- 原産:ヨーロッパ/西アジア/北アフリカ
- 科:バラ(Rosaceae)
- 属:スモモ/サクラ(Prunus)
- 種:セイヨウミザクラ(avium)
- 別名:オウトウ(桜桃)/スイートチェリー(sweet cherry)/ワイルドチェリー(wild cherry)
- 品種:ナポレオン
- 開花時期:3月~4月
- 果実時期:6月~7月
- 花の色:白色〇
- 葉の色:緑色●
- 実の色:赤色●
- 分類:落葉高木
- 草丈:約300~400cm
- 誕生花:3月30日
- 花言葉:上品/幼い心/善良な教育/小さな恋人/あなたに真実の心を捧げる
- 用途:
目次 | ||
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花壇土 | 鉢土 | 水やり |
肥料 | 剪定 | 夏越し |
冬越し | 増やし方 | 病気 |
サクランボ(ナポレオン)とは!?
サクランボ(ナポレオン)はナポレオンと黄玉の交配品種です。果実は硬めで食感がよく、酸味は殆どなく甘みが強いため生食に向きます。果実の重さは約8~12g、果皮は光沢のある赤色で果肉は黄色から薄橙色をしています。佐藤錦は自家不結実性のため一本では果実が実りません。育てる際は受粉樹として相性の良い他の品種をもう1本植えましょう。樹高は約300~400cmに成長します。
セイヨウミザクラ(サクランボ)とは!?
セイヨウミザクラ(サクランボ)は学名Prunus avium、別名では「オウトウ(桜桃)」や「スイートチェリー(sweet cherry)」等とも呼ばれるヨーロッパおよび西アジア、北アフリカが原産の落葉高木です。
セイヨウミザクラ(サクランボ)の語源(由来)
- 属名のPrunusの由来は、古代ギリシア語で「プラム」を意味する「προῦμνον」からきており、後にラテン語の「prunum」を経て、現在のPrunusになっています。
- 種小名のaviumは「鳥」を意味しています。
セイヨウミザクラ(サクランボ)の特徴(魅力)
- セイヨウミザクラ(サクランボ)は早春に開花する花や夏に実る甘い果実を鑑賞や収穫して食べる目的で育てられる植物です。
- さくらんぼと呼ばれるものの中にはセイヨウミザクラを初めスミミザクラ(Prunus cerasus)やカラミザクラ(prunus pseudocerasus)等も含まれますが、食用として商業的に栽培されるのは、殆どが酸味が少なく甘みの強いセイヨウミザクラとその園芸品種です。
- セイヨウミザクラ(サクランボ)の果実は成熟すると光沢ある赤色もしくは濃い紫色へと変わります。
- 果実は1箇所から2~6個が束生してつき約2~5cmの長い花柄を下げ、枝からぶら下がる様に実ります。
- 果実(果肉)は酸味が非常に少なく甘いため生食に向きます。
- セイヨウミザクラ(サクランボ)は基本的に自家不結実性(自分の花の花粉を雌しべに付けても実がならないことを言います)ですが幾つかの品種では自家結実性(自身の花粉で実をつける)をもちます。
- 自家結実性(自身の花粉で実をつける)の場合も複数の品種を同時に育てた方が受粉と結実がよくなり収量があがる事が多いです。
- 異なる品種間で受粉した場合も母株の子房が膨らみ果肉を作るため大きさや食味に父株の影響は出ません。
- セイヨウミザクラ(サクランボ)の花は直径約0.8~1.5cmあり白色です。
- 花は葉が展開する前に咲くため葉に邪魔される事なく綺麗な花を鑑賞する事ができます。
- 花をメインとして楽しむ場合は八重咲きする品質(prunus avium ‘plena’)もあります。
- セイヨウミザクラ(サクランボ)は最大1200cmに達する高木ですが園芸品種は遥かに樹高が低く、また栽培される場合は管理のしやすい開心自然形という樹形に仕立てられる事が多いです。
