原産:日本 科:ユキノシタ(Saxifragaceae) 属:アスチルベ(astilbe) 種:アワモリショウマ/ジャポニカ(japonica) 別名:アスチルベ・ジャポニカ/アワモリショウマ/フォルス バックス ビアード(false buck’s beard) 分類:多年草(宿根草) 開花時期:5月~7月 花の色:赤色●桃色●白色〇 葉色:緑色● 草丈:30~75cm 草姿:直立 誕生花:5月12日/6月1日/6月21日 花言葉:「自由きまま」「楽しい恋の訪れ」「繊細」「自由」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
アワモリショウマは学名astilbe japonica、別名「アスチルベ・ジャポニカ」や「フォルス バックス ビアード(false buck’s beard)」とも呼ばれる日本原産の多年草(宿根草)です。主に本州(近畿地方以西)・四国・九州に分布して山地の岩場等に自生しています。
アワモリショウマの語源(由来)
- 属名のアスチルベ(Astilbe)はギリシャ語の「stilbē」に由来しています。
- 種小名のジャポニカ(japonica)はラテン語で「日本の」を意味していて原産国に由来しています。
- 和名アワモリショウマの由来は花の形がふわふわとした「泡」を連想させ、草姿がサラシナショウマに似ている所から「ショウマ」の名がついています。
アワモリショウマの特徴(魅力)
- アワモリショウマは地面下に根茎をもちしばしば群生します
- スラリと垂直に伸びる茎の頂部で長さ20cmまでの円錐状に小花が並び
- 泡を連想させるようなフワフワした花姿をつくります
- 現在栽培されるアスチルベの雑種の多くはジャポニカ種を由来としています
- 耐陰性があり日陰で楽しめる顕花植物として重宝されています
- 高温と乾燥がやや苦手です
アワモリショウマは地面下に根茎をもっており広がる事で群生をつくります。茎は緑色で垂直に伸び高さ約30~75cmの間で成長します。葉は基部から出る根生葉と互生葉序につく茎葉があり、小葉は緑色で、楕円形もしくは卵形をして縁部分にギザギザした鋸歯があり、幾つかの小葉が集まり奇数羽状複葉に並びます。花は小花と花穂が幾つも集まり長さ約20cmの円錐花序に咲き、個々の花は非常に細長い花弁が5個(5数花)と雄蕊・雌蕊があります。
開花時期は晩春から夏、花色は赤色や桃色、白色等があり、個々の花は花弁が細く5個(5数花)で、花序は小花が幾つも集まり長さ20cm程の円錐花序を作ります。草姿は直立で高さは約30(75)cm × 幅は約30(60)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は楕円形もしくは卵形、葉縁に鋸歯があり、2~4回羽状複葉して、葉序は互生葉序につきます。
アワモリショウマの切り花の楽しみ方
- アワモリショウマの収穫は朝の涼しい時間帯におこないましょう。
- 収穫の前に水を入れたバケツを準備しておきます。
- アワモリショウマの収穫は花が4分の3程度開いてる時に行うと良いでしょう。
- 収穫したらバケツの中で水揚げの妨げになる不要な葉を取り除きます。
- 葉を取り除いたら水の中で水切りを行いましょう。
- 水切りしたら花瓶に生けて楽しみます。
- ↳日持ちは7日程度です。
- 管理は必要に応じて数日(約1~3日)ごとに水切りと水を換えを行います。水揚げが悪い場合は必要に応じて湯揚げを行いましょう。
水切り
水切りとは茎の根元を水の中に浸けた状態で、茎の根元から上に約1~5cmの部分でハサミを使い斜めにカットして、吸水面を広げ水揚げしやすくする方法です。水の中で切るため導管内に気泡が入りにくいメリットがあります。※導管に気泡が入ると水揚げが悪くなり萎れやすくなります。
湯揚げ
湯揚げとは約80度に沸騰させたお湯に切り花の切り口をつけて、内部の気泡を膨張させ外に押し出し、水揚げをよくする方法です。
①湯上げする際は熱や水蒸気が余計な部分に当たらないように切り花の下部(約20cm)を残して花全体を新聞紙で包みます。
②切り花をお湯につけた後は冷水に浸ける必要があるため、予めバケツ等に冷水を入れて準備しておきましょう。
②鍋で沸騰させたお湯(約80度)に約30秒ほど切り花の切り口をつけましょう。
③お湯に浸け終わったら予め準備しておいた冷水に浸けて2時間程度水揚げを行います。
④水揚げが終わったら必要に応じて水切りを行い再度花瓶に生けて楽しみます。
アワモリショウマの栽培
園芸では、アワモリショウマのボリューミーな花を鑑賞する目的で育てられます。比較的に背が高く成長して年を追うごとに根茎で広がり群生する事から花壇の中央等に植えて高さと立体感を出したり、また鉢植えの中でコンパクトに育てて玄関先に飾ったりして楽しまれたりします。また耐陰性があるためシェードガーデン等にもおすすめです。
アワモリショウマを育てる際に注意する事は「夏の強い日差し」や「乾燥」です。アスチルベは強い日差しに当たると葉やけを引き起こし葉がボロボロになったり乾燥しやすくなるため、植え場所や管理する場所には注意が必要です。またやや湿り気のある土壌を好むため、生育期間を通してしっかり水やりを行う事も大切です。