- 原産:日本/中国/朝鮮
- 科:スミレ(Violaceae)
- 属:スミレ(Viola)
- 種:スミレ(Viola mandshurica)
- 別名:スモウトリグサ(相撲取草)
- 品種:紅花アツバスミレ
- 開花時期:3月~5月
- 花の色:紫色●白色〇
- 葉の色:緑色●
- 香り:
- 分類:多年草
- 被覆方法:
- 草丈:約10~15cm
- 株張り:
- 誕生花:1月8日・1月9日・2月19日・2月21日
- 花言葉:謙虚・誠実・真実の恋・小さな幸せ
- 用途:
- 購入方法:紅花アツバスミレを楽天で購入
目次 | ||
| ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
紅花アツバスミレとは!?
紅花アツバスミレは、花の色が赤紫色と白色の二色で構成されていて、上側の上弁が白地に紫色の班が少量入り、側弁と唇弁の色が基部から外側にいくに従い明度が高くなる赤紫色をしています。白色と赤紫色は、白色の清潔感と赤紫色の上品さを併せ持ちます。そのため、気品さや優雅さを演出するエレガントガーデンなどにおすすめの品種です。
また紅花アツバスミレは、他のスミレと同様に葉が細長くシャープな形状をしているためスタイリッシュな外観をしており、葉が全て根生するため整った草姿をつくります。
スミレとは!?
スミレの学名はViola mandshurica、別名では「スモウトリグサ(相撲取草)」等とも呼ばれる日本・中国・朝鮮が原産の多年草です。
スミレの語源(由来)
- 属名のViolaは、ラテン語で「紫色」を意味しており花の色に由来しています。
- 種小名のmandshuricaは「満州の」を意味します。
スミレの特徴(魅力)
- スミレは北海道から屋久島まで広く分布しており、野原や道端などでよく見かける身近な植物のひとつです。
- スミレの特徴は、葉が細長くシャープな形状をしている所や、葉が全て根生する所、花茎が基部から出て頂点に花を1個咲かせる所、太く短い地下茎で広がる所等にあります。
- 草姿はロゼット状、株の根元から複数の葉を出してロゼット状に葉を広げます。また地面下にある太い地下茎で広がり、根や芽を出して新しい株をつくります。
- 葉の形は狭楕円形または披針形、そのためシュープでカッコイイ印象を与える地被植物として利用することも出来ます。
- 開花期間は早春から晩春、花の形はスミレ形花冠、花弁は上弁2個・側弁2個・唇弁1個があり、唇弁の裏側に太い距があり、花の色は紫色です。
- スミレの花は生のままサラダに入れて彩りとして利用されたり、お吸い物に入れて食べられる事があります。
- スミレの若葉も軽く茹でて、お浸しにされたり、和え物にされたり、また揚げて天ぷらにして食べられることがあります。
スミレの草丈は約10~15cm、草姿はロゼット状、地下茎が太く短く、地下茎は節から根と芽を出して新しい株を作ります。
葉序は根生葉、葉柄は長い、葉身の形は広線形または披針形、葉縁部分は鋸歯があり、葉の色は緑色です。
花序は単頂花序、花冠はスミレ形花冠、スミレ形花冠は上弁2個・側弁2個・唇弁1個・距(唇弁についている)、花の色は紫色・青色・桃色・・白色です。果実は蒴果(複数の心皮からなり果皮が裂開して種子を放出する)です。
スミレの園芸品種の紹介
ミョウジンスミレは、花の色が紫色と黒色の二色で構成されていて、花の芯部が殆ど黒色をしています。黒色と紫色は、上品さや深い闇などを想像させる事があるため、お庭などに植えると、大人っぽく優雅な雰囲気を感じさせるエレガントガーデンになったり、魔法の世界を想像させるようなミステリアスなガーデンになったりするかもしれません。 | ニショクアツバスミレ(二色厚葉菫)は、花の色が紫色と白色の二色で構成されていて、上弁は白色、側弁と唇弁が紫色をしています。紫色と白色は、上品さや穢れなさを感じさせることが出来るため、お庭の植えるとワンランク上のエレガントな雰囲気を演出することが出来ます。 |
コモロスミレ(小諸菫)は、小諸市で発見された植物です。コモロスミレの特徴は花が八重咲きする所にあり、普通のスミレよりも華やかな印象を与える花姿をしています。花の色は紫色の単色で、紫色は上品さを感じさせることができます。そのため。エレガントなお庭などにぴったりな品種となります。 | ニシキスミレ(錦菫)は、葉の中に白色と桃色の掠れたような散り班が入ります。そのため、明るさや可愛らしさを感じさせるカラーリーフとして楽しめます。花の色は紫色、紫色は上品さを感じさせることができるため。エレガントなお庭などにぴったりな品種となります。 |