セイヨウミザクラ(サクランボ)の茎は木質で樹皮の色は紫褐色(~赤褐色)もしくは灰褐色(~灰色)をしていて、樹皮には横縞があります。樹高は約500(~1200)cm、幹は直立に伸び、枝は斜上もしくは横へ広がります。葉序は互生葉序、葉柄は約1(~4)cmあり葉柄上に赤色の蜜腺をもちます。葉色は緑色で秋になると赤色(~桃色)や橙色(~黄色)に紅葉します、葉身の大きさは長さ約4(~14)cm、幅約3(~7)cm、葉身は楕円形もしくは卵形で、葉の先端は鋭尖形になり縁部分に鋸歯があります。花序は腋性で2(~6)の花が束生(葉・花・茎等が1箇所から束生に生える)しており散形花序です。花柄は約2(~5)cm、花の大きさは直径約0.8(~1.5)cm、花弁の色は白色で花弁の数は5個、雄蕊は多数、雌蕊は1個です。果実は核果、形は球形で直径約1(~2)cm、色は成熟すると光沢のある赤色もしくは濃い紫色になります。
セイヨウミザクラ(サクランボ)の収穫時期や食べ方の紹介
- 食用部分:果実
- 収穫時期:6月~7月
- 食べ方:生食・ジャム・果実酒等
セイヨウミザクラ(サクランボ)の食べ方
セイヨウミザクラ(サクランボ)は夏に柔らかく熟した果実を収穫して生のまま果肉を食べる事が出来ます。さくらんぼの食感は滑らかで、熟すととても甘く殆ど酸味がありません。また生食の他にも果実酒やジャムに加工して食べられる事もあります。
セイヨウミザクラ(サクランボ)の食べ方一覧
- セイヨウミザクラ(サクランボ)は果肉を生食する事が出来ます。そのため皮のまま丸ごと食べたり、また皮を向いて果肉を包丁で切り、ケーキやゼリー等に入れて飾り付けや風味付けにしながら食べたり出来ます。
- セイヨウミザクラ(サクランボ)のジャムは完熟したセイヨウミザクラを鍋の中で砂糖と煮て作られるさくらんぼの風味漂う甘いジャムです。出来上がったジャムはパンに付けたりヨーグルトに入れて食べる事が出来ます。
- セイヨウミザクラ(サクランボ)のシロップは桃の風味が漂う甘いシロップです。お酒やサイダーに入れてセイヨウミザクラ味にしたり、ヨーグルト等に入れて甘くして食べる事も出来ます。
- セイヨウミザクラ(サクランボ)の果実酒とは蒸留酒(ホワイトリカー・焼酎など)の中にアンズと氷砂糖を入れて漬け込み作られるアルコール飲料です。
- セイヨウミザクラ(サクランボ)のコンポートは完熟したセイヨウミザクラと水(もしくは薄い砂糖水)を鍋の中に入れ煮て作られるものです。ジャムに似ていますが、コンポートは果実の形がそのまま残り、糖度も低いため食べやすい所が魅力です。保存性が高いため清潔な瓶に詰め冷蔵庫に入れておけば、好きな時に取り出してそのまま食べたり、ヨーグルトやケーキなどに入れて食べる事が出来ます。
セイヨウミザクラ(サクランボ)の園芸品種の紹介
- 佐藤錦はナポレオンと黄玉の交配品種です。果実は硬めで食感がよく、酸味は殆どなく甘みが強いため生食に向きます。果実の重さは約8~12g、果皮は光沢のある赤色で果肉は黄色から薄橙色をしています。佐藤錦は自家不結実性のため一本では果実が実りません。育てる際は受粉樹として相性の良い他の品種(ナポレオン等)をもう1本植えましょう。樹高は約300~400cmに成長します。【楽天で購入】
- ナポレオンは佐藤錦と相性が良いため受粉樹として育てられる事が多い園芸品種です。佐藤錦と同様に果実は硬めで食感がよく、強い甘みと程よい酸味があり生食に向きます。果実の重さは約8g、果皮は光沢のある赤色から橙色で果肉は黄色から薄橙色をしています。ナポレオンは自家不結実性のため一本では果実が実りません。育てる際は受粉樹として相性の良い他の品種をもう1本植えましょう。【楽天で購入】
- さくらんぼ(さおり)は高砂の枝変わり品種で、高砂と比較して果実が大きく果肉が硬く生理落下が少なめです。果実は大きさが500円玉ほどと極大で果重は約10gあります。果皮は光沢のある赤色から黄色で果肉は黄色から薄橙色をしています。果汁が多く、強い甘みと程よい酸味があり生食に向きます。自家結実性をもつため1本しか植えていなくても果実が実ります。【楽天で購入】
