- 原産:オーストラリア
- 科:マメ(Fabaceae)
- 亜科:ネムノキ(Mimosoideae)
- 属:アカシア(Acacia)
- 種:ギンヨウアカシア(Acacia baileyana)
- 流通名:ミモザアカシア
- 別名:ハナアカシア/クータマンドラ ワトル(Cootamundra wattle)
- 開花時期:2月~4月
- 花の色:黄色●
- 葉の色:緑色●紫色●白色〇
- 分類:常緑高木
- 草丈:約300~1000cm
- 誕生花:2月14日/4月9日
- 花言葉:愛情/優雅/友情/秘密の恋/気まぐれな恋
- 用途:カラーリーフ/切り花/ドライフラワー
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)とは!?
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)は学名Acacia baileyana、別名では「ミモザアカシア」や「ハナアカシア」等とも呼ばれるオーストラリアが原産の常緑高木です。
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)の語源(由来)
- 属名のAcaciaは古代ギリシア語で「トゲのあるエジプトの木(Acacia arabica)」を意味している「ἀκακία」からきていると言われており、ἀκακίαは「トゲ」を意味する「ake」に由来すると言われています。
- 種小名のbaileyanaは植物学者Frederick Manson Bailey(1827–1915)への献名です。
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)の特徴(魅力)
- ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)は、近縁のフサアカシア(Acacia dealbata)と比べると花のボリュームが控えめで、葉の大きさは小さくなりますが、青みを帯びた白緑色の上品な葉色と、レースの編み物を思わせる様な繊細な外観の葉の形、ポンポンと咲く球状の可愛らしい黄色の花が魅力です。
- ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)は流通名として日本では「ミモザ・アカシア」と呼ばれることもありますが、一般的には葉が夕暮れから夜になると縦に折りたたまれる習慣がある、近縁のフサアカシア(Acacia dealbata)が海外ではミモザ(mimosa)とも呼ばれています。ミモザの花はイタリアやロシア、アルメニアなどでは国際女性デー(3月8日)にあわせて女性に贈られます。
- ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)の樹形は丸みを帯びた外観をしており、通常は高さ約300~500cm、稀に最大1000cmまで成長する事があります。
- 若い枝は淡い灰緑色をしており、フラワーアレンジメントなどに使うと優しい印象を与える事が出来ます。
- 花は葉腋から花穂を出して、マメ科では珍しい頭花の花を沢山咲かせます。
- 頭花を構成する小花は雄蕊が著しく長く突出しているため、ふさふさとした柔らかな外観をつくります。
- 黄色の花は、明るく開放的な印象を与えたり、レモンのような爽やかな印象を与えたりします。そのため気分が向上する様な爽やかで明るいお庭や、様々な花色を組み合わせたカラフルなお庭などにおすすめです。
- ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)の葉は2回羽状複葉と呼ばれる形をしており、羽根のように広がり光を通す均一な空間をつくるため、透かし模様が入るレースの編み物の様な繊細な外観をつくります。
- ギンヨウアカシアは上部の葉の羽片が斜上に傾いており個性的な外観の葉の形をつくります。
- 葉の色は白色を帯びるため、シルバーリーフのような洗練された雰囲気をつくります。
- また高級な着物のような上品な印象を与える紫色の葉色をしている品種もあるため、品種を選んでカラーリーフとして楽しむ事も出来ます。
- ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)の花は収穫して切り花として花瓶の中に入れて飾られたり、花を乾燥させてドライフラワーとして、スワッグやリース等のフラワーアレンジメントの素材として利用されたりします。
- ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)は乾燥後の色落ちが殆どなく鮮やかな黄色の花色を長く残すため、ドライフラワーの中でもフラワーアレンジメントの花材として特に人気があります。
- ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)は、軽い霜に耐えられる事もあるため暖地であれば屋外で越冬する事も可能ですが、長く霜に当たったり強い霜に当たると枯れることもあるため冬越し対策を行った方が良いでしょう。
