- 原産:スペイン
- 科:オオバコ(Plantaginaceae)
- 属:ジギタリス(Digitalis)
- 種:ジギタリス・パルビフローラ(Digitalis parviflora)
- 別名:スモール・フラワード・フォックスグローブ(small-flowered foxglove)
- 品種:ミルクチョコレート(Digitalis parviflora ‘milk chocolate’)
- 開花時期:5月~6月
- 花の色:明るい茶色
- 葉の色:緑色
- 分類:二年草/多年草
- 草丈:約40~60cm
- 誕生花:3月27日・5月12日・6月13日
- 花言葉:熱愛・不誠実・健康的・隠せぬ想い
- 用途:背が高い花/種から育てる植物/日陰植物
- 購入方法:ジギタリス(ミルクチョコレート)を楽天で購入
■ジギタリス(ミルクチョコレート)の特徴
- 学名:Digitalis parviflora ‘milk chocolate’
- 花の色:明るい茶色
- 草丈:約40~60cm
- 備考:ミルクを混ぜて絡めたようなチョコレートを想像させる、明るい茶色の花色が魅力的な園芸品種です。
■ジギタリス・パルビフローラとは!?
ジギタリス・パルビフローラの学名は Digitalis parviflora 、別名では「スモール・フラワード・フォックスグローブ(small-flowered foxglove)」等とも呼ばれる二年草または多年草です。
ジギタリス・パルビフローラの原産地はスペイン、自生地は高地の草原などにあります。
■ジギタリス・パルビフローラの語源(由来)
- 属名のDigitalisはラテン語で「指」を意味する「digitālis」から来ており、ドイツ語でこの植物の俗称として使われていた「指ぬき」を意味する「Fingerhut」に由来しています。
- 種小名のparvifloraは、ラテン語で「小さい」を意味する「parvus」と、ラテン語で「花」を意味する「flora」の二語で構成されており、小さな花を意味します。
■ジギタリス・パルビフローラの特徴(魅力)
- 主な特徴と魅力
- ジギタリス・パルビフローラの特徴は、一年目は茎を伸ばさずに地面に葉を広げてロゼットを形成して、二年目に最大60cmまで成長する茎を伸ばし花を咲かせる所、葉が細長くシャープな見た目をしている所、開花は晩春から初夏頃にあり、花のサイズはやや小振りですが、茎の全周を覆うように密に連なり咲くため豪華な花穂になる所、花の色は濃い茶色をしていて落ち着いた雰囲気がある所などにあります。
- ジギタリス・パルビフローラは、高さと立体感を出す草姿・豪華でボリュームのある花・落ち着いた花色を鑑賞する目的で栽培されています。用途としては、コーヒーテラスをテーマにするようなお洒落な雰囲気のお庭で利用したり、花壇の中で立体感を出すために利用したり、鉢植えの中で成長を制御して狭い空間の中で楽しまれたりします。
- 外観の特徴
- 草姿は一年目はロゼットを形成して、二年目に茎が成長する、草丈は約60cm、茎の向きは直立茎、茎の色は緑色・赤褐色です。
- 葉序は根生葉(一年目)または互生葉序(二年目)、葉身の形は線状披針形・狭楕円形、葉の色は緑色です。
- 花序は総状花序、花の向きは横向き・斜下向きになる、花冠の形は筒状の鐘形、花冠の先端は浅く裂けて裂片が四個あり、花の色は茶色・こげ茶色・赤紫色、花脈の色がこげ茶色・赤茶色・黄色、花冠内部の色は黄色です。
- 主な用途
- ジギタリス・パルビフローラは、花の色が落ち着いた雰囲気のある茶色をしているため、時の流れを感じさせるアンティークや、飲み物のコーヒーを想像させます。そのため、カフェをテーマにするお庭や、アンティークな雰囲気のお庭などによく合う植物です。
- ジギタリス・パルビフローラは、茎が真っ直ぐ伸びて豪華な花を咲かせる、お庭などの中で高さや立体感を出したり背景として利用する事ができます。
■ジギタリス・パルビフローラの園芸品種を紹介
■ジギタリスの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
■ジギタリス・パルビフローラの育て方
花壇の土づくり
環境
ジギタリス・パルビフローラは、自生地が草原や牧草地などにあります。
そのため、育てる環境も普通の花壇の中などで上手く適応して成長します。
日当り
ジギタリス・パルビフローラは、日光のよく当たる場所で最もよく成長します。ただし夏場の乾燥等により株が弱る事もあるため環境に合わせた場所で育てる事も大切です。
