ヒマラヤユキノシタの育て方

ベルゲニア(キリアタ)の特徴や育て方、増やし方等の紹介

ベルゲニア(キリアタ)の特徴


原産:アフガニスタン／チベット／ネパール／ブータン科:ユキノシタ(Saxifragaceae) 属:ヒマラヤユキノシタ／ベルゲニア(Bergenia) 種:キリアタ(ciliata) 英名:hairy bergenia 開花時期:2月～4月花の色:桃色●白色〇葉色:緑色● 分類:多年草(宿根草) 草丈:約20～30cm 誕生花: 花言葉:
花壇土	鉢土	水やり
肥料	剪定	夏越し
冬越し	増やし方	病気

ベルゲニア(キリアタ)は学名Bergenia ciliata、別名「へアリーベルゲニア(hairy bergenia)」とも呼ばれるアフガニスタン及びチベット、ネパール、ブータンが原産の多年草(宿根草)です。

ベルゲニア(キリアタ)の最大の特徴は他の殆どのベルゲニア属が常緑なのに対してキリアタ種は冬になると落葉(暖かな地域では常緑)します。楕円形の非常に大きく光沢のある葉(長さ35cm × 幅30cm)は細かい毛が表面(裏面)に密生しており英名「hairy bergenia」の由来にもなっており、地面下には太い根茎があり這うよう広がりながら、葉が根生して個々でロゼット状の草姿を作ります。

開花時期は冬から春、花色は桃色もしくは白色、個々の小花は花弁が5枚(5数花)で直径約1～3cm、花序は集散花序に咲きます。草姿はロゼット状で太い根茎で広がり高さは約20(50)cm × 幅は約20(30)cmまで成長します。葉色は緑色で毛が密生し、葉身は倒卵形で長さ35cmまで幅は30cmまでになり根生します。

ベルゲニア(キリアタ)は一般的に株分けもしくは根伏せにより増やされますが、播種によっても増やす事が出来ます。育てる際は梅雨時期や夏の時期の長雨を苦手にしているため、土の排水性を高める等の長雨対策が必要になります。

ヒマラヤユキノシタの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。

ヒマラヤユキノシタ(ベルゲニア)の種類、主な種と園芸品種の紹介【2021】

ベルゲニア(キリアタ)の育て方

花壇の土づくり

ベルゲニア(キリアタ)は直射日光が6時間以上当たる日向から直射日光が3～5時間迄の半日影で育てる事が出来ます。

ベルゲニア(キリアタ)はジメジメとした過湿が続くと根腐れを引き起こすため、土は通気性がよく有機質がしっかり入った土壌に植えて下さい。植付けの前に土壌診断を行い、必要に応じて通気性を高めるパーライトや軽石等を入れ、肥沃さを高める堆肥等の改良用土を入れて土壌を改善するといいでしょう。

鉢土づくり

ベルゲニア(キリアタ)は通気性が良い肥沃な培養土で育て、また生育旺盛のため毎年早春に植え替えが必要です。

培養土を自作する場合は’赤玉土5割＋腐葉土3割＋パーライト2割＋元肥’を混ぜた培養土がおすすめです。

水やりの仕方

ベルゲニア(キリアタ)はやや湿り気のある土壌を好みますが、ジメジメとした過湿な土壌が続くと根腐れを起こす事があるため注意が必要です。

水やりは土の表面が乾燥してきたタイミングで行い、土壌中の古い空気と新鮮な空気が入れ替わる程にたっぷり水を与えましょう。

肥料の与え方

ベルゲニア(キリアタ)は肥沃な土壌であれば基本的には肥料を必要としません。

肥料は花後に土質を改善して微量要素を含む堆肥を入れましょう。また必要に応じて秋に緩効性肥料を施す事も出来ます。

剪定のやり方

ベルゲニア(キリアタ)は基本的に剪定を必要としませんが、花が終わった後に花茎を切り戻す事で見た目を美しく保てます。また冬は葉がボロボロになりやすいため、必要に応じて枯れた葉や損傷した葉を取り除きましょう。

