原産:温帯アジア 科:ヒユ(Amaranthaceae) 属:バッシア(Bassia) 種:ホウキギ(scoparia) 同義語(syn.):Kochia scoparia 別名:ホウキギ/ハハキギ/ニワクサ/バーニングブッシュ(burningbush)/サマーサイプレス(summer cypress)/メキシカン ファイヤーブッシュ(Mexican firebrush) 花の色:桃色●黄色● 葉色:緑色●桃色●赤色● 分類:一年草 草丈:約30~90cm 開花時期:7月~9月 誕生花:1月31日/10月9日 花言葉:「夫婦円満」「忍耐強い愛」「私はあなたに打ち明けます」 | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
コキア(ホウキギ)は学名Bassia scoparia(syn. Kochia scoparia)、1978年以前はコキア(Kochia)属にありましたが現在はバッシア(Bassia)属にあります。また一般的には昔から馴染みの深い前属名のコキアの名称で流通しており、別名では「ホウキギ」や「ハハキギ」、英名では「バーニングブッシュ(burningbush)」等とも呼ばれています。温帯アジアが原産と言われ、日本でも古くに渡来し栽培されている一年草です。属名バッシア(Bassia)の由来はイタリアの植物学者フェルディナンド・バッシ (Ferdinando Bassi)への献名からきています。また種小名のスコパリア(scoparia)はラテン語で「箒状の」を意味しており、茎が箒として利用されていた事に由来します。
コキア(ホウキギ)の特徴(魅力)は、燃え上がる炎を連想させる様な赤色や桃色に紅葉する茎葉、自然のままでもトピアリーの様に美しく整う球形の草姿、大量植栽された際に見られるロマンチックな景観等があります。また秋田県では郷土料理として、コキアの果実を加工(果実を乾燥させ、茹で、手で擦って果皮をとり、脱水する)したものを「とんぶり」と呼び、煮付け等の様々な料理の食材とし利用しています。また、とんぶりは食べた時の食感がキャビアに似ている事から「畑のキャビア」とも呼ばれています。
コキア(ホウキギ)は毎年春(4月~5月)に種を撒き、秋の紅葉を見た後は枯れる一年草として育てられます。茎は直立でよく枝分かれし、自然に任せたままでも球形(~長球形)の美しい草姿がつくられます。葉は緑色で柔らかな質感があり、全体でみるとふんわりとした雰囲気をつくり、また秋になると茎と同様に緑色の葉は赤色(桃色)へと紅葉して美しい景観をつくりだします。
園芸では秋に見られる美しい紅葉と整った樹形を鑑賞する目的で育てられる事が多く、種から容易に大量植栽出来る事から花壇に並べて生垣の様にして利用されたり、またコンパクトで管理がしやすい鉢植えにして玄関周り等に飾られたりします。
開花時期は夏から秋、花色は黄色、個々の花に花弁がなく花被片が5個あり両性花と雌花がつく、花序は小花がと花穂が円錐状に集まり円錐花序に花が咲きます。草姿は直立で高さ約30(90)cm × 幅は30(50)cmまで成長します。葉色は緑色で秋に赤色や桃色に紅葉し、葉身は披針形で長さ2(5)cm × 幅は約0.2(0.7)cm、葉序は互生葉序につきます。
コキア(ホウキギ)は春に種を撒いてふやします。育てる際は、夏の暑さに強く丈夫で、また地植えした場合は水やりも肥料も基本的に不要なため育てやすい一年草です。