そのため基本的には日向または午後から日陰になる半日影で育てる方が良いでしょう。
- 日向とは、直射日光が6時間以上当たる場所です。
- 半日影とは、直射日光が3時間から5時間程度当たる場所です。また基本的には午前中のみ日が当たり午後から日陰になる場所になります。
- 明るい日陰とは、直射日光が二時間程度まで、または間接光だけが当たるような比較的に明るい場所です。
- 暗い日陰とは、森の中にあるような直射日光も間接光もほとんど当たらないような暗い場所です。
土壌の土質
ジギタリス・パルビフローラは、土壌が乾燥しすぎず、湿り過ぎない土壌であれば、問題なく育てる事が出来ます。
そのため、植え付けの前に土壌診断を行い、土質を壌土あたりに調節して育てると良いでしょう。また有機物を含む肥沃な土壌は生育を促進する働きがあるため、堆肥もしっかりと入れてください。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土やバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥・牛糞等)を土壌に混和しましょう。
- PHを測る専用の道具を用意して診断します。※詳しくはPHを診断からご覧下さい。
- 酸性土壌を改善して土壌を中性またはアルカリ性にしたい場合は、苦土石灰を利用します。PHを1上げるのに必要な苦土石灰の量は1平方メートルあたり150g程度です。土壌に苦土石灰を撒いた後は、石灰が塊にならないようによく混和します。
- アルカリ性土壌を改善して酸性に傾けたい場合は無調整ピートモス(PH4程度)を利用しましょう。ピートモスを腐葉土のかわり等に利用して、よく混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
ジギタリス・パルビフローラは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。
そのため基本的には日向で育てる方が良いでしょう。また半日影までで育てる事が出来ます。
培養土
培養土を購入する場合は、一般的な草花の培養土で良いでしょう。
培養土を自作する場合
- 植物の好む環境に合わせて通気性・ 排水性・保水性のバランスを考えた用土の構成にする。
- 堆肥は土壌の物理性を改善して根張りをよくするだけでなく、栄養素を含有しており、微生物の働きを促進して土質を改善したり、植物の栄養補給に寄与する働きがあったりします。そのため、腐葉土などの堆肥をしっかり入れて植物の生育を促進しましょう。
- 鉢植えを移動する場合を考えて比重の軽い用土を利用したり、植物が倒れる可能性も考えて比重の重めの用土を選んだりする。
- 水やりの頻度を考えて保水性のよい用土を利用したり、植物の呼吸や成長を考えて通気性がしっかり保てる用土を選んだりする。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=6:4
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
- 日向土(細粒・小粒)+ピートモス+くん炭=5:4:1
培養土は基本用土を単体で使うか、または基本用土をベースにしながら改良用土を組み合わせて作ります。
植物の育ってきた環境、水やりの頻度、用土の費用などを考えて培養土を作ると良いでしょう。
基本用土
- 赤玉土:赤玉土とは関東ローム層の中層にある赤土を乾燥させて、粒の大きさごとに分けた土壌改良材です。
- 特徴:赤玉土は通気性・排水性・保水性のバランスが抜群に良いことから擬似団粒構造をした土壌改良材とも呼ばれています。無菌で雑菌が繁殖しにくく、雑草の種も含まれないため挿し木用土やインドアグリーンの土としても使われる。
- 比較:鹿沼土と比べて赤玉土の方が保水性・保肥力に優れており、PHが中性に近い弱酸性のため幅広い植物で利用しやすい。赤玉土は鹿沼土よりも粒が崩れて劣化しやすいため、使い続けると微塵が出て通気性・排水性を悪化させる事がある。
- 注意点:赤玉土はリン酸を固定してしまい、植物が吸収出来る状態で無くす事があるため、リン酸の肥料を多めにやる必要がある。赤玉土の粒はやや崩れやすいため再利用出来る割合が少ない傾向があり、微塵は粘土質になり通気性・排水性を悪くする事がある。
- 用途:一般的な草花・花木・多肉・サボテン・山野草・水生植物など幅広い植物の土壌改良材として利用されます。無菌のため挿し木・種まき用土・インドアグリーンの培養土などに利用される。