シロガネスミレ(白金菫)は、花の色が紫色と白色の二色で構成されていて、側弁と唇弁に紫色の脈班が入る所が特徴です。紫色と白色は、上品さや穢れなさを感じさせることが出来るため、お庭の植えるとワンランク上のエレガントな雰囲気を演出することが出来ます。 | アツバアナマスミレは、花の色が紫色と白色の二色で構成されていて、上側の上弁が白地に紫色の班が少量入り、側弁と唇弁の色が基部から外側にいくに従い明度が高くなる紫色をしています。紫色と白色は、上品さや穢れなさを感じさせることが出来るため、お庭の植えるとワンランク上のエレガントな雰囲気を演出することが出来ます。 |
白花コモロスミレは、花の色が紫色と白色の二色で構成されていて、花の中に紫色の脈班が入る所が特徴です。紫色と白色は、上品さや穢れなさを感じさせることが出来るため、お庭の植えるとワンランク上のエレガントな雰囲気を演出することが出来ます。 | 紅花アツバスミレは、花の色が赤紫色と白色の二色で構成されていて、上側の上弁が白地に紫色の班が少量入り、側弁と唇弁の色が基部から外側にいくに従い明度が高くなる赤紫色をしています。白色と赤紫色は、白色の清潔感と赤紫色の上品さを併せ持ちます。そのため、気品さや優雅さを演出するエレガントガーデンなどにおすすめの品種です。 |
タイリンスミレは、一般的なスミレよりも大きな花が咲く所が特徴です。花の色は紫色の単色で、紫色は上品さを感じさせることができます。そのため。エレガントなお庭などにぴったりな品種となります。 | スミレ(ひむれ)は、花の色が赤紫色と黒色の二色で構成されていて、花の芯部が殆ど黒色をしています。黒色と赤紫色の組み合わせは、深い闇や魔法を想像させたり、高級品の配色などに使われたりします。そのため、怪しい雰囲気のあるファンタジー世界をテーマにしたお庭や、ラグジュアリーで高級感のあるお庭、チャーミングで魅惑的な雰囲気を演出するお庭などにピッタリな品種になります。 |
スミレ(初雪)は、花の色が白色の単色で構成されています。白色は穢れのなさや明るさを演出することができます。そのため、お庭に植えてあげると、ウェディングガーデンの清らかさと明るさを演出する事が出来たり、エレガントガーデンのような洗練された雰囲気を演出する事ができます。 | スミレ(ゆうぎり)は、花の色が紫色と白色の二色で構成されていて、花芯部から外側に向かって明度が高くなり紫色の美しいグラデーションが作られるところが特徴です。紫色と白色は、上品さや穢れなさを感じさせることが出来るため、お庭の植えるとワンランク上のエレガントな雰囲気を演出することが出来ます。 |
スミレ(富士明神)は、花の色が濃い紫色と黒色の二色で構成されていて、花芯部から外側に向かって明度が高くなり黒色から紫色の美しいグラデーションが作られるところが特徴です。紫色と黒色は、シックで優雅な雰囲気を演出したり、深い闇と神秘性を演出したりする事が出来ます。そのため、大人っぽく優雅なエレガントガーデンや、魔女の庭や魔法の世界を想像させるようなテーマガーデンによく合う品種です。 | スミレ(彩雲)は、花の色が透き通るような薄い紫色をしています。薄い紫色は上品さを演出したり、気持ちをリラックスさせる効果があったりします。そのため、心と体を癒すヒーリングガーデンや、優雅さをテーマにするなどにおすすめの品種です。 |
スミレ(沼津)は、小型な草姿と、濃い紫色の花色が魅力的な品種です。紫色は、落ち着きと上品さがあり、大人っぽく優雅な印象を与えるエレガントガーデン等によく合う品種になります。 |
ビオラ(スミレ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
紅花アツバスミレの育て方
花壇の土づくり
日当り
紅花アツバスミレは、直射日光が六時間以上当たる日向から、明るい日陰までで育てる事が出来ます。※理想的な環境は気温にも左右されるため、夏の暑さが厳しい地域では西日の当たらない日陰や明るい日陰で管理したり、冷涼な気候は日向や半日影に管理してあげると良いでしょう。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
土壌の土質
紅花アツバスミレは、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物がしっかり入る肥沃な土壌を好みます。
注意することは粘土質な土壌を避けることです。ある程度の水分を保った土壌で、最もよく成長しますが、水分が停滞するような土壌では根腐れを引き起こします。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土壌の通気性と保水性のバランスを改善して、腐葉土等の有機物を入れ肥沃な土壌に改善しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
楽天で人気の高いおすすめの堆肥