- 紅キラリはレーニアとコンパクトステラの交配品種です。果実はほど良く硬く、果汁が多く、酸味が少なく強い甘みがあり生食に向きます。自家結実性をもち1本しか植えていなくても沢山の果実が実る所が魅力です。【楽天で購入】
スモモ(サクラ)属の主な種と園芸品種は下のリンクから紹介しています。
スモモ(サクラ)の珍しい種類、主な種やおすすめの園芸品種などの紹介【2022】
サクランボ(ナポレオン)の育て方
花壇の土づくり
日当たり
サクランボ(ナポレオン)は日光のよく当たる場所で最も生産性が高まるため、直射日光が6時間以上あたる日向が理想です。また直射日光が3時間から5時間の半日影までで育てられます。
作土層
サクランボ(ナポレオン)がしっかり根を張り健康な成長するには、十分な深さの作土層(表層にある柔らかな土)が必要です。幅約100~150cm、深さ約50~60cmまでスコップを使い穴を掘り、根張りを邪魔したり保水性や栄養の保持を悪くする石やゴミ等を取り除いておきましょう。
土壌の土質
サクランボ(ナポレオン)は水捌けがよく腐植がしっかり入った肥沃(生産性の高い土)な土壌を好みます。そのため植え付けの前に土壌診断を行い、堆肥を入れなどしてしっかり土壌改善を行いましょう。
- 土を掘る時に土が硬い場合は作土層が十分でない可能性があります。
- スコップで土を深くまで掘り返し石等を取り除きます。
- 土を適度に濡らして手にとり握って土塊を作り通気性・保水性を診断します。
- 手のひらを開き土の塊がバラバラと崩れる場合は通気性と排水性の高い砂壌土や砂土に近い土壌です。栄養の乏しい土壌や乾燥に強い植物にむきます。必要に応じて田土や黒土などを入れ土壌を改善しましょう。
- 手のひらを開いても土の塊は崩れず、土塊を軽く指で押すと崩れる場合は通気性と保水性のバランスが良い壌土に近い土壌です。幅広い植物に向く土壌です。
- 手のひらを開いても土の塊が崩れず、指で押しても崩れる感じがない場合は粘土質で水捌けが悪い土壌の可能性があります。必要に応じて排水性・通気性を高める用土(川砂・パーライト等)を混和しましょう。
- 土壌に入る有機物の量を診断しましょう。土の色を見て、有機物が沢山入る肥沃な土の場合は有機物(腐植)が多く含むため土の色が黒っぽくなります。一方で有機物(腐植)が少ない場合は土の色が薄くなります。
- 土壌の状態とバランスを見ながら、2割から3割を目安に堆肥(腐葉土・バーク堆肥等)を土壌に混和しましょう。
鉢土づくり
日当り
サクランボ(ナポレオン)は日当りを好むため、基本的には直射日光が6時間以上当たる日向で管理しましょう。また直射日光が3時間から5時間の半日影までで育てられます。
培養土
サクランボ(ナポレオン)の培養土を自作する場合は通気性と保水性のバランスが良く適度に肥沃な培養土で育てましょう。
赤玉土+鹿沼土+腐葉土=4:2:4
赤玉土(中粒)+バーク堆肥=5:5
水やりの仕方
生育初期
サクランボ(ナポレオン)は植え付けから2年、根が張り活着するまでは、土が完全に乾燥しないように定期的に水やりを行い育てましょう。
地植え
サクランボ(ナポレオン)は乾燥に強いため、地植えしている場合は極端に乾燥する場合を除いて、基本的には降水のみで育てられます。
鉢植え
サクランボ(ナポレオン)を鉢植えで育てる場合は土の乾燥が早くなるため、定期的な水やりが必要になります。基本的には土の表面(数cm)が乾いてきたタイミングで水やりを行うといいでしょう。
肥料の与え方
サクランボ(ナポレオン)は健康な成長と沢山の果実を実らせるため冬に寒肥と土質を改善する堆肥入れて、実の収穫後(9月頃)にお礼肥を与えます。
元肥(寒肥)
寒肥は元肥と同様に肥効が長い物を選びましょう。具体的には配合肥料や緩効性肥料を選びます。肥料の成分は水平型肥料(窒素・リン・カリがバランスよく入る)を選びましょう。
寒肥の施し方は株元から少し離した場所に何ヶ所か数cmの穴を掘り、その中に肥料を施します。
堆肥
