原産:日本/東アジア 科:タデ(Polygonaceae) 属:イタドリ(Reynoutria) 種:イタドリ(japonica) 別名:斑入りイタドリ(Variegata) 開花時期:8月~10月 花の色:黄色●白色〇 葉色:緑色●黄色●白色〇 分類:多年草(宿根草) 樹高:約100~200cm 誕生花:10月5日 花言葉:「回復」「見かけによらない」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
斑入りイタドリは葉に白色もしくは黄色(クリーム色)の班が入り明るく爽やかな雰囲気をもった園芸品種です。班の入り方は株により様々で網目状に班が入るものや直線的に境界面で色が分かれる切斑などがあります。また多くの場合、芽が出たての小苗の葉は赤色をしていますが成熟すると赤色は消えます。
開花時期は晩夏から中秋、花色は白色もしくは黄色(クリーム色)、個々の小花には花弁がなく花弁の様にみえる5裂した萼片があり雄花のみもしくは雌花のみがある、花序は円錐花序で花後は雌花の花被が張出し痩果を包みます。草姿は地下茎により広がり直立する茎が群生する様に何本も出て高さは約100(200)cm × 幅は約100(200)cmまで成長します。葉色は緑色に白色(黄色)の覆輪が入り、葉身は卵形もしくは楕円形で長さ約5(15)cm幅は約5(9)cm、葉序は互生葉序につきます。
イタドリ(虎杖)の魅力は、春に出てくる竹の子の様な若芽が「スカンポ(折るとポコッと音が鳴り齧ると酸っぱい事から)」と呼ばれ、山菜として炒め物や天ぷら等にして食べられる事にあり、また晩夏から秋に咲く花は日本蜜蜂等の貴重な蜜源になっており養蜂家から高い評価を得ています。園芸では美しい斑入りの品種等もありカラーリーフとしてお庭に利用する事も可能で、また在来種であるイタドリ(虎杖)は沢山の生物が訪れる様なビオトープ等にもおすすめです。
一方で手入れされたお庭や牧草地等ではしばしば迷惑な雑草として嫌われており、世界的に見ると「世界の侵略的外来種ワースト100」にカテゴリされており生態系に悪影響を与える植物として認識されています。イタドリは成長が早くこぼれ種(種の寿命約3年)から容易に増えていき、抜いても抜いても現れる強雑草として嫌われています。駆除する場合は地上部を刈り取っても地下茎より再度芽吹き繁殖するため、土ふるい等を使い地下茎まで完全に除去するか、根まで枯らすグリホサート系の除草剤を使うといいでしょう。
イタドリは地面下で広がる太い地下茎から何本も直立(上部で分枝)する茎を出して群生する様な草姿を作り、葉は大きく(長さ約5~15cm幅は約5~9cm)繁茂して薮の様に茂ります。花は雌雄異株のため雄花しか持たない花を咲かせる株と雌花しか持たない花を咲かせる株に分かれています。
イタドリ(虎杖)は通常冬に地上部が枯れた後に根茎を掘りあげ根挿しをして増やされますが、播種や挿し木でも増やす事が可能です。生命力が強く放ったらかしでも育てられますが、根茎でどんどん広がり手に負えなくなる可能性もあるため、植える前にある程度範囲を区切って上げるといいかもしれません。
イタドリ属の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。