鉢土づくり
日当り
紅花アツバスミレは、直射日光が六時間以上当たる日向から、明るい日陰までで育てる事が出来ます。※理想的な環境は気温にも左右されるため、夏の暑さが厳しい地域では西日の当たらない日陰や明るい日陰で管理したり、冷涼な気候は日向や半日影に管理してあげると良いでしょう。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、間接光だけが当たる日陰または直射日光が2時間程度までの場所です。
培養土
紅花アツバスミレは、一般的な草花の培養土で育てられます。培養土を自作する場合は通気性・排水性・保水性のバランスが良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
楽天で人気の高い培養土を購入する
- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
水やり
紅花アツバスミレは基本的にやや湿り気のある土壌を好みます。ただし水分の多い過湿状態が続くと根腐れをおこす事もあるため、水やりのタイミングは注意が必要です。
水やりの頻度と与え方
水やりの頻度は環境にも左右されますが、基本的には土の表面から2cm程が乾いてきたら水やりを行うといいでしょう。
乾燥の確認は指を入れる、または土の色の変化などを見ることでも行えます。水やりは、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
肥料の与え方
紅花アツバスミレは、肥沃な土壌であれば肥料が無くても育てる事が出来ます。
肥料は、土壌の栄養が乏しい花壇の中で育てていたり、培養土の劣化や栄養がなくなるのが早い鉢植えで育ている場合、必要に応じて堆肥と肥料が必要になります。
剪定のやり方
紅花アツバスミレの剪定は、基本的に花がら摘みだけを行います。摘芯や切り戻し剪定を行う必要はありません。
花がら摘み
花がら摘みとは、花色が悪くなったり花の外観が崩れたりした咲き終わりの花を摘み取る事です。
花がら摘みのやり方は、咲き終わりの花茎の根元を指でつまみ、折りとるか、ハサミで切り取ります。
花がら摘みを行う事で、新しい花や葉に栄養が回り、次の花が咲きやすくなります。また花がらを摘む事で、腐敗した物が好きな灰色カビ病などの病気が予防出来たり、外観が良くなったりする効果もあります。
夏越しする方法
紅花アツバスミレは基本的には冷涼な夏を好みます。高温環境・乾燥・多湿が続くと生育不良を起こしやすい傾向にあります。そのため、必要に応じて夏越し対策が必要です。
夏越しで重要なポイント
- 西日の当たらない半日影、または直射日光が二時間程度の明るい日陰で管理する。
- 土壌が完全に乾燥しないように土壌の状態を見ながら定期的に水やりをおこなう。
- 土壌が何時までも濡れていてジメジメした状態が続くと根腐れを引き起こします。そのため、土壌の保水性・通気性・排水性・保肥力のバランスをよくする。
冬越しする方法
Hardiness:7~9
紅花アツバスミレは耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
スミレは株分けで増やすことができます。
株分けの方法
- 株分け時期は春または秋が最適です。
- 株分けの準備が出来ているか確認します。
- 株は根茎で広がり叢生するため、株分けの準備が出来ている株は、分割できそうな部分を見つける事ができます。
- 株を掘りあげます。
- 株を掘りあげたら土を軽く落として根茎の広がりと芽の位置を確認します。
- 株と株を、根をあまり傷つけないように切り離しましょう。
- 切り離した株を新しい鉢植えまたは植えたい場所に地植えします。
- 植え直した株に水をたくさん与えたら株分けの終了です。
播種で増やす
スミレの種蒔の方法
播種時期:9月~11月
発芽適温:約20度
発芽日数:約
光条件:
種まき手順
- 種まきの時期
- 種まきの時期は夏の暑さが収まる9月頃が最適です。
- 土の準備
- 種を撒く場所の準備を行います。
- ピートバンや種まき専用の培養土などを準備しておくと失敗が減るでしょう。花壇の土に撒くことも可能です。
- 種の撒き方
- 種を培養土の上にばら撒きします。ばら撒きとは、種子をバラバラに散らしながら撒く方法です。
- 種まき後の管理
- 種まき後は、直射日光の当たらない風通しの良い涼しい環境に置いてあげましょう。軒下に置いたり、遮光ネットを利用したり、涼しい室内等で管理するとよいでしょう。
- 種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。
植物の病気
スミレの病気
- 灰色カビ病
スミレの害虫
- ナメクジ