堆肥は有機物が微生物により分解された肥料もしくは土壌改良材です。生態サイクルのない庭の花壇や鉢植えは、風雨や微生物の働き等により、土壌が年々劣化していき土が硬くなったり水はけが悪くなったりします。堆肥には【化学性・物理性・生物性】を高める効果があり、劣化した土を肥沃(植物の生育がよく生産性が高い土)な土に変える働きがあります。
堆肥の与え方
堆肥は寒肥を与える時期(初冬から晩冬の間)に一緒に与えると良いでしょう。株から少し離れた場所に堆肥(腐葉土もしくは牛糞堆肥等)を盛ってマルチングするか、穴を掘って埋めましょう。
お礼肥
サクランボ(ナポレオン)のお礼肥は実の収穫が終わる秋(9月頃)に与えます。翌年の開花と果実の為にも、花の開花で消耗したエネルギーを肥料でしっかり補いましょう。
サクランボ(ナポレオン)のお礼肥は多くの場合は速効性の高い発酵鶏糞やぼかし肥料等が利用されます。
お礼肥の施し方は、株元から少し離した場所に置き肥するか、5cm程度穴を掘って、その中に肥料を埋めます。
剪定のやり方
サクランボ(ナポレオン)の剪定は基本的には「冬(12月~1月頃)」に剪定を行い、必要に応じて切り戻し剪定を「花後すぐ(5月まで)」行う事が出来ます。剪定を行わないと枝葉が繁茂して通気性や日当たりが悪くなり病気になりやすくなったり害虫がつきやすくなったり、また栄養が分散されるため花や果実が上手くならなかったり、また下枝が枯れやすくなります。
また定期的な剪定の他に苗木のうちから樹形をコントロールする剪定を行い開心自然形をつくる事が一般的です。開心自然形をつくる事で後の管理が楽になるなどのメリットがあります。
開心自然形の剪定の目的や手順
開心自然形に剪定する目的は、苗木(~幼木)のうちから剪定を行い、枝を強く横に張らせる事で、上への成長を抑えたり、枝の混みを防いだりする事にあります。樹高が低く抑えられる事で果実の収穫や剪定等の管理がしやすくなる等のメリットがあります。
開心自然形に剪定の手順
- 1年目の剪定
- 高さ約40~60cmの芽のある場所の上で剪定を行います。
- 必要に応じてバランスよく主枝候補が出るように計算して位置の悪い芽を芽かきします。
- 2年目の剪定
- 主枝候補を何本か残しながら、それぞれの主枝候補を3分の1から2分の1程に切り戻し剪定します。
- 必要に応じて主枝候補を補木もしくは紐等を使い横に誘引して上に成長しないように抑えます。
- 3年目の剪定
- 2本~3本の主枝候補をある程度絞りながら、主枝候補と競合する枝や位置の悪い場所から出る枝を間引き剪定して根元から取り除きます。
- 主枝候補の新しく成長した部分を3分の1から2分の1ほど切り戻し剪定します。
- 必要に応じて主枝候補を補木もしくは紐等を使い横に誘引して上に成長しないように抑えます。
- 主枝候補から分岐して出た亜主枝は何本か残しますが、主枝候補が伸びる方向の逆に成長する枝(逆さ枝)や平行枝などの不要枝を間引き剪定します。
- 4年目の剪定
- 主枝を2もしくは3本に完全に絞るか、主枝候補をある程度絞りながら、主枝候補から外れた枝を間引き剪定して根元から取り除きます。
- 主枝(主枝候補)の新しく成長した部分を3分の1から2分の1ほど切り戻し剪定します。
- 必要に応じて主枝(主枝候補)を補木もしくは紐等を使い横に誘引して上に成長しないように抑えます。
- 亜主枝も必要なものは切り戻し剪定を行います。
- 主枝(主枝候補)から伸びる不要枝は間引き剪定して取り除きましょう。
- 5年目の剪定
- 幹から出る主枝候補を2本もしくは3本に絞りそれ以外の幹から出てくる枝を間引き剪定で取り除きます。
- 主枝の新しく成長した部分を3分の1から2分の1ほど切り戻し剪定します。
- 必要に応じて主枝を補木もしくは紐等を使い横に誘引して上に成長しないように抑えます。
サクランボの冬(12月~1月)の剪定の目的や手順
サクランボの冬(12月~1月)の剪定の目的は、徒長枝や樹形を乱す不要枝を剪定する事でエネルギーの分散を防ぎ花や果実の生産性を向上させたり、見た目を改善したり、また枯れた枝や病枝などを剪定する事で日当りや風通しを改善して健康な成長を促す所にあります。