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)の樹高は約300(~1000)cm、樹形は丸みを帯び、幹は直立、枝は水平もしくは斜上に伸び、若い茎の色は白緑色、樹皮の色は褐色もしくは赤褐色か灰褐色、樹皮は成熟すると縦に裂けます。
葉序は互生葉序、葉色は緑色または白色、葉柄はあり、葉身の長さ約3(~6.5)cm、葉身の形は2回羽状複葉、2回羽状複葉は羽片が約2(~6)対、羽片は小葉が約8(~24)対、小葉の長さ約0.3(~1)cm、小葉の形は線形です。※羽片と羽片の間に隆起した目立つ腺があり、上部の2個の羽片は斜上に傾きます。
花序は頭状総状花序、頭状総状花序は長さ約5(~10)cm、葉腋から総状花序を出し、総状花序は約8(~30)個の頭状花序をつけます。頭状花序の直径約0.6(~0.8)cm、形は球形をしています。頭状花序の小花は目立たない花弁が5個、花弁の色は黄色、萼片が5個、雄蕊は長く突出しており、色は黄色です。
果実は豆果(1枚の心皮からなり、腹縫線と背縫線が一方もしくは二方ともが裂けて種子を放出する)、豆果は長さ約3(~12)cm、形は楕円形または種子と種子の間でくびれており、色は緑色から成熟すると 褐色または赤褐色になります。
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)の切り花の楽しみ方
- 切り花の収穫は花が十分水分を含んでいる朝の涼しい時間帯もしくは夕方におこないましょう。
- 茎に付いた葉は水揚げを悪くするため必要な分を除いて全て取り外しましょう。
- 水揚げは水切りを行った後に、根元割りを行います。
- 花瓶に水と延命剤を入れて花を生けましょう。
- 延命剤の効果は高く蕾が開きやすくなったり日持ちが長くなったりします。
- 管理は必要に応じて数日ごとに切り戻しと水換えを行いましょう。
- 日持ちは管理の方法でも左右されますが約7日です。
水切り法
水切り法とは、切り花の切り口を水の中に付けた状態で切り戻しを行い、切り口の更新を行う水揚げ方法です。
水切りは、特定の植物または特定の条件を除いた、殆どの植物に行われている、最も一般的な水揚げ方法になります。
水切りは、水の中で茎を切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。また水切りを行うことで「微生物」「空気」「その他」が原因で詰まっている茎を取り除くため、切り口からの水揚げ正常に戻ります。
水切りの方法
切り花の切り口を水の中に浸けます。水の中につけた状態で、切口の根元から上に1~5cm程度を取り除くつもりで、ハサミを使って斜めにカットします。
切り口部分を斜めにすることで、吸水部分が広がり、水揚げの効果が高まります。
根元割り法・根元叩き法
根元割り法・根元叩き法とは、硬い茎や枝の根元に縦にハサミを入れて割る、または金槌などで硬い茎や枝の根元を叩いて潰して、水揚げする方法です。
根元割り・根元叩きをする事で、吸水する場所の面積が増えて、吸水力が高まり水揚げしやすくなります。
根元割り
- 切り花の根元をハサミを使って斜めにカットします。
- カットした切り口に対して垂直に、ハサミを入れて、十時に切れ込みをいれます。
根元叩き
切り花の切り口を、金槌で叩いて潰します。
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)のドライフラワーの楽しみ方
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)はハンギング法を使いドライフラワーにする事が出来ます。ハンギング法とは、花材を束ねて壁や天井等から吊り下げ、自然乾燥でドライフラワーをつくる方法です。茎葉を残したままドライフラワーになるため自然な仕上がりになり、仕上がった花材はフラワーアレンジメントにも使いやすい所が魅力です。
- 必要な物を準備しましょう。
- 花材・麻紐or輪ゴム・洗濯物干し
- 花は新鮮で十分開花したものを使いましょう。
- 花は十分に開花しているものをドライフラワーに使いましょう。蕾の状態や開きかけの花をドライフラワーにすると、完成形が中途半端になります。
- 花材の下処理を行いましょう。
- 花材が大きい状態のままでは乾燥に時間がかかったり、綺麗に乾燥しなかったりします。そのため花材を使いやすい大きさに切り分けて大きさを調整しましょう。
- 花材の下葉は基本的に不要です。束ねる時などに邪魔になるため茎の下半分程度を目安に葉を落として扱いやすい状態にしましょう。
- 花材を束ねましょう。
- 花材を1本または2~3本程度で束ねて、麻紐または輪ゴムで茎の下部分をくくり固定しましょう。
- 花材を束ね過ぎると花材同士がくっついて歪み、乾燥して花材が硬くなった時に形が不自然になっていたり、花材同士がくっつく事で風通しが悪くなり乾燥までに時間がかかり色落ちが進んだりします。そのため束ね過ぎないようにして下さい。
- 花材を1本または2~3本程度で束ねて、麻紐または輪ゴムで茎の下部分をくくり固定しましょう。
- 植物を吊るしましょう。
- 花材を逆さまにして、洗濯物干しに掛けたり、壁と壁の間に麻紐を張ってその間に花材を吊るしましょう。
