取り木とは親株から切り離さずに発根させる方法です。その後、発根した後に親株から切り離し定植します。
挿し木と比べると親木から水分や養分を受け続けるため成功率が高く、挿し木が難しいものなどではオススメの方法です。一方で量産にはむきません。
取り木の種類
高取り法
高取り法は、地面まで茎を曲げられない植物で行われることが多い方法です。ナイフ等で切れ込みを入れた後、表皮を剥ぎ取り水苔等で包み込みます。
圧条法
圧条法は茎が柔軟で曲げやすい植物で行われる事が多い方法です。茎の1部を土に触れさせる、または茎全体を土に被せ発根させます。
高取り法
必要な物
・ナイフ
・水苔
・ビニール
環状剥離法
環状剥離法は木質化する植物に適した方法です。
ナイフで茎周囲を一周するように1cm~3cm幅で切り込みを入れ、表皮を丁寧に剥がす。
湿った水苔を剥がした部分にくくり付け、ビニールで周囲を包み込む。1~2ヶ月ほどたち外から根が確認出来たら発根した部分の下から剪定ハサミで切り取り定植する。
切り込み法
切り込み法は木質化しない植物に適した方法です。
ナイフで茎の太さの3分の1程度の深さまで斜め上に向かい切り込みを入れる。
切れ込みの中に湿った水苔を押し込み、ビニールで周囲を包み込む。1~2ヶ月ほどたち外から根が確認出来たら発根した部分の下から剪定ハサミで切り取り定植する。
圧条法
圧条法は枝が比較的柔らかなものに向く方法です。土の1部または中に埋め根出しを行います。
発根後、親株と切り離し定植する。