サクランボの冬(12月~1月)の剪定の手順
- 株全体を観察して【枯れた茎・損傷した茎(折れてる茎等)・病気の茎】を探しこれを根元から間引き剪定して取り除きます。
- 不要枝【逆さ枝・下がり枝・蘖など】を探すため株全体を観察して、いらないと判断した枝は根元から間引き剪定しましょう。
- 成長させたい枝は先端から3分の1もしくは4分の1ほどで切り戻し剪定します。
- 長枝から出る短果枝(花を咲かせる)も古くなると生産性が落ちるため数年経ったら根元から剪定します。
サクランボの摘果(5月~6月)の目的や手順
サクランボの摘果(5月~6月)の目的は果実を間引く事で栄養の分散を防ぎ、果実の健康な生育や品質を上げる所にあります。摘果をしなかった場合は、果実が奇形となったり、食味が落ちたりする可能性があるため、余裕がある場合などは摘果を行うといいでしょう。
サクランボの摘果(5月~6月)の手順は子房が膨らみ果実が肥大化してきた早いタイミングで幾つかの小さな果実を「手」もしくは「ハサミ」を使い摘み取るだけです。果実は1箇所から2~6個が束生するため、健康に成長している2~3個だけを残し残りを取り除きます。
夏越しする方法
サクランボ(ナポレオン)は夏の暑さに強く基本的には夏越し対策はいりません。
冬越しする方法
Hardiness:3b~8a
サクランボ(ナポレオン)は耐寒性が高く冬越しの準備をする必要は基本的にはありません。
挿し木や株分けで増やす
セイヨウミザクラ(サクランボ)は挿し木や接ぎ木によって増やす事ができます。
セイヨウミザクラ(サクランボ)の挿し木の方法
- セイヨウミザクラ(サクランボ)の挿し木時期は初夏から夏(半熟枝)もしくは秋から晩秋(熟枝)が適します。
- 健康な挿し穂を約7~15cmでとります。
- 茎の下部分を斜めにカットして吸水部分を広くします。
- 半熟枝では下部の葉を取り除きます。
- 挿し穂の切り口を水の中に30分程浸けて水揚げを行います。
- 発根促進剤をつけます。
- 挿し木用の培養土に幾つかの節を入れ挿し穂を深挿します。
- 明るい日陰で土壌が完全に乾燥しない様に水やりを行いながら管理しましょう。
おすすめの発根促進剤
セイヨウミザクラ(サクランボ)の接ぎ木のやり方
セイヨウミザクラ(サクランボ)は挿し木で増やす事が難しい場合があります。その場合は実生から育てた2~3年生の苗に、増やしたい株の挿し穂を接ぎ木して増やします。
播種で増やす
セイヨウミザクラ(サクランボ)の種蒔の方法
播種時期:3月~5月(理想)
発芽適温:約20度
発芽日数:
発芽条件:低温要求性種子
セイヨウミザクラ(サクランボ)は寒さを経験しないと発芽しない、低温要求性種子です。そのため、冬の寒さを自然に体験させて発芽させるか、冷蔵庫(約4度)等に入れて寒さを経験させた後に種を撒く必要があります。処理を行うメリットは発芽が揃いやすい所にあります。
種まき手順
- セイヨウミザクラ(サクランボ)の実が完熟したら収穫して果肉を取り除き水の中に一晩浸します。
- 密閉出来る袋の中にやや湿らせたバーミキュライトにと種を入れて、冷蔵庫(約4度)の中で約60~90日間保管して寒さを経験させます。
- 種を撒く前に、ポットに種まき用の培養土を準備します。もしくは直播きする場所の土壌を整えます。
- 種を土に置き軽く押し込みます(鎮圧と呼ばれる方法で土と種の接着を高め水分の吸収をよくする)
- 種の上に2cm程度の土を被せます。
- 播種後は乾燥すると発芽率が落ちるため、基本的に土と種が乾燥しないように水やりを行い管理しましょう。
植物の病気
セイヨウミザクラ(サクランボ)の病気
- うどんこ病
- 炭そ病
- 黒星病
- 黒粒紋枯病
- 灰色カビ病
- こうやく病
- 胴枯病
- 枝枯病
- 灰星病
セイヨウミザクラ(サクランボ)の害虫
- アブラムシ
- コスカシバ