原産:メキシコ
科:カタバミ(Oxalidaceae)
属:オキザリス/カタバミ(Oxalis)
種:モンカタバミ/テトラフィラ(tetraphylla)
別名:ヨツバカタバミ/アイロンクロス(Iron Cross)/フォーリーフ ピンクソレル(four-leaved pink-sorrel)/ラッキークローバー(lucky clover)
開花時期:6月~10月
花の色:桃色●
葉色:緑色●紫色●黒色●
分類:多年草
草丈:約15~40cm
誕生花:1月15日/10月1日
花言葉:「喜び」「輝く心」「母の優しさ」「決してあなたを忘れません」
用途:カラーリーフ/グランドカバー
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
モンカタバミとは!?
モンカタバミは学名Oxalis tetraphylla、別名「ヨツバカタバミ」や「アイロンクロス(Iron Cross)」等とも呼ばれるメキシコ原産の多年草です。
モンカタバミの語源(由来)
- 属名オキザリス(Oxalis)は古代ギリシャ語で「酸」や「刺激的(ピリッと来る)」等を意味する「ὀξύς(oxús)」から来ており、オキザリスの葉を食べるとシュウ酸由来の酸味が感じられる事に由来します。
- 種小名のテトラフィラ(tetraphylla)は「四つ葉」を意味しており、一般的な三出複葉ではなく葉が四つ組み合わさっている所に由来します。
- モンカタバミの由来は葉の中心に紫色(黒色)の紋(モン)が入る事からきています。
モンカタバミの特徴(魅力)
- モンカタバミは四葉のクローバーの様に4個の小葉が組み合わされた葉の形が特徴です。
- ↳そのため英名では「ラッキークローバー」とも呼ばれており縁起のいい植物としても扱われています。
- モンカタバミは葉の中央(基部)に黒色(~紫褐色)の班が入るためカラーリーフとして楽しまれたりもします。
- 葉は基本的に暗くなると閉じて明るくなると開く性質があります。※強い日差し環境では閉じる。
- ↳これは葉の付け根にある細胞が光の刺激で膨圧する事で引き起こされる現象(傾性運動)です。
- 葉は基部から出る根生葉のみで構成されるため基本的に背が低く地面を被覆する様に広がります。
- ↳地面下にある球根で増殖しますが、それほど広がらず雑草化しにくい所も魅力です。
- 葉や花は「レモン」の風味があり食用にされる事もあります。
- ↳ただしモンカタバミにはシュウ酸が含有しているため多量に食べると健康被害(腎臓障害や結石)を引き起こす可能性があります。
モンカタバミは地面下に直径約3~4cmの親指大の球根(鱗茎)をもちます。葉は球根(鱗茎)から出る根生葉のみで構成されており、葉柄は長さ約10(~30)cm、葉色は緑色で基部に黒色(~紫褐色)の班が入り、葉身は4個の小葉がつく複葉で小葉は倒心形もしくは倒三角形をしています。花序は高さ約30~40cmに伸びる花茎に約3(~12)個の花を散形花序に付け、個々の花は桃色の花弁が5個あります。
開花時期は初夏から秋、花色は桃色、個々の花は花弁が5個、花序は散形花序に花を咲かせます。草姿は球根からロゼット状に葉を広げ高さ約15(40)cm × 幅は約15(30)cmに成長します。葉色は緑色と紫色(~黒色)、葉身は倒心形もしくは倒三角形の小葉が複葉につき、葉序は根生葉です。
モンカタバミの栽培方法
園芸では、四葉のクローバーの代用として縁起のいい葉を楽しむ目的だったり、黒色(~紫褐色)の班が入る葉をカラーリーフとして楽しむ目的だったり、また地面を被覆する目的で花壇の縁どりに利用されたりします。
オキザリス(カタバミ)の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
オキザリス(カタバミ)の珍しい種類、主な種やおすすめの園芸品種の紹介【2021】
モンカタバミの育て方
花壇の土づくり
モンカタバミは日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため、直射日光が6時間以上当たる日向、もしくは直射日光が3時間~5時間の半日陰で育てるといいでしょう。
モンカタバミは水捌けがよく有機質に富んだ肥沃な土壌を好みます。植付けの前に土壌診断を行い、必要に応じて通気性を高めるパーライトや軽石等を入れ、肥沃さを高める堆肥等の改良用土を入れて土壌を改善するといいでしょう。
鉢土づくり
モンカタバミは直射日光が6時間以上当たる日向、もしくは直射日光が3時間~5時間の半日陰で管理しましょう。
培養土は一般的な草花の培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の例
- 赤玉土5割+腐葉土4割+くん炭1割+元肥
水やりの仕方
モンカタバミを地植えしている場合は一度根付くと水やりは基本的に不要で、降水のみで育てられます。
鉢植えで育てていたり、降水がなく乾燥が続いたりする場合等は、土の表面もしくは表層が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
モンカタバミは肥料をしっかり与える事で、茎葉の成長が良くなります。
モンカタバミの肥料の与え方
- 肥料は夏と冬を除く生育期間中に持続的に与えます。
- 固形肥料や緩効性肥料等、規定された量を定期的に与えましょう。
- ↳液肥であれば14日に1度のペースで与えるといいでしょう。
剪定のやり方
モンカタバミは基本的に剪定不要です。
夏越しする方法
モンカタバミは夏の高温多湿をやや苦手にしています。暑さが厳しい場合は明るい日陰に移動させたり、遮光ネットを利用して強い日差しを避けるといいでしょう。
冬越しする方法
Hardiness:7b~11a
モンカタバミは耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にありません。
挿し木や株分けで増やす
モンカタバミは分球によって増やす事ができます。
モンカタバミの分球は一般的に休眠中に行います。土から球根を掘りあげ分けたら、再度植え直しましょう。
播種で増やす
モンカタバミの種蒔の方法
播種時期:
発芽適温:約
発芽日数:
発芽条件:
植物の病気
モンカタバミの病気
- さび病
モンカタバミの害虫
- ナメクジ
- カタツムリ
- アオムシ
- バッタ