- 花材同士を密着させると風通しが悪くなり乾燥までに時間がかかり色落ちが進む事があるため、出来るだけ離します。
- 乾燥するまでの管理方法
- 直射日光に当たると紫外線などの影響で色褪せが進んだり花が痛みやすいため、窓から離した場所で管理しましょう。
- 多湿環境では乾燥までに時間がかかるため、風通しのよい部屋などに花を吊るして自然乾燥させるか、エアコンや除湿機を利用して部屋の湿度を減らしましょう。
- サーキュレーターで部屋全体の空気を循環させて花材に風を送る事で、花が素早く乾燥して、同時に花の色もしっかり残る綺麗なドライフラワーが出来やすいです。
- 完成までの時間
- ドライフラワーの完成までの時間は、温度・湿度・風通し等で変化しますが、普通は約1~2週間かかります。
- 完成したら
- 花材として一時保管するか、スワッグやリース等にフラワーアレンジととして利用しましょう。
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)の園芸品種
アカシアの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)の育て方
花壇の土づくり
日当り
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また半日影(直射日光3時間~5時間)までで育てる事が可能です。
作土層
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)がしっかり根を張り健康な成長するには、十分な深さの作土層(表層にある柔らかな土)が必要です。苗(根鉢)の1.5~3倍(深さ30~40cm)の深さまでスコップを使い穴を掘り、根張りを邪魔したり保水性や栄養の保持を悪くする石やゴミ等を取り除いておきましょう。
土壌の土質
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)は基本的に水はけの良い土壌を好みます。水分が停滞するようなジメジメした土壌では生育不良を引き起こしたり根腐れする事もあるため粘土質な土壌は避けた方が良いでしょう。植え付けの前に土壌診断を行い、通気性がよく適度に腐葉土等が入った土壌に改良しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)は、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため基本的には日向(直射日光が6時間以上)で育てましょう。また半日影(直射日光3時間~5時間)までで育てる事が可能です。
培養土
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)は通気性の高い培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=7:3
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
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- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
地植え
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)は乾燥に強いため、地植えしている場合は極端に乾燥する場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。雨が長く降らない場合、指を入れて土壌の表面(2~5cm)が乾燥している場合、葉や茎が萎れている場合などは、必要に応じて水やりを行いましょう。
鉢植え
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)を鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。ただし水やりを行い過ぎてジメジメとした環境が続くと根腐れしてしまうため、土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
水やりのチェックを簡単にするオススメの道具
- 水やりチェッカー(サスティ)とは、視覚的に分かりやすく色の変化で水やりのタイミングを教えてくれる水分計です。
- 白色(水やり必要)・青色(水やり不要)
- 水やりチェッカー(サスティ)は世界で初めて家庭用水分計で「PF値」が採用されています。PF値は、殆どの植物の生育に阻害がない有効水分域の中のPF2.0付近で色が変わるように設計されているため、水やりの失敗を減らします。
- PF2.0は、どんな土や多肉・観葉植物・草花にも対応しますが、乾燥に強い多肉植物では色変わり後に若干の猶予があり、乾燥に弱い草花では色変わり後は直ぐに水やりをした方が良いかもしれません。