夏越しする方法

ベルゲニア(キリアタ)は夏の暑さに耐えますが、強い日差しで葉やけを引き起こしたり、長雨等による過湿でジメジメした状態が続くと根腐れを引き起こし枯れる事があります。

葉やけを防ぐために日向にある場合は半日影もしくは明るい日陰に移動させ、また過湿を防ぐために、長雨に当たらない場所に移動するか土の排水性を高めておく事が大切でしょう。

冬越しする方法

Hardiness:6b～9a

ベルゲニア(キリアタ)は耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。

挿し木や株分けで増やす

ベルゲニア(キリアタ)は株分けや根伏せによって増やす事ができます。

株分けの方法

ベルゲニア(キリアタ)の株分けする時期は春もしくは秋が最適です。掘り起こした株の地下茎をナイフ等で、芽と根を付けて個々に切り離して株分けする事が出来ます。

根伏せの方法

ベルゲニア(キリアタ)の根挿しに適した時期は晩秋か早春です。ナガバユキノシタの太い根を約5cmで切り取り、少し湿らせた清潔な培地に横向きに埋めます。芽が出てくるまで土を湿らせたまま管理しましょう。

播種で増やす

ベルゲニア(キリアタ)の種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:約
発芽条件:

植物の病気

ベルゲニア(キリアタ)の病気

根腐れ病

ベルゲニア(キリアタ)につく害虫

カイガラムシ
ナメクジ

ナガバユキノシタの特徴や育て方、増やし方等の紹介【ベルゲニア・クラシフォリア】

ヒマラヤユキノシタの育て方

ナガバユキノシタの特徴


原産:中央アジア／東アジア科:ユキノシタ(Saxifragaceae) 属:ヒマラヤユキノシタ／ベルゲニア(Bergenia) 種:ナガバユキノシタ(crassifolia) 別名:ベルゲニア・クラシフォリア／ハートリーフベルゲニア(heartleaf bergenia) 開花時期:2月～4月花の色:桃色● 葉色:緑色● 分類:常緑多年草草丈:約20～50cm 誕生花: 花言葉:
花壇土	鉢土	水やり
肥料	剪定	夏越し
冬越し	増やし方	病気

ナガバユキノシタは学名Bergenia crassifolia、別名「ベルゲニア・クラシフォリア」や「ハートリーフベルゲニア(heart-leaved bergenia)」とも呼ばれる中央アジア及び東アジアが原産の常緑多年草で、中国北西部からシベリアまでの岩場等に自生しています。種小名のcrassifoliaはラテン語で「厚い葉」を意味します。

ナガバユキノシタの最大の魅力は冬も落葉する事なく花壇を彩る大きく光沢のある葉(長さ35cm × 幅30cm)と花が少なくなる冬から春にかけて咲く鮮やかな桃色のボリューミーな花にあります。ナガバユキノシタの葉は革を思わせる様な厚みと光沢があり、形はかつて武将が指揮の為に持った軍配を連想させる様な楕円形をしています。地面下にある根茎は太く這うよう広がり、葉は根生して個々でロゼット状の草姿を作ります。

開花時期は冬から春、花色は桃色、個々の小花は花弁が5枚(5数花)で直径約1～3cm、花序は円錐花序の様に咲きます。草姿はロゼット状で太い根茎で広がり高さは約20(50)cm × 幅は約20(30)cmまで成長します。葉色は緑色、葉身は倒卵形もしくは腎臓形で長さ3(35)cm × 幅2(30)cmになり根生します。

ナガバユキノシタは一般的に株分けもしくは根伏せにより増やされますが、播種によっても増やす事が出来ます。育てる際は梅雨時期や夏の時期の長雨を苦手にしているため、土の排水性を高める等の長雨対策が必要になります。