- 硬質赤玉土:硬質赤玉土は赤玉土を高温で焼いて硬質化したものです。
- 比較:硬質赤玉土は赤玉土と比べて、粒が硬いため砕けて劣化しにくく、通気性・排水性が高くなっています。一方で保水性が悪くなっているため、一般的な草花で使うと土壌が乾きやすくなり水やりの頻度が増えやすいです。
- 用途:多肉植物・サボテン・山野草などに使われる事が多い。
- 鹿沼土:鹿沼土は栃木県鹿沼地方で産出される、風化した軽石の総称です。
- 特徴:鹿沼土は通気性・排水性が抜群に優れており保水性・保肥力も高いため、培養土の通気性・保水性・保肥力のバランスをとりたい時に重宝されます。PHが4~5と酸性になります。
- 比較:赤玉土と比べると鹿沼土は粒が頑丈で崩れにくいため再利用しやすく、PHは酸性に強く傾いており、保水性が劣ります。一般的な軽石と比べると鹿沼土は保水性に優れており、やや粒が脆い傾向にあります。
- 注意点:酸性度が強めなため、アルカリ土壌を好む植物を育てる場合は避けた方がよい。
- 用途:一般的な草花・花木・多肉・サボテン・山野草・水生植物など幅広い植物の土壌改良材として利用されます。特にPHが酸性のため酸性土壌を好む植物に利用される事が多いです。
- ☆硬質鹿沼土:硬質鹿沼土は従来の鹿沼土から硬質なものを選別した用土です。その名前が示すとおり、鹿沼土よりも硬く丈夫で劣化しにくい用土です。
- 日向土(ボラ土):日向土は別名でボラ土とも呼ばれる、宮崎県南部で産出される軽石です。
- 特徴:通気性と排水性に非常に優れており、多孔質なため保水性も適度に確保出来ている、比重は約0.6とバランスがよい。※鹿沼土と比較すると頑丈で形状が崩れにくいため再利用しやすく、PHが殆ど中性なため扱いやすい、一方で鹿沼土と比べると保水性がそれほど高くない。
- 用途:土壌の通気性や排水性を改善するのに利用されます。草地・岩場・高山地帯・砂地に自生する植物などを育てるのに向いており、一般的な草花から多肉・サボテン・山野草などの育成でも利用されます。す。
- 桐生砂:桐生砂とは群馬県桐生市近辺で産出されるやや風化の進んだ赤褐色の火山礫です。
- 特徴:通気性と排水性に非常に優れており、多孔質なため保水性も適度に確保出来ている。※鹿沼土と比較すると頑丈で形状が崩れにくいため再利用しやすく、PHがやや酸性に傾く中性なため扱いやすい、一方で鹿沼土と比べると保水性がそれほど高くない。
- 用途:土壌の通気性や排水性を改善するのに利用されます。岩場・高山地帯・砂地に自生する植物などを育てるのに向いており、多肉・サボテン・山野草・東洋ラン・盆栽等の育成でよく利用されます。
- 軽石:軽石は溶岩が急冷されガスが吹き出す事で、多孔質で脆く軽くなった火山礫です。
- 特徴:通気性と排水性に非常に優れており、多孔質なため保水性も適度に確保出来ている、比重は約0.4~0.6とバランスがよい。※鹿沼土と比較すると頑丈で形状が崩れにくい、PHが殆ど中性なため扱いやすい、一方で鹿沼土と比べると保水性がそれほど高くない。
- 用途:土壌の通気性や排水性を改善するのに利用されます。岩場・高山地帯・砂地に自生する植物などを育てるのに向いており、多肉植物・サボテン・東洋ラン・盆栽・山野草などの育成でよく利用されます。
- 川砂:川砂は岩石(花崗岩・石英・長石等)が風化して生じる灰白色をした砂で、採られる場所により富士川砂・矢作砂などと呼ばれたりもしています。
- 特徴:粒子が大きく通気性・排水性が優れており、保水性と保肥力が殆どない。比重が約2.5~2.6と大きく安定感があるため植物をしっかりと支える事が出来る。
- 用途:土壌の通気性や排水性を改善するのに利用されます。岩場・高山地帯・砂地に自生する植物などを育てるのに向いており、多肉・サボテン・山野草・盆栽等の育成でよく利用されます。
改良用土
- 腐葉土:腐葉土は広葉樹の落ち葉を腐熟させた改良用土です。
- 腐葉土を選ぶ基準:腐葉土は完熟していて湿り気のある物を選びましょう。完熟していると、見た目が黒っぽくなり、葉の断片が小さくなっています。逆に油脂成分の多い針葉樹の葉が入っていたり、未熟な茶色の葉が混じっていたり、断片が大きく乾燥していたりする腐葉土は、植物の根を傷める原因にもなるため避けた方が良いでしょう。
