原産:ベトナム/中国 科:マツブサ(Schisandraceae) 属:シキミ(illicium) 種:トウシキミ(verum) 英名:スターアニス(star anise) 別名:チャイニーズ・スターアニス(Chinese star anise) 開花時期:3月~5月 花の色:白色〇 葉色:緑色● 香る部位:果実 分類:常緑高木 樹高:約800~1500cm 誕生花: 花言葉: | ||
花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
トウシキミ(スターアニス)は学名illicium verum、別名「チャイニーズ・スターアニス(Chinese star anise)」等とも呼ばれるベトナム及び中国が原産の常緑高木です。
トウシキミ(スターアニス)の語源(由来)
- 属名のイリシウム(illicium)はラテン語の「誘惑」を意味しており、魅力的な芳香に由来しています。
- 種小名はverumは「真/本物」を意味しています
トウシキミ(スターアニス)の特徴(魅力)
- トウシキミ(スターアニス)の果実にはアニスと同様にアネトールを豊富に含み強い甘い香りがあります
- ↳トウシキミ(スターアニス)の果実は「八角」と呼ばれアニスの風味を出す調味料として利用されます
- ↳香り良く個性的な形をした果実はポプリとしても人気です
トウシキミ(スターアニス)は高さ約800~1500cmの間で成長する常緑高木です。葉は長さ約5(15)cm × 幅約2(5)cmの細い披針形、また葉色は濃い緑色で光沢があります。花は葉腋から腋生して花被片が7~12個ある薄黄色の花を咲かせます。また花後には8個の袋果(果実)がなり、星のように放射状に配置する事から八角(中国の香辛料名)とも呼ばれます。
開花時期は3月~5月、花色は白色もしくは薄黄色、個々の花花被片が7~12個あり、花序は腋生に葉腋から1個の花をさかせます。樹形は直立で高さ約800~1500cmの間で成長します。葉色は緑色、葉身は披針形、葉序は互生葉序につきます。
トウシキミ(スターアニス)の香りの印象と精油成分
トウシキミ(スターアニス)は果実に「アニス」「甘草」に例えられる強い甘い香りがあり、また甘みの強い風味(フレーバー)をもっています。トウシキミ(スターアニス)の香りの由来となる精油には8~9割を「アネトール」が占めており、その他には「β-カリオフィレン」「メチルオイゲノール」「エストラゴール」等が含まれます。
- アネトールは「アニス」「甘草」等に例えられる甘い香りがあります。一般に植物ではアニスやフェンネル等に豊富に含まれており、精油は食品(お菓子や飲料等)の香料やお香等に利用されています。精油の効果には「抗菌作用」「去痰」等があります。
- β-カリオフィレンは「クローブ」「甘い&辛い」「木の香り」等に例えられるスパイシーな香りがあり、風味(フレーバー)は辛さの中にウッディな味です。一般に植物ではクローブやアサ等に含まれ、また多くの自然食品にも含まれています。
- エストラゴールは「アニス」「フェンネル」「甘い&辛い」等に例えられる甘くスパイシーな香りがあり、一般に植物ではアニスやフェンネル、スターアニス等に含まれます。
トウシキミ(スターアニス)の利用方法(食べ方)
トウシキミ(スターアニス)は星の様な形をした別名「八角」とも呼ばれる果実の部分を乾燥させた後に料理やデザートに入れる事で、強い甘い香りと甘み(風味)を付ける事が出来ます。
例えば、角煮を煮込む時に調味料としてトウシキミ(スターアニス)の果実を丸ごと1個入れて一緒に煮込んだり(果実は最後に取り出す)、フレーバーコーヒーとして楽しむならスターアニスを豆と一緒にミル(もしくは乳鉢で砕き)してコーヒーを入れると甘い香りのたつコーヒーを楽しめたりします。
トウシキミ(スターアニス)の栽培
園芸では、一般的にトウシキミ(スターアニス)の果実を収穫する目的で育てられます。育てる際は、基本的に強い日差しや乾燥を苦手にしているため植え場所や土壌の保水性等に気を使う必要があるでしょう。また比較的に寒さには耐えますが、強い霜の降りる地域では屋外での越冬は難しいかもしれません。そのため寒冷地では管理のしやすい鉢植え等で育てた方がいいでしょう。増やし方は挿し木や播種によって行えます。