植物ホルモンとは植物内で合成された有機化合物で、少量で植物の成長を調節する働きをもっています。
園芸資材として家庭園芸でも広く利用され、成長の促進や抑制、着果の安定や肥大化、発芽や発根等に影響を与えます。
目次 |
ジベレリンの特徴や働き
ジベレリンは、草丈の伸長や開花促進、種子の発芽や実の結実、影響をあたえる植物ホルモンです。
ジベレリン 協和 粉末 1.6gX4包 (生育促進 開花促進 果実肥大 家庭菜園 ) 楽天で購入 |
花房や幼果に処理する事で果実の落果防止や着果増加等の効果がある。
種子に処理すると発芽条件の揃わない種も発芽する。
茎頂に処理を施すと、茎が伸び草丈が高くなる。ロゼット型植物ではロゼットが打破され茎が伸びる。
オーキシンの働き
オーキシンのよく知られる働きとして、植物を光の方に傾けるものがあります。これは光に当たる逆の方にオーキシンが集まりその部分を成長させる事で植物を傾けるからです。
一般に芽や葉、根の成長を促進させる働きをもち、落葉の抑制や頂芽を優勢的に成長させます。
しかし高濃度では芽や葉、根の成長を抑制させてしまい、その事から除草剤等でも使用される事があります。
発根促進ジェル HESI – CLON FIX 50ml ヘシ クロンフィクス 楽天で購入 |
挿し木の際に切口にぬる事で発根がよくなる。
楽天で購入 |
トマト・ナス・メロン等では花に吹きかける事で着果の安定や肥大化に作用します。
サイトカイニンの働き
サイトカイニンの代表的な働きは、細胞の分裂促進です。
働きとして脇芽の成長や葉の老化抑制、クロロフィルの合成促進やカルスから茎葉の形成等があります。
ビーエー液剤 10ml |
エチレンの働き
エチレンの代表的な働きはバナナやリンゴ等の未熟な果実を早く成熟させる作用にあります。
一般に植物に処理すると茎は短く太くなり、葉が落葉しやすくなります。また開花が抑制され見頃がおくれます。
アブシジン酸
アブシジン酸は乾燥や低温等のストレスに応答して合成される植物ホルモンです。
働きとして気功の閉鎖や種子の休眠、落葉や落果の促進、成長の抑制等があります。
ブラシノライド
ブラシノライドは乾燥や温度、塩害等の環境ストレスや病気への抵抗性を増す作用をもち。
また茎や葉、根に対しては成長を促進する働きがあり、細胞の分裂や分化、種子の発芽率を向上させる働きがあるとされています。