植物の異状は一般に日差しや水切れ等の環境的原因、もしくは真菌や細菌等の病気的原因、害虫による食害や吸汁等が原因でおこります。
これら3つは原因がはっきり分かるものもあれば、症状が非常に似ているものもあります。そのため原因を特定するには日頃から植物を観察するだけでなく、直近の環境の変化や病気の特有の特徴(日を追うごとに斑点が広がる等)、害虫であれば痕跡を探す等が必要です。
また植物の症状から原因を絞り込み、病気や害虫等の原因をある程度仮定する事で対策をたてることもできるでしょう。
このページでは植物の症状の一覧と、その下に原因の特徴と、他に現れる症状を記載しています。
目次 |
植物の症状一覧
葉の異状
植物全体の異状
症状から仮説を立てる
葉枯れ(全体/一部)
葉の黄白化
葉脈間の黄白化
不均一な黄白化(モザイク)
斑点
葉の奇形
葉や花に穴
落葉
新芽の枯れ
花数の減少
花の退色
植物全体の萎れ
ランダムな植物の萎れ
地際付近の腐敗
- 真菌/細菌による疾患
胴枯れ
コブ
- 剪定や接ぎ木、締付けによるコブ
- 根こぶ病
- 根頭ガンシュ病
- 虫コブ
- センチュウ類
根腐れ
水不足
- 萎れ
- 黄変
- 葉枯れ
- 落葉
- 枯死
水不足は細胞からの脱水により葉の萎れや枯れ等の様々な異状を与えます。また水不足になると蒸散を抑えようと気孔を閉じますが、高温が重なる等すると蒸散による体温の低下を上手く行えず被害が大きくなる事があります。
対策:短期間の萎れであれば植物に害はなく根張りがしっかりとしますが、乾燥が長くなると葉が枯れ植物にとっては致命的です。水やりは土が乾いたらしっかり行いましょう/夏の高温時期は乾燥しやすくなり蒸散も増えます。日陰へ移動して植物を守りましょう/梅雨でぬくぬくと育った植物は根をあまり伸ばさず葉をたくさん付けている事があります。切り戻しを行い根(吸水)と葉(蒸散)のバランスをとりましょう。
水過剰
- 根腐れ
- 根張りの悪化
- 病気(増)
水分の過剰は土壌の低酸素を招き、根の呼吸が制限されます。そのためエネルギー不足からタンパク質の合成などの様々な機能の抑制につながり細胞死をひきおこします。一般に水分過剰は根腐れを引き起こし、萎れ等の水不足と同様の症状を見せます。また多湿を好む真菌類(カビ)の増殖し、濡れた状態の土壌内で真菌が多数の遊走子を産出するため病気の発症リスクを高めます。
対策:土壌の診断を行い粘土質であれば、パーライト等の通気性のいい改良用土と腐葉土を入れましょう。
肥料の与え過ぎ(塩類濃度上昇)
- 葉先端の枯れ
- 葉枯れ
- 落葉
- 新芽の枯れ
- 根腐れ
- 成長の抑制
肥料の与えすぎは土壌の塩類濃度を上げて浸透圧に影響を与えます。そのため根の水分吸収を阻害し水不足特有の症状がでることもあります。またナトリウムが蓄積すると葉の拡大の阻害や光合成の阻害、新芽や側芽の形成の阻害がおこります。一般的な症状は水分不足と同様ですが葉の縁が枯れるのが特徴です。また根が傷つけられる事で根腐れを引き起こす事があります。一般に塩類濃度が上昇する原因は長年の肥料の蓄積、短期的な肥料の与え過ぎ等でみられます。
対策:ECメーターで土壌の塩類濃度を調べる/下層と上層の土を混ぜる、または土壌改良材をいれて中和する/肥料を与えすぎた際は回収して取り除く/大量の水で流す。
栄養の過不足(要素障害)
要素障害は植物の属や種により症状が変わる事があり、また現れる症状も類似するため診断はとても難しいですが、欠乏症状であれば症状一覧で確認後、葉面散布等の肥効が素早く現れる方法で症状が収まることを確認する事で原因を特定できる事があります。
