- 原産:地中海沿岸/イラン
- 科:シソ(Lamiaceae)
- 属:サルビア/アキギリ(Salvia)
- 種:ビリディス(Salvia viridis)
- 英名:ペインテッドセージ(painted sage)
- 別名:サルビア・ビリディス/サルビア・ホルミナム/アニュアルクラリー(annual clary)
- 開花時期:5月~7月(9月)
- 花の色:桃色●青色●紫色●白色〇
- 葉の色:緑色●
- 分類:一年草
- 草丈:約30~60cm
- 誕生花:10月5日/11月5日/12月18日
- 花言葉:知恵/尊敬/家族愛/良い家族/燃える思い
- 用途:
目次 | ||
| ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
ペインテッドセージとは!?
ペインテッドセージは学名Salvia viridis(syn. Salvia horminum)、別名では「アニュアル クラリー(annual clary)」や「サルビア・ビリディス」や「サルビア・ホルミナム」とも呼ばれる地中海沿岸およびイランが原産の一年草です。
ペインテッドセージの語源(由来)
- 属名のSalviaの語源は、ラテン語で「安全」「健康」「安心」を意味する「salvus」や、ラテン語で「賢者(sage)」を意味する「salvia」や、ラテン語で「安全にする」「健康にする」等を意味する「salvere」等からきています。
- 種小名のviridisはラテン語で「緑色」を意味しています。
ペインテッドセージの特徴(魅力)
- ペインテッドセージは、花を保護する苞(葉が変化した物)を鑑賞する目的で育てられる植物です。苞は色彩豊かで紙吹雪を想像させるような優雅で美しい外観をしています。
- 草姿は直立、基部で分岐して直立する茎を何本も伸ばしブッシュ状の外観をつくります。
- 葉は、以前はフレーバーとしてビールやワインなどに使われたり、ハーブとして食べられたりしていました。
- 花は一般的に、花を支えている苞(葉が変形した物)を鑑賞する目的で育てられています。
- 花序は輪散花序、輪散花序は節ごとに花が複数つき、花の下には花弁のような美しい苞があるため、非常に魅力的な花姿をつくります。
- 花の色は白色・桃色・青色・紫色があり、唇形花は上唇と下唇で花色が違う事があります。一般的に上唇の色が、苞の色と同色になります。
- 苞は紙のような外観をしているため、茎に並んでいると紙吹雪のような美しさがあり、通常は数週間もつため、本物の花が落ちた後も長く楽しめます。
- 花は収穫して切り花として花瓶の中に入れて飾られたり、花束の中にいられたり、乾燥させてドライフラワーにして、花材としてフラワーアレンジメント等に使われる事もあります。
ペインテッドセージの草丈は約30(~60)cm、草姿は直立、茎は基部付近で分岐して、その後は基本的に分枝せず直立します。茎の色は緑色、白色の毛が生えます。
葉序は対生葉序、葉色は緑色、葉身の形は楕円形または卵形、葉のふち部分に鋸歯があり、葉には皺(シワ)と白色の毛があります。
花序は輪散花序、輪散花序は各節に複数の花と、各節に一個の苞が付きます。苞の形は卵形、苞の色は一般的に花と同色です。萼は鐘形、萼の色は緑色または赤紫色です。花冠は唇形花、唇形花は上唇と下唇があり、上唇は直立して半球状、下唇は下垂して広い円形、花冠の色は白色・桃色・青色・紫色、上唇と下唇の色が異なる事があり、多くの場合は上唇と苞の色が同色になります。
ペインテッドセージの園芸品種の紹介
サルビアの主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
\可愛いガーデンファニチャーを探すならガーデン用品屋さん/
\お洒落な敷材や花壇の素材を探すなら玉手箱がおすすめ/
\天然石・石材を探すならスタイルストーンがおすすめ/
ペインテッドセージの育て方
花壇の土づくり
日当り
ペインテッドセージは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。ただし夏の暑さが非常に厳しい地域では、暑さ・強光・乾燥などの複合的なストレスにより生育不良を引き起こす事があるため、午後の日差しを避けた方が良い場合もあります。
そのため管理する場所は環境に合わせて日向(直射日光が6時間以上)もしくは、午後から日陰になる半日影(直射日光3時間~5時間)で育てましょう。
土壌の土質
ペインテッドセージは、通気性と排水性が良い土壌を好みます。水分が停滞するようなジメジメした土壌では生育不良を引き起こしたり根腐れする事もあるため粘土質な土壌は避けた方が良いでしょう。植え付けの前に土壌診断を行い、通気性と排水性が高い、適度に肥沃な土壌に改良しましょう。
土壌診断と改善の行い方