- PF値とは、土壌の水分が毛管力によって引き付けられている強さの程度を表している数値で、これを使う事で土壌の湿り具合や植物への水やりのタイミングが分かるようになります。殆どの植物にとって利用しやすいPF値は1.7~2.3の間にあります。常にPF値が1.7より下の値にあると、多湿を嫌う多肉などは湿潤すぎて根腐れを引き起こしやすくなったり、PF値が2.3より上にあると乾燥が苦手な草花などは水枯れを引き起こしやすくなります。
- 水やり三年と言われるプロでも難しい水やり作業が、水やりチェッカー(サスティ)を使うだけで安心して行えるようになります。
- 水やりチェッカー(サスティ)は水やりが難しい植物(ラン・多肉)にも対応しています。
- 中芯は6ヶ月~9ヶ月経つと水やりをしても青色に変化しなくなるため、変化がなくなったら中芯の交換が必要になります。
剪定のやり方
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)は、一般的に定期的な剪定を必要とせず自然樹形で楽しむ事が出来ます。
剪定は必要に応じて行います。例えば、株立ちのような枝分かれのよい樹形を作りたい場合は、幼木の頃に剪定して下部から枝分かれを促したり、樹形が不自然になっている場合は、樹形を乱す不要な枝を剪定したり、花がら摘みを必要に応じて行い管理します。※普通の木として育てる場合は苗木(幼木)の剪定は不要です。
苗木(幼木)の剪定
- 1年目は剪定せずに育てます。
- 2年目は春から晩春に剪定を行います。
- 剪定のやり方は主幹(幹)を地面から高さ約8~15cmの場所で剪定しましょう。剪定する事で分枝が促され複数の枝が伸びます。
- 3年目は春から晩春に剪定を行います。
- 剪定のやり方は3~4本の健康な枝を株全体のバランスを見ながら残し、残りの枝を根元から剪定して取り除きましょう。
- 4年目以降は枯れ枝や損傷した枝(折れた枝)や病枝を根元から剪定して取り除きましょう。
- また必要に応じて交差枝や下がり枝等の不要枝を剪定して樹形を整えましょう。
成熟後の剪定
- 剪定する時期は春から晩春に1回行います。
- 基本的には花が終わった後に剪定すると良いでしょう。
- 株全体を観察して枯れた茎・損傷した茎(折れてる茎等)・病気の茎を探して、これを根元から間引き剪定して取り除きます。
- 何故ならこれらの茎は日当りや風通しを阻害したり、健康に成長している茎に悪影響を及ぼしやすいからです。
- 花の根元から剪定して花がら摘みをしましょう。
- 花がらを取り種づくりをさせない事で、余計なエネルギーが使われず、株の老化(弱体)を防いだり、花の生産が止まる事を防ぎ開花期間を延長する事に繋がったりします。
- 株全体のバランスを見ながら、枝が混み合っている場所の枝を間引き剪定したり、著しく枝が伸びて外観を崩している徒長枝を切り戻し剪定しましょう。
- 枝が混み合っていると風通しや日当たりを悪化させる事があります。そのため生産性の落ちた古い枝や、太く伸びた枝、弱い枝、並行枝、逆さ枝、絡み枝などの不要と思われる不要枝を、株全体のバランスを見ながら、枝の根元から間引き剪定、もしくは枝の途中の節(芽・枝)の少し上で切り戻し剪定しましょう。
- 徒長枝とは他の枝と比べて著しく長く伸びて外観を乱す枝のことです。植物は基本的に頂芽優勢の性質があり、枝が間延びして外観を崩しやすいです。そのため必要に応じて枝の途中(芽・節がある場所の少し上)で切り戻す剪定を行って上げましょう。コツは全体の外観より少し奥目の節(芽・枝)の上で剪定するか、もしくはイメージする樹形より少し奥目の節(芽・枝)の上で剪定します。
夏越しする方法
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)は、夏の暑さに耐えますが、多湿を苦手にしており、特に暑さと多湿のストレスが組み合わさる高温多湿を苦手にしています。そのため必要に応じた夏越し対策が必要です。
夏越し対策
- 湿度の高い環境を嫌うため乾燥した場所で管理しましょう。
- 雨に当たることが少ない場所
- 鉢植えの場合は雨に当たらない場所に移動すると良いでしょう。
- 地植えの場合は雨の当たりにく場所で育てると良いでしょう。
- 直射日光がよく当たる場所
- 直射日光6時間以上が理想です。
- 土壌の排水性がよい場所
- 植付けの際に土壌改良をしっかりおこないましょう。
- 空気の流れがあり風通しがいい場所
- 周りが壁に囲まれていたり、草が繁茂してる場所で管理すると空気が停滞して湿気が溜まりやすくなります。改善しましょう。
- 雨に当たることが少ない場所
冬越しする方法
Hardiness:9b~11b
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)は、軽い霜であれば耐えられる事があるため、暖地であれば地植えで育てられる事があります。ただし基本的に霜が長く続いたり強い霜が降りると枯れてしまう事があるため、必要に応じて冬越し対策が必要になります。
冬越し対策
- 霜が降りる地域であらば、霜対策として腐葉土などでマルチングをしたり、不織布などを被せるとよいでしょう。
- 支柱を立ててビニールを被せるとより対策効果が上がります。
- 鉢植えで育てている場合は、霜の当たらない軒下に移動したり、凍結が心配な場合は屋内や温室に移動したりするとよいでしょう。