また要素障害は土壌の酸性度合いに左右される事があります。PH計で土壌のPHをしっかり測り土壌の改善をおこないましょう。
強光
- 葉のふちが捻る
- 葉焼け(葉枯れ)
- 斑点
強過ぎる日差しは植物の光合成機能に損傷を与え光合成を阻害するだけでなく、葉焼け等を起こし葉を枯らす事があります。多くの場合、強光による損傷は日陰から日向に移す等の突然の光の変化により引き起こされ、損傷を受けた葉は捻りや葉の一部が枯れる等の症状があらわれます。
対策:夏の日差しの強い時は日陰等に移動/日陰から日向に移動する時は少しずつ光に慣れさせる。
弱光
- 薄い葉色(黄色の葉)
- 徒長
- 細い茎
- 成長の抑制
- 花数の低下
- 枯死
弱光環境化では光合成から得られるエネルギーが減り、呼吸によって分解されるエネルギーとバランスが取れず様々な影響が出てくる事があります。一般に植物を外で育てる際は弱光の問題は殆ど出ませんが、植物を室内で育てる際は光量が足りないことがあります。光量の足りない植物は光を求めて茎がひょろひょろと細くなり光にむかってどんどん伸びる様になります。また葉色が薄くなったり成長が止まる等の悪影響がみられるようになります。
対策:植物に必要な光量と質
高温
- 班入り葉の先祖返り
- 葉の萎れ
- 葉の捻り
- 葉枯れ
- 落葉
- 葉の退色
- 花の退色
高温に晒された植物は様々な生理機能が低下して成長の阻害や損傷をうけてしまいます。また高温によって上がった体温を下げるために植物は蒸散量が増え乾燥が早くなります。高温環境化では普段より乾燥ストレス(水切れ)や病気、強光の影響を強く受けるようになるため注意が必要です。
対策:強い日差しを避け日陰へ移動する。もしくは遮光ネットを利用する事が最も有効な暑さ対策です。切り戻し等
低温/凍結
- 萎れ
- 斑点
- 黄白化
- 紫斑(リン欠乏)
- 葉の捻り
- 葉枯れ
- 新芽の枯れ
- 成長の鈍化
低温ストレスは一般に約0~10度の範囲で植物に被害が発生し、膜機能の不全から細胞が傷付けられて植物に萎れや白化等の症状をだします。熱帯植物や非耐寒性植物等の寒さに弱い植物でよく引き起こされ症状がひどくなると枯れる事もあるため注意が必要です。
凍結ストレスは氷点下以下の温度でおこり、植物内の細胞を凍らせ細胞を傷つけ壊死させます。凍結に対する耐性は植物によって異なり半耐寒性植物等は氷点下を下回ると枯れる事があり、耐寒性植物は氷点下以下の寒さでもある程度耐える事ができます。また霜が発生した場合、土が持ち上げられ根が傷つけられるためこともあります。
根詰まり
- 土が乾き易い
- 成長の抑制
根詰まりは、一般に長期間コンテナ栽培された植物で引き起こされ、コンテナ内が根で満たされ土が無くなる状態をさします。根詰まりをおこした植物は新しい根を出せなくなるため成長が抑制されます。また土による保水機能がなくなるため乾き易くなり、そのため水不足特有の症状が出やすくなります。
農薬(薬害)
- 葉枯れ
- 斑点
薬害は一般に高温ストレスや乾燥ストレス等のストレスを受けた状態で農薬を散布された際に最もおこりやすく、また記載されている方法ではない誤用によっても引き起こされます。一般に症状は葉に斑点をつくったり葉の一部が枯れる葉焼け等があります。
対策:夏に農薬を散布する際は朝もしくは夕方に行う/農薬は適用植物に記載された分量を守り散布を行う
- 葉や茎に斑点
- 葉枯れ
- 落葉
- 成長の抑制