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 適度に濡れた土を、手にとり握って土塊を作り、通気性・保水性などを診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 保水性を改善したい場合は保水性を高める用土(堆肥や黒土など)を入れると良いでしょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 植物に合わせて保水性を好む植物であれば保水性を高める用土(黒土なバーミキュライト等)を入れたり、乾燥を好む植物であれば排水性や通気性を高める用土(川砂やパーライトなど)を入れましょう。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
ペインテッドセージは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。ただし夏の暑さが非常に厳しい地域では、暑さ・強光・乾燥などの複合的なストレスにより生育不良を引き起こす事があるため、午後の日差しを避けた方が良い場合もあります。
培養土
ペインテッドセージは、通気性の高い培養土で育てられます。自作する場合は通気性が良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
培養土の配合例
- 赤玉土(小粒・中粒)+腐葉土=7:3
- 赤玉土(小粒・中粒)+パーライト+腐葉土=4:2:4
楽天で人気の高い培養土を購入する
- super grade Ⅱの培養土はサラサラとした粒状の用土のみで構成されており堆肥が使用されていない所が特徴です。
- 堆肥が使われていないため、昆虫や微生物湧きにくく、お部屋でも使いやすいです。
- 堆肥が原因で夏場に蒸れる事がないため、多湿で植物が弱りにくくなります。
- 培養土は擬似団粒構造を形成しており優れた保水性・排水性・通気性・保肥力があります。
- 培養土の中には保水剤(CMC)が配合されているため水持ちがよく管理が楽になります。
- 培養土に含まれる赤玉土は焼きが入り硬質なため、劣化しにくく繰り返して何度でも使えます。
- 赤玉土には肥料も含有しているため植物の成長が良くなります。
- 肥料は3種類配合されており植物の成長段階に応じて非常に長く放出されます。
- 堆肥は入っていませんが、質の良い腐植酸が配合されているため、地力の高い肥沃な培養土となっています。
水やりの仕方
ペインテッドセージは、基本的にやや湿り気のある土壌を好みます。そのため、土壌の状態を見ながら、やや湿り気のある土壌に保つようにしましょう。 ただし、何時までも水分が停滞するジメジメした環境は根腐れを引き起こす原因となるため、土質や水やりの頻度には注意が必要です。
水やりの頻度と与え方
水やりの頻度は環境(植える場所や土質)にも左右されますが、基本的には土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。水やりは、土壌内に新鮮な酸素を行き渡らせる目的もあるため、一度に与える水の量はたっぷりと与えてください。
水やりのチェックを簡単にするオススメの道具
- 水やりチェッカー(サスティ)とは、視覚的に分かりやすく色の変化で水やりのタイミングを教えてくれる水分計です。
- 白色(水やり必要)・青色(水やり不要)
- 水やりチェッカー(サスティ)は世界で初めて家庭用水分計で「PF値」が採用されています。PF値は、殆どの植物の生育に阻害がない有効水分域の中のPF2.0付近で色が変わるように設計されているため、水やりの失敗を減らします。
- PF2.0は、どんな土や多肉・観葉植物・草花にも対応しますが、乾燥に強い多肉植物では色変わり後に若干の猶予があり、乾燥に弱い草花では色変わり後は直ぐに水やりをした方が良いかもしれません。
- PF値とは、土壌の水分が毛管力によって引き付けられている強さの程度を表している数値で、これを使う事で土壌の湿り具合や植物への水やりのタイミングが分かるようになります。殆どの植物にとって利用しやすいPF値は1.7~2.3の間にあります。常にPF値が1.7より下の値にあると、多湿を嫌う多肉などは湿潤すぎて根腐れを引き起こしやすくなったり、PF値が2.3より上にあると乾燥が苦手な草花などは水枯れを引き起こしやすくなります。
- 水やり三年と言われるプロでも難しい水やり作業が、水やりチェッカー(サスティ)を使うだけで安心して行えるようになります。
- 水やりチェッカー(サスティ)は水やりが難しい植物(ラン・多肉)にも対応しています。
- 中芯は6ヶ月~9ヶ月経つと水やりをしても青色に変化しなくなるため、変化がなくなったら中芯の交換が必要になります。