- 腐葉土の特徴:土壌の膨軟性を高めるため空気の通りが良くなり根の成長を助ける。土壌の通気性・保水性・保肥力を高めるため植物が育ちやすい環境となる。腐葉土は微量要素を含んでいるため植物が栄養を補給して健康に成長する助けとなり、また微生物の働きも活性化するため土壌が肥沃になる。PHが中性のため扱いやすい。
- 用途:土壌の保水性・保肥力・通気性を改善したり、微生物を活性化して土壌を肥沃にしたりする働きがあるため、多くの植物を育てる際の改良用土として利用されます。
- ピートモス:ピートモス は水苔類やヨシ・スゲ等の植物が堆積して腐植し泥炭化した用土です。
- 特徴:腐葉土と比べて養分を殆ど含んでいないため、微生物を活性化する力が弱く無菌で清潔感がある。土壌の膨軟性を高めるため空気の通りが良くなり根の成長を助ける。土壌の保水力を高める効果が高く、通気性・保肥力も改善する。PHは基本的に強い酸性になる。
- 注意点:PHが3~4の強い酸性のため、一般的な植物を育てる際は調整済のピートモスを使用するか、アルカリ性の土壌改良材を入れて使用した方がよいでしょう。
- 用途:土壌の膨軟性を高めて、保水性・保肥力・通気性を改善するのに利用されたり、PHを酸性に調節する目的で利用されたり、無菌で雑菌が繁殖しにくいためインドアグリーンの植物の改良用土として利用されたり、挿し木や種まき用の培土として利用されたり、多くの植物を育てる際の改良用土として利用されたりしています。
- バーク堆肥:樹皮を発酵・乾燥させた植物性の堆肥です。
- バーク堆肥を選ぶ基準:十分に完熟していて見た目が黒っぽくなっているものを利用します。
- バーク堆肥の特徴:バーク堆肥は難分解性有機物のリグニンを含有していて、C/N 比も高いため微生物による分解が緩やかで土壌の膨軟性が長く保たれる。そのため、通気性の改善が抜群によく、また保水性などもよくなる。バーク堆肥の中には腐葉土等と同様に僅かに栄養分も含まれているため微生物の働きで、植物の生育を少しだけ助ける働きがある。
- バーク堆肥のデメリット:難分解性有機物のリグニンが生育障害、発芽抑制、生育遅延を引き起こす事があると言われている。生育を阻害する物質は広葉樹の方が少ないと言われる。C/N 比が高いため、バーク堆肥を大量に入れると土壌の中が窒素の効きが悪くなったり窒素飢餓になる事がある。
- 用途:腐葉土等と同様に堆肥として利用されます。腐葉土よりも分解されにくいため、土壌改善効果が長く保たれます。土に混ぜ込むだけでなくマルチング資材としても重宝されます。
- パーライト:パーライトは、真珠岩や黒曜石を粉砕して小さくした後に、高温で熱して中に含まれる水分を発泡させ多孔質にした資材です。
- 特徴(真珠岩系):表面に光沢があり滑らか、通気性・排水性に非常に優れている、雑菌が発生しにくく、比重が0.1程度と小さく軽い。
- 特徴(黒曜石系):表面に光沢があり滑らか、通気性・排水性に非常に優れている、雑菌が発生しにくく、比重が0.1程度と小さく軽い。
- 用途:土壌の通気性・排水性を改善する目的、真珠岩系では通気性・排水性・保水性をバランスよく改善する目的で利用されます。一般的な草花の育成などでよく利用されており、比重が軽いため培養土の軽量化などに欠かせません。
- べラボン:べラボンはヤシの実を特殊加工して作られた園芸資材です。
- 特徴:非常に軽く空気を多く含んでいて、水を含んだ時の膨張と乾燥した時の収縮比率が高いため、培養土などに混ぜ込むと通気性が大きく改善して根張りがよくなります。通気性はもちろん保水性・保肥力も高いため優れた土壌改善効果があり、単体でも植物を育てる事が出来る。
- 用途:土壌の膨軟性・通気性・保水性・保肥力を改善する目的で使用することができます。培養土としてべラボン単体で一般的な植物を育てる事ができます。非常に軽量なため吊り鉢やハンギングバスケットなどの培養土にもおすすめです。樹木に着生する洋ランなどの植物の培養土にも利用されます。
- くん炭:くん炭は、もみ殻を炭化させたものです。
- 特徴:通気性と排水性が抜群によいため根腐れ防止効果があります。菌根菌などの有用微生物を活性化させる効果があるため、植物が菌根菌と共生して病気に強くなったり水分・栄養を補給しやすくなる事がある。植物の成長に必要とされるミネラルを含有していて、またケイ酸が50%近く含有しているため茎・葉が頑丈になりやすく病害虫に強くなる傾向がある。PH8前後の高いアルカリ性を示す。
- 用途:根腐れ防止・酸性土壌の改善などのために土壌に10%程度混ぜて使われる事が多いです。
- 木炭(竹炭):木炭(竹炭)は木材または竹材を材料にして低酸素状態で高温に加熱して作られる炭です。