斑点病(真菌)は葉に円形の斑点を作る病気です。一般に葉脈に関係なく葉に褐色の斑点を作り、病斑部には分生子をつくることがあります。また病斑は徐々に拡大し病斑同士がくっつき拡大する事があります。斑点病は一般に症状が重くならず成長の抑制をする程度ですが、アルタナリア菌や炭疽病を引き起こすコレトトリカム菌等の一部は、葉だけでなく茎に病気が発症し胴枯れを引き起こす事もあるため注意が必要です。
対策:一般に水滴の中で遊走子となり気孔から植物内に侵入します。そのため斑点病にかかりやすい植物は雨に当てない散水時は葉に水をかけない事が重要/発症した葉もしく茎を取り除き殺菌剤を散布する(特に葉裏面をよく観察し気孔の多くある裏面に殺菌剤をよくかける)
- 水浸状の斑点
- 斑点(葉脈に沿って)
- 葉枯れ
- 萎れ
- 胴枯れ
- 枯死
斑点細菌病はXanthomonas(キサントモナス)やPseudomona(シュードモナス)等が原因でおこされる細菌性の病気です。斑点細菌病は初期は水に濡れたような水浸状の斑点を作りますが、次第に拡大して褐色の斑点にかわります。また葉脈で区切られる事が多いため真菌性の斑点病と比べると細菌斑点病は角張った作りをしており、病斑状には分生子がありません。細菌が葉脈を通して茎に侵入する時に病斑がV字型になることがあります。茎に侵入した細菌は導管を塞ぐため水分の吸い上げを妨げ萎凋病の原因となります。
対策:初期であれば感染部位を取り除き殺菌剤を散布/症状が広がった株は治療が困難なため抜き取り処分する
- 斑点(葉脈に沿って)
- 落葉
- ベトつく(湿度が高い状態)
- 葉裏に白いカビ
- 成長の抑制
ベト病はPeronospora(ペロノスポラ菌)やPlasmopraが原因でおこされる真菌性の病気です。症状として現れる斑点は一般に葉脈で遮られることが多く斑点病と比べると直線的で角張った形になりやすいのが特徴です。また葉裏には白いカビが発生することがあり湿度が高い時は触るとベトベトします。
- 斑点
- 葉の表か裏に胞子の体積
- 成長の抑制
サビ病は一般にuromycesやpuccinia(プッチニア菌)が原因でおこされる真菌性の病気です。表面もしくは裏面に錆色のカビの体積があり、表面もしくは裏面に斑点があります。多犯性が殆どなくライフサイクル中は一つの宿主もしくは代替え宿主に寄生します。
対策:発症した葉を取り除き殺菌剤を散布する/中間宿主になる植物を撤去花する
- 枯れた花に灰色のカビ
- 葉や花に水浸状の斑点
- 葉枯れ
- 灰色のカビのコーティング
- 胴枯れ
灰色カビ病はBotrytis cinerea(ボツリヌス菌)が原因でおこされる真菌性の病気です。一般に枯れた花や葉等の死んだ組織を好んで増えますが、生きた組織を攻撃する事もあります。灰色カビ病が葉に発症すると初め水に濡れたような斑点が現れ、症状が進むと葉は一部が枯れ上部が灰色のカビで覆われます(振るとカビがまい散る)。また茎に発症すると急速に萎れ胴枯れを引き起こします。
対策:感染源となる枯れた花や葉を処分/感染部位を除去し感染拡大を防ぐ/殺菌剤の散布/植物全体に広がった株は抜き取り処分する
- 葉や茎に白色の粉状のカビが体積
- 葉の黄白化
- 葉の捻り
- 成長の抑制
うどん粉病はErysiphe(エリシフェ)やSphaerothecaやOidium(オイジウム)等が原因で引き起こされる病気です。感染した植物は葉や茎、花等に白い粉状のカビが体積し、光合成の阻害や成長の抑制を引き起こします。
対策:うどん粉病の発症した部位を取り除き殺菌剤を散布して感染拡大を防ぐ/切り戻しや間引きを行い風通しを良くして、うどん粉病やその他真菌性の病気の発生を抑制する
