい場合はで遮光ネットを利用して西日を避けたりします。
風通しの良い場所で管理する
風通しの良い場所で植物の管理を行う事で「多湿対策」「暑さ対策」「病害虫の抑制」を行う事ができます。風が動く事で湿気が溜まる事を防げたり、また風によって植物の周囲の温度を少し下げたり体感温度を下げたりする事ができます。
風通しの良い場所に植物の移動が難しい場合は、暑さの厳しい時間にファンを回して対策することも可能です。ただし、ファンを回し過ぎると強風によって植物の葉が落ちてしまったり、蒸散スピードが増して乾燥しやすくなったりすることもあるので注意が必要です。
散水する
散水を行い周囲に水を撒く事で、水が蒸発する際に周囲の熱を吸収して気温を下げる事ができます。ただし一時的な効果なため根本的な解決となりません。暑さが酷い場合などに、散水を行い暑さストレスから少しでも植物を解放してあげると良いかもしれません。
雨に当たる場所を避ける
雨に当たらない場所で植物を管理する事で「根の腐敗・酸素不足対策」「水分過多によるストレス対策」「病気(真菌・細菌・ウィルス等)の侵入対策」がまとめて行えます。
そのため、雨が当たらない環境で植物を管理したり、雨の日の前に鉢植えを移動したり、 雨よけの屋根やシェードを使用すると高い効果が期待出来ます。ただし、雨の当たらない環境は太陽も遮る事が多いため日照量が少なくなったり、多湿環境になりやすい事があります。そのため、他の環境要因も考慮しながら雨対策を行うと良いでしょう。
適切な日当たりで管理
適切な日当たりで植物を管理する事は「光合成の促進」「多湿対策」「病害虫の発生を抑制」する事に繋がります。特に日当たりの良い環境であれば、多湿になりにくいため、水分ストレスや病気対策となります。
土壌の排水性を良くする
土壌の排水性を良くする事は「多湿対策」に非常に重要な役割を果たします。何故なら、保水性の高い土壌で植物を管理した場合、水分が何時までも排水されずジメジメした環境が続くため、根に酸素が供給されずに呼吸が出来なくなったり、根腐れを引き起こしたり、病気が増殖して植物が影響を受けやすくなるからです。
そのため、植え付け時に適切な土壌または培養土に植えて上げる事がとても大切になります。
挿し木や株分けで増やす
ロシアンセージは挿し木や株分けによって増やす事ができます。
挿し木の方法
- ロシアンセージの挿し木時期は晩春から初夏が適します。
- 挿し穂の茎は弾力があり健康な部分をカットしましょう。
- 挿し穂の長さ約7~10cmにわけます。
- 挿し穂の下部の葉を取り除き上部の葉を残します。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 挿し穂用の無菌の培養土を準備します。
- 切り口を下にして培養土の中に挿し穂を挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう
株分け手順
- ロシアンセージの株分け時期は早春もしくは秋が最適です。
- スコップを使い株を掘りあげます。
- 株から少し土を落として根と芽の位置を確認します。
- 根に数個の芽を残すようにしてナイフやハサミ等を使い個々に切り分けましょう。
- 株分けした株は、必要な場所に植え直して水をたっぷり与えます。