- 特徴:通気性と排水性が抜群によいため根腐れ防止効果があります。菌根菌などの有用微生物を活性化させる効果があるため、植物が菌根菌と共生して病気に強くなったり水分・栄養を補給しやすくなる事がある。植物の成長に必要とされるミネラルを含有していて、またケイ酸が50%近く含有しているため茎・葉が頑丈になりやすく病害虫に強くなる傾向がある。PHが8~10と高いアルカリ性を示す。
- 用途:根腐れ防止・酸性土壌の改善などのために土壌に10%程度混ぜて使われる事が多いです。
- ゼオライト:ゼオライトは沸石とも呼ばれる鉱物の一種です。
- 特徴:水質浄化・脱臭効果・高い保肥力などにあります。そのため、根腐れ防止や肥料の流失や肥効の継続に効果を発揮します。一方で、入れすぎると肥料が効きにくくなるなどのデメリットがあるため、土壌や培養土に5%程度混ぜて使われる事が多いです。
水やりの仕方
ジギタリス・パルビフローラは、少しだけ湿り気のある土壌を好みます。
ただし、極端に過湿状態にしてしまうと、病原菌が増えて株が腐敗する原因を作ったり、根の呼吸を邪魔して根腐れを引き起こす原因になったりします。そのため、水やりする頻度などには注意が必要となります。
水やりの与え方
土の表土が乾いたタイミングで水を与えます。特に、成長期に水を与える事で、株がしっかりと成長します。
水やりのタイミング
- 表土の乾いたタイミング
- 土の表土(表面)の色が、濡れているなら黒っぽく、乾いたら白っぽくなるため、目視で乾いたのを確認する。
- 目視で確認が難しい場合は、表土を触って乾燥を確認する。
- サスティーを鉢土に差して、色の変化を確認してから水やりをする。
鉢内または表層が乾いたタイミング透明な鉢植えで育てると土の色の変化が分かるため、目視で確認する。鉢植えで育てている場合は、水分量で鉢の重量が変わるため、持ち上げてみて土の乾きを判断する。割り箸・竹串などを用土の中に差してみて、引き上げた時の割り箸・竹串を色と湿り気を見て確認する。サスティーを鉢土に差して、色の変化を確認してから水やりをする。
肥料の与え方
ジギタリス・パルビフローラは、土壌が肥沃である限り、肥料を与える必要はありません。
植え付け時に堆肥を入れてしっかり土壌改良を行い、また必要に応じて植え付け時に有機肥料を入れておくと肥沃さがまして花がよく咲きます。
剪定のやり方
ジギタリス・パルビフローラは開花後に切り戻す事で、分枝が伸びて二番花が咲く事があります。
夏越しする方法
ジギタリス・パルビフローラは、それほど夏越しが難しい植物ではありませんが、夏場の強い日差しや乾燥を少し苦手にしています。
そのため、株を移動出来る場合は半日影に移動したり、また水やりを定期的にしてあげるとよいでしょう。
冬越しする方法
Hardiness:4~9
ジギタリス・パルビフローラは耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
ジギタリス・パルビフローラは種によって増やす事ができます。
播種で増やす
ジギタリス・パルビフローラの種蒔の方法
播種時期:3月~6月・9月~10月
発芽適温:約15~20度
発芽日数:約14日~21日
発芽条件:好光性種子
- 種まきの時期
- 春・秋
- 土の準備
- 種は微細なため、容器は育苗箱・浅鉢・ピートバン(培土付き)が適しますが、ポットでも問題ありません。
- 培養土は種まき専用の培養土などを準備しておくと失敗が減るでしょう。自作する場合はピートモス・バーミキュライト・赤玉土・くん炭を配合して使います。
- 自作の例:バーミキュライトとパーライトを等量で配合する。
- 種の撒き方
- 種は重ならないように、すじまき・条まき・ばら撒きします。
- 好光性種子の光が発芽を助けます。そのため、種を撒いたら、上から指で軽く押して鎮圧※するだけで、覆土しないか、乾燥しない程度にごく薄く覆土しましょう。
- 種まき後の管理
- 種が乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理します。
- 移植
- 本葉が出てくるか2枚程度出てきたらタイミングでポットに移植しましょう。
- 種からの養分が切れるため、週に一度の頻度で液肥を与え始めます。液肥は規定された分量よりも薄めに希釈して利用しましょう。
植物の病気
ジギタリス・パルビフローラの病気
- うどん粉病
ジギタリス・パルビフローラの害虫
- アブラムシ