萎凋病は真菌(フザリウム菌/バーティシリウム菌/疫病菌等)や細菌(エルウィニア/シュードモナス等)が根や葉の気孔、傷口等から侵入し導管を塞ぐ事で植物が水を吸い上げる事ができなくなり萎れや枯れを招く病気です。
対策:多湿環境を好む真菌は、土壌が濡れた状態であると多数の遊走子を産出し病気を発生させます。土壌の排水性をよくし病気を予防しましょう/萎凋病の治療は難しいため発症株は抜き取り処分/土壌に病原菌が残るため土は消毒もしくは土壌の改良または交換が必要
- 根の腐敗
- 根量の低下
- 萎れ
- 葉の黄変
- 葉枯れ
- 枯死
根腐れ病はフザリウム菌やピシウム菌、疫病菌等が原因で引き起こされる病気です。根から侵入した病原菌は根を暗褐色に腐らせ植物全体の萎れや枯れを招き、また発症部位が地際付近までのぼると茎が腐る事もあります。多湿な環境で発症しやすく粘土質な土壌や水分過剰な状態が病気を発症率を上げます。
対策:一度発症すると回復は難しく一般的に抜き取り処分されます/土壌に病原菌が残るため土は消毒もしくは交換が必要です/土壌改良材を入れ土の排水性や通気性を上げる事で発症率を下げることができる
- 薄緑色と濃緑色のモザイク(縞模様/斑点/葉脈間)
- 葉の捻り/歪み
- 葉に壊死斑
- 葉に輪紋
- 異状な花の色合い
- 株の矮小化
ウィルス病にはTMV(タバコモザイクウィルス)やCMV(キュウリモザイクウィルス)、INSV(インパチェンスネクロティックッスポット)等があり、アブラムシやアザミウマ、センチュウ等の昆虫がウィルス病を媒介する事で植物に感染します。多犯性が強く感染した植物は葉に不規則な濃い緑と薄い緑の模様、歪みや壊死斑(葉枯れ)、輪紋、花に濃淡のある模様等ができる事があり正常な細胞プロセスが破壊されます。
対策:感染した植物の治療法はないため植物を抜き取り処分しましょう/ウィルス病を媒介するアザミウマやアブラムシに注意/使用した刃物や手袋等を使い回すと感染が広がるため、道具は消毒もしくは使い分けをしましょう/雑草を取り除きウィルス病の宿主をなくしましょう。
- 新芽の縮み
- 葉の捻り
- 成長の抑制
- すすカビ病の誘発
- ウィルス病の媒介
アブラムシは日本に約700種ほどいる昆虫です。成虫は体長が約2mm〜4mm、赤/橙/緑/茶/黒等の様々な体色をもちます。
発生時期は一般に4月〜11月、雌のみで繁殖して毎日数匹から十数匹の子供を産み10日ほどで成虫になるため、気付いたら大発生していたと言う事もあります。一般に新芽や葉の裏等に集団で寄生し植物から吸汁して生育を阻害し、またウィルス病を媒介するため注意が必要です。
対策:手で潰す/テントウムシもしくは幼虫をアブラムシのいる場所に放す/バンカープランツを側に植える/牛乳を散布する/農薬を散布する
アザミウマ
- 花の色抜け
- 花の奇形
- 蕾のまま開花しない
- 葉の捻り
- 葉に筋状の色抜け
- 白色/褐色の斑点
アザミウマは日本に約400種ほどいる昆虫で、成虫の体長は一般に1mm〜2mm程、体色は黄色や黒色、年に10回程発生し、多くは柔らかな葉や花を吸汁する害虫ですが、一部ダニ等を食べる益虫がいます。産卵管がギザギザしており産卵する際に柔らかな葉が傷つけられます。
対策:花や新芽等に入り込む性質があるため被害部位は摘み取り処分する。
カイガラムシ類
- 胴枯れ
- 成長の抑制
- すすカビ
カイガラムシは日本に約400種いる昆虫です。成虫の体長は約2mm〜10mm、白色の綿状の物質に覆われたものから茶褐色のものまで様々な種がいます。
発生時期は主に6月〜10月、年に一回から三回繁殖し庭木を吸汁して生育を阻害し、銅枯れ等の症状を引き起こします。
- 新葉の奇形
- 葉の捻り
- 葉に穴
- 果実のスポンジ化
- 生育阻害
カメムシは日本に約1000種以上いる昆虫で、成虫は体長が一般に約5mm〜11mm、緑色や茶褐色をしており、臭腺から悪臭を出す習性がある事から別名「へっぷり虫」や「ヘクサムシ」と呼ばれます。
発生時期は一般に4月〜11月、年に一回から二回繁殖して増え、植物に針状のストローをさして吸汁。被害を受けた植物は新葉や葉の奇形、穴等をつくり生育阻害をひきおこします。
対策:成虫は見つけ次第に捕殺/触れない場合はテープ等を使いくっつける
- 胴枯れ
- 株元に穴(幼虫)
- 枝が折れやすくなる
カミキリムシは日本に約900種いる昆虫で、成虫は体長が約15mm〜30mm、体色は黒色や茶色、青色や黄色等の様々な色をもちます。主に成虫は柔らかな樹皮部分を食害し銅枯れを引き起こします。幼虫は1年〜2年かけて幹部分を食害して内部を空洞化させ植物を枯れ死させる事があります。
対策:成虫は見つけ次第捕殺/株元に木屑のたまった穴をみつけた場合は幼虫がいるため針金で刺す/ノズル式の殺虫剤を穴に散布
- 葉や花に食害痕
- 萎れ
- 根量の減少
- 生育不良
- 植物を押すとグラグラ揺れる
コガネムシは日本に約360種がいる昆虫で、成虫は体長が約9mm〜15mm、体色は緑色や茶色、赤や黒等の色をもち、一般に5月〜11月に発生する、成虫は植物の花や葉を食害し、幼虫は体長が2cm〜3cm程で根を食害して植物に大きな被害を与えます。
対策:成虫は捕殺/幼虫はコンテナをバケツに入れる等して水攻めして捕殺する/植え替えを行い幼虫を捕殺/土壌に農薬を散布する
- 根腐れ(ネグサレセンチュウ)
- 根にコブ(ネコブセンチュウ)
- 根量の減少
- 葉の退色
- 葉枯れ(ハガレセンチュウ)
- 萎れ
- 球根の壊死や腐敗(クキセンチュウ)
- 葉の捻り(クキセンチュウ)
- 葉枯れ(クキセンチュウ)
- 生育不良
成虫は体長約0.5mm〜2mm、土中の根や葉等に寄生し養分を吸収します。被害にあった植物の根は、ネコブセンチュウでは根コブ、ネグサレセンチュウでは根腐れ、ハガレセンチュウでは葉に寄生して葉枯れ、クキセンチュウでは球根の壊死斑や腐敗、葉の退色や捻り等をを引き起こします。
対策:土壌の消毒/防除効果のあるマリーゴールドを植える/被害植物は抜き取り処分
ハモグリバエは成虫の体長約3mm、春先〜秋まで何度も発生し葉を傷つけ染みだした汁を吸います。産卵は葉に穴をあけ産み付けられ、幼虫が白色の筋模様が出るように葉を食害する姿からエカキムシとも呼ばれます。
ハモグリガは成虫の体長約4mm、4月〜10月まで何度も発生し葉を傷つけ染みだした汁を吸い。産卵は葉に穴をあけ産み付けられます。幼虫は白色の筋模様が出るように葉を食害する事からエカキムシとも呼ばれます。
- 葉に白色の筋状の模様
ハダニ
- 葉にかすり状の退色(黄白化)
- 葉の退色
- 葉にクモの巣状の糸
- 花の退色
ハダニは成虫の体長約0.1mm〜0.2mm、発生時期は春先〜秋頃まで、成虫は毎日1個産卵し2〜3日で孵化した後10日程で成虫になります。世代交代が早く短期間で大量発生する事があり被害が大きくなる事があります。一般に葉の裏に寄生して柔らかな葉を吸汁するため葉の色抜けがおこり生育を阻害されます。また花弁も吸汁する事があるため花の色抜けがおこり観賞価値がさがります。薬剤耐性を持ちやすいことから防除が難しいとされる害虫です。
耐性:葉裏に強い散水/粘着テープを用いて葉裏のハダニをくっつけ駆除する/天敵(かぶりダニ)の利用/適用薬剤の散布